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ハルヒ「ちょっとキョン!あたしのプリン食べたでしょ!?」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 08:06:26.61 ID:WeIQ7fTB0
長編投下の際の注意



超長編(もしくはSS職人)の場合はコテトリ付けようっ!でも住人の空気もよく読まないとだめにょろよ?
前の文章とレスが離れてしまう場合は、文頭に安価つけてくださぁいですぅ・・・あの、お茶どうですかぁ?
基本はお題フリーです。しかし、主に恋愛系(特にハルヒ)が人気の様ですよ。フフフ、僕とキョン君の恋愛話も大歓迎ですよマッガーレ
当初の題目は「キョン×ハルヒ」結婚ネタ・・・けど、今はほとんど皆無。別に気にしないで。
キョン君、過度な性的描写はやめようね〜、タンスにエロビデ隠してるの知ってるんだからね〜
ageるのもいいけど元気すぎるのと一文字作文は控えたほうがいいと思うのね
要するに気楽に投下してくれ。メモ帳にまとめて投下、ってのがお勧めだな。
自分で投下した長編はなるべく自分で編集すること、わかった!?
それじゃ、さっさと投下しなさいっ!いい?あたしを退屈させたら死刑だからねっ!


DAT保管庫   http://haruhiss.xxxxxxxx.jp/

新まとめサイト http://www11.atwiki.jp/xgvuw6/

2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 08:07:15.62 ID:ctBgTHcA0
>>2だったらこのスレ終了

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 08:07:18.17 ID:KSuiJ5w10
               「 ̄i
        「 ̄ ̄ ̄ ̄`!: : :! ̄ ̄ ̄ ̄|
        |       ^~^      |
        |    .ノ     _,_  土  .|
         |    ヽ     米   し   |
         |   十_゙  ナ 、  -    |
        |   l ‐   ょ  ⌒)  .|
       |.    +   i 、     .|
        |    ⊂   .`       |
       |    { )  て``    |
          |              |
          |__________,|


4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 08:08:44.22 ID:ctBgTHcA0
part2に入ることによって
   ,__
   iii■
 ヾ(^ω^)ゝ E=mc^2
 ┌ヽ ノ┐
 ┛   ┗ 
ネタのクオリティup!
    ,__
    iii■
  └(^ω^)┘底辺×高さ÷2
  ┌ヽ ノ┐
  ┛   ┗ 
文字レスクオリティdown
   ,__
   iii■
 ┌(^ω^)┐時間×速さ=道のり
   ヽ ノ
  ┏┘└┓
つまり
    ,__
    iii■
  ─(^ω^)─ ドロー
  ┌ヽ ノ┐
  ┛   ┗

    ,__
    iii■ヽ
  ヽ(^ω^) τα
     ヽ ノ―━
     └━ 

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 08:09:15.69 ID:ctBgTHcA0
   ,__  いいですか古代君
   iii■   アインシュタインの
  ( ^ω^)ノ 相対性理論とは・・・   8(^ω^)8
  <ヽ ノ                   人 Vノ
   ││                   ││
   ┛┗                   ┛┗

   ,__  互いに運動する物体        
   iii■   の座標系の間では         HP -10
 ヽ( ^ω^)                :8(゚ω。 )8:
   ヽ 人                〜ヽ ノ〜::
   ││                   ><:.
   ┛┗                   ┛┗

   ,__  物理学の法則が不変な        
   iii■   形を保つという・・・         
  ( ^ω^)                      HP -100
  ノヽ ノヽ             8(゚ω。)8:
   ││                ノノ ヾ  
   ┛┗                  ┗┗

   ,__   
   iii■   ・・・・・・
  (;^ω^)                      DEAD
   V ノ>            
   ││                 
   ┛┗            _/8(゚ε。)8_⌒\_


6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 08:09:57.76 ID:bJPhsGf6O
>>1乙!

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 08:09:58.44 ID:ctBgTHcA0
   ,__   
   iii■   なんとかするおwww
  (;^ω^)                      DEAD
   V ノ>            
   ││                 
   ┛┗            _/8(゚ε。)8_⌒\_


   ,__  絶世の美女、邪馬台国の女王卑弥呼は
   iii■   その美貌で近隣諸国の男達を虜にしていた・・・         
  ( ^ω^)                      HP +10
  ノヽ ノヽ             8(゚ω。)8:
   ││                ノノ ヾ  
   ┛┗                  ┗┗

   ,__  卑弥呼がうつむきながら帯をほどくと
   iii■   白い柔肌と豊満な乳房が…     HP +100
 ヽ( ^ω^)                :8(゚ω。 )8:
   ヽ 人                ::└ヽ ノヾ
   ││                   ><:.
   ┛┗                   ┛┗

   ,__  囚われの身となった卑弥呼は陵辱されながらも
   iii■   快感に身をゆだねて…  ∩
  ( ^ω^)ノ 「くやしいっ…ビクビク」   ミ8(^ω^ )8 乳房!乳房!
  <ヽ ノ                   ミ⊃ )
   ││                    ││
   ┛┗                    ┛┗


8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 08:13:32.25 ID:nCVmnsj/0
>>1


9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 08:15:28.55 ID:ZCcP3EOq0
乙!!

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 08:20:09.53 ID:C+RBMDGw0
>>1
朝から乙。
学校いかな・・・

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 08:27:55.06 ID:5dkmgK5FO
>>1な貴殿にはこれを進呈

つハルにゃんのブラ
つ古泉のトランクス

あなたならどっち?

12 :前スレの950:2006/09/28(木) 08:31:49.04 ID:nNIN/OyoO
すまないが携帯だと何かスレ立てられないorz
だからこのスレを現行スレにしてくれ

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 08:33:18.41 ID:WeIQ7fTB0
>>11
ハルヒのブラもらっておきますね

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 08:34:27.40 ID:fqm5bbIf0
>>11
では古泉のトランクスをはいたノーブラノンハルヒ貰っていきます

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 08:35:42.71 ID:fqm5bbIf0
なんだよノーブランハルヒってorz

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 08:43:20.82 ID:F0CE54JSO
保守

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 09:07:34.03 ID:fqm5bbIf0
ほす

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 09:26:57.33 ID:+XCQHuQZO
保守

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 09:42:33.63 ID:GRlqCUGZO
学校保守

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 09:58:00.54 ID:F0CE54JSO
保守

21 : ◆f7aS5TIisA :2006/09/28(木) 10:03:14.94 ID:ryQPTPVnO
今日は十日出来そうにない


という保守

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 10:15:20.62 ID:WeIQ7fTB0


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 10:31:58.39 ID:GUvCU2AL0


24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 10:33:15.56 ID:QKNBJzER0


25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 10:44:15.59 ID:WeIQ7fTB0


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 10:50:38.64 ID:/mC4XnfZO
とりあえずおはよう

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 11:09:42.66 ID:r9KFOaU4O
とりま>>1

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 11:25:49.39 ID:WeIQ7fTB0
前スレ埋め立て乙

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 11:28:30.41 ID:PIZRjgdu0


30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 11:34:08.53 ID:r9KFOaU4O
>>30なら前スレ1000の長門は変装した古泉

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 11:58:48.76 ID:p7GhJaNJ0
ほしゅ

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 12:07:47.70 ID:GRlqCUGZO
保守

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 12:22:42.06 ID:nCVmnsj/0
保守

34 :恋文の人:2006/09/28(木) 12:34:23.85 ID:AG1nnFsv0
お昼休みの保守代わり。

これまでのあらすじはこちら(ttp://up2.viploader.net/mini/src/viploader75073.txt)から
wikiのまとめはこちら(ttp://www11.atwiki.jp/xgvuw6/pages/1132.html)からどうぞ。

以下8レス。

35 :朝倉涼子の面影〜恋文〜:2006/09/28(木) 12:35:05.80 ID:AG1nnFsv0
         新章:reason

 長門のマンション前まで到着した車から降りたとき、森さんは「何か進展があったら連絡す
る」と言う旨の言葉を残して去っていった。
 進展……進展ねぇ。どういうわけか、厄介事の神様は俺のことが大好きらしい。何か進展が
あるとすれば、それは俺の身の回りで起こりそうだと妙な確信がある。
 ……いやな確信だ。高校に入学してからの俺は、貧乏神と死神がダース単位で取り憑いてい
るとしか思えない。その死神と貧乏神をまとめ上げているのが誰かなんて、考えたくもない。

 はぁ〜っ、とため息が漏れる。ため息を吐くと幸せが逃げるというが、俺の幸せなんて遙か
宇宙の彼方だ。今更逃げる幸せもあるまい。
 長門のマンションへ向かう前に、せめて冷たいものでも口に入れて頭を冷やそうと考えた。
が、財布の中はカラッポだ。喜緑さんから借りた千円も、昼飯で底を突きかけている。ジュー
ス一本くらいなら買えるが、それで尽きてしまっては、帰りの足代が困ったことになりそうだ。
 仕方なくコンビニに向かって金を下ろしてジュースの一本を買って後にしたところ、意外な
人物と遭遇した。

「こんなところで何をやってるんだ、阪中」

 別に驚かすつもりはなかったが、不意打ちで声をかけられたせいか、阪中は飛び上がらんば
かりに「ひゃっ」などと悲鳴を上げた。おいおい勘弁してくれ。薄暗い時間帯にそんな声を出
されたら、俺が変質者に思われるじゃないか。

「もぉ、びっくりした。驚かさないでほしいの。急に声かけるなんて」
「いや、そっちの驚き方が異常だろ。阪中の家、この辺りじゃないよな。何やってたんだ?」
「そうそう、あたし見ちゃったの。さっきのことなのね。でもあれ、間違いないと思うの」

 だから何を? また幽霊とか言い出すんじゃないだろうな。

「違うの。生きてる人は幽霊って言わないと思うのね」

36 :朝倉涼子の面影〜恋文〜:2006/09/28(木) 12:35:46.80 ID:AG1nnFsv0
>>35

「そりゃそうだ」

 そもそも阪中は話し下手なヤツだったな。こんなところで話しかけて、無駄に時間を費やし
ている暇は俺にはないんだ。自分から話しかけた手前、こっちから話を切るのも悪い。飲んで
るジュースがなくなったら適当な理由をつけておいとましよう。

「あのね、あたしが見たのは朝倉さん」
「ぶっ! げほっ、ごほっ……」

 あ、あぶねぇ。危うく鼻からジュースが吹き出すところだった。
 何を見たって? 朝倉だと!?

「ちょっ、大丈夫なの?」
「どこで見た」
「へ?」
「朝倉だ。いつどこで見た!?」
「どこって……三十分くらい前かなぁ。ちょこっとしか見てないから人違いかもしれないけど、
商店街を歩いてるとこを見かけたの。でも朝倉さんぽかったのね。別人かな?」

 三十分も前か。それだと、今から駆けつけたところで影すら見つけられそうにない。学校か
らいなくなったと思ったら、こんなところをうろついて……るわけがない。
 阪中は朝倉を見たと言っている。ミヨキチじゃなくて『朝倉』の方だ。こいつはミヨキチの
ことなんてまったく知らないわけだから、見たのは『長門に消された朝倉の姿』ってことにな
る。存在しないはずの朝倉だ。

 冗談じゃない。それこそまさに幽霊じゃないか。ルソーに取り憑いた謎の宇宙情報体どころ
の話じゃないぞ。

37 :朝倉涼子の面影〜恋文〜:2006/09/28(木) 12:36:23.03 ID:AG1nnFsv0
>>36

「それは間違いなく朝倉か?」
「そこまで言われると自信なくすのね。でも、朝倉さんぽかったかな」

 情報が曖昧だな。おまけに三十分も前の話となれば、捜し出すのは不可能だ。本音で言えば
一か八かで駆けだして捜し出したいところだが、そもそも俺は長門に呼ばれていた。こんなと
ころで油を売ってる場合じゃなかったな。

「朝倉はカナダに引っ越したんだろ? 商店街をほっつき歩いてるわけないさ」
「うーん、そうかなぁ。すっごい朝倉さんぽかったの。一緒に捜してみる?」
「遠慮しとくよ。これから用があるんでね。おまえも早く帰ってルソーの散歩に行ってやれよ」

 思わぬ所でさらに混乱させるような情報を提供してくれた阪中と別れ、俺はようやく長門の
マンションにやってきた。何時でもいい、って話だがさすがに遅くなりすぎたな。
 玄関口で708号室を呼び出す。そういえば、こうやって呼び鈴を鳴らすのは数え切れないく
らいだが、長門の方から呼ばれてナンバーを押すのは初めてかもしれん。

『はい?』
「俺だ……て?」

 もの凄い違和感を覚えた。流れ作業のように名乗ったが、その前にその……インターフォン
越しに反応があったぞ。

「えーっと……長門さんのお宅でしょうか?」

 押した部屋番号は紛れもなく708号室なのだが、俺はそれでもインターフォン越しに聞いて
みた。こんな反応があるなんて、まさに驚天動地だ。

『ああ……どうぞ、お入り下さい』

38 :朝倉涼子の面影〜恋文〜:2006/09/28(木) 12:37:02.09 ID:AG1nnFsv0
>>37

 俺の動揺で、何か知らんが納得された。カチッと言う音に合わせて自動ドアが開き、マンシ
ョン内に足を踏み入れる。戸惑いがまったくないわけではないが、あの声はどこかで聞いた覚
えのある声だ。無論、長門ではない。
 だったら誰なんだってことになるが、その正体は──なんて、意味ありげに引っ張るまでも
ないか。708号室の扉を開けて顔を出したのは、喜緑江美里さんだった。

「なんで喜緑さんがここに?」
「お留守番です。どうぞ」

 促されるまま部屋の中に入る俺だが、頭の中にはハテナマークがいくつも浮かんでいる。喜
緑さんが長門の部屋にいることはもちろん、そこで留守番をしていることに驚き、俺を呼び出
した長門が不在ということに驚いた。
 ここ最近になってようやく生活感が出てきたリビングは、それでも殺風景だ。テレビのひと
つでもあれば暇つぶしにもなるんだが、何もない。あれこれ喜緑さんに聞きたいところだが、
俺を部屋の中に通したと思ったら、その足でキッチンへ引っ込んでしまった。

 所在なげにコタツの前に座っていると、喜緑さんがお盆にカップとティーサーバーを持って
戻ってくる。いつもここで差しだされるのは緑茶ばかりなので、紅茶が出てくることにも驚い
た。まるでここが自分の部屋だと言わんばかりに、使い慣れているのは気のせいか?

「まだ茶葉が開いてませんから、もう少し待ってくださいね」

 お茶の飲み頃なんてこの際どうでもいいんだが……なんでこうも平然と喜緑さんは俺にお茶
を淹れてくれているのか、誰か説明してくれないか?

「長門はどこに行ったんですか?」
「お出かけ中です。あなたを呼んだのはわたしですから、気になさらなくても結構ですよ」
「え?」

39 :朝倉涼子の面影〜恋文〜:2006/09/28(木) 12:37:36.53 ID:AG1nnFsv0
>>38

 長門じゃなくて喜緑さんが俺を? 朝比奈さんの話と食い違ってるな……。

「どういうことですか?」
「本当は傍観を決め込むつもりだったのですが、事態がやや混迷してきましたもので。長門さ
ん、あの通り口下手でしょう? 少しフォローをしておいたほうが無難かと」
「フォローって……喜緑さん、今何が起きているのか知ってるんですか?」
「ええ。すべてを話すことはできませんが、ある程度の疑問になら答えられますよ。例えば…
…朝倉さんと共生している吉村さんの行方……とか」

 意味ありげに「ふふふ」と微笑む喜緑さんに、俺は目を剥いた。
 あれだけ散々捜し回ったっていうのに、まさかこんなところで答えが得られるなんてな。朝
比奈さんが先に言ってくれれば、もしかすると俺は狙撃されずに済んだんじゃないか?

「それは違いますよ。あなたはあそこで狙撃されて、無事でいなければならなかった。朝比奈
さんの言葉を借りるなら、規定事項ですね。そうでなければ、未来が変わってしまう」
「よくわかりませんね」
「その話は後ほど。あ、お茶もそろそろ飲み頃ですね。どうぞ」

 いやもうホントに、お茶なんてどうでもいいんだが……わざわざカップに注いでくれたのに
手をつけないのも悪いと思い、唇を湿らす程度に飲むことにした。

「ええと……そうそう、今は吉村さんのことです。そのお話をする前に、あなたは彼女のこと
をどうお考えですか?」
「どう、とは?」
「端的に言えば、好きか、嫌いか」

 これまたストレートな質問だな。それでいて、答えにくい質問だ。

40 :朝倉涼子の面影〜恋文〜:2006/09/28(木) 12:38:12.42 ID:AG1nnFsv0
>>39

 これまたストレートな質問だな。それでいて、答えにくい質問だ。
 相手がミヨキチなら、そりゃ妹の親友ってこともあるし、それを抜きに考えても礼儀正しい
良い子だと思う。逆に朝倉だったら、迷い無く『苦手だ』って答えるね。少なくとも自分を殺
そうとした相手に好意を寄せられるほど、俺はお人好しじゃない。

「正直な方ですね」
「質問の意味がわかりませんよ。ウソ言ったって、それが正解なのかどうかわからないじゃな
いですか」
「確かにそうですね。でも今の答えだと……どうしましょう、わたし迷ってしまいます」
「俺にどんな答えを期待してたんですか」
「そうですねぇ。ここは男らしく『俺が守る』くらいの言葉が欲しかったような、そうでもな
いような〜……」

 好きか嫌いか問われて『俺が守る』と答えるヤツは、言葉のキャッチボールができない可哀
想な子だと思うのは気のせいかね?

「今の朝倉さんは、特殊な立場なんです。長門さんから聞いていませんか?」
「俺が聞いたのは、あいつは普通の人間と変わらないけれどインターフェースだったころの記
憶を持ってるって話ですね。砕けて言うと、ですけど。そうなんですよね?」
「その認識で間違いありません。ただ、長門さんはこうも言ってませんでしたか? 進化の可
能性のひとつだ、とも」

 ああ……そんなことも言ってたな。

「そのせいで、彼女は狙われています」
「狙われている?」
「はい。あなたには、彼女を守っていただきたいと思いまして」
「ちょっ、ちょっと待ってください」

41 :朝倉涼子の面影〜恋文〜:2006/09/28(木) 12:38:52.48 ID:AG1nnFsv0
>>40

 あいつが狙われてるとか言う話も急だが、なんで超能力者でも未来人でも宇宙人でも、まし
てや異世界人でもない平凡で一般的な俺が、そんなことをしなけりゃならんのだ? 守るって
ことは、攻撃してくる相手がいるってことだろ? なら、俺よりよっぽど戦力になりそうな相
手を選べばいい。それこそ喜緑さんこそが適任じゃないか。

「わたしではダメなんです。あなたじゃなければ」
「その理由を教えてください。なんで俺なんですか?」
「あなたが長門さんを変えて、朝倉さんもそれを求めているから」

 なんだそれは? 俺が長門に何かした覚えなんてないぞ。むしろ長門に助けられてばかりで
申し訳なく思ってるくらいだ。

「いいえ。あなたは長門さんにいろいろなものを与えています。わたしにはないものを、あな
たは長門さんに与えているんです」
「だから、何を?」
「感情です」

 いつもと変わらない笑顔のまま、喜緑さんはそう断言する。

「わたしたちインターフェースには基本的に感情はありません。理解はしていますが、それを
表すことがありません。今のわたし、こうやって微笑んでいますけれど、これは円滑なコミュ
ニケーションを取るためのひとつの手段です。でも長門さんの場合は違います。彼女は表情に
こそ表しませんが、喜び、呆れ、悲しみ、怒ることがあります。長く側にいるあなたになら、
思い当たることがあるでしょう?」

 ないわけがない。生徒会に文芸部部室を奪われそうになった会長室では、長門は明らかに怒
っていた。十二月に世界を改変させたのはストレスだろうし、世界改変を正すために七夕の日
に訪れたこのマンションでは、俺たちが去るときの長門はどこか寂しそうだった。

42 :朝倉涼子の面影〜恋文〜:2006/09/28(木) 12:39:24.48 ID:AG1nnFsv0
>>41

 さらに病室では「ありがとう」と言った。あのときの長門の姿は、今も鮮明に覚えている。

「そのすべては、あなたから与えられたものです。長門さんは涼宮さんではなく、あなたと出
会ったことで変わりました。あなたには、その自覚がなさそうですけれど」

 そりゃなぁ。感情なんて、最初からあるもんだと思うさ。それを俺が長門に与えていると言
われてもだ、自覚しろってほうが無理だろう。

「朝倉さんも、それを欲しています。長門さん、あなたに『朝倉さんの目的はなんだ?』と問
われてなんて答えたかしら? そうそう『感情のコントロール』でしたね。つまりそういうこ
となんです。言葉だけで見れば誰かを操りそうですけど、そうではなくて、自分を制御する、
という意味ですね」

 ああ……なるほど。だから長門は今回のことに関しては不干渉を決め込んでるのか。部室に
美代子が現れてもさして気にする素振りも見せなかったのは、親玉の命令もあったんだろうが、
俺たちに対する危険もないからってことなんだ。

「つまり……美代子──というか、あの朝倉は、長門みたいになりたくて俺に近付いたってこ
とですか?」
「そういうことになるのかしら?」

 なんつーわかりにくい話だ。もうちょっと理解しやすいように説明してくれよ長門さん。

「その辺りのことは、本人に聞いたほうが早いでしょう。彼女は今──」

 喜緑さんは、スッと俺の背後の襖を指さした。

「隣の部屋で寝てます」

43 :恋文の人:2006/09/28(木) 12:39:54.85 ID:AG1nnFsv0
本日は以上。続きはまた後日! それではまた〜 ノシ

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 12:41:33.70 ID:M0vqS8Nk0
乙、wktk

45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 12:46:14.45 ID:lasdlL3KO
恋文の人乙!続きにwktk(゚∀゚)

46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 12:51:53.66 ID:bJPhsGf6O
乙!
続きwktk

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 12:52:02.74 ID:bZfQSQkm0

今回もGJです

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 12:52:59.23 ID:QKNBJzER0
wktkよ〜ノシ

49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 12:55:10.43 ID:nCVmnsj/0
>「隣の部屋で寝てます」


えええええwwww

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 13:01:59.93 ID:C+RBMDGw0
wktk!お昼から帰ってくるまでに投下されてるといいな

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 13:10:20.65 ID:M0vqS8Nk0
「おっす、今日は寒いな」
「……」
「待ってた?」
「わりと」
「そっか、ごめんな」
「別に」
「適当にそこらのファミレス行くか」
「わかった」
───カラカラカラ
「ふぅ、二名で」
「かしこまりました、こちらの席で」
「有希、こっちだ」
「……」テトテトテト
「何か喰いたい?俺がおごるぞ」
「コレ」
「ジャンボサイズか」
「そう」
「んじゃ俺は……コレだな」
「お客様、ご注文はお決まりですか」
「コレと、コレ」
「ご注文承りました、しばらくお待ちくださいませ」

52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 13:12:38.26 ID:M0vqS8Nk0
「今日は雲が濃くて余計寒いな」
「……」コクッ
「有希」
「なに?」
「これ、お前に」
「……これ」
「お前に似合うと思ってさ」
「……」
「雪の結晶のブローチ、気に入って、くれたか?」
「わりと」
「そっか、メリークリスマス」
「ありがとう」
「あ、有希、外見ろよ」
「ぁ」

53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 13:17:49.68 ID:M0vqS8Nk0
肌刺す寒さと温かココア
窓の外を除き見る

舞い散る雪と静かな町並み
世界が無音で包まれる

一人の男と 一人の女
互いは互いを見詰め合う

男は笑ってブローチ差し出し
女は黙って想いを受け取る

静かに箱から取り出して
髪にちょこんと色が付く

灰色の髪に白いブローチ
まるで冬の空のように

静かに微笑む宇宙人

54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 13:22:33.09 ID:M0vqS8Nk0
鶴屋少女の孤独

今夜9時からちょっとだけ投下

55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 13:23:16.30 ID:M0vqS8Nk0
注)
上の短編は鶴屋少女の孤独とは何の関係もない保守代わりの駄文です

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 13:31:36.64 ID:M0vqS8Nk0
保守

57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 13:40:24.35 ID:M0vqS8Nk0
保守

58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 13:59:10.99 ID:SqpxWc8+0
ほっす

59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 14:20:06.24 ID:NzxC0UuzO
保守

60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 14:23:09.62 ID:bZfQSQkm0
>>54


61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 14:39:35.58 ID:nCVmnsj/0
保守


人いないな

62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 14:51:06.12 ID:2yn4vs4d0
今北区
>>55いい感じ。GJ!!

63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 15:22:38.73 ID:2yn4vs4d0
ほす

64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 15:24:15.47 ID:LtKF5pruO
ココア買ってくるわ

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 15:44:48.76 ID:bJPhsGf6O
保守

66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 15:46:26.75 ID:ryQPTPVnO
昨日の落ちろーっていう人いないな

67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 15:59:38.96 ID:bJPhsGf6O
保守

68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 16:02:51.48 ID:IBy048e+0
誰か前スレのdat持ってませんか?

69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 16:13:59.41 ID:bJPhsGf6O
保守

70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 16:15:20.07 ID:fqm5bbIf0
>>68 

ほいさ
http://www.uploda.org/uporg530633.zip.html


71 :dat保管の人 ◆XotCib3QB. :2006/09/28(木) 16:19:16.63 ID:04j/lX4P0
>>68
追加しますた

72 :dat保管の人 ◆XotCib3QB. :2006/09/28(木) 16:20:23.47 ID:04j/lX4P0
ぶっ236秒差かよw

73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 16:20:52.05 ID:DffQ5W4m0
ちょwwww遅かったorz

74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 16:24:48.23 ID:Qh2BLcwX0
女体化ネタって投下OKなんだろうか?
注意書きがあれば平気かな?

75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 16:26:33.81 ID:DffQ5W4m0
>>74
大丈夫だと思うよ。注意書きまでしてくれるなら尚おk

76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 16:26:55.35 ID:IBy048e+0
>>70 >>71
ありがとうございます。

77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 16:32:11.35 ID:M/e5X78n0
>>74
大丈夫だろ
自分も昔、そういうの書いたし

まあ、ともかく
wktk

78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 16:41:08.21 ID:itCgd23O0
保守しておくか

79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 16:43:26.54 ID:04j/lX4P0
>>77
谷口が不細工な女になるやつか。

80 : ◆Gzo5DAjIoE :2006/09/28(木) 16:50:24.17 ID:Qh2BLcwX0
じゃあ投下させていただきます。
女体化というかキョン女の子設定です。
とりあえずプロローグで2レスだけ

ガール・ミーツ・ガール 0

 女の筈の俺がどうして男言葉で且つ「俺」などという一人称を使っているかと言えば、
それはまだ俺が小学校に上がる前に俺に面白がって男言葉を仕込んだ人物が居るからとい
う単純な理由でも有ってそれ以上でもそれ以下でも無い。
 でもってその人物はと言えば近所に住む女子高生だったのだが、
彼女は俺が小学校に上がる頃と前後して引っ越していってしまったので、
下手をすると彼女の記憶には俺のような子供が居たことさえ残ってないのだろう。
 少なくとも、今でも男言葉とは思っていないだろうな。
 まあ、それ以降全然連絡は取ってないんで確証は無いんだが。
 家族はどうだったかって?
 妹が姉のことを「キョンちゃん」などという間抜け極まりないあだ名で呼ぶのを放置す
るような家族なんだ、押して知るべしって感じだな。
 そんなわけで俺は今になってもこの一人称と男っぽい言葉使いが全く抜けないわけだが、
中学の真ん中辺りからは言い訳するのも段々面倒になり「気にすんな」の一言で全てを済
ませてきた。

81 : ◆Gzo5DAjIoE :2006/09/28(木) 16:51:59.88 ID:Qh2BLcwX0
ガール・ミーツ・ガール 0(その2)

 俺としては喋り方程度で去っていく奴はどうでも良かったからな。
 さてそんな俺だが、高校生になる段階になって、高校になったら少しは変えてみようか
とか思っても居た。
 中学からの持ち上がりも居るには居るが、新しく知り合う奴だってそれなりに居る。
 変わるなら今、というと何かのキャッチコピーのようだが、本当にそう思っていたんだ
から仕方が無い。
 中学自体が真っ当じゃなかったとは言わないが、真っ当な青春って奴を送ってみたいとも思っていたからな。
 しかし、その俺の淡い目標は至極あっさりと崩されることになった。
 何せ、入学初日に涼宮ハルヒに出会っちまったからな。
 あいつの衝撃の前では俺の喋り方だとか一人称だとかいうのは些細過ぎる問題で、俺自
身も綺麗さっぱりそんなことを忘れるはめになっちまった。
 まあ、そのハルヒのひとつ前の自己紹介の時点で既に失敗していたってのも理由の一つ
なんだが。

―――
 続きは完成次第あげていきます。
 ナンバリングミスった・・・。

82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 16:58:40.76 ID:bJPhsGf6O
ぐぉ…生殺し…

しかし、続きwktk

83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 17:03:35.90 ID:M/e5X78n0

もしも、キョンが女だったら・・・っていう感じの話と考えていいのかな?
まあ、なんにせよ続きwktk

>>79
そうそう
鶴屋さんが坊主少年になってるやつ

84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 17:18:52.65 ID:ryQPTPVnO
気のせいか同じ設定のSSなかったっけ?エロパロだったかな?



何にせよ乙。続きwktk

85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 17:21:39.40 ID:GRlqCUGZO
>>81これはいい!wktk

86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 17:38:12.49 ID:NsTHtLJWO
落ちろ

87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 17:39:02.45 ID:F0CE54JSO
>>86
ツンデレ乙

88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 17:51:09.25 ID:bJPhsGf6O
保守

89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 18:04:29.03 ID:bJPhsGf6O
保守

90 : ◆Gzo5DAjIoE :2006/09/28(木) 18:07:06.10 ID:Qh2BLcwX0
ガール・ミーツ・ガール1

 さて、中学から持ち上がりの連中が多数上がっている高校だったが、幸か不幸か俺と仲
の良かった友人といえば国木田くらいで、そこそこ仲の良い女友達は全員違うクラスだっ
た。
 そんな俺が、たまたま席が後ろだった奴に話し掛けようと思ったとしても、そんなにお
かしいことじゃないだろ?
 俺だって新しい友人は欲しいさ。
「なあ、しょっぱなの自己紹介のあれ、どこまで本気だったんだ?」
 口調を訂正するのをすっかり忘れていたが、言ってしまった後で考えても仕方が無い。
 腕組みして不機嫌全開だったハルヒはほんの一瞬だけ不思議そうな顔をしたが、すぐに
元通りの表情、いや、もっときつい目つきになって、俺の方を凝視してきた。
 睨んでいるようにしか見えないんだがな……。
「自己紹介のって、何のことよ」
「いや、だから宇宙人が……」
「どうせあんたは宇宙人じゃないんでしょ、だったら話し掛けないで」
 取り付く島もねえ。
 しかしなんだこの決め付け口調は。俺は確かに宇宙人でもなんでも無いただの女子高生
だが、これじゃハルヒが俺の正体を知っているみたいじゃないか。
 いや、俺に正体なんて言えるほどのものは無い筈だが……。
 何だろうね、一体。
 俺は負け犬のような気持ちを抱きつつも、同時に奇妙な疑問を抱くことにもなってしま
った。
 その後すぐに担任の岡部が入ってきたんで、そんなことは心の片隅どころか枠組みの外
へ放り出されてしまったんだが。

91 : ◆Gzo5DAjIoE :2006/09/28(木) 18:08:59.09 ID:Qh2BLcwX0
ガール・ミーツ・ガール2

 ちなみにハルヒの他の連中への対応も似たり寄ったりだった。
 俺のように宇宙人がどうなんて言うハルヒが言い出したことを取っ掛かりにするわけで
もなく、ドラマがどうとか俳優がどうとか言う連中の末路がどうなったかなんて、語るま
でも無いだろう。
 そんなこんなで、入学から一週間も経つ頃にはハルヒは完全にクラス内で孤立していた。

 そういう俺の方はと言えば、クラス内でそこそこなかの良い奴も出来ていたから、特に
話し相手に不足する事も無く、ハルヒのことなんて段々忘れかけているくらいだった。
 後ろの席から妙な鬱オーラを感じるのは正直うざったいが、物理的に迷惑をかけられて
いるわけじゃなかったからな。
 さてそんなとある日、俺は中学時代から仲の良かった国木田と、たまたま席の近かった
東中出身の谷口という男子と弁当を食っていた。
 涼宮ハルヒの話題が出たのはそんなときだった。
「お前、この間涼宮に話し掛けてたよな」
「ん、ああ」
「どうせわけの分からんことを言われて追い返されたんだろ」
 その通りだ。
「悪い事は言わない、辞めとけ、あんな奴とつるんでいたらお前まで変人扱いされるぜ。
そんなことよりお前はお前で青春を謳歌するべきだ!」
 つるむ前に向こうからつき返されたんだが、まあ同意は出来るか。
 しかせ何故お前は飯を食っている途中に立ち上がってそんな熱っぽく青春なんて単語を
口に出来るんだ。国木田が俺とお前を交互に見ているが、何か意味が有るのか、これは?


92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 18:09:57.90 ID:HkESe/IV0
支援

93 : ◆Gzo5DAjIoE :2006/09/28(木) 18:10:11.62 ID:Qh2BLcwX0
ガール・ミーツ・ガール3

「考えておく」
 谷口の言う青春が何を意味さすのかは俺には良く分からなかったが、とりあえず気にし
ても仕方ない気がしたので、俺はツナサラダの攻略に戻らせてもらった。
「……まあ、とにかく、だ。あいつは常軌を逸している」
 谷口は三年間同じクラスだったからと前置きして、ハルヒが中学自体に起こした事件の
幾つかをざっと話してくれた。
 校庭に石灰で絵文字のような落書きを書いたことだとか、机を教室から全部出してみた
りだとか、学校中に変なお札を貼ってみたりだとか……、本当にわけが分からんな。
 落書き事件については地方新聞に載ったとかで国木田も知っていたが、俺は知らなかっ
た。
「でもなあ……」
 谷口の話は終わらない。
 何でも、ハルヒは中学時代は男に良くもてていたそうだ。何せ顔はいいし、学業やスポ
ーツも優秀な方らしいからな。
 一時期は本当にとっかえひっかえだったらしい。しかしあのハルヒだ、誰一人として長
続きしなかったとのことだ。最長一週間はともかく最短5分ってのはちょっと常人の俺に
はどんなお付き合いなのか全く想像できない。
 そういうこいつも、ハルヒに振られた一人なのかもな。
「聞いた話だって、マジで」
 ちょっとムキになりかけている辺りが怪しいが、俺はあえてそれ以上は訊かないでおい
てやった。
「しかしお前、何で俺にこんな話をするんだ?」
「そりゃお前……」
 当然の俺の疑問の前に、谷口が口を閉ざす。でもって奴はそのままそっぽを向くように
横を向いてしまった。
 何だ、一体。

94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 18:10:45.08 ID:NsTHtLJWO
支援

95 : ◆Gzo5DAjIoE :2006/09/28(木) 18:11:09.18 ID:Qh2BLcwX0
ガール・ミーツ・ガール4

 俺は何か悪い事を言ったんだろうか……、俺はただお前の語る在りし日のハルヒの姿と
やらを延々聞かされていただけなんだが。
 首を捻る俺、無言の谷口、その両者を眺めて微妙な表情になる国木田。
 ……わけが分からん。
 俺は疑問を残しつつも、こんな状態に長く付き合っている気も無かったので、食べかけ
の弁当を手に教室の入り口辺りの席に座って談笑中の女子グループの方へと向かった。
「あら、どうしたの?」
 男子二人を置き去りにしてやってきた俺に対して、朝倉涼子が首を傾げる。
 朝倉は特別仲がいいわけじゃないが、誰に対してもそこそこ人当たりがいいので、俺み
たいなやつがこうしていきなり押しかけてきても何も言わないし、同時に周りにも何も言
わせなくさせるだけの雰囲気を持っていた。
 威圧感は無い、どっちかっていうとみんなの居心地を良くさせるタイプだ。
 所謂一つのカリスマ性って奴かも知れないな。
「どうもしないさ」
「ふうん、まあ、いいけど……。クラスメイト同士、仲良くしてあげなきゃだめだよ」
「分かっているって」
 あんな馬鹿と仲良くしてどうなるというのだろう、まあ、涼宮ハルヒと友人になれとい
う無理難題を突きつけられるよりはよっぽどマシだが……、俺は朝倉の忠告とも助言とも
つかない言葉を心の片隅にどけ、ついでに谷口と涼宮ハルヒのことも保留にして、隣にい
た女子が振ってきた昨日のドラマの話に応じてやった。

 ハルヒの奇妙な片鱗についてはどう話したらいいのだろうか。
 毎日髪形が違うとか、体育の時間に男共を一切気にせず着替え始めるとか、全部の部活
に仮入部しているだとか……、これだけやれば、そりゃ有名人にもなるよなあ。
 かくして五月が始まる頃には、涼宮ハルヒの名前を学内で知らない者はいないくらいの
状態になっていた。

96 : ◆Gzo5DAjIoE :2006/09/28(木) 18:12:25.08 ID:Qh2BLcwX0
ガール・ミーツ・ガール5

 五月、ゴールデンウィーク明け。
 俺は何故か谷口と一緒に坂を登っていた。
 特に理由は無い、単に坂の下で出会ったというだけだ。
 長い坂道だ、馬鹿話しか出来ない相手でも居ないよりはマシだ。一人でしんどい坂道を
登りつづけるより話し相手が居る方が気が紛れるさ。
「なあキョン、お前ゴールデンウィークはどこかへ行ったのか?」
「小学生の妹と一緒にバーさんの家だ」
「しけてやんな……、ああ、しかし、そうか……」
 谷口は肩を竦めてから、視線を彷徨わせ始める。
 こいつとは席が近いし、登校時間が一緒になることも多いせいで割と良く話すんだが、
何故かこいつは時々こんな風に挙動不審な動作を見せる。
 ハルヒの変人っぷりに比べれば全然マシな方だが、ちょっと気持ち悪いな。
「そういうお前はどうして居たんだよ?」
「バイトさ」
 半歩ほど距離を開けた俺に気づいたのかどうなのか、谷口は別段その距離を気にするこ
とも無く俺の質問に答える。
「似たようなものじゃないか」
「高校生にもなって親戚のご機嫌伺いなんていう実りの無いことをしているよりはよっぽ
どマシだろう?、あのなキョン、高校生には高校生らしい……」
 と言って谷口はまた一人で話し始めた。
 お前さえ良ければバイトに誘ったんだぞとか、女の子の制服は結構可愛かったからお前
でも絶対様になったとか、小金が貯まったからデート資金には不足は無いとか、仕舞には
何故かデートの金は男が出すものだから女は心配する必要は無いなんてことまで言ってい
た。

97 : ◆Gzo5DAjIoE :2006/09/28(木) 18:13:26.38 ID:Qh2BLcwX0
ガール・ミーツ・ガール6

 お前は何が言いたい。
 生産性が有ろうが無かろうが、うちはゴールデンウィークは親戚連中で集まる習慣があ
るんだよ。
 斜め後ろから聞こえる谷口の声が鬱陶しい。
 俺は校門に到達するまでの間に、谷口の想定するデートコースとやらを三つも聞かされ
る羽目になってしまった。
 その三つが三つとも俺にとっては全然面白く無さそうなものだったってことを、一応つ
け加えさせてもらおう。

――
今回はここまで
続きはまた書けたら投下しに来ます。

98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 18:18:08.86 ID:fqm5bbIf0
「3人娘の本音」今晩は投下出来そうにない

早くて明後日すまん保守

99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 18:20:12.22 ID:F0CE54JSO
>>97
乙!
>>98
wktk!!

100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 18:20:44.94 ID:fqm5bbIf0
って、リロ出来てなかった
>>97すまん続きwktk

101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 18:26:31.19 ID:bJPhsGf6O
>>97乙!
続きwktk

102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 18:28:44.00 ID:fqm5bbIf0
>>97
てか、谷口は女キョンを誘ってるんだなwww
谷口ランク的に女キョンがどの程度なのか気になる

103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 18:38:55.15 ID:F0CE54JSO
保守

しながら今夜投下と言っておくww

104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 18:49:30.20 ID:zuvQAQegO
>>102
AAランク-

105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 18:49:35.21 ID:bJPhsGf6O
保守


そしてwktk

106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 19:06:26.52 ID:qvofgZ6E0
Sランク+

107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 19:18:54.35 ID:bJPhsGf6O
保守

108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 19:30:41.17 ID:IBy048e+0
保守

109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 19:43:09.64 ID:bJPhsGf6O
保守

110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 19:43:16.21 ID:12i4a7+tO
World of mind読んだんだかこれも神だな チラ裏スマソ

111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 19:53:19.96 ID:qWmvEuP/O
妊娠ってカップリング何?

112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 19:53:34.25 ID:SpQfsJAkO
九時から鶴谷少女の孤独昨日の続き投下します

113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 20:03:45.57 ID:QZqtxc+r0
wktk


114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 20:03:53.46 ID:SpQfsJAkO
保守

115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 20:05:33.07 ID:gX9t9Z6T0
携帯ならやってみ
街を育成するゲームでかなりおもしろい

http://gcity.tv/?RF=1&frdref=99056

116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 20:16:40.65 ID:AxxpG0d/O
保守

117 :知るかの人 ◆POHYVTnBPA :2006/09/28(木) 20:21:32.22 ID:F0CE54JSO
じゃあ自分は>>112の次に投下します


という保守

118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 20:23:33.46 ID:TA4dNSnr0
wktkして待ってます。

119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 20:30:49.04 ID:F0CE54JSO
+(0゚・∀・) + 保守 +

120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 20:43:07.20 ID:F0CE54JSO
連投保守

121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 20:43:15.29 ID:bJPhsGf6O
wktk保守

122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 20:53:29.40 ID:GRlqCUGZO
追いついた今夜も眠れないなwktk



チラ裏
携帯表示大分変わったな。画像リンクもファイルシークに自動リンクできるし便利すぎwww

123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 20:59:01.30 ID:F0CE54JSO
そろそろジャマイカ保守

124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:00:02.22 ID:SpQfsJAkO
投下します

125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:00:10.78 ID:bJPhsGf6O
wktk

126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:00:53.77 ID:F0CE54JSO
wktk!

127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:01:17.08 ID:SpQfsJAkO

自宅に帰り、家族と一緒に飯を食う
そんなどこにでもある日常
そう、どこにでもある日常

「キョンくーん、おやすみなさーい」
はいおやすみ
晩飯を喰い終わり居間で適当に時間を潰して、俺と妹は各自の部屋に入る

深夜ぐらいまで適当に本を読み眠気を呼び起こす
徐々にまぶたが重くなり意識が途切れ途切れになる

俺は電気を消してにベッドに体を埋めた
ゆっくりとした時間が流れる
誰にも邪魔はできない、平和な時間
夜の闇
静かな静寂
そこに響き渡る時計の針の音

俺は目をつむった
徐々に、徐々に夢の世界へと───

───ピリリリリ ピリリリリ


128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:02:28.54 ID:SpQfsJAkO
半分睡眠を始めた脳を突如として妨害する
鳴り響く携帯
俺はけだるく、起き上がった

―――誰だ?
決まっている
こんな時間に連絡をよこす迷惑な人間はあいつしかいない
考えたら腹が立ってきた
いつものことなんだがな

俺は携帯スタンドから携帯を取り、液晶画面を見る
そこに移っていた名前は、ハルヒではなかった

             『 鶴屋さん 』



129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:02:49.22 ID:bJPhsGf6O
支援

130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:03:45.29 ID:SpQfsJAkO
俺は急いで通話のボタンを押した

「もしもし?」
『………』
「鶴屋さん?」
『………』
返事は無かった
だけど、受話器の向こうには確かに誰かがいる雰囲気だった

気まずい沈黙が流れる
向こうから連絡をよこしたのだから、何かしら発言があるはずだ
俺はそう思って相手の言葉を待った

『……ごめんね?こんな時間にさ』
不意に言葉を放つ携帯電話
その声は確かに鶴屋さんのものだった
ただ一つだけ違和感をあげるとするなら
その声は、少し震えていた
「どうしたんです?」
『あ、ううん、なんでもないさ、気にしないで』
「へ?」
『ちょっと、ね?』
鶴屋さんらしからぬあいまいな言葉

131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:04:27.35 ID:F0CE54JSO
支援

132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:05:21.22 ID:SpQfsJAkO
いつもの元気はなく、まるで甘える理由を探す子供のような言葉
「怖い夢でも見たんですか?」
そんな子供じみた理由であるはずがないが、俺は和ませるために笑って話した
『………』

とたんに黙る鶴屋さん

「えと、もしかして、図星ですか?」
『うん』
「あー……」
言葉に詰まる
いつもは元気で笑顔の塊のような人が悪夢で怖がっている
女の子なんだから当たり前っちゃ当たり前なんだろうがそこで浮かぶ一つの疑問
「えっと、なんで俺、なんですか?」
恐る恐る尋ねる
『………』
再び黙る鶴屋さん
気まずい…
何か気分を損ねるようなこと言ったのか、俺
「朝比奈さん、とかハルヒとかも仲がいいじゃないですか」

『………ごめんね』


133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:06:27.56 ID:2yn4vs4d0
wktkしえん

134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:06:50.73 ID:SpQfsJAkO
「へ?」
いきなり謝られた
少し混乱してきた
『やっぱり迷惑だった、かな?』
「え?あ、いや、大丈夫ですよ」
『それなら、よかった』
鶴屋さんの様子がおかしい

いつもみたいな軽快な口調ではなく、まるで何かおびえている子供のような口調
「ほんとに、大丈夫ですか?鶴屋さん」
『うん、大丈夫』
大丈夫に聞こえませんて
最初よりは大分落ち着いたが、それでもやはり声は落ち込んでいる
「参考までに、もし迷惑じゃなかったら、どんな夢を見たか聞かせてもらえませんか?」
『………』
それにしても今日の鶴屋さんはよく口を閉じるな
鶴谷さんじゃないみたいだ
長門に乗り移られたか?

『……ぅぇ……』


135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:06:59.08 ID:GRlqCUGZO
わくてか鶴屋さん

136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:07:02.81 ID:F0CE54JSO
支援

137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:08:46.95 ID:2yn4vs4d0
読みやす杉。

138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:08:52.49 ID:SpQfsJAkO
え?

「ちょっと、鶴屋さん?」
『ぅぅ……』
よっぽど怖い夢だったのだろうか
いきなり泣き出してしまった

俺は慌てた
当たり前だ
普段の彼女からは泣くとこなんて想像もできない
電話越しだから泣き顔が見れないのが少し残念だが、って何考えてるんだ俺
「鶴屋さん、大丈夫ですか?」
『キョン、くん、ヒック』
「落ち着いてください、大丈夫です、俺がここにいますから」
『夢だったんだけどね、怖かったんだ、すっごく』
震えながら涙声で語る鶴屋さん
思わずこっちまで目が潤んでしまうほど可哀想な声だ

『キョンくん、達にね?』
「へ?」
『キョンくん達、ハルにゃんやみくるに、ヒック、嫌われる、夢』
「……」
俺は、どう声をかけていいかわからなかった

139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:09:19.54 ID:04j/lX4P0
鶴谷だれだよwwwwwwwwww

140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:09:26.85 ID:5dkmgK5FO
爆死炎
投下終わったらフフフフ…

141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:09:29.04 ID:F0CE54JSO
ちょとペース遅いかな?
支援

142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:10:20.84 ID:+XCQHuQZO
鶴屋さん株価急上昇

143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:11:13.32 ID:SpQfsJAkO

『怖かった』

泣きながら、言葉を続ける
『起きた後も、本当に、そうなったら、ヒクッ、どうしよう、かと、うぅ』
「大丈夫です、大丈夫です」
『キョン、くん』
「鶴屋さんのことを嫌いになる人間なんていません」
『ほんと、に?』
「ええ、断言しますよ」
『………』
「だって嫌いになる要素何て全く無いじゃないですか」
『多分俺の知ってるなかでも五本指に入るほどいい人ですよ』

144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:11:52.25 ID:GRlqCUGZO
ちゅr…鶴屋さんいいな鶴屋さん支援

145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:12:36.13 ID:SpQfsJAkO
そうだ、鶴屋さんほどいい人間はいないだろう
元気で、明るく、場を和ませる
SOS団の活動に協力もしてくれる
皆に平等にその笑顔をわけてくれる
「だから、大丈夫です」
『……うん』
大分鶴屋さん声が落ち着いてきた
やっぱり鶴屋さんには涙はあわない、いつも笑顔でいて欲しい
「だから、笑っていてください」


『キョンくん、ありがと』
そういって、電話の向こうで、確かに微笑んだ気がした



146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:13:59.50 ID:2yn4vs4d0
支援

147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:14:51.19 ID:F0CE54JSO
鶴屋さん萌えww
キョンの男前に嫉妬orz

支援

148 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:15:24.88 ID:SpQfsJAkO
今日はここまでです

なんか俺の作品、泣いてばっかりですね

149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:17:01.33 ID:F0CE54JSO
うおぉい!!
GJ!
続きwktkなんだぜ?

150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:18:26.62 ID:bJPhsGf6O
乙!
良い作品だ。
続きwktk

151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:18:52.71 ID:GRlqCUGZO
>>148
いいいいき殺しGJ!!!!11
あんたの作品大好きだぜwktk

152 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:18:56.05 ID:si+PAAQ30
            _  -───-   _
            ,  '´           `ヽ
          /                 \
        /                    ヽ
      / __, ィ_,-ァ__,, ,,、  , 、,,__ -ァ-=彡ヘ  ヽ
       ' 「      ´ {ハi′          }  l
      |  |                    |  |
       |  !                        |  |
      | │                   〈   !
      | |/ノ二__‐──ァ   ヽニニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ
     /⌒!|  =彳o。ト ̄ヽ     '´ !o_シ`ヾ | i/ ヽ !
     ! ハ!|  ー─ '  i  !    `'   '' "   ||ヽ l |
    | | /ヽ!        |            |ヽ i !
    ヽ {  |           !           |ノ  /
     ヽ  |        _   ,、            ! , ′
      \ !         '-゙ ‐ ゙        レ'
        `!                    /
        ヽ     ゙  ̄   ̄ `     / |
            |\      ー ─‐       , ′ !
           |  \             /   |
      _ -‐┤ ゙、 \           /  ! l  |`ーr─-  _
 _ -‐ '"   / |  ゙、   ヽ ____  '´   '│  !  |     ゙''‐- 、,_


153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:19:14.89 ID:5dkmgK5FO
続きwktk!
そして

つ古泉

154 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:19:28.01 ID:UJ5nB0wQ0
「それはな、お前が泣き虫か、逆に全然泣かないか、とにかく泣くって行為に執着してるからなのさ」

155 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:20:42.49 ID:IxkBhbX+0
>>151
いき殺してwwwwww

156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:22:08.92 ID:2yn4vs4d0
>>152
だが断る

157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:24:14.23 ID:QZqtxc+r0
>>151
これは流行る

158 :知るか ◆POHYVTnBPA :2006/09/28(木) 21:28:36.68 ID:F0CE54JSO
さてさて、興奮冷めやってない中、空気嫁ない俺登場ww

どうしましょう?ww

159 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:29:07.41 ID:GRlqCUGZO
>>155>>157
(´・ω・`)
変換ミスwww携帯厨でサーセンwwwww

160 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:31:24.02 ID:04j/lX4P0
>>159
ヒント:なまごろし

161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:31:34.06 ID:SpQfsJAkO
>>158
wktk

162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:33:54.83 ID:GRlqCUGZO
>>158
WAWAWAwktk

>>160
なななななま殺し

…アレ?

163 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:35:24.92 ID:IxkBhbX+0
>>162
…………

164 :知るか ◆POHYVTnBPA :2006/09/28(木) 21:37:40.61 ID:F0CE54JSO
じゃあ行きますわ。
今回は学校生活でちょい甘めを意識ww

『God knows』

〜7章〜

足取りが軽いぜ。
朝から坂道でも何のそのだ。
何があったかって?
しょうがない、話してやろう。
昨日、帰宅後……と言うより、就寝前に《みくるさん》からメールがあった。
一方的に送られてきたメールだがな。
内容はこうだ。

『今日は、ありがとう。明日はわたしがお弁当作って来るから、涼宮さん達も連れて、みんなで部室に来てくださいね!!じゃあおやすみ、です。……大好きです。
あなたのみくるより』

………《あなたのみくる》なんて言われたら、誰でもこうなるだろう?

朝、教室に入るとハルヒが机に突っ伏していた。
「……あ〜、ハルヒ。おはよう?」
「おはよ、キョン。……昨日は疑ったり、つけたりして…ごめんね?」
「気にしてねぇよ。……お前まさか、昨日それで口数が少なかったのか?」
「っ!?バ、バカ!そんなわけないじゃない!!あ〜もう!気にしてたのがバカみたい!!」
そうか、気にしてたんだな…。
「ハルヒ、ありがとな。それと今日の昼はみくるさんが弁当をみんなに作ってきてくれるらしいぜ。」
「え、ほんと!?じゃあ、あたし

165 : ◆Gzo5DAjIoE :2006/09/28(木) 21:37:52.96 ID:Qh2BLcwX0
>>158
wktk

終わったらこっちの続きを投下しよう。

166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:39:58.64 ID:GRlqCUGZO
>>163
すまんかった。反省はしていないが
つ山根

支援開始マッガーレ!

167 :知るか ◆POHYVTnBPA :2006/09/28(木) 21:40:40.27 ID:F0CE54JSO
投下ミスったorz

最初から投下が見やすいですか?
それとも被ってるけど途中から?

168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:41:51.76 ID:4hsAHlVcO
最初から

169 :知るか ◆POHYVTnBPA :2006/09/28(木) 21:43:06.34 ID:F0CE54JSO
サーセンorz
じゃあ最初から行きます

『God knows』

〜7章〜

足取りが軽いぜ。
朝から坂道でも何のそのだ。
何があったかって?
しょうがない、話してやろう。
昨日、帰宅後……と言うより、就寝前に《みくるさん》からメールがあった。
一方的に送られてきたメールだがな。
内容はこうだ。

『今日は、ありがとう。明日はわたしがお弁当作って来るから、涼宮さん達も連れて、みんなで部室に来てくださいね!!じゃあおやすみ、です。……大好きです。
あなたのみくるより』

………《あなたのみくる》なんて言われたら、誰でもこうなるだろう?

朝、教室に入るとハルヒが机に突っ伏していた。
「……あ〜、ハルヒ。おはよう?」
「おはよ、キョン。……昨日は疑ったり、つけたりして…ごめんね?」
「気にしてねぇよ。……お前まさか、昨日それで口数が少なかったのか?」
「っ!?バ、バカ!そんなわけないじゃない!!あ〜もう!気にしてたのがバカみたい!!」
そうか、気にしてたんだな…。
「ハルヒ、ありがとな。それと今日の昼はみくるさんが弁当をみんなに作ってきてくれるらしいぜ。」
「え、ほんと!?じゃあ、あたし古泉くんと有希に伝えて来るわ!!楽しみだわ〜……。」


170 :知るか ◆POHYVTnBPA :2006/09/28(木) 21:44:23.56 ID:F0CE54JSO
と言って、ハルヒは飛び出して行った。
途中ぶつかりそうになった谷口の肩をバンバン叩いてからな。
「お〜痛ぇ。なぁ、キョン。涼宮はなんかあったのか?」
谷口が肩を押さえながら近付いてきた。
「さぁな。ただお前の顔がムカついたんじゃねえか?」
「ひ……ひでぇ!畜生、キョンなんか嫌いだ〜〜!!」
あ〜、谷口が走ってどっか行ったなぁ。
あと3分で予鈴なんだがな。
「気にしないでいいよ、キョン。昨日、谷口はまたフラれたらしいから。」
詳しい解説をありがとう、国木田。


やっと、待ちに待った放課後だ。
俺はハルヒを連れて、部室に向かおうと思った時、教室の外に人影を見つけた。
「キョ、キョンく〜ん……。き、来ちゃった…。」
そこでは、みくるさんがドアから顔を出して、俺を呼んでいた。
「あらら!みくるちゃん、一刻も早くキョンに会いたかったのね!?ん〜、かわいいわっ!」
ハルヒが早速絡んでいく。
かと思うと、
「じゃ、あたしは有希と古泉くん連れて来るから!!みくるちゃんはキョンと二人で先に行っててね!」
と言い残し、さっさと出て行った。

171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:45:19.66 ID:GRlqCUGZO
支援

172 :知るか ◆POHYVTnBPA :2006/09/28(木) 21:46:32.74 ID:F0CE54JSO
カバンを持ち立ち上がる俺。
教室からの視線が痛いぜ……、特に谷口からのな。
「すいません、みくるさん。じゃあ行きましょうか。」
「は、はいっ!」
俺たちは並んで部室に向かった。
谷口の悲痛な叫びは無視だ。


「いや〜、しかし驚きましたよ。まさか教室に来るなんて……。」
「だ、だって会いたかったんですよ?が、我慢出来なくなっちゃいましたぁ…。」
俺はみくるさんの頭を撫でた。
「俺だって会いたかったですよ、来てくれてありがとうございます。」
顔を赤くして、みくるさんが答える。
「あ……うん、えへへへ。」

そんなことをしながら部室へ向かう。
道行く人の目?
そんなもん、知るか。

部室につくと、既に3人はいた。
……いつ抜かれたんだ?
「おっっ………そぉい!!二人とも、イチャつきすぎ!みくるちゃん、お茶っ!!」
「は、はいぃっ!ただいまっ!!」
嗚呼、素晴らしき日常かな。
いつも通りだぜ…。
「しかし…昨日は本当に驚きましたよ。まさか朝比奈さんはともかく、キョンくんまで泣くとは思ってなかったですからね。」
うるさいぞ、古泉。
それは忘れとけ。


173 :知るか ◆POHYVTnBPA :2006/09/28(木) 21:47:37.26 ID:F0CE54JSO
「………恥ずかしいの?」
長門、悪気がないのはわかるが、そういうことは聞くな。

俺は散々からかわれ、反論に疲れ、グッタリとしていた。
「あの……キョンくん、ごめんなさい。わ、わたしのせいですよね?」
「いやいや、気にしないでください。みくるさんのせいじゃないですから。」
「きゃ〜!聞いた?有希、《みくるさん》だってさ。あっついわね〜!!」
「………真夏みたい。」
俺とみくるさんは、二人で顔を真っ赤にした。
タチ悪いな、こいつら。
「そ、それより、お弁当作ってきましたから、たっ、食べましょう!?」

みくるさんが大きな包みを取り出した。
「き、昨日のお迎えの、お礼ですっ!……どんどん食べてください、ね?」
ハルヒと長門が嬉しそうな顔をした。
「もうダメ、我慢出来ないわっ!いっただっきま〜す!!」
「………いただきます。」
大きな包みを二人で引っ張って、食べはじめた。
こりゃ、残らないな。
「あの……わたし達はこっちに用意しましたから…ね?」
というわけで、3人で少し小さめの包みの弁当を食べた。
うますぎる、あいつら二人にはもったいない味ですよ。


174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:48:52.53 ID:oN9vCMCaO
私怨

175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:49:26.78 ID:2yn4vs4d0
支援

176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:50:22.24 ID:UJ5nB0wQ0
ミクルゥ

177 :知るか ◆POHYVTnBPA :2006/09/28(木) 21:50:57.67 ID:F0CE54JSO
食事を終えた俺達は、しばしの休憩をすることに。
「あたし……動けないわ、食べ過ぎちゃった。」
「………同じく。」
あんな量を二人で食ったら当たり前だ。
「おやおや、団長。食事のあとは市内探索をする予定でなかったですか?」
ここぞとばかりに、古泉が反撃をしている。
「あ〜、ごめん…古泉くん。3時まで休憩してていいわ…おやすみっ!」
「はぁ?おやすみってなんだよ!?」
と疑問をぶつける前に、何処からかかっぱらってきたであろう、布団を敷き、長門と一緒に横になっていた。
「「やれやれ。」ですね。僕はここに居ますから、二人で少しお話しでもしてきては?」
《やれやれ。》が被ったのはムカつくが、こいつもなかなか気が利くじゃないか。
「ここはお言葉に甘えるぜ。行きましょう、みくるさん。」
と言い、俺は手を引き、部室を出た。

俺達は、2時間程しか時間がないのを考慮し、屋上に行くことにした。
「ふわぁ……日差しが暖かい、です。」
「ですね、ちょっと座りましょうか。」
俺たちは並んで腰をおろした。

178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:52:06.38 ID:GRlqCUGZO
み「し、し、ししぇ私怨ですう!」
ハ「支援くらいちゃんとしなさい」

179 :知るか ◆POHYVTnBPA :2006/09/28(木) 21:52:36.58 ID:F0CE54JSO
「あの……キョンくん?」
「はい?」
「あの、そのぅ……昨日ですね、膝枕…してくれたじゃないですかぁ…?」
「しましたねぇ、またして欲しいですか?どうぞ。」
俺は背を壁にもたせかけたまま、足を伸ばし、太股を叩いた。
「あ、いえ!ち、違うんですっ!こ、今度は…その……わたしがしてあげようかなぁって……。」
「……マジっすか?」
「は、はい……。あ、嫌なら別に…」
と言い終わる前に、俺はみくるさんの足に頭を乗っけた。
「メチャクチャ落ち着きますね、気持ちいいっす。」
少し顔を赤らめたみくるさんが答える。
「あ、……よかった。わ、わたしも昨日ね、それでお、落ち着いたんです。」
俺の頭を小さな手が撫でてくる。
気持ちいい……ってか眠くなって来た……。
「あ〜、あの…みくるさん。俺……くぁ、寝ちゃったら…ごめん…なさい…。」
薄れてく意識でみくるさんの言葉が聞こえてくる。
「うふふ、寝ちゃっていいですよ。……ゆっくりと、休んでください。」


目を覚ます。
景色は赤い、どうやら夕焼けのようだな。
「あ……おはようございます、キョンくん。よく……寝てましたねぇ。」
微笑みながら俺の頭を撫でるみくるさん。


180 :知るか ◆POHYVTnBPA :2006/09/28(木) 21:54:10.19 ID:F0CE54JSO
………と、俺の顔を覗き込むその他3人。
「あんたねぇ……何時だと思ってんの!!」
「僕達に見せたことない表情、楽しませてもらいましたよ。」
「………遅刻。」
口々に言いたいことを言ってきやがる。
「くぁ……、今何時だ?古泉。」
「もう6時前…といったところでしょうか。」
完全に寝坊している。
集合は3時だったか?
「まったく……あんたのマヌケな寝顔も見れたし、何よりみくるちゃんに免じて許してあげるわっ!」
ハルヒが俺の上から声をかけてくる。
「みくるちゃんねぇ、電話かけてきて『キョンくんが寝てますから、い、行けないですぅ。す、すいませんっ!』とか言ってたのよ。感謝しときなさいよ!!」
そうか、みくるさんが…。
「ふわわわっ!す、涼宮さんっ!い、言わないってや、約束したじゃないですかぁ!」
メチャクチャ慌てている。
ゴンッ!
………痛ぇ。
慌てた拍子に、俺の頭がずり落ち、思いっきり地面に打ち付けた。
「あぁ!だ、大丈夫ですかぁっ!?」


181 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 21:55:52.42 ID:NsTHtLJWO
支援

182 :知るか ◆POHYVTnBPA :2006/09/28(木) 21:56:53.46 ID:F0CE54JSO
「いててて……あ、大丈夫ですよ。」
と、いろいろと5人で話をしたりして、7時になろうかという所でハルヒが解散を宣言した。
「ちゃんとみくるちゃんを送って行くのよっ!!」
言われなくてもわかってるよ。


さぁ、二人きりの帰り道。
やはり手を繋いで歩く。
「まだ……手を繋ぐと、ちょ、ちょっとドキドキしますね?」
その表情にドキドキします。少しいじめてみるか。
「じゃあ、離しますか?」
俺は少し握る力を弱める。
「え……や、やだ!嫌ですっ!ぜっっ…たい離しませんからっ!」
と言って、腕に抱きついてきた。こりゃ幸せだ。
「あははは、冗談ですって。慌てるみくるさんもかわいいですよ。」
と言うと、顔を赤らめて、
「も、もうっ!……キョンくんはいじわるですっ!」
と言っていらっしゃる。
正直、かわいいです。

俺は話題をいろいろ作りつつ、昨日別れた場所まで来た。


183 :知るか ◆POHYVTnBPA :2006/09/28(木) 22:00:19.35 ID:F0CE54JSO
「き、今日も…あ、ありがとう…ございましたぁ。」
これでお別れか……、嫌だな。
「そ、そういえばですね、みくるさんの家って何処ですか!?ち、近くなら家の前まで……送りますよ?」
これだ。
この発言で、この後まさかこんな展開になるとはな。
「ふえっ!?…………じゃ、じゃあ、お、お願いしちゃいま……す。」
みくるさんの顔が真っ赤だ。
なにか問題あるのか?
家がメチャクチャ狭いとか…。
1分程歩くと、綺麗なマンションの前でみくるさんが止まった。
「こ、ここ……です…。」
……これは参ったな。
長門のマンションに負けず劣らずの作りをしている。
「あ、あ〜。意外に早く着いちゃいましたねぇ。……ちょっと残念、かな。」
俺は半分本気でガッカリした顔を見せる。
残り半分は、驚きだ。
みくるさんは、顔をまたもや赤くしている。
「それじゃ、今日は帰りますね?また明日会いましょう!」
と、俺が手を振り、歩きだそうとすると事は起こった。

「キ、キキキ、キョンくん!い、家!…家にっ、あ、あ、上がって……いき、行きませんかぁっ!?」

〜7章・終〜

184 :知るか ◆POHYVTnBPA :2006/09/28(木) 22:01:26.37 ID:F0CE54JSO
以上っす。

正直、どうでしたか?

185 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 22:01:33.39 ID:UJ5nB0wQ0
ミクルゥ

186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 22:01:42.11 ID:NsTHtLJWO
らめええええ

乙!

187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 22:02:00.75 ID:bJPhsGf6O
くそっ!甘すぎる!

みくるが可愛いじゃねぇか!!

188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 22:04:39.83 ID:nNIN/OyoO
長門萌えの俺が…ミクルの甘さにキュン死にしたwwwwwwwwwwwwww

189 :知るか ◆POHYVTnBPA :2006/09/28(木) 22:07:29.94 ID:F0CE54JSO
これを読んで、存在感の薄いみくるを好きになってやってくださいwwww

8章はみくるの家での出来事っす。

支援、乙、萌えてくれた方々ありがとうございましたww

190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 22:08:00.91 ID:NsTHtLJWO
みくるの甘さが出てていい!
ハルヒは二人を祝福してる設定なのかい?

191 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 22:12:56.92 ID:nNIN/OyoO
>189
だが結局はハルヒとくっついてほしいと思ってるのは俺だけじゃないはず

192 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 22:14:21.64 ID:z+A/V1Th0 ?BRZ(1235)
甘い流れになったから古泉がほしいぜ

193 :知るか ◆POHYVTnBPA :2006/09/28(木) 22:15:30.49 ID:F0CE54JSO
>>190
知るかwwww

ってのは冗談で、《序章、1章》で、
・ハルヒはキョンを恋愛対象としてない
・みくるとキョンがちゃんと向き合うように
って設定は作ってあると思いますww


194 : ◆Gzo5DAjIoE :2006/09/28(木) 22:15:37.50 ID:Qh2BLcwX0
>>184

みくるかわいいよみくるvvvv

っと、こっちも投下行きますね。

195 : ◆Gzo5DAjIoE :2006/09/28(木) 22:16:50.64 ID:Qh2BLcwX0
ガール・ミーツ・ガール7(キョンが女の子設定のお話です)

 魔が差した、と言っても過言でも無い出来事に俺が脚を踏み入れてしまったのはその日
の体育の時間、正確には体育の前の着替えの時間だった。
 休み時間に入るなり、男子達は教室の外へ叩き出されている。
 かわいそうなことだが仕方がない。
 俺は谷口が体操服を持っていき忘れたことに気付いたので、仕方が無いので入り口近く
にいた女子に閉まりかけの扉をほんのちょっとだけ開いてもらって体操服の入った袋を投
げてやった。
 命中を食らったらしい誰かの、どうやら聞き覚えのある間抜けな声が聞こえたが気にし
ないことにしておく。中身は体操服だ、怪我はしないだろう。
「髪の毛、ぐちゃぐちゃになっているぞ」
 後ろの席で二つ結びのままセーラー服を脱ぎ去り体操服に袖を通していたハルヒに、俺
は忠告してやる。普通ツインテールのまま首を通す形の服を脱いだり着たりすれば髪の毛
がどうなるかなんて想像しなくても分かるだろう。
 しかも今のハルヒの髪型は普通の左右対称のツインテールではなく、何故か正面向かっ
て斜め右上と斜め右下というかなり不可解な髪型だ。
 どう気をつけたって崩れるのが当たり前だし、そもそもハルヒが着替えに気を使ってい
る様子は全く無い。
 そういう俺もポニーテールを一旦解く。
 ハルヒが、どういうわけか俺の方に視線を固定したまま硬直している。
 どうした、俺の顔に何かついているか?
「結びなおせよな」
 仕方ないので、俺は硬直したままのハルヒの頭に手を伸ばした。
 俺の方が少し背が高いので、ハルヒの頭には結構簡単に手が届く。

196 :知るか ◆POHYVTnBPA :2006/09/28(木) 22:17:06.99 ID:F0CE54JSO
>>191
だが断るww

>>192
そんなあなたに
つ 古泉with谷口

197 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 22:17:33.27 ID:ryQPTPVnO
一応書き終わったけどかなりの矛盾が発生して十日不能の俺が来ましたよ。



とりあえず保守

198 : ◆Gzo5DAjIoE :2006/09/28(木) 22:17:48.68 ID:Qh2BLcwX0
ガール・ミーツ・ガール8

「ちょっと、触らないでよ」
 こいつは髪の毛にセンサーでも埋め込んでいるんだろうか。
 俺が髪の毛に触れるかどうかってところで復活しやがった。
 そのまま俺の手を振り払い、自分で髪を結びなおし始める。
「なあ、曜日ごとに髪形を変えるのは宇宙人対策か?」
 俺は溜息を隠しつつ体操服に着替え自分の髪を結びなおしながら、以前からちょっと気
になっていたことを訊ねた。
 ハルヒが、再び硬直する。
 ぱさりと、結びかけていた髪が肩に落ちた。
 笑わない視線がそのまま俺の方に固定される。ちょっと怖いな。
「何時気付いたの」
 質問のはずなのに妙に独り言っぽい呟きだった。
「ちょっと前だ」
 一週間で一回りなんだ、三週間目の始めくらいには気付くさ。
「ふうん……。あたしね、曜日によって感じるイメージって違う気がするのよね」
 ハルヒが俺に向かって喋っている。
 内容がまともかどうかはさておいて、オカルト雑誌のキャッチコピー程度にはまだとっ
つきやすい。
「色で言うと月曜が黄色、火曜が赤で水曜が青で……」
 それは火が赤いとか水が青いってやつか。
 まあ、言いたいことはわからなくも無い。
「数字にしたら月曜が0で日曜が6ってことか」
「そう」
「俺は月曜は1って……」

199 : ◆Gzo5DAjIoE :2006/09/28(木) 22:18:44.82 ID:Qh2BLcwX0
ガール・ミーツ・ガール9

「あんたの意見なんて聞いてない」
 言い終わる前に切り捨てられた。
 こいつ本当に他人と会話を成立させる気なんて有るのか?
「……そうかい」
 脱力する俺が顔を上げると、ハルヒがまた俺の方を見ていた。
 何だ、一体。
 ハルヒは俺が不安になるだけの時間を経過させてから
「あたし、あんたとどっかで会ったことがある? ずっと前に」
 疑問形だか独り言だか分からない口調でそう言った。
「……いいや」
 悪いが俺はこんな変な女に出会ったことは無い。
 中身抜きに外見だけを見てもハルヒは美少女なんだ、同性とはいえ普通に会っていたら
先ず忘れないだろうよ。
 そのとき、チャイムが鳴ったので俺達の会話はそこで打ち切りとなった。
 気がつけば教室に取り残されていたのは俺達二人だけで、遅れていった俺達二人が揃っ
て体育教師に怒られたのは言うまでも無いことだ。

 これがきっかけって奴だったんだろうか。
 翌日、ハルヒは長かった髪をばっさり切って登校してきた。
 腰まである髪がいきなり肩までのセミロングだ。ちょっと勿体無くないか。
 肩甲骨の下の方辺りまでの髪をポニーテールにしている俺は、自分の髪を弄くりながら
ふとそんなことを考える。
 それにしても、俺が指摘した次の日に切ってくるってのも短絡的だよな。
 俺がそのことを指摘すると
「別に」
 ハルヒはそう言って黙りこくってしまった。
 まあ、予想通りの反応だったな。

200 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 22:18:46.07 ID:F0CE54JSO
wktk支援

201 : ◆Gzo5DAjIoE :2006/09/28(木) 22:19:19.89 ID:Qh2BLcwX0
ガール・ミーツ・ガール10

 ハルヒの感性は正直俺には良く分からない。
 どの部活もつまらないと言われた次のホームルームの時、俺はふと谷口に言われたこと
を思い返して話題を振ってみた。
「お前、付き合う男を全部振ったって本当か?」
 谷口が言うにはハルヒは付き合う男を全部振っていたなんてことだが、実に勿体無い話
だ。
 恋愛経験の無い俺が言うのもなんだが、寄って来る男を全部振るっていうのはちょっと
想像が出来ない。そりゃ変なのや面白くない奴も居るかも知れないが、10人か20人くらい
いたら一人くらい長く付き合っても良さそうなのが居ないか?
「何であたしがそんなことを答えなきゃいけないのよ」
 僻みとでも思われたんだろうか、ハルヒの回答は極めて素っ気無かった。
「どうせ出所は谷口でしょう。あいつなんで高校に来てまであたしと同じクラスなのかし
ら、ひょっとしてストーカー?」
 中学から持ち上がりで同じ高校という辺りはともかく、高校で同じクラスになんてこと
まで自力で何とかできたらそりゃストーカーじゃなく権力か情報操作能力の賜物だろう。
 悪いが谷口にそんな能力があるとも思えないし、そんなことを望むとも思えない。
「それは無いだろう」
「ふうん……、まあ良いわ、全部本当だから。あいつ馬鹿だけど下手な嘘は吐かないみた
いだしね」
 何だ、意外と分かっているんじゃないか。
「一人くらいまともに付き合おうと思える相手はいなかったのか?」
「全然駄目、どいつもアホらしいくらいまともな奴だったわ」


202 : ◆Gzo5DAjIoE :2006/09/28(木) 22:20:23.03 ID:Qh2BLcwX0
ガール・ミーツ・ガール11

 お互いの『まとも』の定義に大分ずれが有る気がしてならない。
 ハルヒ曰く、どいつもこいつも判を押したように似たようなデートコースを提案してく
るような輩だったらしい。
 遊園地とか映画館とかスポーツ観戦とか……、まあ、中学生のデートコースとしては極
めてまともだな。
 ハルヒが何を期待しているか知らないが、付き合って初めてのデートで心霊スポット巡
りだとか人体の不思議展とかに彼女を連れて行ける奴が居たら、俺はそっちの方がどうか
していると思うね。
 というか俺だったら多分その場で平手打ちをして帰るな。
「本当、何でこの世にはくだらない男しか居ないのかしら」
 そういうな、中学生の精一杯の努力なんだからさ。
 まあ、谷口の考えるお決まりのデートコースをつまらんと言い切れそうな俺が言うのも
何だが。
「じゃあなんだ、宇宙人なら良かったのか?」
「宇宙人、もしくはそれに準じる何かよ!、とにかく普通の人間じゃなければ男だろうが
女だろうがかまわないわ」
 おいおい。
 まあ、ハルヒにとっては相手の性別なんてどうでも良いんだろうが……。くれぐれも俺
を巻き込まないでくれよ。俺は至って普通の女子高生なんで、ハルヒの毒牙の対象になる
ことは無いだろうが。
 しかし、何でそんなに人間以外の存在に拘るんだろうか。

203 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 22:20:48.27 ID:F0CE54JSO
支援

204 : ◆Gzo5DAjIoE :2006/09/28(木) 22:21:15.46 ID:Qh2BLcwX0
ガール・ミーツ・ガール12

「そっちの方が面白そうだからに決まっているじゃない!」
 そりゃあ……、まあ、否定はしないさ。
 けどな、普通に考えてそんなことは有り得ない。
 宇宙人や超能力者や未来人がその辺りをうろついているとも思えないし、俺達に正体を
明かしてくれるとも思えない。
 もし居たとしても、そんな連中はひっそり生きているだろうさ。
 そういう連中は世間を騒がせないため正体を隠して生きるものだからな。……って、俺
もSFに毒されているんだろうか。
「だからよ!」
 ハルヒが椅子を蹴倒して叫んだ。
 教室中の視線が一気に自分に集中するってのに全くお構いなしだ。側にいた俺の方がい
たたまれない気持ちになる。
 えー、あー……、まあ、結論から言うと、ハルヒがそれ以上何かを言うことも無く、俺
が注意する事も無く、その日のお喋りは終了した。
 担任の岡部がやって来たからだ。
 岡部が場を仕切りなおし、ホームルームが始まる。
 至って普通の日常。
 ハルヒにとっては、この『普通』ってのが気にいらないポイントなんだろうな。

205 : ◆Gzo5DAjIoE :2006/09/28(木) 22:21:51.86 ID:Qh2BLcwX0
ガール・ミーツ・ガール13

 そのときの俺がハルヒのことをどう思っていたか、というのを短い単語で纏めようとす
るのは難しい。
 一応友人未満くらいにはなれた気もするんだが、ハルヒの方が普通の人間の友人なんて
存在を求めているわけは無いので、そのカテゴライズは自動的に却下だ。
 俺からすれば、ハルヒはまだまだ良く分からない存在だった。
 無駄に有り余るエネルギーのぶつけ先を知らない、子供みたいな奴。
 非日常との邂逅を望むなんていう子供時代の延長戦をまだまだ持続中みたいな変わり者
だったが、悪い奴だとは思わなかったさ。
 俺の妹とはタイプが全然違うが、妹みたいだなって思っていたのかもしれないな。
 まあ、ハルヒにそんなことを言ったら怒られそうだが。
「おい、キョン」
「なんだ、谷口か」
 休み時間に妙に深刻そうな声で話し掛けてくる奴が居たから誰かと思った。
 谷口、お前にそういう口調は似合わないから辞めておけ。お前みたいなキャラがそうい
う口調になるときは死亡フラグだと相場が決まっているんだ。
「ほっとけ。しかしお前、一体どうやって涼宮とまともに話せるようになったんだ?」
 あれがまともの範疇に入るんだろうか。
「あんだけ長く話せれば充分だろう。俺の知る限りの最長記録だ。お前一体何を言ったん
だ?」
 中学三年間同じクラスだった奴が言うんだ、最長記録云々にはそれなりに信憑性はある
のだろう。
 しかし俺は別にたいしたことは言っていない、適当に話をしていただけだ。

206 : ◆Gzo5DAjIoE :2006/09/28(木) 22:22:32.58 ID:Qh2BLcwX0
ガール・ミーツ・ガール14

「キョンは昔から変な友達が多いからねえ」
 ひょっこり後ろから顔を出した国木田。
 誤解を招くような事を言うな。
「……本当かよ?」
「うん、だってね……」
 谷口が目を丸くし、国木田が俺の過去に触れようとする。
「だー、俺の中学時代なんてどうでもいいだろ」
 俺は二人の間に割って入った。
 国木田はそんなに悪い奴じゃないんだが、ちょっと物事を誇張して話す癖がある。
 谷口程度にどう思われようと構わないと言えば構わないだが、谷口の性格から考えて谷
口に話が行くとそのままクラス全体くらいに話が広まりかねない。
 俺としてはそういう事態はちょっと勘弁願いたい。
「喧嘩は駄目だよ」
 男二人の間に俺が割って入っている状況をどう解釈したのか、俺の反対側から朝倉涼子
が現れた。軽やかなソプラノ、あまり咎めるような雰囲気は無い。
「喧嘩じゃねえ、涼宮の話だよ」
「涼宮さん?」
 谷口が答えて、朝倉がちょっと首を傾げる。
「そう、キョンがあいつと会話を成立させていたみたいだからさ」
「ああ、そう言えばそうよね」
 朝倉も気付いていたのか。
 いや、俺とハルヒが話ているのは主にホームルームなんだから、クラスメイトの誰が気
付いたって別におかしくは無いんだが。

207 : ◆Gzo5DAjIoE :2006/09/28(木) 22:23:27.22 ID:Qh2BLcwX0
ガール・ミーツ・ガール15

「涼宮さん、あたしが話し掛けても全然答えてくれないんだよね、上手く話すコツが会っ
たら教えて欲しいな」
 朝倉はそう言って、俺に笑顔を向けてきた。
「コツなんてねーって」
 悪いが俺にも全く心当たりが無い。
「ふーん。でも良かった、涼宮さんにも友達が出来て。女の子同士仲良くしてあげてね」
 友達、なあ。
 確かに一見会話は成立しているっぽいが、俺は相変わらずハルヒのしかめっ面ばかり見
ている気がするんだが。
 ちなみに朝倉はこの間のロングホームルームで学級委員長になっている。元々委員長っ
ぽいと思っていたが、委員長って肩書きが良く似合う女だな。
 ハルヒに関しては要らぬお節介だと思うんだが。
「その調子で涼宮さんをクラスに溶け込めるようにしてあげてね。あ、これから何か伝え
ることが有ったらあなたに頼むことにするね」
 いやまて、勝手に決めるな。
「お願い」
 下から見上げて両手まで合わすな。
 俺に同性愛の趣味は全く無いが、そういう顔をされるとさすがに断り辛い。
 朝倉は俺の沈黙を肯定と受け取ったのか、そのまま女子の輪に戻っていった。
「なあ、キョン……、友人は選んだ方が良いと思うぞ」
 谷口が俺の肩を叩き、その後ろで国木田が微妙な表情をしている。
 お前等全員アホだろう。

208 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 22:23:27.72 ID:z+A/V1Th0 ?BRZ(1235)
支援

209 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 22:33:17.75 ID:2yn4vs4d0
ん!? なんでいきなり止まったんだ?

210 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 22:33:49.00 ID:z+A/V1Th0 ?BRZ(1235)
バイさる?

211 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 22:35:06.38 ID:GYqc87GU0
ばいばい。さるさん

最後の一レスでなったりすると本気で悲しくなるよね







支援

212 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 22:36:20.50 ID:Mtdw3rbQ0
sien

213 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 22:36:55.98 ID:uADFJ2xi0
ウイルスに注意しましょう支援

214 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 22:39:09.36 ID:z+A/V1Th0 ?BRZ(1235)
支援

215 : ◆Gzo5DAjIoE :2006/09/28(木) 22:39:19.13 ID:Qh2BLcwX0
ガール・ミーツ・ガール16

 席替え。
 クラスに目当ての男子生徒の居ない俺からしてもそれなりに楽しみなはずのこの小さな
イベントは、後ろの席の奴が前と一緒だったという事実により何もかもが吹っ飛びかけて
しまった。
 何でまたハルヒの前なんだよ。
 相変わらずの調子のハルヒが言うには、ミステリ研も超常現象研究会も全く持ってつま
らない部活だったという事だった。
 不思議を求める奴なら一度は通る道だろう。ハルヒは全部の部活動及び研究会に刈り入
部なんてことをしていたけどな。
 どっちもただのマニアさんの集団で、本当に妙なことに出くわした事など無いという。
 そりゃそうだろう、普通の人間はそんなもんさ。
 非日常的な出来事に憧れつつも、ミステリやSF、ライトノベルなんかを読み耽って妄
想や空想に浸ったり、仲間内で語ったりして充足感を得る、そんなものじゃないか?
「もう、つまんないつまんないー、あたしは実際に出会ってみたいのよ!」
 しかし、ハルヒにその理屈は通用しないらしい。
 誰かの作り物の世界じゃ満足できないっていうハルヒの気持ちは分からないでも無いが、
だとしたら一体何が良いんだ。
 俺には未だにハルヒの求めるものが何だかさっぱり分からなかった。
 面白ければ良いとのことだが、その「面白い」の定義が一体何なのかが全然見えてこな
いのだ。

216 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 22:39:41.05 ID:z+A/V1Th0 ?BRZ(1235)
きたー支援

217 : ◆Gzo5DAjIoE :2006/09/28(木) 22:41:01.63 ID:Qh2BLcwX0
ガール・ミーツ・ガール17

 こいつの中でも方向性は定まってないのかも知れないが、そんないい加減な状態で良い
のか、本当に。
 まあ、俺が心配してやる義理も無いはずなんだが
「ないもんはしょうがないだろ」
 俺は意見してやった。
「結局の所、人間は……」
 以下、俺はくどくどと説得めいた事を口にしていた。
 後から思い出すと恥ずかしいとまでは言わないが変なことを言ったなあという気がする
のであんまり詳細には触れたく無いが、どうもハルヒは俺の言ったことがお気に召さなか
ったらしい。
「うるさい」
 言い終わる前に切り捨てられてしまった。
 俺の方はと言えば、特に機嫌を悪くするわけでもなく、こいつらしいななんてことを思
って居たさ。
 多分、ハルヒはなんでもいいんだろう。
 ハルヒの言うツマラナイ現実とやらから離れることさえ出来れば、それで充分なのさ。
 まあ、その気持ち事態は分からないでも無いが……、そういうもんは、そう簡単におち
ているもんじゃないだろう。
 ついでに言うと、真っ当な物理法則とやらがこの世を支配しているからこそ俺たちは平
穏に暮らせるってもんだ。 
 違うか?、違わないだろう。

218 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 22:41:11.57 ID:P2XrJxLd0
支援だお

219 : ◆Gzo5DAjIoE :2006/09/28(木) 22:41:37.46 ID:Qh2BLcwX0
ガール・ミーツ・ガール18

 何がきっかけだったかというのは余り考えたくない。
 女子高生同士が話すにしてはどこかネジが一本抜けているというよりも、抜けたネジの
変わりに葱でも差し込んだんじゃないかってくらいのおかしな会話が、その発端だったん
だろうか。
 とにかくそれは突然やって来た。

 唐突に、首の辺りに不穏な気配を感じた。
 いや、本当は気配なんて感じる間もなかったのかも知れない。
 気がついたら俺はハルヒにセーラー服の襟を引っつかまれ、そのままハルヒの手により
身体ごと半回転させられ、ハルヒとこれ以上ないくらい至近距離で顔を合わせるという状
態にあった。
 何なんだ、一体。
「気がついた!」
 ハルヒが俺の両肩をがしっと掴み、宣言した。
 そのときのハルヒは、すごくいい笑顔だった。
 例えるなら、子供が新しい玩具を見つけたかのような……、可愛いけれども一抹の不安
を感じさせる、そんな笑顔だった。
 それが一抹程度ではないという事を俺はすぐに思い知る事になるんだが、このときの俺
は、ハルヒもこんな表情をするんだなくらいにしか思えなかった。
「どうしてこんな簡単な事に気づかなかったのかしら!」
 唾を飛ばすな。至近距離で肩をつかまれてちゃ避けることも出来ない。
「何だ、一体」
「部活よ! 無いんだったら作ればいいのよ!」
 本気かよ。


220 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 22:41:45.27 ID:2yn4vs4d0
>>213
亀田スレから流行りだしたんだろ? 厨大杉

221 : ◆Gzo5DAjIoE :2006/09/28(木) 22:42:41.57 ID:Qh2BLcwX0
ガール・ミーツ・ガール19

「そうか、そりゃ良かったな。ところでそろそろ手を離してくれないか、いい加減肩が痛
い」
 その細い腕のどこにそれだけの力が有るのか知らないが、掴まれた肩が痛い。
「何よ、あんたももうちょっと喜びなさいよ!」
 ハルヒが離した片手を振り上げ、もう一方の手で俺の肩を揺さぶりまくる。
「……お前の主張は後で聞いてやる、今は授業中だ」
 そう言うと、ハルヒは漸く俺の肩から手を離した。
 前を見たら、クラス全員+教師、要するに教室に居るハルヒと俺以外の全ての人間の視
線が俺達の方へと集中していた。あー、教師が泣きそうだな。
 俺は突っ立ったままのハルヒの腕を引っ張って着席させてやると、哀れな女教師に手振
りで授業の続きを促してやった。

 新しい部活、なあ。
 嫌な予感がしまくりなんだが、まさか俺もそれに加われって言うんじゃないだろうな。
 
――――
今回はここまで。
ここに辿り付くまでで21レスはちょっと長すぎたかなー。
次はもうちょっと端折る努力します。
とりあえず憂鬱の部分が終わるまでは一通り書くつもりです。

222 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 22:43:49.31 ID:P2XrJxLd0


223 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 22:44:33.21 ID:IxkBhbX+0
乙……と言いたいところだけどごめん
ほとんど原作をそのまま読んでるような気分だった……

224 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 22:45:12.36 ID:2yn4vs4d0
なんか芸がない

225 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 22:47:39.96 ID:UJ5nB0wQ0
パブロフのオタマジャクシ

226 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 22:49:59.13 ID:F0CE54JSO
ちょっとあれかな。
キョンが女になってる意味がない感が……

これから先に期待!

227 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 22:51:42.27 ID:IxkBhbX+0
というか読んでて以前アナルの方に投下されてたキョンさんの憂鬱を思い出したんだが、あれ結局どうなったんだ?

228 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 22:52:45.44 ID:HkESe/IV0
うーん、女キョンがいまいちイメージできないなぁ、ポニテだろ、身長高いんだろ、それであの顔だろ…うーん

この話は女キョン×ハルヒなんだよねたぶん、百合なんだよね、レズなんだよね!

229 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 22:53:49.75 ID:12i4a7+tO
意外に女になったって物語は分岐しないっていうことだな
朝比奈さんが着替えていても堂々と部室にいるのか?

230 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 22:56:40.24 ID:NsTHtLJWO
キョンが女であるストーリーが面白くなるには百合になるしかねえ!
もしくは古泉を全員が狙うとかw
頑張ってくれ!

231 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 22:58:37.19 ID:HkESe/IV0
カップリング百合だったら楽しそうな気がするんだ

232 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 22:59:34.40 ID:F0CE54JSO
ってか百合ってこっちのスレでおKなのか?


233 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 23:00:35.61 ID:GUvCU2AL0
まえにキョンが女になる百合作品なかったっけ?

234 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 23:05:12.87 ID:2yn4vs4d0
とりあえず>>221は現時点で認められてないってことだな。 がんがれ

235 : ◆Gzo5DAjIoE :2006/09/28(木) 23:07:22.90 ID:Qh2BLcwX0
>>233
キョンと古泉が両方とも女になって、というのならエロパロの方でみたこと有りますが・・・。

こっちはもっと精進しないといけませんね。
次からはもうちょっと捻ってみます。

236 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 23:09:39.97 ID:IxkBhbX+0
>>235
とりあえずキョンが女である利点を前面に出してこないと性別逆転ものとしては面白くないと思う
あと口調が変わってないのは仕様?

とりあえず続きに期待

237 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 23:10:07.18 ID:/mC4XnfZO
>>184
遅れ馳せながら乙!
みくる萌な俺にはたまりません

238 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 23:17:11.81 ID:tiYhtg0x0
読んでないけどGJ

239 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 23:17:18.21 ID:2yn4vs4d0
ちょっとしか読んでないけど
・口調が全く変わってない
・なぜに谷口・国木田登場?
・会話の話題が男らしい
・何より無駄に長い
ってのが飽きさせてるんだと思うんだよね。

240 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 23:17:29.42 ID:F0CE54JSO
>>237
ありがとうございます!

やっぱり乙とか言ってもらうと元気出ますわww

今から8章書いて来ます!
投下は未定www

241 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 23:23:06.11 ID:tiYhtg0x0
乙!
GJ!
甘い!
萌え死んだ!
神認定!!!

242 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 23:24:00.18 ID:UZGVQjw30
女キョンは"変な女"(だっけ?)でもう掘り尽くされたジャンルではある。


だが、そこで作者の見せ所。ガンガレ、応援してる、wktkしてる。

243 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 23:27:53.18 ID:F0CE54JSO
>>238 >>241
ちょwwwwww
ちょっと目を離した隙に笑わせてもらったww

ガンガッてくる

244 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 23:35:50.60 ID:F0CE54JSO
まだだ、まだ落とさんよ!


保守

245 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 23:44:13.41 ID:KGPiZKme0
そういやユニバに行った後に誘拐されるSSって完結したっけ?


という保守

246 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 23:47:00.42 ID:GUvCU2AL0
Dの食卓

247 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 23:48:06.75 ID:qvofgZ6E0
なんか完結しないで放置される作品ってオオイネ…。
作品がかわいそう!

248 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 23:54:37.37 ID:2yn4vs4d0
もし続きの投下があると・・・ っておもうと自分で続き作るのも躊躇するよな。

249 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 23:55:15.12 ID:F0CE54JSO
保守

250 :初恋 ◆rDAy9jYT0M :2006/09/28(木) 23:55:42.84 ID:NXL3xvSd0
こんばんは。初恋の人です。
前回の投下から、その続きを執筆しているんですがコレがかなりの難産orz

とりあえず4レスぽっちなんですが投下したいと思います。
今回はかなり欝です。

これまでのあらすじ
初恋の女性である従姉妹のねーちゃんと再会したキョン

ひょんなことからデートに誘われ、そこでねーちゃんが彼氏と別れたという事実を知る

デートがハルヒ達につけられており、修羅場寸前

古泉、みくる、長門にねーちゃんが好きなのかどうかどっちやねん、と問われ、悩むキョン

放課後、学校帰りにハルヒ達とねーちゃんが鉢合わせ。更に気まずい雰囲気に

翌日ねーちゃんの家に飯をご馳走になりに行くところをハルヒとばったり。

ハルヒの自分への好意を知るも、応えることができず。

ヘタレキョンよ、どこへ行く!?


251 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 23:56:33.85 ID:2yn4vs4d0
ktkr!!!!

252 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 23:56:53.34 ID:qvofgZ6E0
欝ッスカw
ちょっとキツイけど見たい好奇心…。
テストなんかほっといてみちゃうぜ


253 :初恋(65) ◆rDAy9jYT0M :2006/09/28(木) 23:57:09.03 ID:NXL3xvSd0
翌日、俺は学校へ行けなかった。
制服を着込み、玄関の前までは行くのだが、その後の一歩がどうしても踏み出せない。
そして結局休むことになってしまったわけだ。母親や妹に対しては適当な仮病を使って誤魔化した。

どうして学校へ行かないかって?
そりゃハルヒに会わせる顔がないからだ。
アイツの殆ど告白とも言えるような心情の吐露に、俺は応えることが出来なかった。
それどころか、俺がヘタレな答えしか出せないばっかりに、アイツの気持ちを踏み躙ってしまった。
そんな俺が今更どのツラ下げてハルヒに会えばいいっていうんだ?
それに長門や朝比奈さんや古泉にも会わせる顔もない。
こうして学校に行かないことなんて、一種の逃げ道でしかなく、
いつまでもこうしているわけにはいかないということもわかっていた。
それでも俺は・・・外に出ることが出来なかった。

――昼過ぎ、俺のケータイがけたたましく鳴る。
正直出る気はなかったが、余りにも長いこと鳴っているものだから、
俺は不覚にも通話ボタンを押してしまっていた。

「もしもし・・・」
『ああ、やっと出てくれましたね』
着信の主は古泉だった。
『あなたが学校に来ていないようなので、心配だったんですよ。
 一体どうしたんです?』

254 :初恋(66) ◆rDAy9jYT0M :2006/09/28(木) 23:57:50.24 ID:NXL3xvSd0
俺は昨夜の出来事の一部始終を、そしてハルヒの気持ちを踏み躙ってしまったことを、
そしてそんなハルヒに会わせる顔がないということを、一気に古泉に伝えた。
『・・・・・・』
古泉はしばらく何も言わず、俺の話を聞いていた。
しかし、一区切りすると、真剣な口調で話し始めた。

『実はですね、涼宮さんも今日は学校に来ていないんですよ』
それも・・・多少は予想していた。
『昨夜の出来事が原因・・・なんでしょうね。
 おかげで昨夜からひっきりなしに閉鎖空間が発生しています。
 僕もその対応に忙しくて学校に行っている暇なんてありません。
 今回は・・・相当に切迫した状況です。機関の上層部も大わらわですよ』
古泉の口調はどこか冷たかった。
『ちなみに長門さんも朝比奈さんも来ていません。
 2人の所属する組織の方も今回の事態の対応に追われているようですね』

ハルヒのせいで、更に元を正せば俺のせいで、かなりヤバイ状況になっていることは理解出来た。
しかし、俺に今更何が出来るっていうんだ?ハルヒを傷つけちまった、この俺に。
そんな思いが俺のアタマの中に渦巻いていた。そのせいか、古泉に対しても何の返答も出来ないでいた。

互いにしばらくの沈黙の後、古泉が静かに言い放った。
『今のあなたは・・・情けないです』
そんな一言が俺にダメ押しを食らわせた。

255 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 23:58:30.23 ID:0B96eWuP0
支援


256 :初恋(67) ◆rDAy9jYT0M :2006/09/28(木) 23:58:41.26 ID:NXL3xvSd0
『確かに今回の状況は過去に例を見ないほど切迫しています。
 世界崩壊の危機と言っても過言ではありません。
 そして・・・あなたの気持ちが揺れるのも無理はないでしょう。
 しかし、あなたはどんな状況でも・・・逃げることはしない、そう思っていましたが・・・』
その一言一句が俺の胸を深く突き刺す。
『今のあなたは・・・自分の気持ちから逃げているだけです』
きっぱりと言い切る古泉。俺は何も言い返せなかった。
古泉の言うことが、その通りだと自分でもわかっていたからこそ。

『どうか・・・失望させないでください』
そんな言葉だけを残し、電話は切れた。

それから更に数日、俺は部屋に引きこもり続けた。
そんな俺を母親や妹も本気で心配し始めた。
あれ以降古泉からの連絡はない。勿論長門や朝比奈さんも同様だ。
ハルヒの精神状態が、そしてそれに伴う世界崩壊の危機という状況が、
こうしている間にもどんどん進んでいるのかもしれない。
しかしそれでも俺は何をすることも出来ない・・・。
『逃げているだけ・・・』か。まさにその通りかもしれない。
俺にはハルヒもねーちゃんも選べない。どっちを幸せにすることも出来ない・・・。

大体古泉も古泉だ。『失望させないでください』だと?
元々俺はそこまで大層な人間じゃない。
宇宙人でも未来人でも超能力者でも、そして世界の『神』なんかでもない。
ちっぽけでよわっちい、ただの一般人なんだ・・・。


257 :初恋(68) ◆rDAy9jYT0M :2006/09/28(木) 23:59:28.81 ID:NXL3xvSd0
俺の思考はネガティブを極めた。このままだと廃人への道まっしぐらだったかもしれない。
そんな俺を救ったのは一通のメールだった。
古泉からの電話があって以来、俺の携帯には何件かの着信とメールがあったが、その全てを俺は無視していた。
ただ何故だろう。その日その時に限って、着信したその1通のメールを開ける気になったのは。
メールの主は・・・ねーちゃんだった。

『キョン君・・・最近連絡もないし電話しても出ないしメールも返してくれないし、
 しかも「もう会わないほうがいい」って・・・。
 一体どうしたの?この前ハルヒちゃんと何かあったの?
 もし良かったら・・・私に話を聞かせてくれないかな?』

そのメールを見た瞬間、ねーちゃんの顔が浮かんだ。
俺はハルヒを傷つけてしまった。もう昔のような関係には戻れないかもしれない。
それどころかこの世界が明日にもなくなってしまうかもしれない。
そう考えると――急にハルヒに、そしてあのSOS団に関わる何もかもが、
スーッと水が引くように、どうでもいい気持ちになってしまった。

無意識の内に、俺は玄関に向かっていた。
今更どこに行こうというのか、それは俺にも・・・わからない。
・・・。

『ピンポーン』
チャイムを鳴らす。正確な部屋の番号は知らなかったが、表札に出ている苗字を見る限り、ココで間違いない。
カチャリと小さな音をたて、開かれるドア――

「どちらさまで・・・ってキョン君!?」
現れたのはねーちゃんだった。
そう、俺は無意識の内にねーちゃんのマンションへやってきてしまっていた。
しばらく会わないって言ったのにもかかわらず、な。


258 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 23:59:48.96 ID:uxYO8E+m0
http://www.youtube.com/watch?v=YKupScgJ1KU&eurl=
http://stage6.divx.com/members/63875/videos/4047

259 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/28(木) 23:59:49.41 ID:qvofgZ6E0
支援

260 :初恋 ◆rDAy9jYT0M :2006/09/29(金) 00:01:47.82 ID:wa5sJ8iO0
とりあえず以上です。
今頑張って続き書いてます。
深夜、もしくは明日にでも投下できれば、と思います。

キョンが自分で書いてて吐き気を催すほどヘタレてますwww
それでもちゃんとこの後見せ場もあるはず・・・です。

261 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:03:05.05 ID:QMZNLCHU0
どうかキョンを救ってやってくれ・・・初恋の人ッ!
深夜まで待つぜ!!キョン萌

262 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:04:17.15 ID:8aPNbQZi0

でもこんな所で切られると、気になって気になって

263 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:04:22.35 ID:QMZNLCHU0
切れたwGJ!

264 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:04:43.32 ID:Zkk5M9VIO
乙!
続きわくてか

265 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:06:41.25 ID:PIOWmcpF0
うおっいいところで止めやがってwww GJ!!!

266 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:13:07.80 ID:wstZmFLhO
うぉぉい!
GJだが……次回に期待する!

このwktkを胸に執筆再開wwww

267 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:13:53.18 ID:lX5Bb8+T0
GJ!!

がんばれキョン!!

268 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:22:31.18 ID:tfB/eRzG0
>>243
かなり、遅レスだが今読んだ。
甘い!
乙!!
続きwktk!!!

>>260
乙!
続きwktk!!

キョンもキョンだが、古泉も古泉だよなぁ。
…しかしキョンよ、逃げてる事が分かってるのに行動を…。
ハッ、もしかして何から逃げてるのか分かってないのか?


さすがはキョンだっぜ。

269 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:23:38.04 ID:n/zaX3KIO
さて、空気読まずに十日おk?

270 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:25:06.70 ID:lHRWpA570
イインダヨ!

271 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:25:22.99 ID:2v1odkhq0
>>269
だめって言っても投下するんだろ?
……やっちまえ。

wktkー!

272 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:25:59.43 ID:wstZmFLhO
グリーンダヨ!!
wktk!

273 : ◆f7aS5TIisA :2006/09/29(金) 00:27:46.35 ID:n/zaX3KIO
前回までは
http://www11.atwiki.jp/xgvuw6/pages/1203.html?

今回は無駄に長いです。長いといっても5〜6レス位ですが。それでは逝きます

274 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:28:08.84 ID:Zkk5M9VIO
支援

275 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:29:03.41 ID:n/zaX3KIO
「なぁ長門何かいい解決策はないのか?」
「今は動かない方がいい。私達も巻き込まれる可能性がある」
古泉は収まったといっても閉鎖空間自体は残ってるからな、神人狩りに出かけてしまった。閉鎖空間は世界中にあるからな、飛び回るのか?
「だがハルヒがいなくなったんだ!!どうにかして助け出さないと……」
さっきまでの冷静さはどこにいった。頭に血がのぼり過ぎてるな。クールダウンするんだ俺。
長門はやかんに水道水を補充し火をかけお茶の葉を変える。
「…………」
この三点リーダーは俺と長門分である。長門はひたすらやかんを見つめ、俺はひたすら貧乏揺すりをしていた。
―――――――――――――――――――
「飲んで」
「……すまない」
この時期こんな熱いお茶は普通飲まないのだがSOS団には麦茶など水出し式のお茶は存在しない。熱いとはいえ長門のいれてくれたお茶だしな。うん、美味い。
「落ち着いた?」
「ああ、ありがとよ長門」
「いい」
ここで照れてくれたらAマイナーから昇進できると思うんだが。ま、谷口ランクだしどうでもいいが。
「それより長門、ハルヒ達は今どこにいるかわかるか?」
2秒ほど俺を見つめた後「わからない」

276 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:30:23.62 ID:l4pL/zt50
支援

277 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:30:39.89 ID:n/zaX3KIO
「長門でもわからないか……」
「ただ今回は高次元の物体が関与している可能性がある」
長門の言う高次元の物体とは俺達人間じゃなくてこいつの親玉かいつぞやのカマドウマみたいな情報生命体だろうな。
突如くたばった俺に近づいたと思ったら突然消えさらにその3時間後にはこの世界から姿を消した。あんな唯我独尊団長閣下を器用に消すことができるのはやっぱりそういう宇宙人的な奴にのみ可能な技だな。
「涼宮ハルヒがいなくなった今、世界は非常に不安定な状態。一刻も早く涼宮ハルヒを奪還しなければならない。けれど……」
古泉曰わく神様だからなハルヒは。神様がいなくなった世界はどうなるかわからないとか言ってたな。
実際去年は神様ハルヒが別な世界を構築しかけてこっちの世界は崩壊寸前だったしな。
「なぁ、何でハルヒが俺の前に消えてから3時間後にこの世界から消失したんだ?」
「……わからない」
「なんであいつ携帯なんか持ってたんだ?」
「……わからない」
「ハルヒはどうなるんだ?」
「……わからない」

今回ばかりは長門もお手上げらしいな。長門がわからないことが俺に分かる筈もない。

ピッピ ピピピピッ ピッピピピッ



278 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:32:18.90 ID:n/zaX3KIO
俺の携帯の着信音が鳴る。知らない番号だ。
「……もしもし」
「……キョン?」
いつものような強気な声ではない……しかしこの声には聞き覚えがある。――涼宮ハルヒだ。
「ハルヒか!!今どこにいる!!」
「わからないの!携帯の光で照らしてみても何も見えないし、それにみくるちゃんもここにいて動けないし」
「朝比奈さんがそこにいるのか?」
ああ、何でハルヒが携帯持ってるんだとか、なんでこの世界にいないのに携帯の電波届いてるんだとか色々聞きたいが今は後回しだ。
「そうよ!あんたが死んだ夢見て飛び起きたらいきなり辺りが真っ暗になってしばらく歩いてたんだけど何にもなくて……」
「それで?」
「歩き疲れたから座ってたんだけど遠くの方でみくるちゃんの泣き声がして行ってみたらみくるちゃんが『ここどこですかぁ〜』てずっと泣いてたのよ」
「すまんが朝比奈さんにかわってくれないか?」
「いいわよ。ちょっと待って……ほら、みく………キョン君……そうよ……ました……」
「キョン君?私達どこにいるんですか?」
今にも泣きそうな声で朝比奈さんは呟く。
「その前に一つ聞いていいですか?」
「ぐすっ……なんですかぁ?」
「何で俺のこと刺したんですか?」

279 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:32:31.69 ID:Zqyn9NjK0 ?BRZ(1235)
支援

280 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:32:43.03 ID:wstZmFLhO
支援

281 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:33:21.74 ID:n/zaX3KIO
「私が……キョン君のことを……刺した?」
「はい。正直に答えてくだ……」
「何それ?私の夢に……じゃない。……本当だったの?」
ハルヒの声が途切れ途切れ受話器から聞こえる。「私がキョン君にそんなことするわけないじゃないですか!何かの間違いです!」
「……じゃあいつからその真っ暗な空間にいるんですか?俺は不思議探索中に刺されたんですが」
「私が駅前につく直前に鶴屋さんに会ったんです。それで……鶴屋さんに引っ張られて人気のないところ……ぐすっ……突然鶴屋さんがいなくなって真っ暗に……」
「ちょっと……ちゃん……貸しなさい」
どうやら朝比奈さんも被害者のようだ。まだ完全に白ではないがな。
「とにかくキョン!!一刻も速く私達を助けなさい!!」
「待て、今お前がどこにいるのかすらわからん」一刻も速く助け出したいのはやまやまなんだが居場所がわからなきゃどうにもならん。
「あんただけが頼りなの!もうこんな暗いとこうんざりなのよ。……あ!!」
「どうした?」
「携帯の電池がもう無い。とにかく速く助けて!お願い!キョンだーーブツッ!!」

切れた。

282 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:34:33.62 ID:QMZNLCHU0
支援電波受信

283 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:35:10.31 ID:hV/e6Wh/0
支援

284 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:35:11.34 ID:jhtb2zax0
次投下する
支援

285 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:35:24.49 ID:wstZmFLhO
支援

286 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:35:30.73 ID:n/zaX3KIO
新たな謎が増えた。
誰が俺を刺したのか?何でハルヒ達を閉じ込めているのか?あいつがこの世界から消えたのは3時間後じゃなかったのか?
俺の頭の中はただでさえ期末考査で脳はオーバーヒート状態なのに意味不明な事態の連続で既に俺の一般人ランクの脳みそはパンクしていた。

ピーーーー

また携帯が鳴る。このところは全く意味を成してなかったのに大忙しだな俺の携帯。この単調音――非通知か。
「もしもし」
「キョン君、今長門さんと一緒にいる?」
声の主は朝比奈さんだ。しかしどことなく大人びた声をしている。
「はい、いますが」
「じゃあ急いで長門とグラウンドに来てください。一刻を争いますからすぐに」
今は彼女に頼むしかなさそうだな。唯一の糸口だ。失う訳にはいかない。
「長門、行くぞ!!」
長門は立ち上がり無機質な声で「わかった」

朝比奈さんより格段にグラマラスな朝比奈さんがグラウンドの真ん中に立っていた。
「久しぶり、キョン君」
「お久しぶりです。朝比奈さん」
朝比奈さん(大)がにっこり笑っていた。




ハルヒのいない部室にて第三章<終>

287 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:36:24.39 ID:QMZNLCHU0
wktk

288 : ◆f7aS5TIisA :2006/09/29(金) 00:36:44.69 ID:n/zaX3KIO
そろそろ伏線回収します。十章以内には終わりたいと思う。



ではノシ

289 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:37:14.80 ID:Zqyn9NjK0 ?BRZ(1235)
>>286
非通知=放送コード引っかかった音に吹いたwwwww

刺した朝比奈が誰か気になってきた
今後の展開が気になる

GJ!

290 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:37:37.13 ID:QMZNLCHU0
>>「携帯の電池がもう無い。とにかく速く助けて!お願い!キョンだーーブツッ!!」
ここで電波受信してしまった。


キョン「俺の名は仮面キョンダー!」

291 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:38:13.48 ID:jhtb2zax0

この長さで十章以内ってことはそんなに長くはならないってことかな?

じゃあ次いいかな

292 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:38:17.86 ID:sOfQu5If0
>>288
乙!
朝比奈(大)の台詞で「急いで長門とグラウンドに」になってるんだぜ
3行上ではさん付けなんだぜ

293 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:39:22.47 ID:QMZNLCHU0
きっと伏線…!なわけないか

294 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:39:48.88 ID:wstZmFLhO
乙!
こりゃwktkですな。

俺のやる気が投下の度に上がってくるww

295 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:40:30.36 ID:QMZNLCHU0
>>291
ごーごー

296 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:40:31.93 ID:n/zaX3KIO
>>292
ぐわっ!!なんか所々ミスが……吊ってくる

297 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:41:22.81 ID:wstZmFLhO
>>291
+(0゚・∀・) + ワクワクテカテカ +

298 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:43:26.62 ID:jhtb2zax0
それじゃあ投下する
珍しく今回のはその日のうちに仕上げられたぜ

299 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:44:08.24 ID:wstZmFLhO
支援!

300 :【長門有希の無題】 ◆M54RhbBmhE :2006/09/29(金) 00:47:59.90 ID:jhtb2zax0
 それはゴールデンウィークも明けた五月半ばのことだった。
 読書以外の趣味もなく本を読むのが日課だったわたしは日曜日、遅い昼食を終えてから新しい本を探そうと
市内にある図書館に初めて足を運んだのだった。
 館内は本を読むのに適した明るさの照明で照らされており、平日なのにも関わらず多くの人で賑わっている。
と言っても図書館なので騒いでいるような人はいない。
 人の多いところはあまり好きではないが、ここはそれぞれが自分の空間を持てるためわたしも落ち着いて
読書ができそうだった。そもそも、図書館とはそういうものなのだが。
 書棚から適当な本を取り出しては開いて目ぼしいものを何冊か見つけると、わたしは本の重さに少しよろけながらも
近場にあったテーブルに本を慎重に置き、息を一つついてから椅子に腰を落ち着けた。
 今わたしがいるテーブルには他の誰も座っていない。わざわざそういう場所を選んだ。近くに人がいると落ち着かないから。
 何となく辺りを見回して改めて図書館の静けさを味わってから、わたしは本の表紙をめくった。
 調査の為に宇宙船で降り立った未知の惑星に悪い偶然が重なって一人取り残された男が、ある日出会った
その未開惑星の原住民の女性と打ち解け、やがて恋に落ちる物語。
 典型的なSF的要素を襲踏しながらも切ない恋愛模様を描いたそれは、ありきたりな内容ながらわたしを
惹きつけるには十分な魅力を放っていた。
 四分の一ほどまで読み進めた辺りでわたしははっと顔を上げ時計を探した。もうそろそろ閉館時間になろうとしている。
 時間を忘れて読書に没頭していたらしい。悪い癖だ。
 続きは帰ってから読もう。そう思い本を借りるためにカウンターへと向かったわたしはそこではたと気が付いた。
 本を借りるためには貸し出しカードを作ればいいのだろう。でもどうやって作ればいいのだろうか?
 職員に聞こうとしたが数少ない職員たちは皆忙しそうにしている。今話しかけても迷惑になるかもしれない。
 閉館時間は刻々と迫ってきている。今日借りられなかったらまた来週来なければいけない。
 焦りだけが募り、わたしはただいたずらにカウンターの前でおろおろとするばかりで、
「何してんだ?」

301 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:49:02.21 ID:tfB/eRzG0
>>288
乙!
続きwktk!!!

…これはもしかして、「恋文」に似た話か?
これで、刺した朝比奈さんが…だったら…。

あぁ〜!続きが気になる〜!!

302 :【長門有希の無題】 ◆M54RhbBmhE :2006/09/29(金) 00:49:02.16 ID:jhtb2zax0
 突然背後からかけられた声に思わず小さく飛び上がり恐る恐る後ろを振り向くと、そこにはわたしと同年代くらいの
ラフな格好をした少年が怪訝そうな面持ちで立っていた。
「お前、北高の生徒だろ? さっきからうろうろしてるみたいだけど、どうした?」
 大人びているとは言えない容姿ながらどこか達観した物の見方をしていそうなその少年は、わたしに対して気負いするふうもなく言った。
 何故この人はわたしが北高の生徒であると知っているのだろう。
「ああ、いや。俺もそこの生徒だからさ。その格好を見てな」
 わたしが不思議そうな顔をしていたのを察してか、彼はわたしが訪ねる前に弁解すると、
「でも休みに制服着てるなんて珍しいな。いや、それはいいんだが、どうしたんだ?」
 多分、わたしの様子を見かねて声をかけてきたのだろう。
 人と話すのは得意ではなかったがわたしは意を決して、
「……その……本を、借りようと、思って……」
 蚊の鳴くような声が途切れ途切れに出てきた。いつも感じていることだが、口下手な自分が少し嫌になる。
「もしかして、借り方が分からないのか?」
 わたしは頷いて、何とか言葉を紡ぐ。
「図書カードの作り方が……」
「職員に聞けばいいじゃないか」
 彼が首を動かしてカウンターに目をやる。
 それは分かっているのだけれど、どうしても声がかけられなかったのだ。
 わたしの訴えるような視線を感じたのか彼は少し困ったような顔をしてから納得したように、
「あ? あー……そうか。何となく話すの苦手そうだしな」
 わたしに背を向けてカウンターまで歩いていき、手に持っていた本をカウンターの上へ置いて職員を呼び止めた。
「すいません、これ返したいんですけどいいですか? それから――」



303 :【長門有希の無題】 ◆M54RhbBmhE :2006/09/29(金) 00:50:04.55 ID:jhtb2zax0
「ほら、これ」
 一仕事終えた後のような表情の彼に手渡されたのは、手続きをするのに使ったわたしの生徒手帳と、
わたしが借りようとしていた本。それから、図書カード。
「しかし休日も制服の上に生徒手帳も持ってるなんて真面目だな。いや、別に嫌味ってわけじゃないんだが」
 そう言って苦笑する彼からは、確かに嫌味のようなものは感じられなかった。
 それよりもわたしは彼に対する感謝と彼の手を煩わせてしまったことに対する申し訳ない気持ちで
頭がいっぱいでそんなことを考える余裕もなかった。
 制服を着ていてよかった。もしも着ていなかったら彼は声をかけてくれなかったかもしれない。
「それじゃ、俺は用事も終わったから帰るけど、お前も気をつけてな。もう遅いし」
 そう言うと彼はひらひらと手を振って出口に向かって歩き出した。
「待って」
 わたしは慌てて遠ざかる彼の背中に声をかけた。少し声が裏返ってしまった。
 彼が不思議そうな顔で振り向く。
「あの――」
 彼がいなかったらこの先わたしはこの図書館で本を借りることができなかったかもしれない。だから――


「――ありがとう」





304 :【長門有希の無題】 ◆M54RhbBmhE :2006/09/29(金) 00:51:27.85 ID:jhtb2zax0
 あれから半年、彼とは顔を合わせていない。
 あの時彼の言っていたことは本当で、校内で彼の姿を見かけたことは何度かあった。
 声をかけようと思ったこともあった。だけど、そんな勇気をわたしが持ち合わせているはずもなく、
ただいたずらに時間が過ぎていってしまった。
 まるであの図書館の時と同じように。
 彼に近付きたかった。彼と話がしたかった。
 何故だろう。たった一度、図書館で親切にされただけなのに。
 彼のことを考えると胸が苦しくなって、その理由が分からないことが辛かった。
 ……いや、本当は分かっていた。
 分かっていたから、わたしは精一杯の勇気を振り絞って行動に出た。
 彼が一年五組の生徒であることを知ったわたしは、同じクラスにいるわたしによくしてくれる女子に頼んで、
放課後、文芸部に来てくれるように頼んだ。
 帰宅部であるらしい彼を、文芸部に誘う為に。
 ……我ながら回りくどい。
 幸いにも彼は図書館でのことを覚えていてくれた。だったら、わたしの言うことは一つだ。
 あの日、あの時、あなたに出会ってから――


「わたしは、あなたのことが――」





305 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:52:23.76 ID:wstZmFLhO
支援

306 :【長門有希の無題】 ◆M54RhbBmhE :2006/09/29(金) 00:52:49.50 ID:jhtb2zax0
 目を開けると、白い天井が見えた。
 やけに体が重い。規則的に聞こえる不可解な電子音が耳にうるさく届く。
 ふと自分の体を見るとわたしの腕には何本ものコードのようなものが繋がれていて、その一つを辿ると
そこにはブラウン管に波を打つ線とそっけない文字列を映し出す機器があった。


 ――それは紛れもなく心電図だった。


 気が付けばわたしの口と鼻には人口呼吸器が取り付けられており、わたしはそれのおかげでかろうじて
呼吸ができているという状態だった。
 首を動かして反対側を見るとそこには白い簡素なテーブルがあって、その上に一冊の本が置かれていた。
 それは、あのとき図書館で読んだ――はず――の、未知の惑星に取り残された男の物語だった。


 そこでようやくわたしは知る。
 ここは病院で、わたしはこの病院の入院患者なのだということを。


 そして、わたしは悟った。


 彼との思い出が、全て夢だったということを。


 目の端から、熱いものが零れ落ちた。



307 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:53:25.86 ID:hV/e6Wh/0
支援

308 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:53:32.81 ID:wstZmFLhO
支援

309 :【長門有希の無題】 ◆M54RhbBmhE :2006/09/29(金) 00:53:44.77 ID:jhtb2zax0
 それは、水よりももっとずっと寂しい粒。


 わたしは目を閉じる。


 夢の続きを見る為に。


 そしてわたしは、深い眠りに落ちていく。




 例えこの身が朽ち果てようとも――




 わたしは、わたしの夢の中で生き続ける――









310 :【長門有希の無題】 ◆M54RhbBmhE :2006/09/29(金) 00:55:40.84 ID:jhtb2zax0
「…………」
 この三点リーダは長門と俺の分だ。
 ハルヒのやつが機関誌第二段を作るとか言いやがったので俺たちは再び作文に四苦八苦するハメになったのだが、
今回恋愛小説のクジを引き当てたのがこともあろうに長門で、ハルヒは嬉々として長門の恋愛小説を待ち望んでいるらしいのだが
完全に煮詰まっていた俺も長門の恋愛小説に興味がないわけはなく、意外にも早々に完成したらしいそれを気晴らしに
読んでみたい旨を告げたところこれまた意外にも長門はあっさりと快諾してくれたので読ませてもらったわけなのだが、
正直言って俺はどう言ったものか悩んでいた。
 もしかすると、幻想ホラーってのはこういうもののことを言うんじゃないのか?
 何となく長門が何か感情みたいなものをその無表情の中に浮かべていないものかと思い、コピー用紙から目を離して
長門の顔を見てみたもののそこにあったのはいつもどおりの果てしない無表情で、
「どう」
 甚だ短い疑問詞が疑問符もなしにどこまでも平坦な声で俺の耳に届けられた。
「いやあ……」
 何というか、正直言って俺にはこの話に対して言うべき言葉が見当たらない。見当たったところでそれは言うべきものでもない気がする。
「そう」
 やはり抑揚のない声で言った長門は別段不快そうな表情をするわけでもなく――仮にこいつが何かしらの感情を出していたのだとしても
無表情なのには違いないのだが俺にはそれを読み取ることができるし、長門の表情を読み取ることに関しては誰にも劣ることはないだろうことを
自負する俺が言うのだから間違いはない――くるりと俺に背を向けるといつもの定位置に座って読書を再開した。
 長門は特に気にしている様子もなかったが、俺にとっては大問題だった。
 他の奴が見ても少しばかり欝なだけのショート・ショートくらいにしか見えないだろうが、俺にとっては喪失した自身の記憶の断片を
見せつけられたようなもんだった。もちろん実際に体験したわけではないので喪失したというのもおかしな表現だが、それでもその記憶が

『俺』のものであることは間違いなく、俺はまるでもう一人の自分の記憶を追体験したような気分になっていた。
 正直言って、他の誰にも読ませたくない。ハルヒがまだ読んでいなかったのは幸いだった。長門には悪いが、長門の書く小説のジャンルを
変えるようにハルヒに提言しておこう。あいつが応じるかどうかは分からんけどな。
 だが、その前に確認しておかねばなるまい。

311 :【長門有希の無題】 ◆M54RhbBmhE :2006/09/29(金) 00:56:28.59 ID:jhtb2zax0
「なあ、長門」
「なに」
 長門は本から目を逸らさずに応える。
「あの世界の改変のときな……、お前にはあの改変されたお前の記憶は、あるのか?」
 長門はゆっくりと俺の方を見ると、
「ない」
 その言葉に俺が口を開く前に長門は付け加えた。
「あのわたしはわたしであるが、意識、記憶ともに今あるわたしのものではなく、同期を取ることも不可能。よって、わたしにはあのわたし

の記憶はないし、その意識を推し量ることもできない」
「それじゃあ、何で」
 お前は、この話を書いた――いや、書けたんだ?
「…………」
 長門はじっと俺を見つめた後、先ほどの動きを逆再生するように本に視線を戻して言った。


「わたしは、わたしだから」

312 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:58:11.56 ID:jhtb2zax0
以上、終了。
欝モノと見せかけて実は……的な展開を狙ってみたが、さて?

313 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:58:21.34 ID:wstZmFLhO
支援!

314 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:58:23.70 ID:hV/e6Wh/0
支援

315 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 00:59:35.78 ID:tfB/eRzG0
支援
>>309で終わったかと思ったよ。

しかし、これは長門に萌えを感じるね。
普段はハルヒやみくる、阪中辺りにしか萌えんのだが。

316 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 01:01:34.83 ID:jhtb2zax0
あ、ちなみに長門が読んでた本に元ネタはない
書いてる最中に適当に考えたけど、ありきたりだよな?

317 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 01:02:18.42 ID:8aPNbQZi0
GJ
乙っす

318 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 01:04:12.02 ID:wstZmFLhO
長門萌えな俺はツボったww

GJ!!

319 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 01:07:17.28 ID:hV/e6Wh/0
GJ。おつかれ〜



320 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 01:10:10.80 ID:jhtb2zax0
一つだけ聞きたい
ちゃんと幻想ホラーっぽく書けてたかな?
あ、幻想がないっぽい

321 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 01:13:42.27 ID:wstZmFLhO
>>320
【幻想】じゃなくて【ホラー】が無いっぽくないか?

322 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 01:14:25.92 ID:hV/e6Wh/0
>>320
いや、無いのはホラーだろう。

323 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 01:15:15.49 ID:jhtb2zax0
>>321>>322
そうか、ホラーがないのか
世にも奇妙な物語的なノリで書いたんだが……

324 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 01:16:18.55 ID:wstZmFLhO
むしろ、これはこれで完成されてるww
ホラーがないのがプラスに働いてる希ガス

325 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 01:18:00.79 ID:jhtb2zax0
ぶっちゃけると
「もしかすると、幻想ホラーってのは〜」のくだりは後から思いついたんだ
だから最初から意識してたわけじゃないんだよ

326 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 01:19:09.43 ID:hV/e6Wh/0
>>325

なるほど。納得

327 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 01:20:15.03 ID:wstZmFLhO
なるほどww

しかし、こんな素晴らしい作品を投下してくれたおかげで俺の創作意欲も湧いたww



328 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 01:25:15.55 ID:jhtb2zax0
>>327
ありがとう
そっちも頑張ってくれ

支援と感想をくれたみんなもdクス
次なる投下にwktkしつつ、ああもう寝なきゃ

329 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 01:26:25.80 ID:hV/e6Wh/0
じゃあ俺も投下していいかな。古泉と長門の日常物なんだが…

330 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 01:27:02.35 ID:2v1odkhq0
wktk

331 :会心の一手:2006/09/29(金) 01:32:14.35 ID:hV/e6Wh/0
なんかあんまり人いないね。では投下、9レスほど


力を入れると意外なことにあっさりと部室の扉が開いた。
今日は彼女から部活は休みだと聞かされていたので、当然ながら鍵が掛かっていると思っていたのだ。
現に僕は鍵を持っている。にも関わらず鍵は開いていた。ということは、
「長門さん、あなたも来ていたんですか」
「そう」
当然だと言わんばかりに彼女はそう告げた。いつものように窓側の席で本に視線を向けている。
それは誰かが描いた幻想の世界のようだ。それくらい、その風景は絵になっていた。
僕はその風景を壊さぬように慎重に席に着く。それと同時にふと疑問に思っていたことを口にした。
「そういえば、今日はなぜ活動が休みになったのでしょうか。涼宮さんはいつものように一方的でしたから、
原因を聞いていないんですよ。長門さんは聞きましたか?」
そう尋ねると彼女はそのままの姿勢で答えた。
「わたしも原因は聞いていない。ただ、推測は可能」
「と、言うと?」
「今日は彼が学校を休んだ」
それは初めて聞いた。なるほど、それなら彼女の言うとおり簡単に推測することが出来る。
「休んだ原因は風邪ですか?」
「そう」
「つまり、涼宮さんは…」
「お見舞い」
僕が言葉を言い終える前に彼女がその続きを口にしていた。
「でしょうね」
「間違いない」
そういえば、彼らが付き合い始めてからもう2ヶ月が経つ。こちらとしては、
ようやく素直になってくれたかというのが正直な感想だ。何と言っても今は高2の秋である。
随分と長い間お互いに意地を張っていたものだ。その長さと意地に何か賞をあげたいくらいだが、
あいにく僕にはどんなものをあげればいいのか見当もつかない。
彼らが僕たちにそれを告げた場面を、僕は明確に思い出すことが出来る。

332 :会心の一手 2/9:2006/09/29(金) 01:32:58.60 ID:hV/e6Wh/0
彼らはその日二人でこの部室に訪れた。ただ、それ自体は別段珍しい風景というわけではない。
週に何度かは見かけるものだ。だが、明らかにその日の二人は「違和感」を抱えていた。
無論一般人には知覚できないほど微弱なものだとは思う。ただ、SOS団の人間にとっては、
それを感じることはとても容易なことであった。
僕と長門さんと朝比奈さんがそれに触れることはなかった。いつものように長門さんは本を読み、
朝比奈さんはお茶をいれ、僕は彼に将棋の勝負を持ちかけた。必要があれば、
彼らから打ち明けると思っていたからだ。信じていたと言いなおしてもいい。
そしてその瞬間は彼が桂馬で僕の陣地にずかずかと入り込み、あまつさえ王の逃げ場をなくしたと同時に訪れた。
「俺たちさ、付き合うことにしたから」
なんとも彼らしい、そっけない言い方だ。
「わあ、おめでとうございます」
やわらかい…聖女のような微笑みで朝比奈さんはそう告げた。僕もそれに続く。
「おめでとうございます。いえ、ありがとうと言った方がよろしいでしょうか」
「お前に礼を言われる筋合いは蟻の脳みそほどもねえよ」
そう言うと、彼は少し肩をすくめた。ふと窓際に目をやる。
「おめでとう」
静かに、淡々と長門さんは言葉を紡いだ。
「あなたたちの判断はとても正しい」
「ああ、ありがとうな。みんな」
そう彼が告げた瞬間、涼宮さんが急に立ち上がった。と同時に声を張り上げる。
「いい!みんな!だからといってSOS団の活動をおろそかにはしないわよ!
安心しなさい!」
正に団長らしい、と同時に彼女らしい意見なのだが少しくらいはおろそかにしてもかまわないと思ったのは、僕だけではないと信じたい。
「わかってるわね!キョン」
「へいへい、わかってますよ。団長様」
うんざりとした口調で、でもどこか嬉しげに彼はそう言った。
「そうと決まれば、明日は駅前に10時集合よ!みんな遅れないようにね」
それを聞き、そういえば今日は金曜日だということを思い出す。
何気なくもう一度窓際に目をやると、そこにはすでに本の世界に戻った少女がいた。
彼女が放つ「安心」と「寂しさ」を僕は感じ取ることが出来た。

333 :会心の一手 3/9:2006/09/29(金) 01:33:40.47 ID:hV/e6Wh/0
「なにを読んでいらっしゃるんですか?」
彼女は本の表紙をこちらに向けることでその問いに答えた。
古い…百年以上前の有名な文学者の作品だ。
読書好きなら誰もが知っているだろう。彼女がまだ読んでいなかったことはかなり意外であると言える。
「すっかり読むのを忘れていた」
僕の考えを読んだように、こちらを見ながらそう告げる。そもそも彼女に「忘れる」などということが有り得るのだろうか。
いや、もしそれが無かったとしても彼女は彼女独特の感覚‐‐というより、彼女だけが持ちうる感覚‐‐で、
それを感じているのだろう。つまり彼女は彼女なりに「忘れる」のだ。
「僕は好きですよ。特に…作品全体の雰囲気がね」
「そう」
そう言って彼女はゆっくりと視線を本に…戻さなかった。
「あなたは?」
急な問いだが、意味は解かった。「何をしにきたのか」と言いたいのだろう。
僕はその問いに、棚から将棋盤を取り出すことで答えた。
「特訓って奴です。いつまでも負けっぱなしというのも、つまらないですから」
「あなたに前から聞きたいことがあった」
僕は素直に驚いた。第一に彼女が「彼」以外の誰かに「聞きたいこと」があったことに。
次にその「誰か」が僕であったことに。
「前から…ですか。別に遠慮せずにいつでも聞いてくれてもかまいませんよ?」
そう告げる。
「いや、ただ単に忘れていた」
僕の心を軽く傷つけつつ、彼女は言葉を続ける。
「どうしてそんなにゲームが弱いの?」
彼女はさらに僕の心を深くえぐった。

334 :会心の一手 4/9:2006/09/29(金) 01:34:15.79 ID:hV/e6Wh/0
彼本人に言われたところで全くこたえないのだが、第三者に言われるとなかなかくるものがある。
僕は漠然とそんなことを考えていた。さて、なんと答えようか。「演技です」と言ったところで無駄だろう。
彼女に嘘をつくのは無謀すぎる。
「演技の可能性も考えた。ただ、あなたがそんな演技をしたところで何の利益も生じない」
そのとおり。やはり彼女はわかっている。
「そうです。彼にもメリットはありません。彼はいつも勝敗のことを口に出しますが、
だからといってそれにこだわっている訳ではありません。仮に今と逆の立場でも、
彼は僕のゲームに付き合うでしょう」
そう、多分「ったく仕方ねえな、そんなに弱いものいじめが好きか?」とでも言いながら。
「今までの経験則から知能レベルはあなたのほうが高いと思われる。それにも関わらず、
あなたは負け続ける。なぜ?」
彼が聞いていたら間違いなくツッコミを入れるであろう台詞をつぶやきながら、彼女は僕を見つめた。
「単純にセンスの問題でしょう。仮に僕の方が彼よりも知能が高いとしても、
それとゲームの強さは必ずしも比例しないんですよ。おそらくね」
なぜ僕はこんなことを説明しているのだろうか。なんだか痛々しい気持ちになる。
なにしろ今僕がしているのは「自分が弱い理由」の説明だ。
それでも彼女はどこか納得がいかないといった表情をしていた。いや、少なくとも僕にはそう見えた。
彼だったらもっと上手く彼女の表情を読み取ることが出来ただろう。今は彼のその能力が少し羨ましい。
「どうです?僕と一局勝負してみませんか?それでわかることもあるかもしれませんよ?」
軽い冗談のつもりで言ってみる。
「わかった」
そう言いながらパタンッと本を閉じる。予想外の反応だ。なにが彼女をそうさせるのか。
いささか不安になってきた。その不安を象徴するかのように、窓の向こう側を見ると雨が降っていた。
今気がついたのだが、音も聞こえる。かなり激しい雨だ。彼女はその雨をバックにすくっと立ち上がった。
恐ろしいほど雨がよく似合う。
「でも、ルールを知らない」
彼女はそう言いながらいつも彼が座っているイスにゆっくりと腰を下ろした。そしてこちらをじっと見つめる。
「教えて」

335 :会心の一手 5/9:2006/09/29(金) 01:35:18.23 ID:hV/e6Wh/0
当然のことなのだが、彼女は5分足らずでルールを理解した。
今は「必勝!会心の一手!」という我ながらなぜ買ってしまったのかわからない代物を読んでいる。
ちなみに僕はこれを読んでから彼に対して必勝どころか1勝もしていない。この本を買ったのが3ヶ月前だから、
僕はこの期間1勝もしていないことになる。僕の通算勝率はもはや1割を切っただろう。破滅的だ。
「理解した。もう大丈夫」
そう言いながら、本を机に置く。先ほど確認したのだが、彼女が読んでいた箇所は「きれいな指し方」というページである。
本当に大丈夫なのだろうか。
「先攻はあなたでいい」
どうぞといった感じでこちらを見る。かなりの自信を感じる。正直勝てる気がしない。
「わかりました。ではいきますよ」
そう言いながら、無難に角の右ななめ前にある歩を前に進める。と、次の瞬間。
雷のような轟音が部室に鳴り響いた。何が起きたか?結論を言ってしまえば、
彼女が飛車の前にある歩前に進めただけである。しかしものすごい迫力だ。
七冠時代の某棋士も、ここまでの迫力は出せないだろう。
団員同士の余興はあっさりと名人戦に早変りした‐‐片方の実力が足りな過ぎるが‐‐。
「あの、長門さん?」
「なに?」
「その…もう少し静かに打ってくださらないでしょうか」
「なぜ?」
気に入ってしまったのだろうか。意外と譲らない。
「その…ここまでの音ですとさすがに外に響きますから…」
「近所迷惑?」
「そう…そうです。近所迷惑になります」
「…それなら仕方ない。了解した」

近所迷惑な将棋など存在するのだろうか。

336 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 01:35:18.43 ID:wstZmFLhO
支援

337 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 01:35:23.46 ID:R95G4HWx0
シエン

338 :会心の一手 6/9:2006/09/29(金) 01:36:00.71 ID:hV/e6Wh/0
パチンという弱々しい一手で対局は終わりを告げた。
………。
「長門さん?」
「なに?」
「弱い…ですね…」
「そんなことはない」
「いや、しかし…」
「そんなことはない」
なるほど、彼女がそう言うなら「そんなことはない」のだろう。いや、そんなわけはないが、そういうことにしておこう。
彼女はいつもの無表情でこちらを見つめている。そのままの姿勢で胸の前当たりまで手を上げた。
人差し指を立てながら。
「そうですね。もう一局いきましょうか?」
そう彼女に微笑みかける。
「仕方ない」
いやいや、アピールしたのはそっちでしょう!と言いかけたが、ぐっとこらえる。
彼女に喧嘩をしかけるほど僕は浅はかではない。
「では次は長門さんからで」
「わかった」
そう告げると彼女は飛車の前にある歩を華麗に指に挟み、大きく腕を振り上げた。
案の定、再び轟音が部室に鳴り響いた。
…。
「長門さん?」
「気のせい」
そんなわけないでしょう!と言いかけたが、ぐっとこらえる。
「大丈夫。次からはもうしない」
やはり気に入っていたのか…。
「了解しました。ではいきますよ?」
そう言うと僕は角のななめ前にある歩を丁寧に前に進めた。

339 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 01:36:06.70 ID:R95G4HWx0
ツエソ

340 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 01:36:52.89 ID:R95G4HWx0
紫煙

341 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 01:36:53.88 ID:tfB/eRzG0
支援

…古泉のモノローグがキョンみたいだっぜ。

これが終わたら寝る。

342 :会心の一手 7/9:2006/09/29(金) 01:36:54.99 ID:hV/e6Wh/0

どうやら彼女は初手に限って「稲妻打ち」をするらしい。ちなみにこれは、
さっき考えた適当な名前である。その後僕は5回稲妻打ちを目にした。
つまり、5度対局したのだがそのいずれも彼女が僕の王を奪うことはなかった。
外はすでに闇が支配していた。雨は未だに止む気配がない。
「長門さん、そろそろ帰りましょうか?」
彼女はこくりと小さく頷いた。なぜだか少しだけ名残惜しそうな表情にも見えた。
いや、気のせいだろう。
「送っていく」
予想外の言葉を彼女は口にした。
「あなたは傘を持っていない」
そういえばそうだ。なぜそんなことを今まで忘れていたのだろうか。しかし、
「長門さん、あなたも持っていないでしょう?」
そう言うと、
「そう」
とこともなげに肯定する。彼女の無表情を見つめてから、馬鹿なことを言ってしまったと後悔した。

「大丈夫」

何しろ彼女は、

「情報操作は得意」

そうだ。全くもって、そのとおりだ。

343 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 01:37:13.81 ID:wstZmFLhO
支援

344 :会心の一手 8/9:2006/09/29(金) 01:37:56.21 ID:hV/e6Wh/0
次の日。局面は終盤だった。状況は正に五分と五分。先に有効な一手を決めた方が勝つ、
そんな展開だった。時間は5時をまわっている。
「珍しく調子がいいな、古泉」
「ええ、今日こそは白星をつけさせてもらいます」
「言ってろ」
そう言いながら彼は桂馬を動かす。なるほど、いい手だ。次で打開しなければ、
また僕は連敗記録を伸ばすことになるだろう。確信はないがそんな気がした。
先ほど彼から奪取した「角」これを使ってどうにか出来ないだろうか。さてどうしたものか…
と、次の瞬間。僕は角を華麗に指に挟み、大きく腕を振り上げた。
いや、正確に言えば「振り上がった」。
そして「角」という名の稲妻が、静寂な部室の小さな盤面に轟音とともに鋭く落ちた。
………。
落ち着いて辺りを見回す。涼宮さんはキーボードに顔を突っ伏し肩をプルプルと震わせ、
朝比奈さんはお盆で顔を隠しながら同じように肩を震わせていた。どうやら二人ともツボにはまったらしい。
恥ずかしい…。
「あっはっは!なにそれ?新しい芸?古泉君!面白いわ、さすが副団長ね」
えらく好評のようだ。死にたい。
「いえ、これには理由がありまして…」
僕が言い訳を始めようすると、
「ちょっと待ってくれ、これは…」
僕の言葉を遮りながら、彼はひどく真剣な表情で盤上を見つめていた。
「いや、これはもう無理だ。こっからどうしたところでお前には勝てん。
「会心の一手」って奴だな」
見れば、確かに角はこれ以上はないであろう絶妙な場所に配置されていた。これは…
「凄いじゃない古泉君。正に必殺技って奴ね!さしずめ「稲妻打ち」ってところかしら」
どうやら涼宮さんと僕のネーミングセンスは同じらしい。これは喜ぶべきことなのだろうか。
僕は思わず窓際に目をやった。彼女はいつものように本の世界に身を投じていた。

朝比奈さんは未だに肩を震わせていた。

345 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 01:38:38.98 ID:R95G4HWx0
試演

346 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 01:39:59.14 ID:8XS9lWuB0
支援

347 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 01:40:32.77 ID:wstZmFLhO
稲妻打ちwwww
古泉ワロスww

348 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 01:41:11.11 ID:0SW8Z0ep0
名演

349 :会心の一手 9/9:2006/09/29(金) 01:41:27.64 ID:hV/e6Wh/0
帰り道、僕の隣には無表情の宇宙人がいた。
「ごめんなさい」
彼女の第一声はこれだった。
「なぜあなたが謝る必要があるのですか?あなたは僕のためにああしてくれたのでしょう?
別に涼宮さんたちに笑われたことは…」
「そうではない」
僕の口上を一言で断ち切り、彼女は言葉を続けた。
「あの時、わたしはあのままではあなたが負けると予想したためあなたに対して情報操作を施した」
「ええ、ですから…」
「そしてそのまま角を指に挟み、盤上に適当に振り下ろした」
「そう…あなたは適当に…え?」
僕は思わず閉口してしまった。
「適当…ですか…」
「そう」
彼女はどこか満足げに頷きながら、
「超適当」
と、そのままの表情で告げた。僕はそれを聞きながら、なんだか清々しい気分になっていた。
「ふふ、面白いですね。超適当…ですか」
僕はこのまま大笑いしたい気持ちになったが、それはやめておいた。
彼女にまで奇異の目で見つめられるのは、本意ではない。
「でも」
「なんです?」
「上手くいってよかった」
夕日を背景にいつもの…いや、いつもより幾分柔らかい表情で彼女はそう告げた。
今更ながらに一つの事実に気がついて、僕は一人で満足した。


彼女は夕日も、恐ろしいほどよく似合う。

(おしまい)

350 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 01:41:30.24 ID:wstZmFLhO
まさかバイさるか?

351 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 01:43:34.10 ID:jhtb2zax0
長門うめえwwwwwwwwwww
これはよかった!

352 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 01:45:11.43 ID:wstZmFLhO
ごめん、勘違いしたww

GJ!
面白いながらも長門に萌えたwwww

353 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 01:46:44.74 ID:JdC4sKDT0
今日は金曜、明日は土曜


今晩と明日の晩のSSラッシュに期待

354 :初恋 ◆rDAy9jYT0M :2006/09/29(金) 01:48:32.14 ID:wa5sJ8iO0
こんばんは。戻ってまいりました。
>>257の続き、6レス行きます。

またイイところで終わってしまうかもしれませんがそれは勘弁してくださいorz

355 :初恋 ◆rDAy9jYT0M :2006/09/29(金) 01:49:28.79 ID:wa5sJ8iO0
「はい、キョン君。熱いから気をつけてね」
目の前にはねーちゃんの淹れてくれたホットコーヒーが湯気を立てている。

ねーちゃんの部屋はキッチン付の8畳ワンルーム。
よく整理されたキレイな部屋だった。
俺は今、そんなねーちゃんの部屋のベッドに腰掛けている。

「ホントに心配したんだよ?学校にも行っていないっていうし・・・」
「・・・!どうしてそのことを?」
「昨日ね、ばったり有希ちゃんに会ったのよ。それでキョン君のことを聞いて・・・」
長門か。あいつも今はハルヒがもたらすやもしれぬ世界崩壊の対応に追われていることだろう・・・。

「やっぱりこの前、ハルヒちゃんと何かあったのね?」
ここまできたら話してしまうしかないだろう・・・。
ハルヒに対する冒涜になるかもしれないという思いもあったが、
それよりも誰かに自分の思いを吐露したいという気持ちの方が強かった。

そして俺はあの夜のハルヒとのやり取りを、そしてこの数日の苦悩を洗いざらい吐き出した。
勿論、閉鎖空間云々の話は省いてな。
そしてあの夜の話をするということは、
イコール俺が今ねーちゃんに抱いている気持ちを告白せねばならないということだ。
コレは非常に勇気がいる。しかしもう躊躇ってもいられない。

「俺はねーちゃんのことが・・・好きでした。俺の初恋の人です」

ああ、とうとう言ってしまった。
ねーちゃんは一瞬目を見開き、俺の告白に驚いたような顔を見せたが、
すぐに表情を戻し、俺の話を黙ったまま聞いてくれた。


356 :初恋(70) ◆rDAy9jYT0M :2006/09/29(金) 01:51:00.64 ID:wa5sJ8iO0
「最初に意識したのは・・・小学生の頃です。
 いつも家に行くたびにねーちゃん、俺の面倒見てくれましたよね。
 一緒に公園とかで遊んでくれたりして・・・。
 ねーちゃんは元気で、明るくて、優しくて、そんでもってキレイで・・・、
 いつのまにか俺の憧れの人になってました・・・」
ひとつひとつ、自分の過去の思い出をなぞるように話す俺。

「自分でもその時は意識してなかったけど・・・あれは間違いなく俺の初恋でした。
 だからこそ、ねーちゃんが・・・」
俺はその先の言葉をつぐんだ。言っていいものかどうかを迷ったからだ。
しかし俺は迷いを断ち切り、言葉を発した。
「駆け落ちしたって聞いたときは・・・本当にショックでした。
 多分ねーちゃんのことを好きだったんだって気付いたのは多分その時です」
『駆け落ち』という言葉を聞いた瞬間、やはりと言うべきかねーちゃんの顔は曇った。
しかし、だからといってここで止めるわけにはいかない。

「元々俺とねーちゃんは年も離れてたし・・・俺はまだガキだったし・・・
 こんな恋叶いやしないことはわかってました。
 だからそれからはなるべく自分を納得させるよう、ねーちゃんのことを忘れようとしてきました。
 そうして・・・ついこの前までは完全に未練は断ち切った、と思ってたんです」
そうついこの前までは・・・ねーちゃんのことは忘れた、と思っていた。
「でも・・・こうしてねーちゃんとまさかの再会をして・・・デート紛いのことまでして・・・
 ねーちゃんの辛い思いを知って・・・俺の気持ちはこれでもかってくらい掻き乱されました」
俺の語りは止まらない。ここまで饒舌になるのも・・・久し振りだ。

357 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 01:51:28.74 ID:q0F3YsDQO
わーくていかー

358 :初恋(71) ◆rDAy9jYT0M :2006/09/29(金) 01:51:53.27 ID:wa5sJ8iO0
「そして昨日ハルヒに言われました。『あのお姉さんのこと好きなんでしょ!!』って・・・。
 その言葉を聞いて・・・1人になってまた考えて・・・それで俺は・・・」
この先の言葉を果たして言ってしまっていいのだろうか?
ねーちゃんは俺をどう思うのか?拒絶されてしまうのではないか?
そんなネガティブな思いが頭をよぎる。
しかし、俺は意を決してその先の言葉を発した。

「俺は・・・ねーちゃんのこと・・・今でも好きなのかもしれません」

この期に及んで「かもしれません」なんて曖昧なことを言っている俺を、
普通の神経を持つ人間なら、究極のヘタレか優柔不断とでも思うかもしれない。
しかし、これは本心だ。偽ることなど出来ない本心なのだ。
そしてこの機会を活かして、自分のモヤモヤした気持ちに決着をつけたい、俺はそう思った。

俺の告白は終わった。激しい脱力感が俺を襲う。体中の骨が無くなってしまったかのようだ。
そんな俺の告白を聞き、ねーちゃんは戸惑いの表情を浮かべる。
正直言って、暗そうな顔だ。
俺は・・・拒絶されてしまうのだろうか。
そんなことを考えていると、ねーちゃんはゆっくりと口を開いた。

「キョン君が昔私のことを・・・そういう目で見てくれていたのは知ってたよ・・・」
何と。衝撃のカミングアウトである。ガキの頃の俺の淡い恋心はねーちゃんにはお見通しだったらしい。
「だから・・・5年前実家を出て行ったとき・・・少し心も痛んだ。
 でもキョン君も子供だったし・・・きっとこの先大きくなってステキな彼女を見つけるんじゃないかって、
 そう思ってた・・・」
ねーちゃんは俯きながらも、ポツポツと語る。その一言一言が俺の鼓膜に反響する。


359 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 01:51:58.60 ID:wstZmFLhO
寝れねぇww
wktk支援!

360 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 01:53:02.18 ID:wstZmFLhO
支援

361 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 01:53:12.34 ID:JyixduSR0
テカテカ支援

362 :初恋(72) ◆rDAy9jYT0M :2006/09/29(金) 01:53:11.48 ID:wa5sJ8iO0
「でも私が・・・こういう形で別れて・・・逃げ出してきて・・・何もかも失って、
 もうきっとあの頃には戻れない。キョン君にも二度と会うことは無いって思ってた。
 何もかも変わってしまうんだって、そう思ってた」
感極まっているのだろうか、ねーちゃんの目が潤み始めた。

「でも違った・・・。キョン君は変わってなかった・・・。優しくて、やんちゃで、
 ヘンに理屈っぽいけど笑うと凄くカワイイ、昔のキョン君のままだった。
 そして、5年ぶりにあった私を・・・。こんな形で逃げ帰ってきて、何もかも失って、
 変わってしまった私を、受け入れてくれた・・・」
「ねーちゃんも・・・変わってなんかいませんよ・・・」
「ううん、変わっちゃったよ・・・」
「っ!!そんなこと・・・ない!!ねーちゃんは・・・5年ぶりにあったねーちゃんは・・・
 元気で、明るくて、優しくて、そんでもってキレイで・・・
 俺が憧れたねーちゃんと何も変わってなんかない!!」
思わず叫んでしまった俺。こうしてガキの頃の口調に戻るのも2度目だ。

「だからこそ・・・こうして・・・今でも俺の気持ちは・・・」
そこまで言うと俺は不意に、柔かい感触を感じていた。
ねーちゃんが俺に抱きついてきたのだ。
腕は腰にしっかり回され、身体は完全に俺に密着している。
頭越しに見えるポニーテールの尻尾が揺れている。
そして何よりも・・・この柔かい感触はヤバイ。

「・・・ヒック・・・ヒック・・・」
ねーちゃんは泣いている。
それを認識した瞬間、柔かい感触に沸騰しかけた俺のアタマは落ち着きを取り戻した。


363 :初恋(73) ◆rDAy9jYT0M :2006/09/29(金) 01:54:00.59 ID:wa5sJ8iO0
「ずっと・・・ずっと寂しかったの・・・
 前の彼と別れてから・・・ずっと独りで孤独で・・・
 家に帰ってきても誰もいなくて・・・夜も独りで・・・
 不安で切なくて・・・ずっと寂しかった」
涙声で堰を切ったように思いを吐き出すねーちゃん。
その顔は俺の胸にうずめたままだ。

「もうこのままずっと独りで生きていくのかなって・・・そう思ってた・・・。
 でもそんな時にキョン君が現れて・・・昔と変わらないキョン君が現れて・・・
 昔と同じように私に優しくしてくれて・・・本当に嬉しかった・・・」
俺はねーちゃんを今すぐにでも抱きしめてあげたい衝動に襲われた。
それ位に今俺の胸にうずくまり泣いている女性は――弱く、儚く、壊れやすい、
そんな風に思えた。
それでも抱きしめるのにはまだ少しの戸惑いがあった。
しかしそんな俺の残り僅かの理性すらも吹き飛ばしてしまうような一言が、
ねーちゃんの小さくてキレイな唇から、発せられた。

「もしキョン君がいいって言うのなら・・・こんな私でよければ・・・」
破壊力満点のその一言。俺はもう完全にイカレちまいそうになっている。

そしてねーちゃんは俺の胸から顔を離し、涙に潤んだ瞳で俺を見上げると――
目を瞑り――
その形の良い唇を――
俺に向けて、ゆっくりと近づけてきた。

364 :初恋(74) ◆rDAy9jYT0M :2006/09/29(金) 01:54:45.30 ID:wa5sJ8iO0
コ、コレは・・・!?
所謂『キスのおねだり』ってヤツだよな?
そんないつものような冷静なツッコミを心の中でしている余裕も俺にはなかった。

俺も無意識の内に目を瞑り――
まるで吸い寄せられるかのように――
ねーちゃんの唇へと自分の唇を近づけ――

ジジジジジジジジジジジジジ――――!!!!

今にも唇が触れ合わんかというその時、俺の頭の中を言いようのないノイズが駆け巡った。
目の前がチカチカする。耳の中はキンキンと鳴り響く。

そして――
その時脳裏に浮かんだ映像は――
1年前――
あの閉鎖空間で――
キスを交わした時の――
ある女の子の顔――

ジジジジジジジジジジジジジ――――!!!!

そして――
その女の子の名は――

ジジジジジジジジジジジジジ――――!!!!

「ハルヒ・・・・・・?」

365 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 01:54:48.81 ID:R95G4HWx0
キョーン

366 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 01:55:13.82 ID:hV/e6Wh/0
支援

367 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 01:55:32.13 ID:JdC4sKDT0
支援

ってえぇぇ・・・キョン

368 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 01:56:30.96 ID:wstZmFLhO
支援!

俺はキョンを信じてるww

369 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 01:56:47.82 ID:jhtb2zax0
寝る前支援おやす

370 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 02:01:08.06 ID:JdC4sKDT0
とまった・・・

371 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 02:01:23.91 ID:K/vax7Wp0
支援・・・と思ったけど6レスなら>>364までかな?


372 :初恋 ◆rDAy9jYT0M :2006/09/29(金) 02:01:26.25 ID:wa5sJ8iO0
以上です。
ねーちゃんの魔の手(?)に落ちる寸前のキョンですが・・・。
果たして・・・。みたいな感じでこの続きも鋭意執筆中です。
やっとインスピレーションがスラスラ文章になるようになってきました。

>>268
古泉は本当にキョンを信頼していたからこそ、
失望しかけてキツイ言葉を投げかけたのだと思います。
古泉もなんだかんだいって人間ですので感情的になることも、って感じです。

キョンがねーちゃんのマンションに行ってしまったのは・・・
まあ確かに矛盾ですが・・・orz
とにかく誰かに話を聞いて欲しかったんでしょうね。
そんな『甘え』の部分が一番素直にぶつけれるのがねーちゃんだったのでしょう。

自分の書いたものを自分で解釈するのもアレですが・・・。
こういう感想はほんと励みになります。ありがとう御座います。


373 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 02:01:36.98 ID:sOfQu5If0
支援 or 乙

374 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 02:03:16.83 ID:JyixduSR0
毎夜の投下攻勢で、わたしすっかり体力エンプティ。
だが!wktkを!!止めない!!!


375 :ttt:2006/09/29(金) 02:04:50.53 ID:MbQM+Cq80
盛り上がって参りましたー♪

376 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 02:05:11.45 ID:JdC4sKDT0
>>372
乙です


キョンって考え方は大人っぽいとこあるけど、実際のところまだ高校生だからね
振り回されたり、自分見失うことがあるのもわかる気もする

かといって高校生全部があの歳からハルヒ並に意思をしっかり持ってたら嫌

377 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 02:06:12.17 ID:wstZmFLhO
>>372
乙!
さらにwktk!

あなたのおかげでwktkパワーが満タンになったので、8章が完成しましたwwww

378 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 02:07:22.04 ID:BpddzSAU0
凄いラッシュだなw
皆さん乙!

ところで聞きたいんだが、ハルヒが照れて
「ばーか、ばーか...」って弱々しくキョンをけり続ける―
って甘〜いSSのタイトルは、なんだっけか?ご存じないですかね。

途中まで読んで探せなくなってしまったんだが...('A`)イイトコデ

379 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 02:09:26.07 ID:JdC4sKDT0
>>377
期待

380 : ◆Gzo5DAjIoE :2006/09/29(金) 02:11:31.72 ID:K/vax7Wp0
>>372
乙です。
ねーちゃんがいい感じですね

こっちも>>377さんの後に投下します。
ガール・ミーツ・ガール 20−27まで。
課題を消化できたかどうかは微妙ですが、
ここで投下できないと所用により間が空いてしまうので。

381 :知るかの人:2006/09/29(金) 02:11:34.51 ID:wstZmFLhO
だがこの深夜には投下しないww

とりあえず書いてみた感じ
・甘い。
・キョン、みくる共に暴走。特にキョンww


382 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 02:12:30.49 ID:JyixduSR0
そんなわけで、明日の晩にでも投下できたらいいなと思いつつ、
続きはまだ1字も書いていない現地語版担当者です。
エロスでワロスは難しいですね。
健康的なお色気は、書いてて楽しいんですが、
ついつい筆が踊ってワロスばかりになります。
>256
最後の台詞に、地上最強の大魔道師の姿を見た。


383 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 02:15:28.41 ID:wa5sJ8iO0
>>382
ばれましたかwww
多少意識したのは確かです。
まあキョンもきっとその大魔道士のようにヘタレを返上してくれるといいんですがwww


384 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 02:15:40.69 ID:wstZmFLhO
>>380
ってなわけで頼むww

>>382
あなたのエロワロには超期待しているww

俺の8章は明日(今日)の夜に逝かせてもらいますwwwwサーセンwwww

385 : ◆Gzo5DAjIoE :2006/09/29(金) 02:17:10.58 ID:K/vax7Wp0
では投下行きます。
キョン女の子設定ガール・ミーツ・ガール。
今回割とキョンが酷い目に有っていますのでご注意ください。

386 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 02:18:42.14 ID:wstZmFLhO
期待……裏切るなよ?wwww

387 : ◆Gzo5DAjIoE :2006/09/29(金) 02:18:53.58 ID:K/vax7Wp0
ガール・ミーツ・ガール20

 結論から言うと、俺の嫌な予感は当たった。
 俺はハルヒの新しいクラブ作りとやらに協力させられる羽目になったのだ。
 提出書類を揃えろと俺に言ったハルヒは、その日のうちに部室を見つけてきやがった。
 正確には文芸部の部室なんだが、たった一人の部員が使って良いと言ったらしい。 
 長門有希、それが彼女の名前だった。
 ハルヒと別方向の意味でちょっと変わった人物のようだったが、ハルヒのパワーに圧さ
れっぱなしの俺がそんなことを気にかける余裕は全く無かった。
「先ずは部員ね、あと二人は必要なのよね。ああ安心して、最低一人は心当たりが有るか
ら!」
 同好会発足のために必要な人数は5人。
 俺とハルヒと……、文芸部員のはずの長門も数に入っているのかよ。
 それにしても、心当たりって何だ。

 次の日、俺は仕方なく文芸部室に向かった。
 まだ新しいクラブとやらの名前も内容も全く決まってなかったが、行かないとハルヒが
何を言い出すか分かったもんじゃないからな。
 ハルヒとは違う意味で会話の成立しそうに無い無口系文芸部員との会話とも呼べない言
葉のやり取りに脱力した俺が力なくパイプ椅子に腰を下ろそうとした時、勢い良くドアが
開いた。
 ここは建物自体が古いんだ、そんなに乱暴に扱うんじゃない。
「やっほー、連れてきたわよー!」
 ハルヒは、片手で俺の知らない誰かの腕を掴んでいた。
 明らかに拉致されたとしか思えないその人物は、小柄な少女だった。
 えっと、上履きの色が違うから二年生だな。二年生にしてはちょっと子供っぽい感じが
するが。


388 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 02:19:51.37 ID:LR7cRmdx0
>>349
超適当、吹いたw

古泉と長門ってまた難しいジャンルだけど、じつに良かったよ。
稲妻打ちとかさいこーだったww


俺は みくる×古泉 を夢想してるんだが、まったく形になってくれねー。


389 : ◆Gzo5DAjIoE :2006/09/29(金) 02:20:14.18 ID:K/vax7Wp0
ガール・ミーツ・ガール21

 それにしても、また女の子か。
 パワー全開セミロング美少女(ハルヒ)、至って普通人のポニテっ娘(俺)、ショート
カットで無口な神秘系文芸部員(長門有希)、そして今現れた童顔な上級生さん。
 別に男を連れて来て欲しいと思うわけじゃないが、これじゃ主人公不在の恋愛ゲームみ
たいだ。
「紹介するわ。朝比奈みくるちゃんよ!」
 ハルヒによる上級生さんの紹介はその一行で終わった。
 俺と長門を上級生さん、じゃなかった、その朝比奈みくるさんとやらにまともに紹介す
る気は無いんだな。
 ハルヒ曰く、その朝比奈さんとやらを連れて来たのは可愛くて小柄で童顔……、萌えキ
ャラとしての要素を持っているからこそ連れて来たとのことだった。
 アホか。
「……」
 ハルヒに散々弄くられた朝比奈さんが、俺を見あげている。
 ぽわわんとした、癒し系の雰囲気を纏った彼女から発せられる空気に、何か違うものが
混じっている気がする。
 何だろうな……、ハルヒにいきなり連れて来られたせいなんだろうか。それとも、俺の
方がこの状況に着いていけてないせいだろうか。
 俺はちょっと疑問を抱いていたが、俺のその疑問はハルヒの考えたこの意味不明な団体
の名前によって吹き飛ばされた。

 SOS団。
 世界を大いに盛り上げる涼宮ハルヒの団。
 ……眩暈がしてきそうだ。
 怒るよりも笑うよりも先に呆れた俺が思考を閉ざしたように、朝比奈さんも長門も何も
言わなかったので、この団体の名前はハルヒの独断によって決定されてしまった。


390 : ◆Gzo5DAjIoE :2006/09/29(金) 02:21:31.72 ID:K/vax7Wp0
ガール・ミーツ・ガール22

 謎の転校生が欲しいだのコンピュータが欲しいだのと騒いでいたハルヒが、何故か今日
は大人しい。
 ただ部活が始まってからというもの、何故かしきりに時計を気にしていた。
 何だ、一体?
「キョン、4時半ちょうどになったら体操服に着替えはじめてね」
「は?」
 そりゃ今日は体育があったから体操服は持っているが、突然何の提案だ、これは。
 宇宙人を呼び出す儀式みたいに何か意味が有ることなんだろうか。
「いいから言う通りにしなさい」
「まあ、着替えるだけなら構わないが……」
 理由が気になるところだったが、断ると何が飛んでくるか分からないから、俺は仕方な
く言われたとおりに着替えることにした。
 体操服を用意し、セーラー服を脱ぐ。
 脱いだセーラー服を机の上に置いたところで、扉が開いた。
 は?
 名前も顔も知らない男子生徒が、その場で硬直していた。

 さて、そのときの俺の格好は?
 下はともかく上はブラジャーのみの下着姿だ。

 えっと……、
「おしっ」
 悲鳴さえあげられずに固まっている俺を無視し、ハルヒが今しがた入ってきたばかりの
男子生徒の腕を引っつかんで俺の方に放り投げる。
 何だ何だ、一体。
 俺は突然のことに避けられるわけも無く、男子生徒一緒になって床に倒れこんだ。


391 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 02:22:19.75 ID:wstZmFLhO
>>388
IDがLR、俺、L⇔R好きなんだよねww

って支援

392 : ◆Gzo5DAjIoE :2006/09/29(金) 02:23:56.85 ID:K/vax7Wp0
ガール・ミーツ・ガール23
「あ、あわわっ」
「……、い、いやぁーっ!」
 ……さすがの俺も悲鳴をあげた。
 あんまり語りたくないんだが、見ず知らずの男が覆い被さっているこの状況で平静を保
っていられるほど俺の神経は丈夫じゃない。
 状況からしてどう見たってハルヒの差し金だろうが……、こいつ、何を考えてやがる。
「ご、ごめんなさあい」
 朝比奈さんの謝罪の言葉と、煌くような光。
 これは……、カメラのフラッシュ?
 俺は倒れこんだまま、どうやら自分のこの姿がカメラに収められたらしいということを
知った。
 ……最悪だ。
「さあ、あんた、この写真をばら撒かれたくなかったら、最新のパソコン一式よこしなさ
い!」
 ハルヒがびしっと指を一本その男子生徒に突きつける。
 漸く状況を理解したのか、男子生徒が立ち上がる。
 何時の間にか俺の後ろに回りこんでいた朝比奈さんが、俺にカーディガンをかけてくれ
る。
「ごめんね、キョンさん。……涼宮さんには逆らえなくて」
 朝比奈さんの声を右から左に流しつつ、俺はどうにか状況を整理しようとする。
 ハルヒは何をしようとしている、パソコン一式とは何だ?
 それとこの男子生徒は誰だ。上履きの色からして朝比奈さんと同じ二年生みたいだが、
俺はこんな奴知らないぞ。どこかで見たことくらいは有るかも知れないが……。
「キミがやらせたんじゃないか!、僕は呼び出しに応じてここに来ただけだぞ」
「ああら、誰がそんな言い訳を信用するかしら。そっちは男ばかり、こっちは女ばっかり
だもんね。あたし達が連名で抗議したら、皆絶対あたし達を信用するわ」
「なっ……」
「良いから、よこしなさい!、じゃないと残りの部員も一緒になってこの子を……」
 ……ここから先は俺の脳内から強制消去させてもらった。

393 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 02:23:58.10 ID:wstZmFLhO
支援

394 : ◆Gzo5DAjIoE :2006/09/29(金) 02:24:42.27 ID:K/vax7Wp0
ガール・ミーツ・ガール24

 話を整理すると、何でも呼び出されたらしい男子生徒は文芸部の隣に居を構えているコ
ンピューター研究部の部長で、ハルヒはそのコンピ研から強奪するため一芝居打ったとの
ことだった。
 詳しいとこまでは聞かなかったが(聞きたくも無かった)、どうせ自分以外の誰か(俺
達3人のうち誰かだろう)の名前を使って文芸部室にそのコンピ研の部長さんを呼び出し
たのだろう。
 ……俺は部長氏に同情するよ。

 俺自身も同情してもらいたかったが、この状況で俺に同情してくれるのはハルヒの共犯
者でもある朝比奈さんただ一人である。
 こんな間抜けで恥ずかしい醜態を人様に教えようとは思わないが、まともに慰めてくれ
る相手が誰も居ないというのも寂しい。
 俺は学校帰りの坂の下でずっと上機嫌だったハルヒ、肩を支えてくれた朝比奈さん、今
日も最初から最後まで存在感ゼロだった長門と別れ、一人寂しく帰宅した。

 帰宅した俺は、どうも気持ち悪いものを感じて仕方なかったのでざっとシャワーを浴び
私服に着替え、部屋に居ても何もする気になれなかったので、ふらふらと家の外に出た。
 何となく歩いていると、近くの公園に辿り付いた。
 することも無かったので、俺はベンチに座った。暇つぶし出来そうなものなど持ってい
ないから、ただぼうっと座っているだけだ。
 財布くらい持ってくればよかったな。

「始めまして、お嬢さん」

 気がついたら、見知らぬ男が俺に向かって缶ジュースを差し出していた。

395 : ◆Gzo5DAjIoE :2006/09/29(金) 02:25:15.77 ID:K/vax7Wp0
ガール・ミーツ・ガール25

 ナンパ……、だろうか。
 経験が無いので良く分からないが、ナンパにしては場所も状況も不自然すぎる。
 ここはご近所の子供とその保護者しか来ないような公園だ。
 こんな若い男……、多分、俺と同じか少し上くらいの年齢の男が来るようなところじゃ
ない。
 それにこの男……、かなりの美少年だった。
 背も高いし、表情も雰囲気も悪くない。
 こんな美少年が人気の無い公園でナンパなんて、絶対おかしい。
「大分お疲れのようですね。やはり涼宮さんのお相手は疲れますか」
 俺がジュースの缶を受け取らないまま不思議そうにそいつの顔を見ていると、そいつは
唐突に言った。
「えっ……」
 どうしてこいつが涼宮ハルヒの事を知っている。
 誰だ、こいつは。
 こいつは……、さっきの二年生とも違う、学校で絶対に見たことが無い顔だ。断言して
もいい、こんな奴北高に居ない。校内にこんな美少年がいたら俺は忘れない。
「ああ、逃げないでください。……あなたにお話したい事が有るんです、危害は加えませ
んから」
 柔和な目、優しげと言って差し支えない微笑み。
 嫌な感じはしない、恐怖も感じさせない。
 人を安堵させることに長けた人間の笑い方。
 俺はふと、ハルヒとは正反対だな、なんて思ってしまった。


396 : ◆Gzo5DAjIoE :2006/09/29(金) 02:25:57.38 ID:K/vax7Wp0
ガール・ミーツ・ガール26

「……誰だ、お前」
「涼宮さんの関係者です」
 そりゃあ、名前が出てくるんだから見ず知らずの人間ってことは無いだろうよ。
「……兄貴か何かか?」
 雰囲気は真逆だが、どっちも美形って所は共通している。
 ハルヒに兄弟姉妹が居るとも考え辛いんだが、兄が妹が迷惑をかけた相手に対して謝罪
に来るというシチュエーション自体はそんなにおかしくはない。
「違いますよ。家族や親戚では有りません。……でもまあ、似たようなものかもしれませ
んね」
 似たようなものって何だ。
 血縁以外じゃ無いなら幼馴染とかか、いや、ハルヒに血縁や学校繋がり以外の腐れ縁が
居るとも考え辛いんだが……、こいつ、何者だ。
「……」
「大分お疲れのようですが、明日もあの部室に行ってあげてもらえませんか」
「……」
 俺は無言のまま、謎の美少年を睨みつけた。
 昨日の今日で、こんな出来事が有った後なのに、行けって言うのか。
 ただでさえ、登校すれば自動的にハルヒの顔を見なきゃならないんだぞ。
 あいつは内容を秘匿する事でパソコンを得たらしいが、何時あいつがおかしなことを口
にするとも限らない。
 それなのに、俺に行けって言うのかよ。
「……彼女も、寂しい人なんですよ。涼宮さんにとって、あなたは始めて出来た友人なん
です」
 じゃあ、ハルヒのことを知っているらしいのに家族でも親戚でも無いお前は一体なんな
んだ?

397 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 02:26:36.60 ID:8XS9lWuB0
支援

398 : ◆Gzo5DAjIoE :2006/09/29(金) 02:27:03.78 ID:K/vax7Wp0
ガール・ミーツ・ガール27

「僕の正体は何れ分かりますよ。また近いうちに会うことになるでしょうからね」
 謎の美少年は、そう言って穏やかな微笑を浮かべた。
 そしてそのまま立ち上がり、俺に缶ジュースを手渡す。
 不信感だらけだったが、俺はその缶ジュースを受け取ってしまった。
 多分、この中に毒とか変な薬は入ってないと思う。
「涼宮さんと仲良くしてあげてください。それが、あなたのためでも有るんです」
 そう言い残して、謎の美少年は去っていった。
 俺のため?
 一体何が……、と思ったが、俺はそれ以上考えるのをやめた。
 謎の美少年の正体は謎のままだったが、何となく、嘘は言っていない気がした。
 俺は缶ジュースのプルタブをあけると、中身を一気に煽った。
 手の中に握られていたらしい缶ジュースは大分ぬるくなっていたが、それはただの甘っ
たるいだけのジュースだった。


―――
微妙な所ですが今回はここまでです
ちょっと家を空けるので続きは2、3日後になりそうです。

399 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 02:27:18.67 ID:wstZmFLhO
すえん

400 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 02:28:49.03 ID:8XS9lWuB0
長くなるようだったら
「ガール・ミーツ・ガール」は名前に入れたほうが管理人さんに優しいよ

401 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 02:30:19.01 ID:wstZmFLhO
>>398
むう…乙!!

気になる点
・キョンの男言葉な突っ込みがないイケメン
・悲鳴だけ女の叫び方

個人的に気になったww
スルーでも構わないwwww

402 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 02:41:32.98 ID:JdC4sKDT0
保守

403 : ◆Gzo5DAjIoE :2006/09/29(金) 02:45:46.36 ID:K/vax7Wp0
>>400
すみません、次からはそうします。

404 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 02:45:53.59 ID:wstZmFLhO
寝る前最終保守

405 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 02:46:00.02 ID:4cm6bEMUO
ほも

406 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 03:01:32.03 ID:Qe2tbSYB0
よし俺も寝る

407 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 03:10:32.17 ID:YKsYaBz0O
保守

408 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 03:16:29.02 ID:JdC4sKDT0
 

409 :キョンの突撃 保守代わりに:2006/09/29(金) 03:33:56.80 ID:LR7cRmdx0
パタン、と長門の本を閉じる音で今日の部活も終わる。l
だが俺にはまだやることがあった。
朝比奈さんだ。
いつものようにお茶を貰うとき、一緒に小さな紙切れを手渡されたのだ。
いやなんとも丸っこい字で、実に朝比奈さんらしい文字が書いてある。しかしとても元書道部とは思えないな。
俺はそっと読んでみた。
『部活が追終わったあと、しばらく部位で待っていてください。 みくる』
うおーーーここれはお誘い!朝比奈さんのお誘い!
期待していいんですよね?

わ、わわワクテカーーーーッ!な展開!?
と、とりあえず、保守だ!!

410 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 03:40:57.32 ID:LR7cRmdx0
……そして俺は今、3年後の未来に来ている。
今度は未来かよ。
なんだかんだいって、朝比奈さん絡みだといつも変なお使いイベントをさせられるな。
これが(大)の方の朝比奈さんなら少しは文句も言えるんだが、
(小)の方の朝比奈さんを前にするとそんな気がカケラがしないのはなぜなんだろうね?

「さて説明して下さい。今度は何なんですか?」
「えぇと……ちょっと見てもらいたい事があるんです……」
なんだがいつも以上に歯切れが悪いですね。未来まで来ないと見れないものなんですか?
「はい、ええと、その……」もうそろそろなんですが、と時間を気にしている。
またハカセくんが襲われるとかじゃないだろうな。
ていうかわざわざ未来に来る必要性があるのか?この時代の俺に頼めばいいと思うのだが。


一体朝比奈さんは何を見せようとしているのか!
……とりあえず保守だ!


411 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 03:49:43.75 ID:fmz+pkALO
wktk

412 :キョンの突撃 :2006/09/29(金) 03:51:01.37 ID:LR7cRmdx0
しばらくして、ついに待ち人が来たようだ。
ん?見てもらいたい事って、あのカップルのことか?
遠くてよく分からないが、俺に関係する人なのかな。だとすると見たらやばいことになるんじゃないか。
「ううん。これはキョン君にとって、とても大事なことなの」
朝比奈さんが凄く真面目な顔になっている。……可憐だ。
「もう!マジメに聞いて!」
すいません。でも怒った顔もステキですよ。
しかし朝比奈さんがここまでシリアスモードになるとは、いったい誰なんだろうね?あのカップルは。
……まだすこし遠いがなんとか認識できるギリギリの距離だな。
腕なんか組んじゃってもう仲がよろしいようで。いったいこの二人が何だって言うんだろうか。

男のほうは反対側なのでよく分からなかったが、女のほうはよく分かった。俺が見間違うハズもない。
ハルヒだ。すこし大人っぽくなってるっていうか、綺麗になってるっていうか……。
不覚にもすこし見とれてしまったぞ。表情もやんわりしていて、幸せそうに微笑んでいる。
……そこで俺は気付いた!誰なんだ!ハルヒといるあの男は!!



おおおお落ち着くんだ俺!カッコいいキョンくんはうろたえない!
そそそうだ、保守だ。保守をして、落ちつくんだ。
保守!!


413 :キョンの突撃 :2006/09/29(金) 04:02:42.45 ID:LR7cRmdx0
瞬間、世界が歪む。あまりのことに立っていられなくなる。
くそ、あの野郎の顔が見えない。誰なんだ、くそ……。

……気がついたら、部室に戻ってきていた。
「キョン君?あのぉ、大丈夫ですかぁ……」
朝比奈さんが不安げな声で俺を呼ぶ。あれ?いつの間に部室に?
「キョン君が呆然としてるうちにね、帰ってきたの」
「見せたい事って言うのは、あのハルヒのことだったんですか?」
あの、どこの馬の骨ともしれん男の腕に自分の腕を絡めて幸せそうにしているハルヒ。今では考えられないくらいの眩しい笑顔だった。
奈落に落とされた気分だ。もうなんかどうでもよくなってきた。
朝比奈さんの声ももう半分も聞こえない。あぁそうか……ハルヒ、俺はお前のことがこんなにも好きだったんだな……。
パシン!と左頬に衝撃が走る。な、なんだ?叩かれたのか?
「キョン君しっかりして!」
朝比奈が涙声で訴えかけてくる。
いつもなら癒されるそのお姿も、なんだが色あせて見えますよ……。


ふうー……とりあえす保守だ。
ほっしゅしゅっ、と……ふう……。



414 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 04:03:38.51 ID:JdC4sKDT0
>>413
ガンガレ

415 :キョンの突撃:2006/09/29(金) 04:14:49.37 ID:LR7cRmdx0
「うう……キョン君ったら!……っもう一丁!」
バシンっ!と今度は右頬に衝撃が走る!
「い、痛いです。朝比奈さん」
「目、覚めましたか?」
ごめんなさい、と謝りながら朝比奈さんは凛とした声で言った。
こんな朝比奈さんは初めてだな。
すいません。朝比奈さん。深呼吸して落ち着く俺だ。
「大丈夫です、俺は決めました。ハルヒが選んだ男です。祝福してやりますよ」
正直に言うと自信がない。だがこれが規定事項っていうのなら、俺は……。
ばちこーん!と朝比奈さんのチョップが鼻柱に炸裂する。
うぅマジで痛いんですが、今日の朝比奈さんはどうしてしまったんだ。ハルヒでも乗り移ったんですか?
「諦めるんですか!涼宮さんのこと!!」
「だって、規定事項なんでしょ?あの未来は……」
おれはしょぼくれた。
「どうして私がこの時代にいるか分かりますか?未来は変えることが出来るんです!さあ!早く涼宮さんのところに!」
朝比奈さんはなぜか絶好調だ。
「突撃するんです!キョン君、涼宮さんが好きなんでしょ?あんな男に負けてはいけないのです!」
朝比奈さんは続ける。
「突撃!ラブハートです!」
これでもかというほどの迫力で朝比奈さんは叫んだ。
「ラブ、ハート……?」
俺の心になにか燃え上がるモノがあった。震えるぞハート!燃え尽きるほどヒート!
このままでいいのか?駄目だ!俺はハルヒが好きなんだ!
そうだ、突撃だ!ハルヒ!待っていろ!
今行くぞおおおおお!!



……と、その前に保守だ。

416 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 04:17:01.92 ID:JdC4sKDT0
なんか変だけどw

保守

417 :キョンの突撃:2006/09/29(金) 04:23:25.13 ID:LR7cRmdx0

キョン君がそれはもう凄い勢いで部室を飛び出していった。
私はちょろんと舌を出す。私はウソをついた。
ごめんねキョン君。あの男の人と涼宮さんが付き合うのは規定事項なの。
……でもこのままだと、ひょっとしたら変わっていたかもしれないから。
だから頑張って涼宮さんをモノにしてね?
あの未来を変えないためにも。


おまけ
……なんだかキョン君って叩きがいがあるなぁ。クセになっちゃうかも♪
今度は古泉君を叩いてみようかなぁ……。



以上終わり。
眠い頭で考えるとなんかテンションがおかしいな。
よし!寝る!後は任せる!
おやすみなさい!

418 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 04:33:26.04 ID:JdC4sKDT0
今夜のSSラッシュに期待して一人寂しく保守

419 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 04:52:06.55 ID:JdC4sKDT0
泣・・・・

420 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 05:07:02.22 ID:JdC4sKDT0
orz

421 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 05:11:58.17 ID:okyWLYuc0
ハルヒ、キョン、みくる、長門、古泉のキャラで会話
http://ex16.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1159474256/


422 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 05:27:36.23 ID:JdC4sKDT0
(´;ω;`)

423 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 05:39:29.12 ID:JdC4sKDT0
・・・・・・・・・・・

424 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 05:47:17.55 ID:fmz+pkALO
保守

425 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 05:49:39.36 ID:JdC4sKDT0
( 'ー`) 試合も終わったしそろそろ寝る 代わり誰かヨロ

426 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 06:01:37.15 ID:wZ8KkS1IO
て誰もいないのかよ…


携帯から保守

427 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 06:12:54.88 ID:QwETuC3g0
保守

428 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 06:18:23.01 ID:boXKoSKmO
今沖田保守

429 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 06:34:19.43 ID:PyKNhmUH0
保守

430 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 06:46:42.32 ID:gtfFkBUt0
みんなぁおはよぉ ほしゅ

431 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 06:55:58.49 ID:PyKNhmUH0
ホッシュ

432 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 06:56:23.31 ID:boXKoSKmO
家出る前保守

433 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 07:05:32.33 ID:9qV8DSV60
今から恋文が楽しみでしょうがない保守

434 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 07:12:34.18 ID:0SW8Z0ep0
おはよう保守〜

435 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 07:17:49.50 ID:wr3vh0kn0
保守

436 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 07:30:15.46 ID:boXKoSKmO
電車中保守

437 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 07:37:28.56 ID:JyixduSR0
>398
だんだん、女であることが生きてきましたね。続きが激しくwktk。
>401
気になる点について、わたしは表現上の理由だと思いながら読みましたよ。
>・キョンの男言葉な突っ込みがないイケメン
→誰かに慰めてほしいところに声を掛けてくれたので、(本能レベルで)ちょっとうれしかった。
>・悲鳴だけ女の叫び方
→本能レベルの衝動なので、本質である女言葉(つまり、男言葉は後付け)

何が言いたいかというと、普段はぶっきらぼうな男言葉なのに、
びっくりすると素の女言葉が出る乙女なキョンちゃん萌え。

438 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 07:39:17.14 ID:wstZmFLhO
>>437
なるほど。
そういう解釈をすると、言えることはただ一つ

キョン萌えwwww

439 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 07:53:05.08 ID:YKsYaBz0O
保守

440 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 08:03:11.12 ID:YKsYaBz0O
保守

441 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 08:18:16.68 ID:YKsYaBz0O
保守

442 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 08:26:18.25 ID:wstZmFLhO
保留
学校行くノシ

443 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 08:35:37.52 ID:YKsYaBz0O
保守

444 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 08:56:36.61 ID:wstZmFLhO
通学路から保守

445 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 09:17:53.94 ID:7NCjln3LO
女キョンの男言葉が俺の妄想を阻害してる‥‥‥
神絵師が居たら描いて欲しかったり…この過疎中に言うのもナンだがね

446 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 09:55:49.88 ID:aP00fZ49O
保守

447 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 09:57:26.46 ID:n/zaX3KIO
絵は少し描けるけど受験生の上にここにSS投下してるので無理だな


という保守

448 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 10:06:43.73 ID:rKPw3Y4XO
ハルヒとキョンが入れ替わったら面白そう。

449 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 10:17:25.54 ID:nyRF0+na0
今日はなんだか少し寒くなった気がする保守

450 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 10:21:42.69 ID:3cvWGz3Z0
>>448
そのアイデア戴きホス
今書きかけのが上がったら書いてみる

451 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 10:31:42.75 ID:n/zaX3KIO
学校代休保守

452 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 10:45:24.28 ID:7HlxqDxI0
>>445
他板の絵師さんが書いたのを拾ってた

本人の許可は取っていない
ttp://kasamatusan.sakura.ne.jp/cgi-bin2/src/ichi54500.jpg.html

453 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 10:58:00.62 ID:X4iJkNKLO
秋休み保守

454 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 11:09:11.40 ID:3cvWGz3Z0
>>452
ほうほう。何か男前のハルヒっぽい


ハルヒとキョンを入れ替えちょっと書き始めたんだが
ただのキョンはただのDQNでただの危ないヤツだし
セクハラ&犯罪行為になりそうなことが多くて困る保守www


455 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 11:13:44.01 ID:R95G4HWx0
記憶喪失と人格入れ替わりはマンネリ打破の常套手段だってばっちゃんが言ってた。

456 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 11:50:47.73 ID:fmz+pkALO
保守

457 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 12:19:58.89 ID:Sobwc50UO
保守。

458 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 12:27:36.44 ID:1RKkt6tX0
リクエスト投下(ただし使用されるかどうかは別)

サンタを信じるキョンの妹
サンタクロース=長門有希

459 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 12:41:59.36 ID:XW+sPPiS0
〔コ ピ ペ 必 須〕
http://game9.2ch.net/test/read.cgi/gal/1158464337/l50
↑の痛いスレでVIPPERが馬鹿にされてるお。
(#^ω^)今直ぐ突撃するお!!!

346 :名無しくん、、、好きです。。。:2006/09/27(水) 19:03:11 ID:jbO3jVB9
宣伝する馬鹿もそれに釣られてる厨も蛆虫Vipperもさっさとこのスレから消えて欲しいもんだな

つーかわざわざ釣られたくらいで書き込むなド低能ども


416 :名無しくん、、、好きです。。。:2006/09/29(金) 09:29:24 ID:YuEjWVbt
>>414
糞VIPPERどもはさっさと肥え溜めに帰りやがれですぅ><




460 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 12:50:01.53 ID:7NCjln3LO
>>452
家に帰るまで見れませんか‥‥‥

461 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 12:50:57.38 ID:YKsYaBz0O
保守

462 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 13:06:46.62 ID:YKsYaBz0O
保守

463 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 13:18:35.42 ID:YKsYaBz0O
保守

464 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 13:28:02.88 ID:7NCjln3LO
ホスト

465 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 13:48:11.88 ID:1RKkt6tX0
保守

そして今日も九時から鶴屋少女の孤独投下

466 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 13:59:18.95 ID:ekNywSXM0
500レス分うんぬんと抜かしてた者です。
週末完成無理そうなので、前に書きとめたものを
投下させていただきます。今日投下する人ってもしかしていぱい?

保守

467 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 14:13:43.42 ID:3abLx7SrO
wktk

468 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 14:13:45.17 ID:n/zaX3KIO
>>466
今の内に投下するんだ

469 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 14:31:24.20 ID:mMsFD4IY0
投下なら支援できるよ。

470 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 14:35:09.88 ID:1RKkt6tX0
だけどいいのかな?かな?

471 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 14:35:39.65 ID:1RKkt6tX0
ミス

sageだけどいいのかな?……かな?

472 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 14:39:54.94 ID:ekNywSXM0
>>466
申し訳ない、自宅に帰ってからになります。

473 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 14:54:58.72 ID:R95G4HWx0
落ちろー

474 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 15:07:25.41 ID:MoldiZfqO
ツンデレキター(゚∀゚)-!!!

475 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 15:21:24.53 ID:R95G4HWx0
待ってたのか暇人

476 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 15:25:27.01 ID:YKsYaBz0O
wktk

477 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 15:34:44.52 ID:x1gx1ESvO
今日は恋文の人なし?

478 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 15:36:33.88 ID:1OKJL2KF0
>>477
すまん、野暮用が入ってて今日の投下はちとキツそう。
今晩にいつもの量か、明日の昼間にいつもの倍で投下するんで勘弁してくだせぇ

479 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 15:37:01.43 ID:7NCjln3LO
>>475
今日も良く冴えたツン具合いでございますなw

480 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 15:43:51.04 ID:x1gx1ESvO
>>478
おお、そうだったのか。
こっちも変に催促してすまんかった。
用事に専念してくだせえ。

481 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 15:54:11.83 ID:YKsYaBz0O
保守

482 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 16:10:08.27 ID:YKsYaBz0O
500レスか…
携帯から見たら死にそうだwww

483 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 16:25:15.61 ID:mvduIoYHO
保守

484 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 16:25:17.29 ID:YKsYaBz0O
人居ねぇ…('A`)…


保守

485 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 16:26:08.19 ID:boXKoSKmO


486 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 16:28:19.38 ID:7NCjln3LO
やっぱ燃料は必要だな……

487 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 16:37:22.64 ID:YKsYaBz0O
まぁ、暇だから保守するなんてどうって事無いけどねw

488 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 16:45:20.90 ID:n/zaX3KIO
今日から月曜日まで投下ラッシュだろう。

489 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 16:55:00.20 ID:Uxx9qfgH0
補修

490 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 17:09:01.72 ID:X4iJkNKLO
保守

491 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 17:33:11.22 ID:aP00fZ49O
保守

492 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 17:44:33.82 ID:YKsYaBz0O
保守

493 :SOS団☆お掃除大作戦:2006/09/29(金) 17:45:52.54 ID:NjMVlckt0
部室の扉が大きな音を立てたと同時に、怒号に似たよな大きな声が聞こえた。
「みんな!大掃除をするわよ!!!」

部屋に入るなり大声で話し出す人物なんて俺の知る中で一人しかいない。

涼宮ハルヒだ。

それにしても、今日に限っては中々いい案じゃないか。コイツにも少しは並みの人間の思考が生まれたということか。
なんて事を思っているとハルヒは話を続けた。


「1年間お世話になった部室に、感謝の意を込めて皆でピッカピカにするのよ!」

494 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 17:46:23.96 ID:i4zM5E7P0
はぁるひいいいいいいいいいいい!
可愛すぎだよはぁるひいいいいいいいいいいいい!

495 :SOS団☆お掃除大作戦:2006/09/29(金) 17:46:23.75 ID:NjMVlckt0
「おいおい、1年間のお世話って大晦日じゃあるまいし、普通に大掃除でいいだろ?」

「何言ってるのよバカキョン!もうすぐ春休みでしょ!?入学してから1年経ったって事じゃない!!」

確かに入学してから1年は経つけど、SOS団を作ったのはG.W明けじゃねーか。
それまではこの部室にはお世話になってねーよ。とは、口に出せない俺はヘタレなのかね?

「何よその顔。文句あるの?この大掃除に参加しなかったら来年から部室に入る資格なんて無いわよ!!」

そりゃ困るな。部室に入れないとなるとマイエンジェル朝比奈さんのおいしいお茶が飲めないじゃないか。
「しょーがねーな、手伝ってやるよ。」

「それでこそ我がSOS団雑用係ね!!皆も異論は無いわね!?」

「かしこまりました」「は、は〜い」「・・・了解した」と、ハルヒには逆らえない三人は順番に、
超能力者・古泉。未来からの天使・朝比奈さん。万能人型宇宙人・長門の三人だ。

ちなみに俺はキョンなんていう、滑稽なあだ名がついた。前書きなんて無い一般人だ。
そこ、小型の鹿じゃないぞ。




っていう話をゆっくり書いてこうと思う。保守

496 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 17:48:35.85 ID:8s+ecRno0
事務所にTxtいれたフラッシュメモリわすれたあああああああああああああああああ
どうしよう  保守

497 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 17:49:47.96 ID:YGF7aFpdO
「東中出身涼宮ハルヒ。この中に宇宙人、未来人、超能力者、異世界人がいたらわしんとこにきんさい。以上」
……これ、笑うとこ?
物凄くおっさん顔の女がそこにいた
――中略――
「宇宙人なんかおるわけないだろう」
「ばかたれー!!キョン。貴様は毎日SOS団の部室に来い!」
「(なんじゃこいつは?キチガイか)」
――中略――
「キョン!起きんさい!」
「なんじゃここは?」
「わしは探索してくるからなんとかかんとか……」
――中略――
「産めや増やせでいいじゃないですか」
――中略――
「ここは原作どうりにやるしかないのか……ぞーっ!あんなキショイおっさん顔の女と二人きりなんか耐えられんぞ……」
「長門か古泉。助けてくれ……」
「……そうだ歌を歌おう。みっみっみらくるみっくるんるん……くすん」


という涼宮ハルヒのギギギで保守

498 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 18:11:25.34 ID:NjMVlckt0


499 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 18:19:26.30 ID:boXKoSKmO
>>382-383で言ってた大魔道士を誰かkwsk頼む






ジークハルトじゃあないよな?

500 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 18:21:53.41 ID:ARGocCLv0
>>499
ダイの大冒険のポップでしょ

501 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 18:33:55.22 ID:n/zaX3KIO
今日代休だったので保管湖のSS読んでたら恋文の人と大分ネタが被ってるorz

502 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 18:38:05.02 ID:YKsYaBz0O
>>501
気にするな。
投下するなら全力で支援&楽しませてもらうから。

503 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 18:40:11.81 ID:2v1odkhq0
>>501
おおいた?大分ネタってなんだよ?www


ふぅ、初めての釣り、か。

504 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 18:41:07.34 ID:wstZmFLhO
所用を済ませ、23時頃に投下しにくる


と言ってみるテスト

505 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 18:41:24.58 ID:boXKoSKmO
>>500
サンクス
>>501
wawawawktk

506 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 18:43:55.04 ID:/sN80N8c0
>>501
あなたの作品にはいつもwktkさせられてます

507 : ◆f7aS5TIisA :2006/09/29(金) 18:46:49.57 ID:n/zaX3KIO
うぅぅ……ハルヒのいない部室にてはしばらくお休みします。ただ未完にはしたくないのでなるべく恋文の人と被らない様に続きを書き直します。投下するまえにネタチェックしとけば良かったなぁ……

508 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 18:48:41.67 ID:PIOWmcpF0
>>507
な、なんだってー!!!  結構楽しみにしてたのに・・・
とりあえず乙。 ガンガレ

509 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 18:54:11.03 ID:qp9/Iscl0
気長に待ってるよ

510 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 18:54:31.51 ID:wstZmFLhO
>>507
mjdk?
かなりwktkだったのにorz

とりあえず期待してるから早く帰って来てくれ!

511 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 18:56:10.40 ID:MoldiZfqO
鶴谷さんの孤独の方向性が決められない……

教えて!エロい人!

512 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 18:57:11.11 ID:YKsYaBz0O
>>507
そうか…

更に素晴らしい作品にして帰って来てくれよな!

513 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 18:58:48.73 ID:MoldiZfqO
>>507
頑張ってくださいね
待ってます

514 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 18:59:59.13 ID:1OKJL2KF0
>>507
どの辺りのネタがかぶってるのか激しく気になるわ。

515 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 19:07:32.31 ID:wstZmFLhO
保守

516 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 19:19:22.91 ID:wstZmFLhO
「「「「マッガーレ!」」」」

「いや、普通に保守って言おうぜ。」

517 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 19:23:33.13 ID:MoldiZfqO
保守

518 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 19:28:10.86 ID:CKDpG58z0
>>511
甘甘甘

519 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 19:28:31.78 ID:Zkk5M9VIO
「「「「保守!」」」」
「いや、普通にマッガーレって言おうぜ。」――

520 : ◆f7aS5TIisA :2006/09/29(金) 19:31:23.52 ID:n/zaX3KIO
皆さんありがとうございます。必ず完結させますので待ってて下さい。ではノシ

521 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 19:42:54.79 ID:YKsYaBz0O
wktk

保守

522 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 19:47:42.24 ID:wstZmFLhO
アッー

523 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 19:49:26.06 ID:MoldiZfqO
鶴屋少女の孤独

今夜十時からに変更です

524 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 19:55:07.64 ID:wstZmFLhO
おK
wktk!!

525 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 19:56:43.35 ID:YKsYaBz0O
>>523
wktk

526 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 19:57:44.41 ID:qp9/Iscl0
ワークテイカー

527 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 20:04:51.35 ID:S4j21X6b0
ザンギェフ保守

528 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 20:07:10.43 ID:S4j21X6b0
しまった誤爆した。十時からというと時のパズル思い出すな

529 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 20:23:40.73 ID:PIOWmcpF0
保手

530 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 20:25:56.43 ID:NjMVlckt0
10時から8時までバイトだ\(^o^)/
このスレ残ってますように!

531 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 20:30:12.23 ID:fmz+pkALO
保守する

532 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 20:45:09.68 ID:IKo5RV9/0
保守

533 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 20:56:13.27 ID:9LlXGFjK0



534 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 20:59:42.37 ID:MoldiZfqO
長「……」カクン
キ「長門?
長「……」コクッ
キ「………うたた寝してる」
長「……」
キ「宇宙人でもうたた寝すんだな……」
長「………っ!!!」ビクン
キ「階段から落ちたな」
長「……」ボー…
キ「起きちゃったか」
長「今何時?」
キ「六時」
長「解散の時間」
キ「そうだな」
長「また明日…」
キ「ああ」

そんな保守

535 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 21:02:46.61 ID:YKsYaBz0O
>>534
あるあr……あるあるwww

536 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 21:09:19.36 ID:9LlXGFjK0
あるある保守


537 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 21:20:14.49 ID:YKsYaBz0O
保守

538 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 21:20:37.27 ID:2v1odkhq0
古泉の場合
古泉「涼宮さん、下着が見えていますが……」
ハルヒ「そう、じゃあ隠すわ」

キョンの場合
キョン「おいハルヒ、パンツ見えてるぞ」
ハルヒ「!あんた……こんのエロキョン!」
キョン「どうでもいいが早く直してくれ」

長門の場合
長門「……」
ハルヒ「な、何よ……」
長門「……」

空気の場合
みくる「あ、あのぉ〜……涼宮さぁん……」
ハルヒ「何?」
みくる「その……言いにくいんですけど……パンt」
キョン「おいハルヒ、パンツ見えてるぞ」
以下キョンの場合

539 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 21:27:20.53 ID:MoldiZfqO
あと30分で投下します

540 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 21:29:04.73 ID:2v1odkhq0
wktk

541 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 21:29:09.72 ID:gtl/dZT80
wktk


542 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 21:30:11.42 ID:ZZgRv0I+0
wktk3

543 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 21:40:37.67 ID:MoldiZfqO
保守

544 :うたばん出演 ◆So3JtAoUGc :2006/09/29(金) 21:41:32.73 ID:AzUFnFnV0
中居正広「続いてのゲスト。オリコン初登場5位ですって貴さん」
石橋「へ〜。高校生の男女五人組か〜。」
中居「SOS団のみなさんです♪どうぞ〜♪」

ゾロゾロ
ハルヒ「どうも〜♪」
みくる「こ、こんばんは!」
キョン「ガクガクブルブル」
古泉「こんばんは。」
長門「・・・・・・」

石橋「可愛らしいのが来たね〜w」
中居「みなさんは・・・高校のお友達同士だと聞いてますが。このSOS団というのは・・・一体何なの?」

ハルヒ「あ、ハイ。SOS団というのは、世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒのための団というのを略したもので、
     我が団ではこの世の不思議を求めているんです。」  ワハハハハハww(スタッフの笑い声)
石橋「www中居くん、久々に来たよww香ばしいのがwwww」 
中居「wwwミステリーサークルみたいなものなんですかね?www」

ハルヒ「もっとこう本格的に不思議を探してるんですよ。活動の一つに市内不思議探索がありまして、
     団員で二手に分かれて街で不思議を探してるんです。」 

ハルヒよ、お前の神経はどれだけ図太いんだ。全国ネットのテレビ放送でも臆することなく
電波な発言ができるとはな。
俺達は今、TBSの歌番組、「うたばん」の収録に来ている。
ハルヒが調子に乗って朝比奈さんと長門を巻き込んで出したシングルCDがオリコンで5位になっちまったもんだから、
テレビ局から出演の依頼が来てしまったというわけだ。これもハルヒの望んだことなのだろう。
そんでSOS団として出演したいとハルヒが言い出したから、俺と古泉も連れてこられたわけさ。
続く


545 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 21:42:06.62 ID:gtl/dZT80
うはwww
支援


546 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 21:43:23.99 ID:cTMTDzeJ0
前にも似たようなの見たことあるwww

支援

547 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 21:45:03.46 ID:OH9fLl3l0
携帯ならやってみ
街を育成するゲームでかなりおもしろい

http://gcity.tv/?RF=1&frdref=216351

548 :キョンとキョン制作者 ◆AOGu5v68Us :2006/09/29(金) 21:52:22.26 ID:MhoeDetG0
いつもの如く5Pぐらい書けたんで投下してもおk?

549 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 21:53:10.77 ID:wstZmFLhO
あと7分wktk

550 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 21:53:35.31 ID:2v1odkhq0
よっしゃこい

551 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 21:54:08.28 ID:X4iJkNKLO
wktk

552 :キョンとキョン制作者 ◆AOGu5v68Us :2006/09/29(金) 21:56:32.31 ID:MhoeDetG0
鶴屋少女の孤独の前菜にでもしてくださいな

ではあらすじ
未来のキョンに会えたキョンは動転
そして長門が化け物を連れてくるから更に動転
しかも存在しない未来を進みだしたらしくて更に更に動転
一体どうなることやら……

553 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 21:57:02.80 ID:MoldiZfqO
あとちょっとで投下しますが548さんに譲ったほうがいいですね

554 :キョンとキョン制作者 ◆AOGu5v68Us :2006/09/29(金) 21:57:30.07 ID:MhoeDetG0
>>553
すいません
すぐに終わらせます(´・ω・`)

555 :キョンとキョン-6- ◆AOGu5v68Us :2006/09/29(金) 21:58:18.94 ID:MhoeDetG0




そうは言われたものの一体どうすればいいのやら。
あのグレムルは見失うし、SOS団は何処に行ったか分からない。ただ長門(小)は長門(大)と情報結合だか何だかをしてズレを知ったらしい。
そのズレは僅かだが土曜日の時点で観測されていたらしい。のだが、その詳細はどうしても教えられないそうだ。
長門曰く、
「未来に来たということはこれから自分のすることを自分の目で確認してしまう。でも今回は時間軸と別の方向へ移動している」
「でもそれがずれたとはまだ確定されていない。初めて別の時間軸が現れても元の軸に戻るのが多い。だからまだ確定されてない」
で、どう言うことかと言うとだ。
俺に身体能力の向上などなどを施し忘れたのが16回。てことは最初の一回が存在したわけだ。これもその類の可能性があるから知識を植えつけるまで断定できない、だとさ。
まぁ、そんなことを言われて納得はしたが貧乏くじを引かされたのだけは確かだ。
そんなわけで俺は長門(小)と二人、長門(大)からの電波を受信しているらしい長門(小)の指示に従ってSOS団の連中と会わないように廃墟群を歩き回っている。
「……なぁ、長門」
「……なに」
あー言いにくいなー。なんか髪の毛が一束ピンと立ってる上に五分毎に雷型になって揺れてるんだぜ?(ちなみに時間は計った)
「…………」
「……早く言って。気になる」
そう言われてもな……あ、また五分だ。アンテナが動く動く…………あ、止まった。
「今D-16にいる」
いや、何処だよ。
「……こっち」
長門が先を行く。どうやら廃墟の一つに入るようだ。それを追う。無論慎重にだ。足元が不安定だから気を配っていないと怪我をしかねん。

556 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 21:58:20.08 ID:2v1odkhq0
支援wktk

557 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 21:59:00.21 ID:MoldiZfqO
いえ気になさらずにどうぞ
wktk

558 :キョンとキョン-7- ◆AOGu5v68Us :2006/09/29(金) 21:59:06.11 ID:MhoeDetG0
ふと、俺は少し考え事をする。先ほどから口には出さないがずっと感じている不快感、違和感のことをだ。
何?と聞かれれば「あの化け物」と答える。が、心の中ではもう一つ理由がある。
この廃墟群自体だ。
廃れて使い物にはならないほど壁や天井に亀裂がある。廃墟だから当然なんだが。
疑問はこうだ。

何故こんな廃墟群が存在するのか。

そんな疑問は意味がないだろうが、よく考えれば謎なんだ。
この街も少なくとも社会の影響はある程度影響している。古い建造物は取り壊されてマンション、住宅、デパートや大手メーカーの店が建てられることは珍しいことではない。
にも関わらず、この廃墟群は存在する。
何故?
どうして?
この廃墟群の広さは歩いて実感したが、ショッピングモールほどはあるだろう。(実際あまり歩いたとは言わないのだが−約30分ほど−)
そんなに広い土地が放置されている理由が存在しない。廃墟もそのままで手を加えた様子はない。野晒しと言うのだろうか。そういう状況なわけだ。
更に考えると分からないのは、ここは元々なんだったのかだ。ビルが立ち並んでいるのは分かる。一目瞭然。百聞は一見に如かず。
仮にここが全てオフィスビルだったとしよう。不景気の波に飲まれて時代に取り残された会社ばかりが存在したと。
だが、全てがここまで廃れるのはおかしい。こんな広い土地で全てが倒産なんて馬鹿げている。移転したとも考えられない。潰れたビルは買収することも出来るしな。
また仮に、一つの大きな企業がこの範囲でビルを建てまくったとしよう。目的は貸すためだと。
それでもあり得ない。一点に集中してビルを建てるなんてどんなチェーン店でもやらん。セブンイレブンだって二件が向かい合わせ程度だ。
またまた仮に、酔狂な金持ちが自分の会社経営の先駆けとして建てたとしよう。
これになると強引過ぎる。一つの巨大なビルだけで十分だろう。わざわざ乱立させる必要も無い。たった一つ、巨大なビルを用意するだけでいい。
なら水素原発?ちゃんちゃらおかしいな。そんな事あったら世界中のメディアの的だっつーの。
ここには何か霊的なものがあるのか?
取り壊したら従業員が皆死ぬとか……って、さっき俺の出会った化物がその原因だったりして………
納得しそうになったのでこの例えはパスしよう。

559 :キョンとキョン-8- ◆AOGu5v68Us :2006/09/29(金) 21:59:51.30 ID:MhoeDetG0

「……っ」
ここまで頭をフル回転させて、一段落おこうと頭を押さえて偏頭痛を収まらせようとする。
普段グータラしているとこういう見返りが来るのか。身に染みて実感させられたよ。どれだけ暇を持て余しているかをね。
「……大丈夫?」
足を止めて長門が顔を覗き込んできた。そこまで辛そうだったか?俺。
「……付いてくるスピードが0.1m/s下がったから」
それ適当に言ってるだろ。こんな足場の悪いところを歩いていたらその些細なスピードの変化はあって当然だと思うが。
「……ジョーク」
笑えないぞ。笑える状況じゃない。
「……そう」
……もしかして落ち込んだか?
「……少し」
そうはっきり言われるとこっちは押し黙るしか無くなるではないか。こんな時に気まずい雰囲気はよくない。仲間割れはBAD ENDの定番だからな。
「なあ長門」
「……何」
相変わらずの冷静で冷たい声。だがこういう時にプリプリ怒っている奴の声や舌足らずで頼りない声やニヤついた顔で説明されるよりいいかもな。
「どうやってあの化け物を倒せばいいんだ?普通じゃ到底適わなそうだが……」
「大丈夫」
何がだ。何が。何処をどうすれば大丈夫と言う台詞が吐き出せるのか教えて欲しいんだが?
「……これ」
長門が足を止めて何かを差し出してきた。
「…………これって」
見覚えのある、黒光りした鋼がなんとも猛々しく狂気を連想させるこのズシリと重いモノ。引き金、げき鉄、砲身、銃口、弾層、まさしく拳銃だ。
しかも今回はマグナムの形をしている。

560 :キョンとキョン-9- ◆AOGu5v68Us :2006/09/29(金) 22:00:32.17 ID:MhoeDetG0
「麻酔銃……?」
しかも注射器から変形したやつ。
「……そう」
そうなんだな。やっぱり。分かってはいるが、物騒極まりない。
「中身は少し違う」
何が違うんだ?
「今回の弾丸には組織の構成と情報を消去、抹消するデータ、プログラムが注入されている」
中身は前回より物騒だった。
「これ……人に当たったらまずい…よな?」
「………………」
そこはキッパリと答えをくれ!
「……危険」
前言撤回。弾丸より危険な代物だ。物騒で済む話じゃないぞ。あれだ。007の黄金銃だ。一撃が何処に当たろうと即死決定のウェポン。
「俺……一般的な市民なんだが、こんなSWATも持ってないような年齢制限1000禁ぐらいかかりそうな代物持っていいのか?」
「……信用してる」
声に今までの比にならない重さを感じる。それだけ重大なわけか……もしその信用を裏切った時、俺はこの世に存在しているのだろうか?
まさか朝倉のように……
「ぬああああああああああああああああ!!!」
考えただけで恐ろしすぎる!くわばらくわばら・・・とりあえずしっかりとした作りでセーフティロックもある。壊れる心配なし。セーフティロックをかけて……と。
これでよし。俺って頭良いな。………なんだ長門。その今まで正常な志向を持っていた人間が事故にあってイカレ野郎になったのを見て憐れむ第三者の目は。
「……突然叫ぶから驚いた」
そういやさっき視界の隅で目を丸くした長門がいたな。驚かせてすまんな。
「……現実逃避は適度に」
その逆だ。現実を見過ぎて現実に帰ってきたんだよ。気遣ってくれ。原因はお前だ。更に原因を探ると妄想激しい俺の脳に辿り着くが細かいことを気にしてはいけない。
「………?」
長門の足が一つの巨大なビルだった廃墟の前で立ち止まる。
「ここが、どうかしたのか?」
長門は何かに導かれるように前へ進み、広場のような廃墟の真ん中でピタリと止まって天井を指差した。

561 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:00:58.39 ID:2v1odkhq0
支援

562 :うたばん出演 ◆So3JtAoUGc :2006/09/29(金) 22:01:46.42 ID:AzUFnFnV0
>>544
石橋「え?え?w みんなで二手に分かれてェ 街中を歩いてェ、宇宙人とか探したりしちゃってるの?ww」
ハルヒ「ハイ、そうです」

石橋・中居「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」 ハハハハハハハハ(スタッフの笑い声)
石橋「中居くん、ちゃちゃっと終わらせようよwww」
中居「そうですねw それじゃあ、うたばん初登場というこなので、一人一人に自己紹介してもらいましょうか。」
石橋「これが最初で最後の出演じゃないか?www」 ギャハハハハハ
中居「それじゃあ端の貴方から」

ハルヒ「ハイ!・・・・SOS団団長・涼宮ハルヒです!ただの人間には興味ありません。
     宇宙人・未来人・超能力者、またはそれに準ずる何かに該当する者が居たら
     あたしの元に来なさい!以上!」 
石橋「・・・・・・・・ww」
中居「まあ、可愛いから許せますねwじゃあ次の方」

みくる「あ、ハイ!ああああ朝比奈みくるです!よよよよろしくお願いしまっす!!!」
中居「そんな緊張なさらずにw」
石橋「可愛いね〜wオジサン何かこう色々買ってあげたくなっちゃうw」
中居「捕まっちゃいますよ貴さんw朝比奈さんはこのSOS団の中ではどういった役割をなさってるんですか?」
ハルヒ「みくるちゃんはマスコット的存在なんですよ。あとはお茶を淹れたり、メイド的な役割もやってくれてます。
     とにかく存在だけで場が和むというか」
中居「今流行の萌えってやつですかね?」
続く


     




563 :キョンとキョン-10- ◆AOGu5v68Us :2006/09/29(金) 22:02:23.41 ID:MhoeDetG0
「ん?」
なんだあれ……?暗くてよく見えないが、何か緑色の物体だな。それに…マトリックスで見たような緑色の文字がズラズラ動いているぞ?
「長門」
「……なに?」
「俺の勘が合ってるといいが……いや、合っていても嬉しくはないんだが…あれが今回の引き金か?」
その勘は正しかったようで、ミリ単位の長門の頷きを確認した。
「……あの羅列文章情報体を撃って」
そんな名前なのか。どうも適当に付けた名前にしか聞こえないが……まあいい。
弾層を確認する。弾は全部で六発、か。セーフティを外して、両手で構えて天井を狙う。そして……

ガゥンッ!

激しい銃声がビルの中を反響し、木霊する。手が反動に耐え切れず、銃が顔の横まで跳ねた。思わず手を離しそうになったがそこは気合だ。
「っ〜〜〜〜〜!」
本物の拳銃もこんなに反動が激しいものなのか。まだ手が痺れている。だがとりあえず顔を上げて銃弾を放った結果を見つめる。
「うげ……」
まるでスライムのように奇怪でおぞましい動きをして消えていくのが見える。文字達が悲鳴を上げているようだ。
やがてその蠢きは収まり、ゆっくりと天井に溶け込むようにして全てを消した。
「これで、いいのか?」
コクリと頷く。感じる必要は無いのだろうが、少し罪悪感が心に残る。あれでも一応生きていたんじゃないのか?
「あれはただの情報の塊。生と言う概念には該当しない」
そう言われても釈然としないんだが……まぁ、黙祷だけしてさっさと立ち去るか。人に危害を加えるんじゃ仕方ないよな……ごめんな。
そう心の奥で小さく呟いて、俺と長門はその場を後にした。
次に目指すはあの化け物のところ。一体どうやって倒せば良いのか。長門の後を追いながら再び思考を張り巡らせ、頭を悩ませた。

564 :キョンとキョン制作者 ◆AOGu5v68Us :2006/09/29(金) 22:04:23.29 ID:MhoeDetG0
ここまでにしておきます…投下の邪魔をしちゃった(´・ω・`)
続くって書いてあったから次回だと思った。 ID:AzUFnFnV0ごめんよorz

では、続いて「鶴屋少女の孤独」です。どうぞ

565 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:05:28.91 ID:2v1odkhq0
乙GJ!


566 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:06:14.81 ID:MoldiZfqO
>>564
乙です
wktkしてました
続きも頑張ってくださいね

では投下させていただきますね

567 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:07:32.49 ID:wstZmFLhO
乙!

鶴屋さんwktk!

568 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:07:48.75 ID:MoldiZfqO

暖かい太陽の光
世に始まりを告げる朝の日差し
窓を覆うカーテンの隙間から差し込む光が眩しくて、俺は目を覚ました

妹に起こされずに、自分で目を覚ましたのは久しぶりだった
結構深夜に目が覚めたにもかかわらず、とても清々しかった

「キョンくんおはよー!」
丁度制服に着替え終わったときに、妹がいつものようにオレを起こしに来た
「あれれー?キョンくんがもう起きてるー、めずらしー」
「たまには自分で起きることもあるさ」
「ふーん、もう朝ごはんできてるよー」
「へいへい」
階段を駆け下りる妹のあとをゆっくりと追った
廊下や階段は走るんじゃありません

569 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:09:22.92 ID:MoldiZfqO

朝飯をたいらげ、準備をして、家を出る

期待と安堵と不安とが入り混じった微妙な心境
誰しもが感じる朝の感触
今日も平和な、そしてハチャメチャな一日が始まる
こんな日常がずっと続くんだ
このときは、そう思っていた


────そして願ってもいた



570 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:09:53.58 ID:YKsYaBz0O
キョンとキョン乙!
続きwktk

571 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:10:49.05 ID:MoldiZfqO

「おーっす!キョン!」
「キョン、おはよ」
いつもの教室、いつものメンバー
谷口と国木田の挨拶に適当な返事を返す

「あ、キョン!ちょっと聞いて聞いて!」
阪中と適当な会話をしていたハルヒが俺の姿を確認するやいなや満面の笑顔でオレに駆け寄る
明るいのはいいが朝っぱらからテンション高すぎないか、おい
「へいへい」
適当な相槌を打ちながら席に着く
「ちょっと!真面目に聞きなさいよ!」
「そんな大きな声張り上げんでも聞いてやる、落ち着け」
ここでスルーしているとあとが怖いので聞いてやることにした
「もう、しかたないわね、それでね───」


572 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:11:51.68 ID:MoldiZfqO

いつも通りの朝
いつも通りのクラス
いつも通りの風景
いつも通りのメンツ

少々騒がしい気もするが、これはこれでおもしろい
そうだ、誰だってこんな生活が楽しいに決まっているんだ
そうやって時間は流れていく
ゆっくり、しかし確実に時は流れていく

しかし、事件というものはいつも突然やってくるというものだ



573 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:11:52.28 ID:QMZNLCHU0
>>544
あなたはもしかして食わず嫌いの人じゃwwwwww

574 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:13:15.97 ID:MoldiZfqO

なんとか今日一日の授業もこなし、放課後を迎える

「今日は会議だからね!早く来なさいよ!」
満面の笑顔でハルヒはまくしたてた
顔近ぇよ、唾も飛ばすな

光のごとく速さで教室から駆け出したハルヒのあとを追うように、俺は歩いて教室を出る
「早く来い」と言われたが、いつもと同じで構わないはずだ
どっちみち朝比奈さんが着替えるまでに着けばいいんだ
だからオレはゆっくりと部室に向かう

575 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:14:32.67 ID:MoldiZfqO

歩くとミシミシ音がする、というわけではないがそれなりに古い旧校舎
部室へとゆっくりと歩を進める
朝比奈さんが着替えるまであと2〜3分はあるだろうか
オレは部室のある三階まであがった

すると目に飛び込んできた人物がいる

ドアノブに手をかけたままあける様子も無くじっと立っている
腰までかかる長い髪
朝比奈さんの親友、鶴屋さんが部室前にいた

ただ、その雰囲気はいつもの彼女のものじゃなかった

576 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:16:03.47 ID:MoldiZfqO
「鶴屋さん、どうしました?」
「へあっ!?キ、キョンくん、いつのまにいたんさ?」
やっぱり鶴屋さんの様子が少しおかしいかもしれない
といっても、夜中に見た夢のせいかもしれないが
「今来たところです、どうしました?」
「あ、いあー、なんでもないよっ」
そう言っていつもの笑顔で答える
「さぁー、廊下で立ち話もなんだし、入った入った」
ここはSOS団の部室で部外者の鶴屋さんにこう言われるのはお門違いな気もする
まぁ実際は文芸部の部室、なのだが
ここは鶴屋さんの言葉に従うことにする

───ガチャ

そしてまだ着替え中だった朝比奈さんの悲鳴に追い出されてしまった

577 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:17:43.05 ID:2v1odkhq0
支援

578 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:17:49.50 ID:MoldiZfqO
ごめん、朝比奈さん
そしてありがとう鶴屋さん

「あちゃちゃー、ごめんよぅ、キョンくん」
鶴屋さんが申し訳なさそうに笑う
「あー、気にしないでください、オレの不注意ですから」

朝比奈さんが着替えるのをまって部室に入ったオレと鶴屋さん
考えてみれば鶴屋さんまで部室の前で待つ必要はなかったがそこはご愛嬌というわけで
「あれ?鶴屋さんも来たのね」
「ちーっす!ハルにゃん」
完全にいつもの鶴屋さんに戻った
「遅れました、すみません」
いつものニヤケ面と共に古泉も到着した
「揃ったわね!鶴屋さんも今日は参加してちょーだい!」
いつものメンバーが揃うと水を得た魚、いや鮫のごとく一気にまくしたてるハルヒ
机をずらして(オレと古泉が)
マーカーとホワイトボードを用意した(朝比奈さんが)

579 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:19:18.48 ID:2v1odkhq0
支ー援

580 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:19:50.66 ID:3abLx7SrO
支援

581 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:19:53.02 ID:MoldiZfqO

「さーて!今日の会議の内容は───」

とくにたいしたことはなかった
明日は土曜日だからいつものパトロールについてハルヒが延々と語るだけだ
毎度毎度のことだからもう慣れてしまった
ただ今回は一つだけいつもと違うことがある
鶴屋さんも明日は参加することになった

成り行きとはいえいつもは自分からは参加表明をしない鶴屋さん
ちょっと意外だったが、その笑顔はとても幸せそうだった

582 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:20:20.06 ID:YKsYaBz0O
支援

583 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:20:42.72 ID:MhoeDetG0
支援ですよ

584 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:22:39.43 ID:wstZmFLhO
支援なのか……?

585 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:23:53.95 ID:YKsYaBz0O
支援

586 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:25:52.38 ID:B9MOuuRG0
(´・ω・`)?

587 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:26:47.65 ID:3abLx7SrO
(`・ω・´)!

588 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:27:34.10 ID:MoldiZfqO

そうやってその日の活動は終わった

「そんじゃ、解散!今度こそ遅刻しないでちゃんと来なさいよ、わかった、キョン?」
ハルヒの鶴の一声で各々が帰り支度を始める
昨日と同じ順番で部室を出るメンバー

ただオレと鶴屋さんはほぼ同時に部室を出た
そのことに対して意味はなかった、ただの偶然
オレと鶴屋さんの行動は同じぐらいの早さらしい
バラバラに帰る理由も無かったし今日も成り行きで一緒に帰ることになった

589 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:28:12.88 ID:cWqqrWmHO
痛いハルヒスレ
http://c-au.2ch.net/test/-/charaneta2/1156419345/i#b
http://c-au.2ch.net/test/-/charaneta2/1157985379/i#b

590 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:28:53.02 ID:YKsYaBz0O
支援

591 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:29:38.31 ID:MhoeDetG0
支援
>>589
これはタイトルを間違えたゲームスレだろ?

592 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:29:55.63 ID:MoldiZfqO

下駄箱で靴を履き替え、校舎を出る
校門を出て、そして坂道をくだっていく
昨日もこうやって太陽が沈んでいく中を二人で歩いた

だけど、昨日とは違って、鶴屋さんはあまり喋らなかった

「今日はどうしたんです?鶴屋さん」
「え?何が?」
「何がって、今日はいつもより暗いですよ」
「そ、そうかい?自分じゃわからなかったさ」
そうやって微笑んでみせる
バックが夕日だったからかもしれない
俺の勘違いかもしれない

いつもと変わらない綺麗な笑顔

俺はその笑顔にどこか芝居じみたものを感じた

593 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:30:33.66 ID:YKsYaBz0O
支援

594 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:31:57.06 ID:MoldiZfqO

「鶴屋さん」

オレは立ち止まって声をかける
「ん?どうしたのさ、キョンくん」
鶴屋さんは振り向いてオレを見た

「正直に話してください」
「……何をだい?」

「今日の鶴屋さんは、鶴屋さんらしくないです」

「キョンくん……」
オレは慎重に言葉を選んだ
「何か、喋られないことでもあるんですか」
「………」
「オレは、鶴屋さんの味方ですよ?」
沈黙を通す鶴屋さん

595 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:33:51.08 ID:YKsYaBz0O
支援

596 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:34:00.97 ID:MoldiZfqO
オレは構わずに言葉を続けた
「話づらいことならムリに言うことはありませんが、オレにできることなら力になりますよ」
まぁ、オレにできる範囲ですが、と付け加える
言ってて少し恥ずかしい気もするが気のせいだと思うことにする
鶴屋さんは俯いて、そして語りだした
「……ほんとに、いい、かい?」
「ええ」
その言葉は少し震えていた
「もちろんですよ」

───ぎゅっ

「へ?」

597 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:35:08.02 ID:3abLx7SrO
支援

598 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:36:07.38 ID:B9MOuuRG0
(´∀`*)ポッ

599 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:36:31.94 ID:MoldiZfqO
鶴屋さんはいきなりオレの胸に飛び込んできてブレザーを小さく掴んだ
頭を俺胸元に沈める

「つる、やさん?」
「ごめんさ……ちょっと、このままいさせてほしいさ……」
小さく呟く鶴屋さん
その姿は気丈で元気な頼りになる先輩ではなく
何か憂いを胸に秘め、誰かに助けを請いたくてしかたがない少女にしか見えなかった
力を入れて抱きしめたら折れてしまいそうな、細い身体
何かに怯えて震える、小さな肩
道端でこんなところを見られたくは無かったが、幸い人通りは少なかった
オレは、両手をそっと鶴屋さんの肩に置いた

600 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:37:03.67 ID:2v1odkhq0
ときどき俺がオレになってるよー支援

601 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:37:39.03 ID:wstZmFLhO
萌え支援

602 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:39:17.20 ID:MoldiZfqO

「キョンくんは、キョンくんはさ……」
少し涙声になった鼻声で鶴屋さんは語りだした
「もし、私がめがっさ弱っちぃ人間だったら、どうする?」
「鶴屋さんは鶴屋さんですよ、どうもしません」
「うざったくなったりしない、かい?」
「……」
「怖いんさ……私だって、私だって泣きたいときは、ある」
意外だった
いや、オレの勝手な偏見だったのかもしれない

当たり前だ、彼女は人間
しかもただの少女だ
完璧な人間なんていない
いるわけがない

鶴屋さんだって、かよわい少女なんだ

603 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:39:45.51 ID:Qe2tbSYB0
支援?

604 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:39:52.39 ID:2v1odkhq0
支援

605 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:40:10.94 ID:YKsYaBz0O
支援

606 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:41:28.95 ID:MoldiZfqO
「でもね、そんな弱い自分を見せたら、見た人は私を嫌いになるんじゃないかって」
「……」
「本当は私も皆と騒ぎたい、だけど、もし本当の私を見て、嫌われちゃったらどうしようって」
「……鶴屋さん」
「キョンくんは、キョンくんは、私のこと、嫌いに、ヒック、ならないでいてくれるかい?」
俺の胸元が鶴屋さんの涙で濡れた
「当たり前じゃないですか」
「……ヒック」
「鶴屋さんが思ってるほど、皆そんな薄情な人間じゃないです」
俺なりに鶴屋さんを励まそうとした

「むしろ、もっと鶴屋さんのことが知りたい、多分皆そう思ってます」
「キョンくん、も?」
「もちろんです」
鶴屋さんが静かに俺の顔を見上げる

607 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:41:54.95 ID:lLUzTVO80
24時間以内に1000に到達するスレ
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/rail/1159527956/

過疎板にこんなスレ立ててやんの。
とりあえずみんなで遊びに行って埋めてやろうよ。



608 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:42:13.16 ID:7NCjln3LO
こんな時間から活発にならないでw@支援

609 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:42:16.58 ID:YKsYaBz0O
支援

610 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:43:10.76 ID:MoldiZfqO
頬を伝う涙
朱に染まる頬
愛らしく震える唇
初めて垣間見る、鶴屋さんの泣き顔

その顔を見て嫌いになる人間なんているはずがない
もしいたらここに来い、俺が殴ってやる

「大丈夫です」
そう呟いて、肩に置いた手で鶴屋さんを胸から離す
「オレがずっといますから」
我ながら歯の浮くような、だけどとても、そう、とても大切な台詞


   「ありがと」
   やっぱり、鶴屋さんは笑顔のほうが似合う



611 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:43:34.48 ID:wstZmFLhO
wktk支援

612 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:43:35.82 ID:2v1odkhq0
支援

613 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:44:25.63 ID:MoldiZfqO

沈む夕日と 染まる町並み

寂しさという名の涙をぬぐう
言葉という名のハンカチーフ

オレは笑顔で伝えよう
あなたは笑顔でいてくれと

それでも涙を流す時は
オレの傍で泣いてくれと

そっと交わした二人の約束
秘密の秘密の指きりげんまん



‐ 鶴屋少女の孤独 SIDE.A. fin -

614 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:44:29.37 ID:MhoeDetG0
支援

615 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:44:46.00 ID:7NCjln3LO
支援

616 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:46:09.55 ID:2v1odkhq0
乙!!!!

617 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:46:10.62 ID:wstZmFLhO
これは乙である!!

618 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:46:32.40 ID:MoldiZfqO
最後はちとムリヤリだったかもしれませんorz
つか鶴屋さんが鶴屋さんじゃない

投下の速度も遅くてすみません
まさかあれでさるさるくらうとは……

ではまた会いましょう

619 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:46:58.82 ID:7NCjln3LO
>>613
GJ!!

620 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:47:12.75 ID:3abLx7SrO
SideAってことはバッドエンドがあるのか?!

621 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:47:41.70 ID:MhoeDetG0
GJ!
最高だぜ
鶴屋さん(*´Д`)/ヽァ/ヽァ

622 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:48:07.24 ID:Qe2tbSYB0
おもしろかった

623 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:49:05.35 ID:YKsYaBz0O
GJ!!

続きあるのか?

624 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:51:28.78 ID:MoldiZfqO
続きますよー

書いてないからわかりませんが
多分まだ三分の一ぐらいです

625 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:52:20.70 ID:2v1odkhq0
そんなに長いのかwww
wktkが止まらんwww

626 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:52:37.98 ID:ZDNMxLzKO
bad endだけは!bad endだけは!

627 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:54:19.09 ID:YKsYaBz0O
BADだけはやめてくれぇぇぇぇ!

628 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:55:08.31 ID:PIOWmcpF0
GJ!!! 甘さの中に色々織り込んであっていい感じですた

629 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 22:59:34.50 ID:wstZmFLhO
BADエンドだと、俺がorzになるww

630 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 23:02:03.23 ID:MoldiZfqO
そんなん言われたらbad書きたくなるじゃないですか
大丈夫です、今のとこはhappyにするつもりです







今のところは

631 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 23:04:09.22 ID:2v1odkhq0
つ古泉
あげるからゆるして

632 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 23:05:13.98 ID:wstZmFLhO
>>630
鬼畜ktkr

orz

633 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 23:06:29.15 ID:Zkk5M9VIO
BADはらめえええ
夢見る少女でいたいからあぁーー保守

634 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 23:12:23.00 ID:nyRF0+na0
>>630
ここでBAD希望と書いてみる。

635 :知るかの人 ◆POHYVTnBPA :2006/09/29(金) 23:13:26.55 ID:wstZmFLhO
さてさて、感想なども落ち着いたようだし、そろそろ投下しておK?

636 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 23:14:16.55 ID:gtl/dZT80
>>635
知るかktkr!!!
イインダヨ

637 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 23:14:34.32 ID:YKsYaBz0O
甘い奴カモン

638 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 23:18:15.84 ID:Zqyn9NjK0 ?BRZ(1235)
>>635
甘ささっぱりの古泉君を用意してください

639 :知るかの人 ◆POHYVTnBPA :2006/09/29(金) 23:19:24.12 ID:wstZmFLhO
そいじゃ行きます。
それなりに甘いかとww

『God knows』

〜8章〜

今、俺はエレベーターに乗っている。
もち、隣りにはみくるさんがいる。
密室に二人きり。
こんなに素晴らしいシチュエーションはないな……、
などと考えられないくらい、俺は切羽詰まっている。
何故かって?
それでは、5分前を思い出してみようか。


「キ、キキキ、キョンくん!あ、あ、上がって……いき、行きませんかぁっ!?」
「……………えぇっ!?」
「い、いや!そ、そ、そんなや、やましいことじゃ、な、な、ないですよっ!?た、ただ……ね?寂しい……から…。」
「で、でもっ!ほら……親とかもいますよね!?」
「か、家族とは……もう…連絡が…。」
「あ……、す、すいません……。」
「ううん、いいの。……しょうがない…こと、です。」
「…よし。わかりました、上がらせてください!」
「ふえっ?ほ、ほんとですかぁ?」


640 :知るかの人 ◆POHYVTnBPA :2006/09/29(金) 23:20:42.99 ID:wstZmFLhO
「はい。だけど……襲われても知りませんからね?」
「……はいっ!わ、わたし、キョンくんをし、信じてますっ!……じゃあ、つ、ついて来てくださいっ。」


というわけだ。
よくよく考えると、異性の家で二人きりだな……。
だが、『信じてますっ!』って言われたしなぁ……。
あぁ、長門?
あいつの家は別だ。

ドアの前に来た。
《802号・朝比奈みくる》と、可愛らしい字で手書きしてある。
なるほど、確かに一人で住んでるようだな。
「あ、あの……ど、どうぞ?」
鍵を開けたみくるさんが、ドアを開け、俺に中に入るように促す。
俺は、一つ深呼吸をして答えた。
「……お邪魔します。」
「あ、……はい。」
みくるさんは、メチャクチャ優しい微笑みで迎えてくれた。

入ると、そこからは、安らげる匂いが広がった。
「おぉ……みくるさんの匂いがしますね。」
みくるさんの顔が、徐々に赤くなっていく。
「ふ、ふえ?ご、ごめんなさい!い、今から消臭して…来ますぅっ!」
「ち、違いますよっ!あれです、俺が一番安らぐ匂いだなぁって!!」

641 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 23:20:44.70 ID:X4iJkNKLO
支援

642 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 23:21:24.48 ID:YKsYaBz0O
支援

643 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 23:21:56.64 ID:MhoeDetG0
支援

644 :知るかの人 ◆POHYVTnBPA :2006/09/29(金) 23:23:22.70 ID:wstZmFLhO
「ふぇ!?は、恥ずかしいですよぉっ!?あ〜、お、お隣りさんにき、聞こえちゃいますっ…キ、キ、キョンくん、は、早く入ってくださいぃっ!!」
と、この様に、とてもうるさいカップルを一通り演じた後、俺は奥に入った。
「きれいに片付いてますね〜……あ、これってアルバムですか?」
俺がアルバムを手に取り、開こうとした瞬間、
「だめえぇぇ!!そ、それだけはだめ!ぜ、絶対だめですぅ!」
と叫びながら強奪された。
しかし、だめと言われると見たくなるのが人間の性である。……だよな?


しかし、意外にガードが堅かった。
アルバムを抱きかかえて離さないのである。
しょうがない、作戦を変えようか。
「みくる……さん。」
俺は【真面目な顔】を作り、みくるさんを真っ直ぐに見つめた。
「ふぇ?……ど、どうしたの?キョン…くん……?」
よし、これなら……。
俺は正面から両肩を掴み、少し顔の距離を近くした。
「え、え?キョ、キョンくん?」
オドオドしている隙を突き、俺はアルバムを奪った。
「へへへ、アルバム借りますよ!」
「あ、あぁっ…もう!………ひどい、です。…見ても、笑わないでね?」


645 :知るかの人 ◆POHYVTnBPA :2006/09/29(金) 23:24:09.94 ID:wstZmFLhO
「もちろんですよ、じゃあ、見させてもらいます。」
アルバムを開く。

……まさかこんな光景とはな。
そこにあったのは、主にSOS団の活動時の写真と……俺1人だけ写ってる写真だ。

もの凄い罪悪感が襲ってくる。俺がみくるさんにかける言葉を探っていると、みくるさんが話しかけてきた。
「ほ、ほらっ!い、いつもキョンくんって、撮ってばっかりで…だ、だからたまには…良いかなって……。」
「むう……。みくるさん、まだ何か理由隠してるでしょ?」
「ふえっ?……は、はい。こ、これはね、実は……わ、わたしへの《ご褒美》です。えへへ…。」
めっちゃ嬉しいね。
こんな事言ってもらえる俺は世界一の幸せ者だ。

その時、俺は棚の上に【ある物】を見つけた。
「なんだ、いい物があるじゃないですか。」
「あ、それ……。それにも、わたしの…あの……《ご褒美》が、は、入って…ます。」
これ以上ないくらいに真っ赤な顔になっているみくるさん、食べたいくらいだ。
……冗談だが。
「まだ入ってますねぇ、《これ》。…あと少しか。」


646 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 23:24:32.17 ID:gtl/dZT80
しえん


647 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 23:24:36.67 ID:YKsYaBz0O
支援

648 :知るかの人 ◆POHYVTnBPA :2006/09/29(金) 23:25:10.10 ID:wstZmFLhO
俺は《それ》をおもむろに手に取り、みくるさんの横に腰掛けた。

まぁ、わかっているだろうが《それ》とは使い捨てカメラである。
残り回数は、3回。
「みくるさん……これ、使いましょうよ。たった3回分だし。」
「え!?…あ、うん。い、いいです、けどぉ……。」
「文句は無しです!いい顔してくださいね?」
俺はみくるさんの肩を抱き、引き寄せる。
「ひ、ひえぇっ!?キョ、キョンくん?か、顔近いですっ!」
「これくらいじゃないと入りませんよ。ほらっ、いきますよ……はい、チーズ!」
パシャッ。
「うわあぁぁ……、ちゃ、ちゃんと笑えたかなぁ…?」
「いや、俺に聞かれても。」
「ですよねぇ……。あ、キョンくん!ちょ、ちょっと貸してくださいっ!」
俺はあっさりと、カメラをみくるさんに手渡した。
パシャッ。
「はい?」
「えへへ〜、キョンくんのマヌケな顔、もらいました!」
しまった……。巻かずに渡すべきだったか。
「あ〜あ……、もう…あと1回分、かぁ……。」
みくるさんが、少し淋しそうな顔で、カメラを見つめる。
「いいじゃないですか、これでアルバムに入る《ご褒美》が増えますよ?」


649 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 23:25:31.03 ID:Zkk5M9VIO
支援

650 :知るかの人 ◆POHYVTnBPA :2006/09/29(金) 23:28:24.96 ID:wstZmFLhO
「………うん、そう…ですねっ!…ねぇ、キョンくん。新しいカメラをね、買ったら……い、一緒にう、埋めていってください、ね?」
「もちろんですよ!あ、最後の一枚…俺に撮らせてくださいよ。」
「え?……ん〜、わかりました!あ、あの……良い顔、してくださいね?」
この時見せたみくるさんの笑顔、これで俺は完全に心を決めた。

再び、肩を寄せあった。
さっきと同じように、俺たちは笑顔を作る。
「じゃ、いきますよ。……はい、チー…あ、みくるさん。」
「はい?」
チュッ………パシャッ。
俺は、みくるさんに呼びかけ、こっちを向かせた隙に【キス】をし、シャッターを切った。
「あ……、え?……えぇぇっ!?」
「へへへ、ごめんなさい。俺、我慢出来なかったです。まぁ、これは俺の《ご褒美》と思ってください。」

みくるさんは、顔を赤らめて、俯いてしまった。
「あ〜、怒っちゃい…ました?」
俺は俯いているみくるさんの顔を覗き込む。
チュッ。
「へ?」
キスされた。しかもマヌケな声を出してしまった。
「えへへへ……、1回は1回……ですよ?」


651 :知るかの人 ◆POHYVTnBPA :2006/09/29(金) 23:29:31.22 ID:wstZmFLhO
うわぁ……イタズラ天使、ここに光臨。
って違うだろ、現実に戻れ、俺。
「わ、わたしにも《ご褒美》、です。……ダメ、ですか?」
俺はしばらくみくるさんを見つめた後、言葉を発した。
「まったく……。これじゃ、みくるさんの方が写真の分だけ《ご褒美》多いですよ?」
「ふぇ?……あ、ほ、ほんとですね…。」
「つ〜わけで、もっかい、させてもらいますよ?」
「あ〜、う〜……はい。ど、どうぞ……。」
みくるさんが目を瞑る。
俺のイタズラ心、発動。
ゆっくりと…唇を重ねる。
「ん………ん?んむぅっ!?んむっ………………ぷはぁっ!」
え〜、はい。
少し大人のキスをみくるさんに仕掛けてみました。

みくるさんは、目を潤ませて、こっちを見ている。
「これも1回……ですよね?」
俺は尋ねる。
「うぅっ……。い、一回…です。」
「ですよね。でも……いやぁ、ドキドキしましたよ。」
「キョ、キョンくんが言わないでくださいっ!!……わ、わたしの方が…ドキドキ…して……。で、でも…き、気持ち……よかった、ですぅ。」
「《幸せ》…ですか?」
俺は尋ねた。
みくるさんは即答で、
「し、《幸せ》……ですぅ。」
と答えた。

652 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 23:31:07.62 ID:YKsYaBz0O
支援

653 :知るかの人 ◆POHYVTnBPA :2006/09/29(金) 23:31:12.86 ID:wstZmFLhO

それから、俺達はいろいろな話しをした。
まず、未来からの仕送りが無くなったから、あと3ヶ月も持たないという問題や、
一人暮らしは危ないから、うちに来てくれと伝えたりした。
「そう、ですね……。でも、ほ、ほんとは迷惑、かけたくない……です。」
「迷惑じゃないです。親は絶対に、説得しますから。」
「は、はい……。じゃ、じゃあ、お願い…します。……キョンくん、か、かっこいい…です。」
そして、23時になったので、帰ることにした。
もちろん、玄関でもキスしましたが。

そして、一人きりの帰り道。
俺は気付いた。
「もしかして、俺、メチャクチャ大変なこと言わなかったか?」

〜8章・終〜

654 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 23:31:57.65 ID:MoldiZfqO
甘すぎてゴロゴロ悶えてたら肘打った
(´;ω;`)痛い

655 :知るかの人 ◆POHYVTnBPA :2006/09/29(金) 23:32:04.76 ID:wstZmFLhO
以上っす。
どうでしたか?
甘さおK?

656 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 23:32:51.66 ID:tfB/eRzG0
甘い、甘いぞ!
キョンが今後どうするかもwktkだな!!

657 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 23:33:36.29 ID:MoldiZfqO
乙です

肘がぁ……

658 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 23:33:37.04 ID:YKsYaBz0O
もう甘過ぎ…


みくるかわえぇwww

659 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 23:35:26.24 ID:gtl/dZT80
みくるカワエエ



660 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 23:35:38.60 ID:Zkk5M9VIO
乙!甘いぜ!!
みくると同棲なんてことはねえよなw

661 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 23:38:13.17 ID:wstZmFLhO
>>657
肘wwwwこれで治してくれww

つ 古泉


662 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 23:38:59.26 ID:2v1odkhq0
あ〜もうちょいしたら投下する。

663 :知るかの人:2006/09/29(金) 23:39:58.06 ID:wstZmFLhO
>>662
+(0゚・∀・) + ワクワクテカテカ +



664 :知るかの人:2006/09/29(金) 23:42:19.00 ID:wstZmFLhO
え〜、加速度的に甘くする予定。
ってことは…ねぇwwww

じゃあ、投下見ながら次書いて来ます

665 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 23:44:42.56 ID:Zqyn9NjK0 ?BRZ(1235)
甘ぁあぁぁ・・・・・(右足を壊した

古泉君をもらいますね

666 :長門の日々の人 ◆PHWwSU2JSI :2006/09/29(金) 23:45:47.18 ID:2v1odkhq0
誰かいるか?
>>662なんだが……とりあえず、投下オーケーだよな?

てか結構久しぶりな感じするからいつものように
ttp://www11.atwiki.jp/xgvuw6/pages/955.html
前回までのお話です

26,7レスくらいか?支援たのむ

667 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 23:46:13.61 ID:2Hl8b0XeO
アナル落ちましたよ

668 :長門の日々の人 ◆PHWwSU2JSI :2006/09/29(金) 23:46:41.87 ID:2v1odkhq0
第14話『ど根性右手』


それにしてもあの世界でのあのセリフを噛まなくて良かった。
良くあんな長い名前をスラスラ言えたな。追い詰められれば光る男だな、俺は。
こんな不安感のかけらも無いような思考が出来るのも、
ちゃんと帰ってこれたという実感が今猛烈に沸いているからだ。

今、長門を抱きしめている。
この行為ほど安心できるものは他には無いだろう。
俺の腕の中で眠そうな子猫のような仕草をしている長門。
……正直、たまりません。

さて。
こんな真っ暗な公園でいつまでもこうしているわけにもいかないので、
とりあえず家に帰ることを提案する。

「わたしの家にきて」

そんな返答をよこす。
あの世界での出来事を思い出す。まぁ、いいだろう。
俺は肯定の意を長門に伝える。


移動している間中ずっと長門は俺に抱きついている。
あぁ懐かしきこの感触……控えめな……って、駄目だ、考えるな俺。
そんな気分に浸りながらも、やはりマンションに着いてしまうのが惜しい。
見慣れた動作で長門が鍵を開け俺たちはエレベータに乗り込み、あっという間に708号室に着く。
長門がドアを開ける。
一足先に靴を脱ぎ、こちらを振り向く。

669 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 23:47:00.66 ID:gtl/dZT80
>>666
バッチコーイ


670 :長門の日々の人 ◆PHWwSU2JSI :2006/09/29(金) 23:47:18.87 ID:2v1odkhq0

「邪魔するぜ、有希」
「……いい」

俺も靴を脱ぎ部屋に入る。
部屋の真ん中にはこたつだ。もう寒い季節なのでミカンが置いてある。
こたつにミカン。この組み合わせは日本でよく見られるものだ。
……長門がミカン?食ってるところがまったく想像出来ん。
長門に促され、俺はあぐらをかいて座る。
その向かい側に長門はゆっくりと座る。
それにしても長門を呼ぶときは「有希」なのに思考の中では「長門」なんだな。
「長門」のほうがしっくり来るんだよな。長門には悪い気がしないでもないが。

「なぁ、そろそろ本題に入らないか?」
なぜ俺を連れてきたのか。そろそろ聞き出したいところだ。
「……」
長門は黙ったままだ。
一見すると何から喋ろうかと整理しているかのようにも見える。

俺は想像もしていなかった。
この時長門がこんなことを考えているなんて。

「泊まっていって」

長門が言った言葉はそれだけだった。実にシンプル。
しかし俺にはそれがとてつもない衝撃となり
人体が生命活動をする上で最も重要な精神活動に支障をきたしそうなのである。

671 :長門の日々の人 ◆PHWwSU2JSI :2006/09/29(金) 23:47:54.41 ID:2v1odkhq0
……長門は俺に泊まっていけと言っているのであってだな、
他の事は別にしなくてもいい……というかだな、
なんの隠喩も無ければ隠語も含まれていないし、
「今夜は優しくしてね」とかそういう意味も含まれていない。
そう。泊まるだけなのだ。やましいことは何も無い。

長門がカレーを運んでくる。
もはや"運ぶ"だ。運搬すると言っても過言ではない。
彼女はそれだけの量のカレーを両手にいっぱいいっぱいに運んでいるのだ。
なんとも可愛らしいよちよち……じゃないな、よたよた……でもない、
とにかく言葉では形容し難いような歩き方で運んでくる。……ふらふら……でも無いな。
その間俺はその量に驚くばかりで、長門の"助けてコール"に気付かなかった。
その"助けてコール"とは、俺をじっと見ることである。
「手伝って」くらい言ってくれれば良かったのにな。
結局俺がそのコールに気付いたのはテーブルに皿を置いてからである。
ほんの少しむすっとした表情になる長門。
だがその表情は俺にとっては逆効果であるということを知っていてやってるのか?

「……すまん」
「いい」
俺らはスプーンを手に取りカレーを食べ始める。
前にもカレーをご馳走になったことがあるが、あの時は"有希"がいた。
あの世界でもあるな。あの時は……競争になったな。
一つの大きな皿に盛られたカレーを二人で食ったっけ。
……今となっては良い思い出だ、なんて言葉は通用しないのが現状。
現実ってのは案外キビシイもんだ。


672 :第14話『ど根性右手』 ◆PHWwSU2JSI :2006/09/29(金) 23:48:49.71 ID:2v1odkhq0
そう。俺の目の前にはまるであのカレーを
パワーアップさせたかのようなカレーがそびえ立っている。
もはや盛られている、という言葉ではカバー出来ん。
そびえ立つ、という表現が本当に良く似合う。
あえて名前を付けるなら『カレータワー』。
うむ、相変わらずネーミングセンス無いな俺。

長門曰く「張り切りすぎた」とのことだが、
もうその度等の範囲内を斜め45度を湾曲しつつ遥かに超えて、
神の領域にまで達している。さすがは宇宙人。
だがしかしこの1mはありそうなカレータワーをどう消化するつもりだ?
その趣を長門に伝えるとこんな返答が帰ってきた。

「大丈夫。精力が着くから」

それはどういう意味だ、と問いただそうともしたがやっぱやめ。
こうりゃヤケだ。食えばいいんだろ?
俺の隣で黙々カレーを頬張る長門。
……俺も頑張るかな。"頑張る"ってのもおかしい気がしないでもないが。


……ってあれ?なんだこれ?
……スッポンがまるまる煮込まれてるぞ。
「……隠し味」
隠しきれてないぞ。
あと、さっきから硬い肉だなと思って噛んでたのを
またカレーの中から見たんだが、これはイモリの蒲焼……か?
「……体に良い」
まぁ、有希がそう言うんならそうなんだろうな。


673 :第14話『ど根性右手』 ◆PHWwSU2JSI :2006/09/29(金) 23:49:23.35 ID:2v1odkhq0
……喉が渇いたな。水くれないか?
「……はい」
長門が俺に手渡したのは真っ赤なドリンク。
コップに並々と注がれている。トマトジュースか?
「何なんだ、これ?」
「マムシドリンク」
「俺は水をくれと言った気がするんだが」
「こちらのほうが体に良い」
……いったい何時から長門は健康マニアになったんだろうな……?
……健康?待てよ……?

カレーの中に含まれているもの、
長門が俺に食わそうとしているもの、飲まそうとしているものを
もう一度整理してみようか。

――――スッポン―――イモリの蒲焼――――マムシドリンク――――

……待てよ。俺の中の一般常識が間違ってなけりゃ、
これは健康のためではない気がするのだが。
他にヒントは……っ?!
あった。確信的なものが。

ふと寝室に目をやる。
そこには以前のように布団が敷いてあるような状況ではなく、
ダブルベッドがポツンと置いてあるだけだった。枕は二つだ。


674 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 23:49:47.28 ID:wstZmFLhO
ktkr支援

675 :第14話『ど根性右手』 ◆PHWwSU2JSI :2006/09/29(金) 23:49:59.49 ID:2v1odkhq0
……考え方は二つある。
一つ。俺が居ない間に誰かと一緒にここで寝てた。
だがそれは無さそうだな。枕の包みが一つだけ取れていない。
つまり一つしか枕は使っていないことになる。
ということはもう一つか?

二つ目は俺を待っている間に用意した。俺のために。長門が。
まるで俺にここで過ごせとでも言っているかのようだ。
さらに二つ目の説だとさっきまでのヒントにつながり、答えにもなりかねない。

でもまずは目の前のカレー色の巨塔を完食するのが一番最初だろう。
長門も何考えてるのかは分からんが、とにかくカレーを食っている。
ならば俺も食うべきだ。

ところで規格外の大きさに多大なショックを受けていた俺はなかなか気付かなかったが、
このカレー、むちゃくちゃうまいな。

鳥、牛、豚、イモリ、その他何だかよく分からない肉(?)達の組み合わせが醸し出す、
濃淡がありコクがあり、まろやかさも兼ね備えつつあるこの芳醇な香りと味。

ジャガイモ、ニンジン、玉ねぎ等の定番の野菜食材はもちろん入っており、
よく煮込まれていて一噛みするだけで柔らかな口解けを残す。

カレー自体の味はなんだかよく分からんが、甘くも辛くもある。
口に入れた瞬間は甘いなと感じたのだが飲み込むうちに水が欲しくなってくる。辛いのだ。
この不思議な感覚はそうそう味わえるものじゃないと断言できる。

さすがは思念体とやらが興味を示したカレーだな。
文句の付け所が無いとはこの事を言ったのか。


676 :第14話『ど根性右手』 ◆PHWwSU2JSI :2006/09/29(金) 23:50:32.32 ID:2v1odkhq0
……そうだ。
あと最後に一つ、俺にうまいと感じさせるのに根本的な原因となった調味料が入ってたな。

それは……愛情、だな。

さっと一振りするだけでこんなにうまく感じさせちまう。
使う相手は俺だけに限られた調味料。

うまいに決まってるさ。

……何くさい事考えてんだ、俺は。
とにかく食う。飽きないのがせめてもの救いか。


食べてるうちに体が熱くなってきたが、気にせず食べていると汗をかいてきた。
長門は相変わらず平気そうだが。
そんなこんなで結局食べ終わる。もうカレーはしばらく食わん。そう決めた。
大皿を片付ける長門をほんわかしたような目で見ていると、
なんだかマジで同棲生活をしている気分になる。
これはこれでいいかもな。
エプロン姿の長門も見てみたい。
俺が帰ってくると「おかえりなさい」もいいな。
ううむ。妄想の世界は限りなく広がるな。

「……」

うぉ、長門がジトっとした目でこっちを見てくる。
……変な目で見て悪かった。
「そう」


677 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 23:50:55.14 ID:gtl/dZT80
しえん


678 :第14話『ど根性右手』 ◆PHWwSU2JSI :2006/09/29(金) 23:51:05.73 ID:2v1odkhq0
長門はどこからか引きずってきたクッションを敷き、そこに手をポンポン、と置く。
俺に座れって事か……?
促されるまま俺はあぐらをかいて座る。
長門が俺に寄り添うように乗ってくる。

「あなたの"ここ"は安心する」
……そうか。

そういえば以前にも似たような状況があったな。SOS団部室で。
この状態で読書。俺は何すりゃ良いんだ。
とりあえず、長門でも眺めるか。

……しばらく眺めていたが、長門は結構な速度でページを捲るだけ。暇だ。
俺は心の中で自問自答する。

『人間はよく『やらないで後悔するよりも、やって後悔するほうがいい』って言うよな。
 お前はそれについてどう思うんだ?』

どっかで聞いたセリフだな、それ。

『じゃあたとえ話なんだが、
 現状を維持するままでは(俺の理性が)ジリ貧になることは解ってるんだが
 どうすれば良い方向に向かうことが出来るのか解らない。
 そんなとき、お前ならどうする?』

何かするのもいいかもな。


679 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 23:51:47.62 ID:FpwvE2HU0
http://www.37vote.net/johnnys/1157729878/all-50-10
田代まさしに投票しようぜ


680 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 23:52:32.41 ID:wstZmFLhO
早い、早いよ支援

681 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 23:55:03.99 ID:wstZmFLhO
バイさる来た予感orz
支援

682 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 23:55:07.41 ID:4cm6bEMUO
支援

683 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 23:55:33.10 ID:5xnFv0Xx0
http://ex16.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1159540351/l50#tag76
God knows... (Rap ver.) だとさ

684 :第14話『ど根性右手』 ◆PHWwSU2JSI :2006/09/29(金) 23:55:50.44 ID:2v1odkhq0
『そう、とりあえず何でもいいからやってみようと思うだろ?
 どうせ今のままでは何も変わらないのは目に見えてるからな』

だな。

『だろ?
 だがな、俺の体に寄り添ってる人はとても可愛いんだが、手を出したらどうなるか分からん。
 でも(理性は)待ってくれないんだ。
 手をつかねていたらどんどん(俺の理性やらなんやらが)良くないことになりそうだからな。
 だったらもう俺の独断で強行に悪戯をやってもいいんだよな?』

何をやろうとしているんだ?

『それはお前自身が一番解かってることだろ?』

……悪戯をして長門の反応を見る、だな。

一つの答えに辿り着く。
フッ。俺は長門の耳元に息を吹きかける。

「っ……?」

長門は迷惑そうに俺のほうを見てくる。
少しは俺もかまって欲しかったのだ。放置プレイはほどほどにしてくれ。
続いて第2弾。
脇をくすぐろう。

「……っ」

さて反応はいかほどに。

685 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 23:57:49.37 ID:wstZmFLhO
支援

686 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 23:58:03.81 ID:ARGocCLv0
支援

687 :第14話『ど根性右手』 ◆PHWwSU2JSI :2006/09/29(金) 23:58:20.73 ID:2v1odkhq0
って、無反応か……。ほんの少しだけ期待してたのに。
最後、第3弾。
胸を触ってみよう。玉砕覚悟で行くぜ。
……柔らかい、な。

「……やめて……寝る前まで待って」

そ、それはどういう意味ですかな、長門さん……?
俺はその言葉の真相を暴くのにしばらく脳内CUPをフル回転させていた。
……カレーの具……ベッド……そしてこの言動……。
――――ッ!謎は全て解けた!
美雪!じゃなかった、有希!皆を集めてくれ!……って誰をだ。
俺は自分のボケにノリツッコミを入れつつも思考を深める。
……やっぱり、か?

長門が本をぱたんと閉じ、俺の足の上から立ち上がる。
そのまま寝室へと向かう。ベッドの端っこのほうに座り俺を見る。
口を開く。

「……きて」
「……あぁ」

そりゃもう来ますとも。
俺もベッドの端に座る。長門とは対照的な位置だ。
近くに寄ろうとする。が、なんだか気恥ずかしいな。
そしていつしかとうとう、長門と肩が触れ合う位置にまで来てしまった。
長門の肩を掴む。真正面から視線を重ねる。

「長門……いいのか?」
「いい。……でもシャワーを浴びてくる」

688 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 23:59:28.21 ID:Qe2tbSYB0
支援

689 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/29(金) 23:59:52.47 ID:ARGocCLv0
支援

690 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:00:03.97 ID:tm8Wu7DsO
支援

691 :第14話『ど根性右手』 ◆PHWwSU2JSI :2006/09/30(土) 00:00:17.51 ID:WZgbOW0g0

長門はいつもに比べると駆け足のような歩き方で風呂場へ向かう。
一人で待る。なんか雰囲気が出てきたな。
俺はそわそわしている。自分でも分かるほどに、だ。
落ち着きを取り戻せ。素数を数えるんだ。
1、2、3、5、7、……って1は素数じゃねぇな。

……長門が風呂から上がってきた。
濡れている髪が妙にそそる。色っぽい。
バスタオル一枚なんて俺には刺激的過ぎる。

「……次……入って」
「あ……あぁ、そうだな」

そういや俺も、だな。
カラスの行水程度で済ませる。だがもちろん体はむちゃくちゃ綺麗に洗ったぞ?
さて。ここで気になる事件が発生した。
俺はどういう格好で出て行けばいいんだ?

……タオルを腰に巻く?
なんかいかにもって感じはするが、なんか嫌だな。
でもまぁ、それしかないか。

タオル一枚で意気揚々と登場した俺は目の前に広がる光景に腰を抜かしつつも、
その高ぶったテンションを一気に2乗、いや3乗ほどに向上させた。


さて、その"目の前に広がる光景"とは。



692 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:00:26.67 ID:IGk+EMzDO
俺の長門orz

支援

693 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:00:52.71 ID:pu/DYgc6O
支援

694 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:01:17.88 ID:Q5K9tRzt0
あぁ眠くなってきた、が、寝るわけには

695 :第14話『ど根性右手』 ◆PHWwSU2JSI :2006/09/30(土) 00:01:19.07 ID:WZgbOW0g0


あの夢のような夜は明け、朝になった。
とりあえず言っておく。
この空白の時間にあった、
『思い出しただけで赤面してしまうような熱いエピソード』
はたぶん語ることは無いだろう。
あくまで"たぶん"だが。要望があれば語るかも知れん。
だがその時はエロパロ板行きだろうな。それは覚悟してくれ。


「おはよう、有希」

俺の腕の中ですやすやと眠る長門に言う。
ちなみに両方とも素っ裸だ。自然体って良いもんだな。


「ん……おはよう……」


『嬉しそう』という表現が似合いそうな顔を見て、俺は思う。


「……"キョン"……すき」


―――長門に出会えて良かったな、と。


俺と長門は愛を再確認するようにキスをする。

696 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:01:55.97 ID:tm8Wu7DsO
支援

697 :第14話『ど根性右手』 ◆PHWwSU2JSI :2006/09/30(土) 00:02:11.61 ID:WZgbOW0g0


……朝っぱらからこんな"深い"のいいのか?有希。
「……嫌?」
嫌なわけないだろう。
「じゃあ、いい」

また"深い"キス。
なんて心地が良いんだろうか。

幾度も繰り返すうちに腹が減ってきた。
なぁ、そろそろ朝飯にしないか?
「……そうする」

長門は一瞬不満そうな顔を見せた後俺の意見に賛成してくれた。

……昨日のカレー、まだ残ってたんだな……。
「そう」

昨日の晩に『もうしばらくカレーは食わん』と高らかに宣言したばかりなのに
いきなり朝から食ってしまった。
でもうまいから許す。量も普通だし。

「ごちそうさま」
「……」

長門は俺の言葉に合わせて手を合わせるだけだ。
その仕草が小動物みたいで可愛い。


698 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:02:17.35 ID:jSLZ6l4WO
しえ

699 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:02:38.21 ID:pu/DYgc6O
支援

700 :第14話『ど根性右手』 ◆PHWwSU2JSI :2006/09/30(土) 00:02:46.70 ID:WZgbOW0g0
「ところで今日は何曜日なんだ?」
昨日から懐に抱え込んでいた疑問を投げかける。
「水曜日」
「……学校があるじゃないか」
「あなたはまた転校してきたことにする」
「そうか」

じゃあ少しくらいなら遅れても良いはずだな、と続けようとしたその瞬間。
「一緒に登校する。わたしの恋人が帰ってきたという設定」
設定も何も実際そうなんだが。
「そう」

長門はどこか嬉しそうな表情を俺に見せる。

「んじゃ、学校行くか」
「……」
首を縦に振り、首肯する。


こうして長門といちゃいちゃしながら登校するのもいいかもな。
長門といちゃいちゃしながらってのは想像するのにはちょっと無理があるかもな。
うまく言い換えると……こう……なんていうか……名前を言い合いながらニヤニヤする?
……たぶんこれで合ってるな。ニヤニヤする、より見つめ合う、でもいいかもな。
腕にくっ付かれるのはもうご愛嬌だな。
これはもはや規定事項でありデフォルトなのだ。

学校に着く。
全然久しぶりじゃないな。
クラスに入るなり、……ってハルヒ?!おい!

701 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:02:56.99 ID:QsCQjrWx0
飛燕

702 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:03:02.66 ID:Q5K9tRzt0
支・・・援・・・

703 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:03:13.45 ID:cUYJLVasO
支援

704 :第14話『ど根性右手』 ◆PHWwSU2JSI :2006/09/30(土) 00:03:21.64 ID:WZgbOW0g0

「キョ、キョン!」

ハルヒが抱きついてきた。
さていつから俺はみんなの抱き枕になったんだろうね。
長門が間に入ろうとするもハルヒは止まらない。

「キョン〜、ん〜、ん〜」
「おい、ハルんぶっ?!ん!」

いきなりキスか!やめろ!てかなんだこの空気!
長門の怒りのオーラが俺の背面からひしひしと感じられる……!
四面楚歌とはこの事か!

「……ぷはぁ……淋しかったんだから」
「……はぁ、はぁ、だからって……やめてくれ」

息が苦しくなるほどにキスされていた俺は肩で息をしながらも返答をよこす。
「……っ?!あたし、今……」

ハルヒの顔がカァッと赤くなる。今頃正気を取り戻したか。
「あ、あんたなんてもう一生帰ってこなくても良かったんだからね!」
今更ツンデレしても遅い。
それに俺の目にはツンなんてひとかけらも見えん。
本当に嬉し泣きしそうな顔だ。
「そうかい」
俺はあの席に座る。隣には長門。後ろにはハルヒ。
この配置は懐かしいな。


705 :第14話『ど根性右手』 ◆PHWwSU2JSI :2006/09/30(土) 00:04:10.63 ID:WZgbOW0g0
こうして授業が始まり、唐突とワケのわからん方式やらなんやらが増えていたことに
心から驚く。意味が分からん。誰か助けてくれ。

こんなときはどうするか。
寝る。それに限るな。起きてても無駄ってこった。
うとうとする俺に長門が話しかけてくる。
「起きて」
……そもそもだな、俺は昨日夜更かししちゃったせいで眠いんだ。
いや、"夜更かし"ってのはだな、この場合は隠語であってだな、……って説明させるな。
「そう。……いい」
その3点リーダがほんの少し気になるが、まぁいい。
もう思考を放っぽり出すほど眠いんだ。勘弁してくれ。


目を覚ます。
「こら!団員その1!起きなさい!」
声の主はもちろんハルヒだ。
「……今何時だ?」
「……放課後よ」
ハルヒよ、なぜ俺の反応にガッカリする?
俺はあくまで一般普通な返答を返しただけだが。
「ね、部室に行くわよ」
「あぁ……ところで、」

長門は?と訊こうしたが思わず口をつむる。
ここでそれを訊いたらどうなるかぐらい俺にだって分かる。
「"ところで"何よ?」
「……何でもない」
ハルヒは俺のネクタイを掴み、顔を近づける。
「……言うまで離さない……ッ!」

706 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:04:23.94 ID:pu/DYgc6O
修羅場支援

707 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:04:47.89 ID:Q5K9tRzt0
しっえ〜〜〜ん

708 :第14話『ど根性右手』 ◆PHWwSU2JSI :2006/09/30(土) 00:04:53.62 ID:WZgbOW0g0
おいおい……そりゃないぜ……。

んで、俺は犬の散歩のごとくネクタイを掴まれたまま歩かされる。
……俺ってこんなポジションだったっけか?
「何言ってんのよ、あんたは雑用係じゃない」
あぁ、そういやそうだったな。

部室に着く。長門は……いた。
長門……助けてくれ……。
俺は目で合図するが、長門は気付くどころかそっぽを向いている。
……俺、何か悪いことしたか?

ハルヒが団長席に着く。
「ほら、あんたは犬よ。おすわり」
今度は古泉に目で合図を送る。助けろ。

……おい、なぜ鼻血を出す?……ハァハァ言うな。顔が近い。
「……ハァハァ、今は従ったほうが良いと思いますよ……ハァハァ」
そうか。それは分かったがとりあえず離れろ。そして鼻血を拭け。
「こら!古泉君何してるのよ!あたしの犬よ!」
「俺はお前の犬じゃねぇ」
「あたしの犬!だからねぇ……」

ハルヒは俺に抱きつく。
「うぉあ!?やめろって!」
「こーいうこともしていいの。スキンシップよ」

709 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:05:24.23 ID:UZ/ooFFd0
支援

710 :第14話『ど根性右手』 ◆PHWwSU2JSI :2006/09/30(土) 00:05:27.92 ID:WZgbOW0g0
「ちょ、ちょっと待て、そこだけは止めてくれ!」
「キョン、あんたのここ……硬いわ」
「やめ、ちょっと、マジで!」
「もみもみしてあげる」
「っ!やめ、ヤバいって!」
「んふふ……かわいい」
「くぅぁ!な、長門、助け」
「彼は嫌がっている」
長門が瞬間移動(なのか?)をして止める。
ふぅ……やっとハルヒは離してくれたか。


「にしてもキョン、あんた肩凝ってるわね」
「うるせぇ。俺の肩凝りの出身国はほとんど気苦労だ」
俺は最近肩凝ってんだ。ヘタに触ると痛いくらいに。
そしてハルヒ、お前の揉み方は特に痛いんだよ。

「わたしが揉む」

まぁ……長門なら安心だろうな。
「む!安心って何よ!」
「安心って言ったら安心だろうよ」
長門は俺の肩を揉み始める。う、うまい……。

「なんでそんなに気持ち良さそうな顔すんのよぉ〜っ!」
本当に気持ち良いんだから仕方が無い。
この絶妙な力加減。
ローストロークとハイストロークをリズム良く繰り返す。
そんなに細い指でよくやってくれるもんだ。


711 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:05:38.72 ID:cUYJLVasO
支援

712 :第14話『ど根性右手』 ◆PHWwSU2JSI :2006/09/30(土) 00:06:07.06 ID:WZgbOW0g0
「わたしは」

長門は語りだす。俺とハルヒは黙ってそれを聞く。
何を話すつもりだ?

「彼がもっと喜ぶところを知っている」

……ちょっと待て。なぜ今その話を?
「キョン、あんたなんであせってんのかしら……?」
皺を寄せた眉間が美しくないぜ、ハルヒ。
「ごまかしたって無駄よ」

「例えば昨日の夜」

「そ、それ以上はっ!」
「ほぉ〜……」
ハルヒは俺の口を手で塞ぐ。

「わたしは彼の(禁則)を(禁則)したら(禁則)してくれた」

ちなみに編集者は俺だ。
そのセリフは……反則的だっぜ……っ!
ハルヒは絶句。古泉も。残りの一人は……お茶をこぼしてしまっている。

「でもすぐにまた彼の(禁則)は(禁則)してわたしの(禁則)に……」

そしてこれ以上は俺も聞いていない。
なぜならハルヒが俺のネクタイを急に締め上げバタンキューしてしまったからだ。



713 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:06:36.30 ID:Q5K9tRzt0
長門VSハルヒ

714 :第14話『ど根性右手』 ◆PHWwSU2JSI :2006/09/30(土) 00:06:47.16 ID:WZgbOW0g0
目を覚ます。
みんなは一瞬心配の眼差しを向ける。
……が、すぐに長門以外は怒りの色へと変貌する。
俺が何したって言うんだ……。

「……わたしたちのことをうらやましがっている」


またもや空白の時間を作ってしまうわけだが。
その間に起こったことはなるべくなら思い出したくない。
ハルヒから犬どころか奴隷宣言され、
古泉からは……マッガーレ……。
メイド服の人からはお茶ぶっかけられた。

俺は今、あの人が着替えているので部室の外で待っている。
なぜか長門も部室内にいるので俺はそれを待っているのだが……。

「あんたはあたしの奴隷だから」
「……そうか」
「………あんたってやっぱり有希と付き合ってんのね」
「まぁな」
「……右手、出しなさい」
「?……ほら」
俺が右手を差し出すとハルヒは手首に紐を巻きつけた。ミサンガ?
「これ、あたしだと思って大切にしなさい」
「……どういう意味だ」
「そのままよ」
「……そうか」

長門に怒られるだろうな、これ。

715 :第14話『ど根性右手』 ◆PHWwSU2JSI :2006/09/30(土) 00:07:36.07 ID:WZgbOW0g0

「今日から俺の右手はハルヒ……か」

俺はあの事件を思い出し、独り言を呟く。
……って、聞かれたらやばいんじゃないか?!

「そうねぇ……あんたの右手はあたし……なんかいいわ、それ」
おいおいおい?!止めてくれよ!?

長門が出てきた。
じゃあな、ハルヒ。
「……」
ハルヒは一瞬何か考えたような振りをする。
「ん……?じゃ、じゃあね!」
走り去って行くその背中は……嫌な予感がするぜ……。

じゃあ長門、帰るか。
「……」
このうなづきは同意の合図だろう。

普通に家に帰る。長門の家には寄らなかった。
家族がどんな反応をするのか心配だったが、
皆はまるで俺がずっといたかのような反応を見せた。
ふむ。こういうことか。
俺はあることを忘れてぐっすり眠ってしまっていた。


朝。
威勢の良い声に起こされる。
妹よ、もうちょっと小さい声で起こしてくれ……。

716 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:07:54.87 ID:cUYJLVasO
支援

717 :第14話『ど根性右手』 ◆PHWwSU2JSI :2006/09/30(土) 00:08:10.52 ID:WZgbOW0g0
「早く起きなさい!」
ってあれ?!ハルヒ!?
まさか………やっぱりか。
右手を見るとそこにいるのはハルヒさん。
有希の時と違い、素っ裸じゃないのはせめてもの救いか。

「今日も学校行くわよ!」
……?お前、驚いてないのか?
「あんた何言ってんの?いつもこうじゃない」

わけが分からんがとりあえず学校に行こう。
歩きながら話を訊くか。

……どうやらハルヒは記憶を封印してしまったらしいな。
生まれたときから一緒っていう設定らしい。
さらにはずっと皆には隠し通しらしい。
……なんて自分勝手な設定なんだ。

学校に着く。
周りの環境は一切変わってないみたいだな。
岡部曰くハルヒは休みだ。……いや、ここにいるんだがな。
それにしてもこいつは元気だ。授業中はずっと鉛筆握ってスラスラ書いてるぞ。

昼休み。
長門の誘いを断腸の思いで断り、屋上で弁当をつまみながらハルヒと話す。
「なぁハルヒ」
「何?」
「元に戻りたいとは思わんか?」
「元に戻ったら……あんたとは一緒にいられない気がするわ」

718 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:08:20.72 ID:Q5K9tRzt0
はやい

719 :第14話『ど根性右手』 ◆PHWwSU2JSI :2006/09/30(土) 00:08:46.91 ID:WZgbOW0g0
「……そんなに俺と一緒にいたいのか?」
「そうに決まってるじゃない」

……俺は何も言い返せない。
有希の時と状況が酷似していることに気付く。

「まぁ、あんたは小さい頃から根性無しだから
 いつも根性付けてあげてるのがあたしの役目みたいな感じよね」
「ほぉ。どういう風に?」
「いくわよ……」

ハルヒはスゥ、と大きく息を吸う。
俺の耳元まで来る。まさか……?!

「こんじょー出しなっさーい!!」

耳鳴りがするくらいうるさい。
これで根性出たのか?
「出たに決まってるじゃない。あたしの声は鶴の一声よ」
「……そうか」

いつものハルヒもこんな感じで素直だったらいいのにな。
正直いってこれは可愛いな。
……長門とはまた違うジャンルだ。

そんなこんなで弁当を食べ終わり、
その後は放課後までの授業中、ハルヒは鉛筆と格闘していた。
なんか微笑ましい……。


720 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:09:28.88 ID:UZ/ooFFd0
支援

721 :第14話『ど根性右手』 ◆PHWwSU2JSI :2006/09/30(土) 00:09:40.52 ID:WZgbOW0g0
放課後。
部室へ着くなり、皆は俺を神妙な面持ちで見ていた。
ハルヒ絡みのことだろうから古泉は知っているだろう。
もちろん長門も。……あとは知らん。
しかし、ハルヒと俺は今は文字通り二心同体なのでアプローチも何もかけてこない。
助けも求められない。
どうやら今回は俺一人で悩まなきゃいけないみたいだな。
いつもなら古泉やら長門やらが活躍してくれるのだが、今回ばかりはどうにもならないだろうな。
……よし。頑張るか。

俺は心の中で密かに決心した。
その瞬間、ぼそり、と長門が呟いた。

「……しばらくさせてあげない」
…………恨むぞハルヒ。

もしかしたらこの言葉は俺を焚きつけるための言葉か?
まぁ、いい。俺は焚きつける為だと勝手に解釈させてもらう。

……どうやら俺は団長というポジションにいるらしいな。ハルヒの記憶では。
ハルヒに促され、団長席に座る。
案外眺め良いな、ここ。

ちらりとハルヒを見やると、何かゴソゴソしている。
何やってんだ?
「"いつもの"よ……恥ずかしいからこっち見ないで」

ハルヒの記憶の中での俺はいったい何をさせているんだ?
パソコンが起動したので左手でテキトーに文字を打ってみたりしていると、
どうやらハルヒの準備は終わったようだ。

722 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:10:02.06 ID:cUYJLVasO
支援

723 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:10:06.62 ID:Q5K9tRzt0
まだまだ支援

724 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:10:40.96 ID:pu/DYgc6O
すえん

725 :第14話『ど根性右手』 ◆PHWwSU2JSI :2006/09/30(土) 00:11:00.40 ID:WZgbOW0g0

「じゃーん。はい、どう?」

そこにはメイド服姿のポニーテールハルヒがいた。
……この組み合わせは無かった。良いな。
「あんたがやれっていうからやるのよ?」
ハルヒの記憶の中の俺、ナイス。あなたは良いアイデアをお持ちのようだ。
「……そんな目で見ないでよ」

……仕方が無いんだ。
だが俺は脳内にharuhiフォルダを作るつもりはない。
なぜなら俺には長門がいるからだ。
俺はチラリと長門の方を見る。
……オーラが……見える……言葉で形容するなら……ゴゴゴゴゴゴ……か?
怖いぞ、長門。

「ねぇ、もっとあたしの事見てよぉ〜」
う、ぐぅ、む。
分かったから俺を叩くな。

その日の活動はそれだけで終わった。

726 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:11:10.69 ID:tm8Wu7DsO
支援

727 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:11:41.65 ID:IGk+EMzDO
支援

728 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:11:44.70 ID:Q5K9tRzt0
wktk支援

729 :第14話『ど根性右手』 ◆PHWwSU2JSI :2006/09/30(土) 00:11:49.98 ID:WZgbOW0g0
家に着く。風呂に入る。(かなり苦労した)
飯を食う。さて寝よう。
……こうして俺とハルヒの超共同生活は始まったといっても過言ではないだろう。

さて。
俺はどうやってハルヒを元に戻そう、なんか良い案は無いものか、と思案した。
しかしその良い案とやらを思いつくのにそれほど時間はかからなかったのだ。
なぜかって?それは後々に説明することになるんだろうな。
とにかく、俺は長門との甘い生活を取り戻すために必死になったってことだ。



……俺だってやるときゃやるんだぜ?


第14話『ど根性右手』〜終〜



730 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:11:56.83 ID:tm8Wu7DsO
支援

731 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:12:05.62 ID:cUYJLVasO
支援

732 :第14話次回予告 ◆PHWwSU2JSI :2006/09/30(土) 00:12:23.61 ID:WZgbOW0g0

キョン「次回予告!
   俺の苦悩の日々。そして……」
長門「おつかれさま」
キョン「それにしても、もう右手が変わるなんてこりごりだからな」
長門「そう」
キョン「……次は古泉だ、なんて無いだろうな」
ハルヒ「無いわ」
長門「無い」
キョン「……なら良かった」
長門「早く元に戻って」
ハルヒ「あたしはもう少し長く居たいんだけどなぁ……」
キョン「仕方が無いことだ」
長門「最終話『愛の果てに』」ギュ
キョン「乞うご期待!」ギュ

ハルヒ「……今回で予告も終わり、ね……」


……次回は最終回。

733 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:13:28.22 ID:IGk+EMzDO
乙!
GJ!!
ハルヒwwwwこの一途さに萌えるwwww

734 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:14:15.77 ID:IGk+EMzDO
って最後かああああ!!!

735 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:14:35.35 ID:QsCQjrWx0
ハルヒスキーとしてはこのさきいったいどうなることやら

736 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:15:07.81 ID:Q5K9tRzt0
あーーー次で終わっちまうのかーー

737 :長門の日々の人 ◆PHWwSU2JSI :2006/09/30(土) 00:15:56.45 ID:WZgbOW0g0
あ、そういや"空白の一夜"の部分は書いたほうがいい?
番外編として入れようか迷ってるんだが。

738 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:16:01.11 ID:cUYJLVasO
乙!
次で終わりか…


しかしこの時間帯の閲覧はきつい…
リロードに30秒はかかるorz

739 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:18:39.19 ID:IGk+EMzDO
>>737
そのままでいんじゃね?

このスレの妄想力に任せればwwww

740 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:18:48.33 ID:VPDr6ChH0
乙!
続きwktkなんだぜ?

>>738
ネット環境は…携帯か。
それはきついな。
PCはすぐリロードできるんだが…。

741 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:21:37.46 ID:qZbi98eS0
SSって何の略?

742 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:22:54.77 ID:p/2SEX1l0
しょーとすとーりー

743 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:23:11.25 ID:maQk6JvW0
さいどすとーりー

744 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:23:26.03 ID:WTzowS900
サイドストーリーの意もある

745 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:23:29.04 ID:IGk+EMzDO
>>741
サンデーサイレンス

746 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:24:00.95 ID:UZ/ooFFd0
セカンドストーリーもあるな二次だし

747 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:24:07.28 ID:TDnd5Ka/0
遅くなったが>>737激しくGJ!!!!!
最終話wktkしてます

748 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:24:23.53 ID:maQk6JvW0
サドサド

749 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:24:27.06 ID:WZgbOW0g0
ソウル・ソサエティって説も……。

750 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:24:28.34 ID:qZbi98eS0
そうか色々とあるのかTHX

751 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:25:13.48 ID:oNe0N/of0
サンタクロースを何時まで信じていたか、なんて事は、 他愛もない世間話にもならないくらいのどうでも良い話だが、 それでも私がいつまで サンタなどという想像上の赤服じーさんを信じていたかというと、 これは確信を持って 言えるが、最初から信じて ...

もういいよ めんどくせぇ!

752 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:26:33.46 ID:QsCQjrWx0
見事な保守であった

753 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:26:48.99 ID:maQk6JvW0
>>751
「だから俺はハルヒを愛してる!!」

754 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:27:29.29 ID:p/2SEX1l0
>>753

「あたしもよキョン!」

-end-

755 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:27:55.49 ID:sUwImGsDO
ハルヒがただの邪魔としか思えない俺は少数派か?

756 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:32:30.51 ID:TDnd5Ka/0
>>755
原作嫁。 俺も読むまでそう思ってたし

757 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:33:07.11 ID:p/2SEX1l0
ただ原作後半はハルヒはほとんどただの女の子

758 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:33:39.51 ID:VPDr6ChH0
>>755
案外、多いんじゃないだろうか?(と言っても、俺はハルヒは邪魔には思えんが)
多分、○○至上主義者とかだと(除くハルヒ)…。

759 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:34:36.76 ID:VPDr6ChH0
wiki落ちたが、俺だけ?

760 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:35:34.05 ID:WZgbOW0g0
キョン×誰か(ハルヒ以外)のSSでは立派な踏み台になってくれています。
って俺のだけか?ww

761 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:35:41.65 ID:jSLZ6l4WO
いいや俺だけだ

762 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:38:06.12 ID:VPDr6ChH0
お、よくID見たら、俺NHKだ。

763 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:39:01.64 ID:qZbi98eS0
>>762
うちじゃTBSだぞ

764 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:42:33.73 ID:p/2SEX1l0
>>762
うちでもTBSだ

765 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:47:09.89 ID:/+1XfTdn0
>>762
うちだと砂嵐

766 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:49:39.97 ID:IGk+EMzDO
>>764
他人のIDより自分の気にしろwwww

SEXてwwww

767 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:50:59.44 ID:sUwImGsDO
>756
原作は二回ほど全巻読んだがハルヒの影薄くないか?

それにかわって長t…

768 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:52:23.22 ID:UZ/ooFFd0
はっきりいって、みくるよりいらないよなwww

769 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:53:58.57 ID:cUYJLVasO
ここばっかり見てて、「動揺」までしか読めて無い俺ガイルorz

770 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:54:41.13 ID:sUwImGsDO
>768

あるあ………ね〜よwwwwwwwwwww

771 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:57:39.09 ID:5LvhkNUi0
ハルヒのデレが少なくて、どうしてキョンはハルヒのことが気になるのか微妙にわかりづらい。一方で長門はいい味出してるよな。みくるはほんと…ま、キャラだからしかたねえじゃん。

772 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:58:26.08 ID:p/2SEX1l0
後半ハルヒはもうデレデレにしかみえねぇけどな。普通すぎてつまらない

773 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:58:32.21 ID:UZ/ooFFd0
というか、後半になってくると絡みが少なすぎて、
本当にハルヒのことを好きになれるのか不思議になってくる。
普通に長門を選ぶだろ

774 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 00:59:11.24 ID:0JtcEjl+0
>>768
消失でますますハルヒスキーっていうか
ハルヒ、激ラヴ!!になった俺になんてこと言いやがる。

775 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:03:50.25 ID:5LvhkNUi0
その分アニメは見せ方がうまいと思う。アニメから入ったからまだハルヒに肩入れできるものの、小説だけだとハルヒは何も知らされてない
かわいそうな女の子に思えることもさえある。結局相談するのは古泉、長門だもんな。

776 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:05:54.61 ID:p/2SEX1l0
しかし何度読んでもキョンのテンパリに共感できない

777 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:07:47.40 ID:UZ/ooFFd0
やっぱり読んでて憂鬱で終わりだったのかなって感じはしちゃうんだよな
斜に構えてるキョンが最後には普通に戻ったみたいだし
タイムワープについては適当だし

778 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:08:10.99 ID:5LvhkNUi0
溜息の怒りは作者に何かあったんだろうとしか思えない。2ちゃんで見受けられるSSの方が面白いこともある。まあそういうキャラを考えた谷川乙ってところなんだろう。

779 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:08:57.28 ID:maQk6JvW0
お前らハルヒに失礼だな!
古泉に謝れ!

780 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:12:30.45 ID:UZ/ooFFd0
そうだな、ハルヒってSSを書きやすい題材だ。分からんとこばっかりだし、妄想し放題
原作よりSSのが面白いのは、面白い設定を作ったのに原作が使ってないからだと思うが
ほとんどがカレンダーをこなすだけになってるのが残念だ

781 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:12:32.81 ID:+vAaLmo20
でも、根強く支持されるSSは、ハルヒ主人公のやつが多いよな。10月8日、妊娠、エロパロなら白日、黒日みたいに

782 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:13:19.31 ID:p/2SEX1l0
>>778
それは思った

783 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:13:29.29 ID:VPDr6ChH0
今思った。
原作後半って何処だ?
「陰謀」や「憤慨」を言ってるのか、「憂鬱」等の作品別の後半か…。

それにもよるな。

>>771
キョン→ハルヒは親子っぽい関係なのでは

>>775
激しく同感だ。
状況が状況だけに仕方がないことではあるが…。

>>776
寧ろ、キョンは(相対的に見れば)落ち着いてないか?
何処のテンパリか分からんのだが、そこまでおかしくなったと言えば「消失」しか思い浮かばない(それでも、落ち着いて行動していたように思えるんだが…)。

784 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:16:08.98 ID:UZ/ooFFd0
>>781
ハルヒが感情豊かな少女だからじゃない? 心情が分かりやすい

>>783
やっぱり、消失以降かな?

785 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:17:36.63 ID:maQk6JvW0
>>783
特盛ッ

のとこじゃね?

786 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:17:38.28 ID:IGk+EMzDO
まぁ空気嫁ない俺が言うには

お前らこの談義してる間にSSを書(ry

787 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:18:43.83 ID:UZ/ooFFd0
>>786
やたらと長いの書いてるから待ってくれ
自分で読んでて面白いのができたからさ

788 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:19:47.65 ID:maQk6JvW0
>>787
wkwkwkwkwktktktktkttktktk

789 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:19:54.07 ID:p/2SEX1l0
>>783
消失以降だな

じゃぁ俺が過度に落ち着きすぎてるのかもな。
それとだんだんキョンが自分を特別視してきてる気がする。周りにいろいろあることで

790 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:20:52.29 ID:+vAaLmo20
保守一色よりはいいと思うぞ。こういった雑談もSSを書くためになるしね。
ところで、改変物って需要ある?

791 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:21:49.65 ID:qOjInV6f0
関係ないけど初期の自分の作品は原作ほとんど読まずに書いてるから想像以上に駄作な気がしてきた

792 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:22:57.75 ID:IGk+EMzDO
>>787
wktk!
書いてるなら全然文句は言わないww

>>790
面白ければなんでもww

793 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:23:58.48 ID:UZ/ooFFd0
>>789
俺もキョンは自分を特別視してるってのは感じてるんだよな
話の筋として中二病からの脱却だったのに、またはまってどうすんだよ
と思って、それを叩いて成長させたいからそんなSSを書くわけだ

794 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:24:52.76 ID:b+EmbFDi0
今、ふとこのスレが書き手しか居ないんじゃないかと思った
もうすぐ10月8日なんだなぁ・・・

795 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:26:16.82 ID:WTzowS900
>>794
あれは初回から見てたが、あそこまで名作になるとは思わなかったぜ。

796 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:27:31.37 ID:VPDr6ChH0
>>784
消失以降か…。
と言うことは、『現時点での』後半という事で考えるのか…。

>>772
『陰謀』の事か?
まぁ、あれの後半はさすがに…な。


と言いながら、俺もキョンと一緒でバレンタインネタの存在を忘れていたんだがな…。


>>773
前半部は同感だ。
と言うか、(主に)古泉の態度が原因では?
キョンがハルヒの思いに気付いているかいないかは別としても、古泉の匂わせ方が中途半端すぎる。
『自分が気付いているのだから、彼はもっと分かっているでしょう』みたいな心境なのかもしれない。
だが、ここでも多い様に、本当にキョンがヘタレ(『初恋』のキョンみたいな感じ)と言うか愚鈍だとすると、逆にキョンの邪魔になってるような気がするんだよな…。


797 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:28:08.87 ID:maQk6JvW0
10月8日ってなにがあったっけ?

798 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:29:34.91 ID:+vAaLmo20
>>797
ハルヒの中の人の誕生日

799 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:30:01.92 ID:qOjInV6f0
>>796
雪山症候群序盤での古泉のセリフとかか?

800 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:31:47.53 ID:UZ/ooFFd0
>>794
俺もそんな気はしてる。まあ、書き込んでるのが書き手ばっかりなだけなんじゃってことにしとこう

801 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:32:21.63 ID:qOjInV6f0
しかしまとめ転載早いな……自分でやらなくてもほとんどすぐに転載されてるし

802 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:33:16.47 ID:VPDr6ChH0
>>794
俺は書き手じゃない。

…去年まで高校の文芸部だったんだけどな…。
理系大にいったんで、文章力が極端に落ちたんだ。
それに、過度に長門を拒絶しちまってるんで、ピンチになったらミクルビームで打開するしか思い浮かばんようになったんだ。

…誰か、何らかの覚醒手段をくれないか?

803 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:33:49.55 ID:BQukupoH0
女体キョンにおかれましては、剣道、弓道、合気道その他の袴を着る武道をやると、
ついに一般人から萌えキャラデビューを果たしてしまうと思うのですよ。

読んでて思ったのは、長門の日々の人と、ネタというか、発想経路が似てるなぁと。
前回の投下分ぐらいにエロスは抑えたわけですが、
一応、「二人で湯船」に至るまでの行為は割りと細かく考えているわけです。
形になるようなら、そして需要があるなら、番外編に入れようかとか思ってます。
……どうがんばっても形にはなりそうにないですけどね。
相当勢いのあるときでないと、書けないです。書いててどんどん盛り下がるから。
画像化できる力があれば、そっちのほうでお披露目できたろうになぁ。

という保守

804 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:34:31.83 ID:EQrqjoh60

出 合 い 厨 大 百 科
http://ex16.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1159544711/

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/30(土) 00:45:11.92 ID:FFy+Eexl0
 VIPで釣りますた
 @http://p.pita.st/?19xpi01t
 Ahttp://p.pita.st/?2tqb46q6

きめぇよ、氏ね

805 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:38:22.25 ID:qZbi98eS0
ラノベ作家目指そう

806 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:38:45.21 ID:BQukupoH0
とりあえず、「長門有希の報告」は、
『長門の日々』シリーズにインスパイアされちゃったのだと思うことにします!
もし図らずもネタが被っちゃっても、気にしない!
というか、被っちゃったら、ごめんなさい!

807 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:38:45.59 ID:IGk+EMzDO
質問しますわww

キョン妹→みくる
の呼び方って何だっけ?

808 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:39:28.74 ID:UZ/ooFFd0
>>802
SSっていうか小説書くときはあんまり条件を増やさずに
一つの出来事(例えば、みくるが未来に帰る)を考えてそれに伴う周囲の変化をどれだけ鮮明に書けるかだと思うよ
みくるが帰ったらSOS団はどうなるんだろう? ハルヒはどう思うんだ? キョンは?
とかいっぱい考えれば整った文章が書けるよ

809 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:39:39.71 ID:qOjInV6f0
>>807
みくるちゃん

基本的にハルヒの呼び方を採用してる
だから長門は「有希」で古泉は「古泉くん」
ハルヒは「ハルにゃん」だな

810 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:39:43.69 ID:sUwImGsDO
みくるちゃんだったような気が

811 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:42:03.75 ID:VPDr6ChH0
>>799
雪か有希かどっちを見てたかってやつか?
確かに、あれも紛らわしい台詞だな。
あれからキョンは「やはり長門関係の事か…」位にしか思ってないかもしれないしな。

個人的には憂鬱の(ハルヒとの)閉鎖空間内での古泉との会話をあげる。

「涼宮さんに望まれた」「生めや増やせ」

これだと、ハルヒ→キョンでしかなくて、
キョンとしては「ハルヒの言いなりとなって、子供を作らないかんのか…」
位にしか思わないかもしれない。

…少なくとも、俺がキョンだったならそう思うね。

812 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:42:40.81 ID:IGk+EMzDO
>>809-810
サンキュです!

逆パターンは『妹ちゃん』くらいなら自然な会話になるかな?

813 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:43:49.27 ID:sUwImGsDO
言わないほうが無難ジャマイカ?


814 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:44:22.89 ID:VPDr6ChH0
>>808
thx!
頑張ってみるよ。

と言っても、来週から大学再開だから、何時出来るか判らんが。

もし出来たら投下するよ。

815 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:44:57.95 ID:BQukupoH0
>>811
「俺は種馬扱いかよ……」
って思うかもしれないね。

816 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:45:03.44 ID:qOjInV6f0
>>811
事実そうだろうな

あとこれは極論だけど原作中で
初期から現在にかけてハルヒと長門に対する意識はだいぶ変わってるのに
みくるに対しての意識はほとんど変わってないことから
みくるフラグはないって考え方もできるかもしれん


そういえば関係ないけどみんなキョン妹には長門のこと「有希ちゃん」って呼ばせてるよな
アニメがそうだったからかな

817 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:46:07.32 ID:qOjInV6f0
>>812
みくるは「妹さん」じゃないか?

818 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:47:15.64 ID:UZ/ooFFd0
>>816
なんか有希って呼ぶの不自然な感じがするんだよな
書いててどっちにするかは迷うが。「有希ちゃん」のがかわいい希ガス

819 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:47:24.80 ID:/6GjmAAO0
>>805
目を覚まして

820 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:49:32.33 ID:IGk+EMzDO
>>813
会話を広げる関係上、必要なんだぜ?orz

>>817
『妹さん』なのかなぁ…
迷ってるんだが。

821 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:49:56.48 ID:VPDr6ChH0
>>816
そもそも、原作で長門とキョン妹の会話があったかも覚えてねぇ。

みくるは確かにフラグ無いかも知れんな。
まぁ、キョンの誇張表現が何処まで誇張なのかが境界線になると思う。
あるいは、大人版みくるを見て逆に冷めてきてるかもしれんな。

822 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:51:27.39 ID:+vAaLmo20
中学生の時書いた小説なんてひどいもんだった。効果音入りまくりの、まるであかほりさとるの劣化版みたいなもんだった。
やっぱ、上手くなるには沢山いい作品読んで、沢山書くこれに尽きると思うんだ。

823 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:53:50.64 ID:qOjInV6f0
>>821
原作には会話してる表記は特にない
ただ妹が「ハルにゃんは? みくるちゃんは? 有希は? 古泉くんは?」
ってキョンに聞いてる表記がある
順番忘れたけど

まあ事実キョン以外の面々から見ても一番変わってるのは長門なんだろう
ハルヒ的イメージは「無口キャラ」から「素直で大人しいいい娘」にランクアップ(ダウン?)してるし
キョンの初期イメージが電波だったのに陰謀に至っては「長門と朝比奈さんという両手に花状態〜」だからな

824 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:54:13.62 ID:maQk6JvW0
アニメのほうでは孤島のときに妹が「有希ちゃん私が出て行くときなにもいわなかったよー」
って言ってたな。そこらへんは気合で解決か。

825 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:54:29.28 ID:lTcqMbhv0
10レスほど投下してもいいですか?

826 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:54:59.59 ID:UZ/ooFFd0
>>825
どーぞ。wktkだ

827 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:55:32.21 ID:maQk6JvW0
wktkが泊まらない

828 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:55:32.62 ID:BQukupoH0
wktk

829 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:55:37.57 ID:/6GjmAAO0
>>822
読むだけじゃ駄目だと思う。
恋をしたりケンカしたり修羅場を経験したり、とにかく実体験がないと
人の心を動かすモノは書けない気ガス

830 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:55:52.83 ID:VPDr6ChH0
さて、俺は今から寝る。

もし良かったら、↓にSSのネタをくれ。
それで書けるか挑戦してみる。
…但し、長門物は勘弁してくれ。無口キャラは(俺の中で)組み立てがし難い。

831 :真夜中の憂鬱 1/10:2006/09/30(土) 01:58:21.80 ID:lTcqMbhv0
#今回は日常系のキョンとハルヒのいちゃいちゃ話です。

秋深まる季節。文化祭が終われば、もう今年のイベントもない。
憂鬱な期末テストさえすぎれば、クリスマスであり年末でありお正月だ。
もっとも今年は静かなクリスマスや年末年始は期待できそうにないが。
そんなことを思いながら一人部活棟への渡り廊下を歩く。掃除当番で遅れているという訳ではなく、単にハルヒがダッシュで部室に行ったからにほかならない。

部室の扉を開けると、長門とハルヒがいた。
長門は「金閣寺」を読んでいた。三島に傾倒しているようだが、いろいろ大丈夫か?
ハルヒはといえば真剣な表情で操作している。なにか急いでやらなきゃいけないことでもあるのかね?よくわからんが。表情がぱっと明るくなった。なにかうれしいことがあったらしい。
俺は長テーブルのほぼ指定席に腰を落ち着けた。カバンをテーブルに置き、読みかけのカタログ雑誌を取り出す。
「ねえ、キョン。ちょっときて」ハルヒの声は弾んでいる。
「どうした?」俺はカタログ雑誌を閉じて立ち上がり、ハルヒの隣に行った。
「これ、どう?」ハルヒが画面を指でさした。画面には当選おめでとうというメールが表示されていた。
「ほう。なんだかわからんがよかったな・・・・・・騙されてんじゃないだろうな?」
「ちゃんとしたサイトの懸賞に応募したんだから大丈夫よ」
「ならいいんだが・・・最近多いって聞くからな」
「心配性ねえ、キョンは」ハルヒは小さくため息をついた。
「馬鹿、騙されてからじゃ遅いって」
「そりゃそうだけどさぁ」ハルヒはすこし不満顔だ。「ちょっとは喜びなさいよぉ」
「喜びを分かち合ってやってもいいが、理由を言え」
ハルヒはそっと長門の表情を伺い、読書に夢中であることを確認してから、俺の耳元に口を寄せた。長門なら多分聞こえてると思うがな。

832 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:59:03.94 ID:UZ/ooFFd0
みくるがキョンとふたりになりたいために時間移動しちゃう話をたのむ

833 :真夜中の憂鬱 2/10:2006/09/30(土) 01:59:15.81 ID:lTcqMbhv0
「ペア無料宿泊券が当たったのよ。あんたの名前で応募したんだけど」ハルヒの吐息がくすぐったい。
「おいおいおいおいおいおい」俺は驚いた。「ちょっとまて、俺ら未成年者だぞ?」
「大丈夫よ。18才ってことにしてあるから」
「そういう問題かあ?」
「そういう問題よ。あたしが姉ってことにすれば大丈夫だって」
「俺が兄じゃなくてか」
「あたしにお兄ちゃんって呼んで欲しいの?」いささか歪んだ笑いをハルヒは浮かべた。「キョンちゃんとなら呼んでやってもいいけど?」
「俺にお姉ちゃんって呼んで欲しいのか?」俺も負けじとハルヒに対抗した。「ならハル姉と呼ぶのにやぶさかではないぞ?」
俺とハルヒの睨み合いは数秒で終わった。朝比奈さんと古泉がやってきたからだ。
「あとで話そう」と言うのが精一杯だった。

「へえ。古都か」
「そう」ハルヒは、どうあたしって偉いでしょ?という笑顔を浮かべている。「土日の宿泊券なんてそうそう当たらないわよ?」
ここは駅前の喫茶店。部活後、いそいそと二人だけでやってきた。
「えらいなハルヒは」
「ふふん、もっと褒めなさーい」
「それはまた今度な」俺はハルヒが印刷した資料を眺めている。土日で古都ねえ。ちょっと早いような気がするが、二人で旅行とはね。「で、いつにしようか?」
「ん?もう決めたわよ」ハルヒはレモンソーダをストローで一口飲んだ。「今度の土日」
「どうしてそんなにいつもいつも急なんだ?」
「え?思い立ったが吉日っていうじゃないの」ハルヒはしれっと言った。「鉄は熱いうちに打てとも言うしね」
ことわざを自分の都合の良いように使うハルヒがそこにいた。

834 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:59:23.10 ID:maQk6JvW0
ハルヒが鈍感バカキョンに超アピール
そこに古泉君がハルヒにアドバイス
朝日奈さんは必死でキョンに気づかせようと二人っきりで喫茶店へ
そこにはハルヒと古泉が…

なネタ

835 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 01:59:28.24 ID:CZm95Ie60
>>832
どんな状況だよw

836 :真夜中の憂鬱 3/10:2006/09/30(土) 01:59:51.50 ID:lTcqMbhv0
さてもう今日は土曜日である。俺は合宿ということにして家を出た。
間違ってはいない。ただ団員が3人ほど足りず、二人で一部屋に泊まるという非常に些細な違いしかない。
しかし、せっかくの貯金がどんどん飛んで行く。この先、真剣にバイトを始めなければ金が持たない。

待ち合わせ場所にはもうハルヒが到着していた。約束の30分も前なのだが。
ハルヒは白いパーカーにデニムのミニスカートという装いだった。
一泊二日にしてはやや大きいカバンを足元に置いている。俺を見つけたハルヒは手を小さく振った。
「よう、ハルヒ。元気か?」
「絶好調よ」ハルヒは全身で笑顔をつくっているようだった。「さぁさぁいきましょ」
目的地までは電車で2時間ちょい。今回は新幹線だ。自由席だがな。
ハルヒは非常に上機嫌ではしゃいでいるようだが、落ち着け。頼むから。ホームから落ちるぞ。3歳児か、おまえは。
新幹線に乗るのは初めてだが、いつの間に外観だけ未来の乗り物になったのだろうか。いいかげん21世紀になって結構経つのだから、そろそろリニアモーターカーにならないのだろうか?
「知らないわよ。そんなこと」網棚に荷物を上げながらハルヒがいう。あわてて俺も手伝う。「まあどっかでリニアモーター実用化されたらしいけどね」
「へえ、浮くのか?」
「車輪つかってるらしいけど。鉄ちゃんじゃないから細かいことは知らないわよ」
「そうか」
窓際にハルヒ、となりが俺が座った。
「これ邪魔ね」とハルヒはひじ掛けを持ち上げて畳んだ。
新幹線が走りだし、窓の風景が飛ぶように変わって行く。ハルヒはテーブルを出して、お菓子をそのうえに乗せる。「食べれば」
ありがたくお菓子をいただくことにしよう。
ハルヒは俺に体を預けるようにして窓の外を眺めている。おだやかな表情で、ときどきなにかを見つけては俺の腕をひっぱるということを繰り返している。
車窓の景色はすごい勢いで流れていくが、不思議と車内はゆっくりと時間が過ぎて行くようだ。
ハルヒは落ち着いていて、特別な力をもつようには見えない。単なる気の強い女の子でしかない。
特別な力や、不思議な体験。そんなものがあっても邪魔なだけと分かるようになるのが大人になるということかもしれない。
そういう意味でハルヒは少しづつ大人になっているのだろう。
そんなことを考えている間も、車窓の景色は流れ続けていた。

837 :真夜中の憂鬱 4/10:2006/09/30(土) 02:00:38.02 ID:lTcqMbhv0
新幹線が目的地に到着した。ハルヒは大きく伸びをして、座席を立った。俺が荷物を降ろし、ハルヒがそれを受け取った。
二人でホームに降り立つ。知らない土地の知らない匂い。知らないビルや、知らない看板。すべてが新鮮だった。
ハルヒはカバンを肩にかけ、空いた手で俺の上着をつかんだ。なんで手をつながないのかわからない。
「どうせなら腕にしがみついてくれよ。その方が気分が出る」
「ばか」
同じような会話を前にしたことがあるような気がするが、どこでしたのだろう。
改札を抜けると、見知らぬ街だった。お互いしか知るもののない街。ほんの少しの心細さを感じるが、となりにはハルヒが居る。
二人でいれば、なんとかなる。なんの根拠もないのに、そう強く思った。
「まずはホテルにチェックインするか?」
「まだ早いんじゃないの?」ハルヒはきょろきょろしながら言う。「それよりお腹空いた」
「じゃ、まず飯か」
駅構内にあるレストランで食事をする。一日動くためにしっかり食べておく。
「なんか調子悪いのか?」
「そんなことないわよ」ハルヒは意外そうな顔を見せた。「なんで?」
「なんかいつもと違うぞ」としか言えないのだが。
「ああ、初めてくるところだから」ハルヒに笑顔がが戻った。「それでよ」
「緊張してるって事か?」
「ちょっと違う。なにがあるかわかんないから集中してるってところ」
「なるほど」と言ったものの俺の心中は穏やかでない発言だ。なにか良からぬことを考えなければいいが。
「ほらほら食べないと、あたしが全部食べちゃうわよ?」
その程度なら別に困ったりはしない・・・・いや、それとこれとは違う話で、それは俺の食い物だ。

838 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 02:00:54.90 ID:UZ/ooFFd0
>>831
すまねえ妨害してorz

10だからいらんかもしれんが支援だ

839 :真夜中の憂鬱 5/10:2006/09/30(土) 02:01:14.27 ID:lTcqMbhv0
食事をして駅付近の探索などをやっているうちにホテルにチェックインできる時間となる。
ホテルに向かう。ハルヒは俺の名前を使った。だからチェックインは俺がしなくてはいけない。
やや緊張しながらチェックインカウンターに向かう。女性がしごく事務的に対応してくれて、ほっとする。書類に記入するが、年齢は18だ。どこからみても18才だ、文句あるか。
係員に文句はないどころか、見てもいなかった。同行者の名前を書こうとしたらそれは不要といわれ、安心した。
ほっとしながら鍵を受け取とった。カードキーだった。つまりカウンターに預ける必要なしか。
キーを受け取り、ハルヒを伴って部屋に上がる。512なので、5階だな。
部屋に入るとほどほどの広さのダブルルームであった。部屋はグリーンで統一されている。
巨大なダブルベッドがどーんと部屋の中央にあって目を引く。クイーンサイズというやつだろうか。そのベッドの向かいには壁と一体になったテーブルがあった。テーブルには大き目な液晶TVが置かれていた。
大きな窓のそばには椅子が二脚に小さな丸テーブルがひとつある。
ハルヒはユニットバスをのぞいている。
「結構広いわね、ここ」ユニットバスから出てきたハルヒが言った。「出掛ける?」
「ああ。出掛けようぜ」

パンフレット片手にあちこち一日歩いた。
なにか不思議なものを求めてということになるのだが、さすが古都でありそういった話には事欠かない。当然のように不思議な体験もしてしまう。まあこれは機会があったらそのとき語ろう。機会があればだが。
寺や神社をハシゴし、趣ある路地をうろうろしていたら突然舞妓さんに出会って感激するといったイベントをこなせば、とっぷり日も暮れよう。とても腹が減った。
繁華街にいって、ここの名物でも食べるとしようか。俺はそうハルヒに言った。
それがなぜ焼き肉になったのかは解らない。気が付いたら、焼き肉屋ののれんをくぐっていた次第である。
90分の食い放題コースを二人前。ロースだのホルモンだのカルビだのがじゅうじゅう音を立てて焼き上がる。ソフトドリンクは飲み放題。ご飯もサラダも食べ放題。
90分食い切った。はち切れそうな程のお腹を抱えて、二人ホテルに戻った。
「もーだめ、あたしなんも入らない」ハルヒは部屋に入るなり、ベッドに仰向けに寝そべった。「食べ過ぎよほんと」
「ムキになりすぎだぜ」俺は自分の荷物を漁って胃薬を取り出す。「飲むか?」
「なんも入らないわよ」錠剤ですら入らないのか。「ムリムリ」
ダウンしているハルヒを横に俺は洗面台で薬を飲んだ。飲むと飲まないとでは大違いなはずで、あとでハルヒにももう一度勧めよう。そう思い薬ビンを洗面台に残しておく。
どうせ風呂に入るのでバスタブに湯を落としておく。温度ダイアルを合わせ蛇口をひねれば、その温度の湯が出てくるようになっていた。

840 :真夜中の憂鬱 6/10:2006/09/30(土) 02:02:23.40 ID:lTcqMbhv0
ユニットバスから出ると、ハルヒはパジャマに着替えていた。
眉間にしわをよせ、TVのチャンネルを数秒おきに切り替えたハルヒは結局ニュース番組を選択した。枕に頭を押し付け、眉間にしわを寄せたままニュース番組をにらみつけるように見ている。
俺もパジャマに着替えた。風呂の湯が気になったのでのそきに行くと、まだ半分もたまっていない。そのまま放置して戻る。
ハルヒはベッドの中央で大の字になって寝転んでいる。俺はハルヒの左隣りに寝転がった。
ハルヒは俺を横目でみると、するずると俺の方に移動し、俺の腕を枕にした。
ハルヒは俺に背中を向けてTVを眺めている。俺はハルヒの黒髪しか見えない。
俺はすこし体を上に移動して問題を解決した。
その態勢でしばらくTVを眺める。ふと風呂が気になった。
「どうしたの?」ハルヒが頭を動かす。
「風呂に湯落としてるんだ。そろそろ溜まったかな」
「じゃ、あたしみてくる」
ハルヒはは身も軽やかにベッドを降り、バスルームに消えていった。
「お湯いっぱいだったから止めたよ。あとお薬ありがと」戻ってきたハルヒはそう俺に告げた。
「先、風呂入れよ」俺はハルヒに言う。
「いい?あたし結構長湯だよ」そういいながら、風呂の準備を始めているのはさすがとしか言いようがない。「じゃ、先入るね」

ハルヒは確かに長風呂だった。ハルヒが出てきたのは一時間過ぎてからだった。
「おまたせ、キョン」ハルヒは洗った髪を後ろでまとめている。なにかとても色っぽく感じてしまう。
「やだ、キョンたらえっちな目してる」ハルヒがとがめるような目で言う。「襲われそう」
「じゃ、風呂入ってくる」いまのままだと確かにハルヒを襲ってしまいそうだ。
「ふふん、照れてるの?」
「ばか言え」
「照れてる照れてる」楽しそうにハルヒが笑った。

841 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 02:02:47.82 ID:XJ1KOGvV0
支援ないと9投下したとこでバイさる食らう可能性が! っていう支援

842 :真夜中の憂鬱 7/10:2006/09/30(土) 02:03:03.77 ID:lTcqMbhv0
俺が風呂から上がると、ハルヒは掛け布団を胸までかけて、すっかりリラックスしていた。
「遅いわよ」ベッドからハルヒが声をかけた。「寝ちゃいそうになったわよ」
「念入りに洗ってたからな」
「やらしい」ハルヒは一言だけ言う。「あたしを食べちゃう気なんでしょ」
「ああ」
「あんなにいっぱいお肉食べたのに、まだ食べたりないんだ」
「それは別腹だぜ」俺はベッドにあがる。ハルヒが微笑みで迎えて、掛け布団をめくって迎え入れてくれた。
「どうだ?腹の具合は?」ハルヒを抱き寄せながら俺は聞いた。
「薬飲んで楽になったんだけど、なんか変なのよね」
「ん?食あたりか?」
「そういうんじゃないんだけど。・・・・・・・まさか」ハルヒは首をひねりながら、ベッドから起き出した。
自分の荷物からポーチを取り出して、バスルームに消えた。なんだか良く分からないが、俺は待つしかない。
しばらくしてハルヒが青い顔をしてバスルームから出てきた。すこしうなだれている。唇をかみしめている。
ハルヒはなにも言わずにベッドにあがり、そこに座わりこんだ。俺も体を起こし、ハルヒの前に胡座をかいた。
ハルヒが俺の胸にゆっくりと頭をぶつけた。
「ごめん。できなくなっちゃった」
「ん、どうしたんだ?」
「きちゃったの。生理」
「そ、そうか」俺があたふたしてもしょうがないのだが、落ち着いていられるほど俺は人間ができていない。「そ、それはしょうがないよ。な」
「ごめん。ホント、ごめん」ハルヒの泣きそうな声を初めて聞いた。俺は反射的にハルヒを抱き締めてしまう。

843 :真夜中の憂鬱 8/11:2006/09/30(土) 02:04:40.68 ID:lTcqMbhv0
#数え間違えますた。トータル11レスでした。すみません。
俺が風呂から上がると、ハルヒは掛け布団を胸までかけて、すっかりリラックスしていた。
「遅いわよ」ベッドからハルヒが声をかけた。「寝ちゃいそうになったわよ」
「念入りに洗ってたからな」
「やらしい」ハルヒは一言だけ言う。「あたしを食べちゃう気なんでしょ」
「ああ」
「あんなにいっぱいお肉食べたのに、まだ食べたりないんだ」
「それは別腹だぜ」俺はベッドにあがる。ハルヒが微笑みで迎えて、掛け布団をめくって迎え入れてくれた。
「どうだ?腹の具合は?」ハルヒを抱き寄せながら俺は聞いた。
「薬飲んで楽になったんだけど、なんか変なのよね」
「ん?食あたりか?」
「そういうんじゃないんだけど。・・・・・・・まさか」ハルヒは首をひねりながら、ベッドから起き出した。
自分の荷物からポーチを取り出して、バスルームに消えた。なんだか良く分からないが、俺は待つしかない。
しばらくしてハルヒが青い顔をしてバスルームから出てきた。すこしうなだれている。唇をかみしめている。
ハルヒはなにも言わずにベッドにあがり、そこに座わりこんだ。俺も体を起こし、ハルヒの前に胡座をかいた。
ハルヒが俺の胸にゆっくりと頭をぶつけた。
「ごめん。できなくなっちゃった」
「ん、どうしたんだ?」
「きちゃったの。生理」
「そ、そうか」俺があたふたしてもしょうがないのだが、落ち着いていられるほど俺は人間ができていない。「そ、それはしょうがないよ。な」
「ごめん。ホント、ごめん」ハルヒの泣きそうな声を初めて聞いた。俺は反射的にハルヒを抱き締めてしまう。

844 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 02:04:56.57 ID:UZ/ooFFd0
支援

845 :真夜中の憂鬱 9/11:2006/09/30(土) 02:05:28.49 ID:lTcqMbhv0
まぶしい光を感じて目が覚めた。真っ青な晴天がうすいカーテンから見えた。朝、か。時計を見ればまだまだ早い。
隣で眠っているハルヒは身じろぎして、なにごとかむにゃむにゃつぶやいている。
ハルヒを起こさないようにそっとベッドから降りた。大きく伸びをして、バスルームに行く。顔を洗って、歯を磨いていると、ハルヒの声がする。
口をゆすいでバスルームを出た。
「どこいったのかと思ったじゃない!」ハルヒはぷんぷん怒っていた。「バカバカバカキョン!」
「なにそんな怒ってんだよ」
「もう知らない」ハルヒは布団に包まって背中を向けてしまった。「バカキョンなんて知らない」
俺は大きくため息をついて、ベッドに横たわった。ハルヒは布団に包まったまま出てこない。それをたっぷり2秒は見つめてから、布団をぽんぽんとたたいて見た。
「なによぉ」ハルヒの声がした。それほどは怒ってないのかもしれないな。これは。
「出ておいで」
「ふんだ」
しょうがない。俺はハルヒを布団ごと抱きしめる。
「バカ、なにしてんのよぉ」すこし甘えたようなハルヒの声が布団から聞こえてくる。「あたしは怒ってんのよ」
「だからなんで怒ってんだ?」
「目、覚めたときにあんた居ないんだもん」ハルヒの声が小さくなる。「また夢かと思ったんだもん」
「すまんな。疲れただろうから、起こすのは悪いと思ったんだ」
「次やったら死刑だからねえ」ハルヒがやっと顔を出した。まだまだ寝たりないといった顔のハルヒだった。「わかった?」
「分かった」
「あんた、もう顔洗って歯磨いたの?」
「ああ」
「まったくもう」ハルヒはそういい残してバスルームに消えた。俺はTVをつけ、ベッドに寝転んだ。なにがまったくもうなのかは分からない。

846 :真夜中の憂鬱 10/11:2006/09/30(土) 02:06:10.00 ID:lTcqMbhv0
ハルヒはすぐ戻ってきた。顔洗って歯磨いただけなのだろう。それにしてはうれしそうな顔をしているな。
ハルヒはにこにこしながらベットにあがり、俺を見つめた。そして俺の首に両手を回した。
「あのさ、いまならできるっていったらどうする?」ハルヒは少し照れながら言う。
「んーやめとこう」俺はあっさりと言った。
「どうして?」ハルヒは不満顔で言った。
「無理することになるかもしれないからさ。体調が良くなったからといって、即そういうことしないほうがいいと思うぞ」
「・・・・・・ねえ、キョンは私のこと欲しくないの?」
「欲しいさ」
「大丈夫だよ?」ハルヒはためらいがちな笑顔を浮かべた。「ホント」
大丈夫じゃないはずだが、言ってもきかないだろう。とにかく誘いにはのってやらないとハルヒはまずます落ちこむだろうし・・・落ち込んだハルヒなど見たくない。俺はハルヒを抱き寄せた。
甘い香りは健在で、しなやかな体はかなり緊張しているように感じられた。
そっと抱き締めていると、ハルヒは俺の背中に腕を回し、手のひらでさわさわとなではじめた。
「気持ち良い?」すこしかすれたようなハルヒの声がくすぐったい。
「気持ち良い」そう答えて、ハルヒの白い首筋に唇をあててみる。ハルヒの首が持ち上がる。熱い
「くすぐったいか?」
「うん・・・・・・でもなんかやらしい」
ハルヒの目が潤んでいる。そっと、唇でハルヒの唇をついばんでみる。
「それ、だめって」ハルヒの手に力がこもる。うわ言のように、だめだめを繰り返すが、体は受け入れている。ハルヒの体から力が抜けていることを感じる。
「はずかしいよぉ」ハルヒが訴えるように言う。
「可愛いぞ、ハルヒ」俺は答えて、ハルヒに深く口づけをする。
突然、ハルヒの目が大きく見開いた。悲しい目をしていた。俺はキスをやめてハルヒを見つめた。
「・・・・・・・また始まったみたい」ハルヒはがっかりした表情で言った。
「ま、無理するなってことだ」俺はハルヒの髪をなでた。これ以上進んだら俺も止められない。「おとなしくしたほうがいいって」
「そうね」ハルヒは口をへの字にして言う。「ごめんね、何度も」
「ま、しょうがねえだろう」俺はハルヒを抱き締めた。「ハルヒが悪いわけじゃない」
「その気にさせといて、ほんとゴメン」
「あんまり可愛いとこ見せるな」
「どうして?」あどけない顔でハルヒが聞いた。
「襲いたくなるから」
「ふふっ、エロキョンなんだから」ハルヒはうれしそうに言って、キスをねだってきた。「大好き」

847 :真夜中の憂鬱 11/11:2006/09/30(土) 02:06:40.08 ID:lTcqMbhv0
ホテルをチェックアウトして、ハルヒと共に駅に向かう。ハルヒの体調が不安定なので、早く帰ることにする。
「別に大丈夫だよ」ハルヒは不満そうに言う。「お薬効いてるし」
「腹痛いんだろ?」俺はハルヒの荷物と自分の荷物を両方運んでいる。「薬で押さえるだけだろ。こっから2時間はかかるんだ。無理せず、今日は帰ろう」
「むー」ハルヒはアヒル顔で俺をにらんでいる。俺はため息をついて、ハルヒの頭をぽんぽんと叩く。
「また来ようぜ」俺はハルヒに言った。「二度とこれねえ訳じゃないしな」
「本当?」ハルヒは顔を輝かせた。「絶対よ?」
「ああ。約束するって」
「ならいいわ」ハルヒは笑顔で言う。「今日は帰りましょう」
「現金なやつだな」
「その現金なやつに惚れたのはだれかしら?」ハルヒはそっと恥ずかしい事をきいてくる。
「はいはい」
「はいはいじゃわかんないわよぉ?」ハルヒは季節外れのヒマワリのような笑顔を見せた。

俺はハルヒの手を引きながら、心から幸せを感じていた。

おしまい

848 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 02:06:43.60 ID:XJ1KOGvV0
おおおおおちつけえええええ(((( ;゚Д゚)))
って思うくらい、7と8がかぶってるぞっていう支援

849 :真夜中の憂鬱 8/11:2006/09/30(土) 02:09:08.19 ID:lTcqMbhv0
#ごめんなさい。8/11はこれでした。お恥ずかしい。
「い、痛いよ」ハルヒが胸の中で訴えた。
「すまん」俺は腕の力を緩めた。ハルヒが顔をあげた。
「ひょっとして心配したの?あたしが泣くと思って」ハルヒはせつなそうな表情でつぶやくように言った。
「ああ」
「泣かないよ。泣くわけないでしょ?キョンと一緒に居るのに」
「そうか」
「あたしが泣くとしたらキョンがいなくなったときだけだから」ハルヒは俺の胸に顔をうずめて言う。
「俺はどこにもいかないって。もし、どこかいくならお前も一緒だ」
「ホントでしょうね、嘘ついたら死刑よ」ハルヒは矛盾したことを言って、やっと笑った。
「で、お腹は大丈夫か?」
「うん、そんなにきつくないし。ホントは来週来ると思ったのよねえ」
「そうなのか」
「うん。たまに早くなるときあるから、一応用意はしてきたんだけどね」
「まあ、また次の機会だな」この分ならすぐチャンスはきそうだし、ハルヒに傷つけるよう真似だけはしたくないしな。
「ホントごめんね。でも・・・・・・寝る前にイチャイチャしようよ」照れた笑顔をうかべたハルヒがとてもいとおしい。
「そうだな」俺はハルヒをゆっくりと押し倒した。
ハルヒの柔らかい唇をしっかり堪能したい。そう思ってハルヒの唇についばむようにキスしてみる。やわらかく弾力のある唇がとろけそうな気持ち良さをくれる。これは癖になりそうだな。
「やだ、じらさないでよ」ハルヒが身をよじりながら訴える。「ねえ、ちゃんとキスしてよぉ」
「してるじゃないか」
「それはダメ。せつなくなっちゃう」
「我慢すればいいことあるって」
「やだ。ちゃんしないと、あんたのクギ、折っちゃうからね」
折られては困るので、ハルヒのいうようにちゃんと深く、激しい台風のようなキスをした。
「もう、変な気分になっちゃうよぉ」ハルヒが荒い息を押さえながら言う。「できないのにそんなことしちゃだめ」
「注文が多いぞ」
ハルヒを胸の中に抱きしめる。ハルヒが悩ましい声をかすかに上げた。このまま時が止まればいいと切に願う。そんなことは許されない。許されないからこそ願うのだろうか。
時が止まればいいと。
しばらくそのままでいると、ハルヒの規則正しい寝息が聞こえてきた。
俺もそこに行く。そっちでも逢えたらいいな、ハルヒ。

850 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 02:11:01.96 ID:sLJ7onKD0
>>847
とりあえず俺が感じたこと。

貴方は女か?

851 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 02:14:22.76 ID:maQk6JvW0
>>849
GJ!!甘いよおおおおお!!!!きょんんんんN!!!!

>>850
お前は俺か

852 :847:2006/09/30(土) 02:16:26.81 ID:lTcqMbhv0
>>849
なんでそう思ったの?

853 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 02:17:25.70 ID:sLJ7onKD0
>>851
女が書く小説って描写が優しすぎるからすぐわかるよなw

あとハルヒ視点のSSの作者も女率高いと思う。

まあどうでもいいんだがな。スレ汚しスマソ

854 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 02:17:37.90 ID:UZ/ooFFd0
>>849
ハルヒがめがっさ優しいキレイな女だなリアルだったら好きになりそうな。キョンもやたらと紳士的で
乙です

855 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 02:20:29.00 ID:/6GjmAAO0
男なら生理でおあずけなんて展開書かないだろうな

856 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 02:21:17.96 ID:sLJ7onKD0
>>852
別に女だからと言って叩くつもりは無いんだ。
ただハルヒシリーズのファン層って男しかいないと思ってたから、ここに女の住人が居たことを意外に思っただけ

857 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 02:23:33.14 ID:qOjInV6f0
>>856
公式に相対的とは言えキャラとしてのハルヒには女性支持者が多いというのがあったぞ

とりあえず遅ればせながら乙

858 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 02:24:20.42 ID:maQk6JvW0
このスレに女は必要だと思う。
男の人が書くのと女の人が書くのは違うからなぁ。
どっちかというと女の人が書くSSのが甘いのが多いしハルヒのことわかってて甘い!
貴重な書き手だねー

859 :初恋 ◆rDAy9jYT0M :2006/09/30(土) 02:24:39.90 ID:AtUv+KNS0
今日も投下が多くて、オラワクワクしてきたぞwww

そんな流れに乗って前回の続きを投下したいのですがよろしいですかね?


860 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 02:25:05.51 ID:maQk6JvW0
>>859
いっちゃってーやっちゃってーはいちゃってー

861 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 02:25:06.38 ID:g5yQxhz90
あんまああああああああああああい!

862 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 02:25:29.87 ID:BQukupoH0
もう寝られないぜー
wktk

863 :初恋 ◆rDAy9jYT0M :2006/09/30(土) 02:26:54.80 ID:AtUv+KNS0
よっしゃ。いきますです。
前回は>>368
7レスほど借ります。

864 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 02:27:12.21 ID:UZ/ooFFd0
wktk( ゚ρ゚)

865 :初恋 ◆rDAy9jYT0M :2006/09/30(土) 02:27:40.98 ID:AtUv+KNS0
間違えた。
>>364でした。

あらためていきます。


866 :初恋(75) ◆rDAy9jYT0M :2006/09/30(土) 02:28:18.24 ID:AtUv+KNS0
「うわっ!!」
俺はいつの間にか目を見開き、密着していたねーちゃんを押し返してしまっていた。
俺は今誰の名前を口に出した?自分でもわからない。
それにあの変なノイズは一体・・・。

「キョン君・・・」
ねーちゃんが呟く。
いかん!ねーちゃんは・・・。
と、ねーちゃんは涙を一杯溜めた瞳で、俺のことを複雑そうに見つめていた。

やっちまった・・・。こんな雰囲気をぶっ壊すようなワケのわからないことをしてしまうなんて・・・。
幻滅されただろうか・・・。
と、己の不手際に後悔を感じていると、
「キョン君・・・今誰のことを考えていた?」
誰のこと・・・か。誰かの名前を口にした記憶はあるのだが・・・。
肝心のその誰かが把握できない。
そんな要領を得ない俺にねーちゃんは更に語りかける。

「キョン君、自分で気付いてない?今ハルヒちゃんの名前を口にしたことに・・・」
え?ハルヒの名前を?俺が?
更に混乱する俺。
「確かに『ハルヒ・・・・・・?』って、キョン君そう言ったように聞こえたよ?」
そう言ってねーちゃんは目を伏せた。
何故俺がハルヒの名を?俺はハルヒをこっぴどく傷つけてしまったんだ。
今更アイツに対してどんな感情を・・・。
そんな戸惑う俺を更に驚愕させたのはねーちゃんの次の一言だ。


867 :初恋(76) ◆rDAy9jYT0M :2006/09/30(土) 02:28:55.92 ID:AtUv+KNS0
「あーあ、やっぱりキョン君ってハルヒちゃんが好きだったんだね」
悩む俺を尻目に、明るい声でそう言い放つねーちゃん、
「え、ええっ!?ちょ・・・俺がハルヒを・・・?」
狼狽する俺を見て、「ふふっ」と意地悪そうな笑みを浮かべる。

「実は・・・薄々感じてたんだ。ほら、私学校の帰り道のキョン君達とあった時あるでしょ?
 あの時、凄くハルヒちゃん不機嫌そうだった。
 もしかしてこの子はキョン君のことを好きで・・・ 突然現れた馴れ馴れしい私を、
 面白くないって思ってたんじゃないかって。まあその時はただの推測だったんだけど」
ねーちゃんはくるりとポニーテールを翻し、俺に背を向け、話を続ける。
「この前の・・・キョン君の話を聞いて、やっぱりそうだったんだなあって確信を持てたの」
この前の話とは、あの夜、ハルヒの心情の吐露に俺が応えられなかった、
あの街外れの公園での出来事に違いない。
「それに対してキョン君の気持ちはどうなんだろう・・・って思ってたけど、
 さっきの一言が決め手だよねっ!キョン君もきっとハルヒちゃんのこと・・・」

俺は混乱していたが、このままではねーちゃんの思考が暴走したままになってしまう。
何とか反論を試みる。
「決め手って・・・何がですか?」
「本当にわからないの?そんな男女の機微を理解できないようじゃキョン君もまだまだかな?」
ねーちゃんはちょっとムスッとしたような声で俺をたしなめる。
「キスの寸前に無意識の内に違う女の子の名前呟いちゃうなんて、よっぽどその子に未練があるか、
 大切にしている、その証拠でしょ?」
『キス』という単語を聞いた瞬間、心拍数が跳ね上がった。
ねーちゃんの形の良い唇が近づいてくる様が思い浮かべられる・・・。


868 :初恋(77) ◆rDAy9jYT0M :2006/09/30(土) 02:29:36.88 ID:AtUv+KNS0
「あ、あれは・・・!何というか・・・場の流れというか・・・」
しどろもどろの俺。
そんな俺に対し、ねーちゃんはまるで「コレが大人の女の余裕よ」とでも言わんばかりに優しく凛とした声で、

「キョン君もさっ、そろそろ自分の気持ちに素直になろうよっ!
 ハルヒちゃんのこと好きなんでしょ?」

俺の耳の奥に反復するその言葉。

ジジジジジジジジジジジジジ――――!!!!

そしてあの謎のノイズと共に脳裏に浮かぶのは――

元気で――
いつも明るくて――
傍若無人で――
メチャクチャで――
ワガママで――
ヒステリックで――
それでもいつも俺のそばにいて――
これからもずっとそばにいるはずで――
むしろそばにいて欲しいと思う――

そんな――ハルヒの笑顔

「俺は・・・・ハルヒのことが・・・好き・・・」


869 :初恋(78) ◆rDAy9jYT0M :2006/09/30(土) 02:30:14.89 ID:AtUv+KNS0
その呟きは、もし街の雑踏の中であれば絶対に誰に聞こえることもなく、
流れる人ごみの作り出すノイズに容易くかき消されてしまう、そんな小さな呟き。
しかしこの8畳の部屋では、どんなにけたたましいサイレンの音よりも、
その呟きは確固たる輪郭を持って、辺りに響き渡る。

俺は自分の言った言葉を今度こそしっかり認識していた。
今まで乱気流と厚い雨雲の中に迷い込んだ旅客機のように先が見えなかった俺の心に
一筋の光明が差したと思うと、目の前がパッと開け、明るくなった、そんな感覚がした。

今、俺は自分の迷いを断ち切ったのだ。

「うんうんっ!やっと素直になったね!良い心がけだよ!
 さすがキョン君!私が見込んだだけの男の子なだけあるね!」
俺に賞賛の言葉を浴びせるねーちゃん。

でも、そんな明るい口調のねーちゃんが――
その実、涙を流している――
頬につたう一筋の寂しい粒と――
徐々に上ずるその声が――
俺に否応なくその事実を告げていた。

「ホントにっ・・・よかったよ・・・
 キョン君が・・・自分の気持ちに・・・気付いて・・・
 ホントに・・・ホントに・・・」

それ以上は言葉にならなかった。
背を向けるねーちゃんは、間違いなく泣いていた。

870 :初恋(79) ◆rDAy9jYT0M :2006/09/30(土) 02:31:02.85 ID:AtUv+KNS0
「ねーちゃん、俺・・・」
そんなねーちゃんを見て、俺はいたたまれない気持ちを抑えきれるわけがない。
ねーちゃんの肩に右手を乗せようとする――

「ダメだよ・・・」
ビクッ!!手を止める俺。
「私に触れちゃダメ・・・キョン君はハルヒちゃんのところに行ってあげなきゃ・・・」
「でも・・・」

「キョン君は今この瞬間、『初恋』を断ち切ったのよ」

そう言い切って振り向くねーちゃん。
その瞳から流れるのは、水なんかじゃなくてもっともっと寂しい粒――。

「ねーちゃんは強いな」
俺は溢れるその粒を拭おうともしないねーちゃんに、語りかける。
「やっぱりねーちゃんは、どこまでいっても俺の憧れだ」
それは本心だった。ここまで壊れやすい、脆い心を抱えながらも、
俺の背中を必死に押そうとしてくれるねーちゃん。
そんなこの人を『強い』と形容する以外に、適当な言葉なんか見つかりゃしない。

「そんな・・・そんなことないよ・・・。
 だって私、本気でキョン君にキスをしようと思ってた・・・。間違いなく本気だった・・・。
 寂しくて・・・寂しくて・・・キョン君ならきっと・・・この寂しさを埋めてくれるんじゃないかって思ってた・・・。
 私はキョン君の『初恋』の人だから・・・きっとキョン君も受け入れてくれるなんて考えてた・・・。
 そんな・・・そんな汚いことを考えていたんだよ?」


871 :初恋(80) ◆rDAy9jYT0M :2006/09/30(土) 02:31:40.80 ID:AtUv+KNS0
「関係ないよ」
俺はねーちゃんの目を見据え、きっぱりと言い放つ。
「そんなのは関係ない。
 ねーちゃんがいなきゃ・・・ねーちゃんの後押しなかったら・・・
 俺はとっくにダメになっていた。ハルヒもねーちゃんも傷つけたまま・・・
 逃げたまんまのそんなヘタレ男になってたよ」 
そして今頃は自閉症のヒキコモリとして一生自分の殻に閉じこもったままだったろう。
ある意味コレこそ本当の『閉鎖空間』だな。シャレにならないが・・・。

「そんな俺を導いてくれたのは最終的にはやっぱりねーちゃんだった。
 昔からずっとそうだよ。いつも俺の先を行って、ポニーテールをなびかせながら、
 明るく元気に、いっつも笑顔で、優しく俺を導いてくれる。
 そんなねーちゃんを・・・好きになったんだ」

そして、俺はねーちゃんに向け、渾身の気持ちをぶつける。

「だからねーちゃんは――これからもずーっと――俺の『初恋』の人だ」

今の俺の顔はきっと満面の笑みだろう。
こんな恥ずかしい台詞を言うんだ。もうヤケクソってモノさ。
コレでまじめ腐った顔をしているようじゃホントに自分で自分がイヤになるだろうね。

そしてそんな俺の台詞を聞いたねーちゃんは――
ビクッとその小さな肩を震わせたかと思うと――
今まで溜まりに溜まった感情を爆発させるかのように――
俺に抱きつき――
声を上げて泣いた――。

872 :初恋(81) ◆rDAy9jYT0M :2006/09/30(土) 02:32:29.72 ID:AtUv+KNS0
どのくらいの間そうしていたのであろうか。
しーんと静まり返った部屋に響くのはねーちゃんの嗚咽。
俺はそれを真っ向から受け止めた。
『初恋』の人が泣いているんだ。
男ならばその涙を全部すくい取ってあげるくらいじゃないと、な。

しばらくして嗚咽は止んだ。
顔を上げるねーちゃん。目は真っ赤に腫れている。ウサギみたいだ。

「ありがとう・・・ホントにありがとうキョン君・・・」
そう小さく呟くとねーちゃんは落ち着きを取り戻した。
そして小さく「よしっ」と呟くと、真剣な眼差しで俺を見つめ、
「さあ、キョン君・・・。
 あなたを待っているハズの大切な人のところへ、行ってあげて・・・。
 じゃなくて・・・行ってあげなさい!
 これはおねーちゃんの命令よ!従う以外の選択肢は認められていないわ!」
と、いつもの元気さを取り戻し、言い放つ。
どうでもいいけどねーちゃん、その言い方なんだかハルヒみたいです・・・。

俺はひとつうなずくと、身を翻し、玄関へと向かった。

さあ――『初恋』の決着はつけたぜ。

残るべきは――今現在、俺の目の前にぶら下がっている『恋心』の決着だけだ。

待っていろよ――ハルヒ。

873 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 02:32:45.62 ID:qZbi98eS0
ふんもっふ!

874 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 02:35:35.82 ID:maQk6JvW0
待ってろハルヒ!今俺のキョンがイクからな!!支援

875 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 02:36:36.49 ID:rZPsAzLi0
支援
私はハルヒを応援しています

876 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 02:37:11.39 ID:CZm95Ie60
終わりかな?

877 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 02:40:50.95 ID:QL0VtLq4O
この期におよんでバイさる食らいましたWWW
初恋の人です。

今回は以上です。

878 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 02:43:09.92 ID:BQukupoH0
乙!!!
地上最強の一般人、いよいよ覚醒ですね!!(違)

「よしてくれよ……俺は、臆病で弱っちい、ただの一般人さ……」
『そういうことを言う奴が最も危ない……私は決して手を緩めない……!!』

879 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 02:43:32.38 ID:QL0VtLq4O
ちなみにまだ解けないからケータイから書き込んでるんますorz

いよいよクライマックスですので頑張って続き書きたいと思います。

遅くまでお付き合いいただきありがとうございました。

880 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 02:45:49.83 ID:CZm95Ie60
>>878
ポップじゃないか

881 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 02:48:25.47 ID:UZ/ooFFd0
>>877
乙やらGJは完成した時に取って置くよ


882 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 02:49:50.78 ID:mod0TY1B0
初恋もいよいよクライマックスか・・・

883 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 02:53:26.02 ID:0JtcEjl+0
>>847
ちょい亀だがGJ!
告白(デート)シリーズ──と勝手に呼ばせてもらってる──の作者さんだな?
アンタの作品のちょっぴり素直なキョンとハルヒにいつも癒されてるぜ。

ええと、もう20本くらい書いてるよね?
絶賛応援中なんだぜ?


884 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 02:54:39.18 ID:0JtcEjl+0
>>879
GJ
カッコいいぜキョン


885 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 03:03:27.30 ID:CZm95Ie60
ほっしゃん

886 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 03:04:14.50 ID:qZbi98eS0
ラノベの同人誌とかあるのだろうか

887 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 03:13:09.94 ID:0JtcEjl+0
>>886
メディアミックスな展開をしていない、ラノベの同人誌ってことか?
それなら随分前だが、電撃の「天国に涙はいらない」の同人を見たことがあるな。l


888 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 03:32:52.62 ID:xAziI7cVO
お、保守だ

889 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 03:34:32.36 ID:qZbi98eS0
ほすほすにょろ

890 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 03:39:20.24 ID:Q5K9tRzt0
うーーん寝る!保守!

891 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 03:41:11.37 ID:zHBWWjPeO
バイトの休憩中に保守
あと4時間20分はこのスレキープしてくれらららら←w変換が面倒

892 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 03:55:48.19 ID:UZ/ooFFd0
これは・・・寝る保守

893 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 04:03:48.50 ID:VRyoJKgM0
寝る保守。

894 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 04:34:21.29 ID:WsQWw9/oO
ただいま保守

895 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 04:34:24.26 ID:tm8Wu7DsO
保守!

896 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 05:10:41.28 ID:tm8Wu7DsO
保守

897 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 05:37:24.08 ID:y+C4mLIr0
保守

898 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 05:54:26.91 ID:cUYJLVasO
保守

899 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 06:20:45.46 ID:y+C4mLIr0
保守

900 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 06:59:18.74 ID:QgwHqMhcO
追い付き保守
皆GJなんだぜ

901 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 07:19:14.28 ID:L718Xm0g0


902 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 07:19:35.24 ID:63dFl60D0
起きると普通に2〜3の投下が会って読むのに苦労するんだぜ保守

903 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 07:35:24.91 ID:taTs4ckz0
保守

904 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 07:43:14.06 ID:UzrcWUN/0
>>839
不思議体験に期待なんだぜ

905 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 07:58:06.31 ID:akxckDU50
初恋dkwk保守


906 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 08:08:30.63 ID:IGk+EMzDO
学校行かずに公園でSS書きながら保守

俺も土曜はSOS団と市内探索に行きたいもんだww

907 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 08:16:11.53 ID:29M3zLIq0
バイトから帰宅。保守組サンキュー\(^o^)/

908 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 08:35:54.40 ID:akxckDU50
土曜日なのに会社からホッシュ

909 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 09:01:12.66 ID:RZB6jJl2O
今日の予定は1 日 ラ ノ ベ保守orz

910 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 09:11:43.04 ID:QgwHqMhcO
部活サボりてぇぜ保守

もう俺はハルヒじゃなくてこのスレから離れられなくなってるな……

911 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 09:17:20.89 ID:L718Xm0g0
今日の予定は 1 日 エ ロ ゲ 保守 ('∀`)

912 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 09:20:05.75 ID:myaQv2xkO
これから入試の面接だ。後でdatよろなんだぜ?

913 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 09:28:21.23 ID:KjKc2g1TO
今日の予定は シ ナ リ オ 書 き 直 し保守

914 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 09:35:09.01 ID:IGk+EMzDO
一部羨ましいぜ……
公園で寝ちまったいwwww
いまから学校イテクル保守

915 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 09:42:41.46 ID:RZB6jJl2O
>>912ガンガレ…!

さてと、暴 走 か ら 読 み ま す か

916 :恋文の人:2006/09/30(土) 09:49:46.03 ID:XJ1KOGvV0
いつもより時間が早いけど、今投下しちゃいます。
これまでのあらすじはこちら(ttp://www11.atwiki.jp/xgvuw6/pages/1132.html)から。

そいでは以下8レス。

917 :朝倉涼子の面影〜恋文〜:2006/09/30(土) 09:50:22.24 ID:XJ1KOGvV0
         新章:trust

 俺はバッと後ろを振り返った。初めて時間遡航をしたとき、TPDDを無くした朝比奈さんと
一緒に、長門が時間を止めて三年間眠り続けた畳敷きのあの和室に……北高から姿を消した美
代子がいるって!?

「襖を開ける前に──」

 反射的に立ち上がり、襖の取っ手に手をかけて開けようとした俺に向かって、喜緑さんが投
げかけてくる言葉につい動きが止まる。

「最終確認です。あなたは彼女を守ってくださいますか?」
「何から守れって言うんですか」
「あなたが、長門さんにしている守り方です」

 俺が長門にしている守り方? 何度も言うが、俺は長門に何かしてやったことなんて一度も
ないけどな。助けられたり守られたりばかりで、逆に感謝してるくらいだ。

「どういう意味なのか、さっぱりなんですが」
「そうですか。それなら言い方を変えましょう。あなたが長門さんに接しているように、彼女
にも接してくれますか?」

 ニッコリ微笑む喜緑さんに、俺はため息を吐く。インターフェースには感情がないとか言っ
てたが、それもどこまで本当なのか怪しいもんだ。
 喜緑さん、今ちょっと楽しそうですよ。こんな俺を見て、面白がってるでしょう?

「さぁ、どうでしょう? こんなときはこう反応するものだと、統計学的なデータから導き出
した結果を実行しているだけですので」
「そういうデータがあるのなら、ここで俺が躊躇うわけがない、ってデータもありそうですね。
まさか止めませんよね?」

918 :朝倉涼子の面影〜恋文〜:2006/09/30(土) 09:50:56.58 ID:XJ1KOGvV0
>>917

「ええ」

 それを許可と受け取って、俺は襖を開ける。いつか見たような一組の布団が敷かれてあり、
こんもりと盛り上がっていた。聞き耳を立てればスースーと寝息が聞こえ、意味不明な寝言が
聞こえたような聞こえないような気がする。

 がっくりと力が抜けた。ついでに、ふつふつと怒りがわいてきた。月曜のアンニュイな一日
に突如乱入してきて、挙げ句の果てに何も言わず勝手に姿を眩ませて長門のマンションで「は
ふぅ〜ん、むにゅむに」とか寝言こぼしてるんだぜ? ジェントルメンな俺でも、さすがにそ
ろそろ怒っていいと思うんだ。

「お怒りはごもっともですけど……吉村さんをここに連れてきたのはわたしです。そのことで
彼女を怒らないでくださいね」

 おぉ〜いっ! なんだそりゃ!? 美代子を捜して校内を散々歩き回って、挙げ句の果てに狙
撃までされた俺の立場はどうなるんだ? そもそもだ、連れて行くなら連れて行くと、先に言
っておいてくれればいいじゃないか!

「先ほど言いましたよ? あなたが狙撃されるのは、規定事項だったと。予め伝えていれば、
あなたは校内の散策をしなかったでしょう」

 それは確かにその通りだ。その通りだが、それだけじゃ納得できない。それは俺が狙撃され
る理由であって、喜緑さんが美代子を連れて行く理由になっていない。

「朝比奈さんの誘拐未遂事件と同じ理屈です」

 それはバレンタインのときの話か? 八日前から朝比奈さんが時間遡航して、新手の未来人
やら敵対組織やらが現れた、あのとき。

919 :朝倉涼子の面影〜恋文〜:2006/09/30(土) 09:51:42.04 ID:XJ1KOGvV0
>>918

 いろいろ未来からの指示で動き回ったが、それは事のついで。一番重要だったのは、そのと
きの時間に存在し、ハルヒと一緒に行動していた朝比奈さんの誘拐を阻止するために、八日前
の朝比奈さんをスケープゴートとして誘拐させたことだと俺は思っている。それと同じ理屈…
…っていうことは?

「狙われていたのは、美代子だったんですか?」
「その通りです。あのとき狙っていたのは、厳密に言えば吉村さんの携帯電話でした。あなたが
それを拾ったので、あなたが狙われたように思えただけです」

 そんなことで誉められても素直に喜べないし、こういうときだけ勘が鋭いのも困りものだ。
そんな勘が告げているんだが、そこまで知っている喜緑さんは、狙撃手の正体も知っているよ
うな気がした。

「それは……う〜ん、今はまだ秘密にしておきましょう」
「何故?」
「これから先に起こる出来事の規定事項に関わるから……という理由にしておいてください。
あ、禁則事項と言った方がよかったかしら?」

 それは朝比奈さんの台詞ですよ。そんなことを本人を前にして言えば「台詞取っちゃダメで
すぅ〜」とか言って泣き出しそうだからやめてください。
 まったく……この様子だと、俺がどんなに詰め寄ったって口を割ることはなさそうだ。どう
して俺の周りにいる女性陣は口の堅いヤツばっかりなんだろうね。

「それで、ここまでの話はこいつ自身、知っている話ですか?」
「彼女のことについて語ったことは、もちろん知っていることですね。でも……狙われている
ことは知ってるのかしら?」
「それは伝えておくべきですか?」
「その判断はあなたにお任せします。今後の身の振り方を含めて」

920 :朝倉涼子の面影〜恋文〜:2006/09/30(土) 09:52:47.69 ID:XJ1KOGvV0
>>919

 今後? ああ……そうか、今後か。
 森さんから、事後処理はすべて『機関』に任せてみないかと言われていた、そのことを喜緑
さんは言っているんだろう。
 狙われているのが俺だったら、そしてそれを手引きしていたのが美代子だったら、諸手を挙
げて森さんに連絡しようじゃないか。けれど、どうも状況が変わってきている。狙われている
のは美代子であり、その犯人は(喜緑さんは知ってるようだが)正体不明だ。

 それなら……俺が決めるべきことじゃないな。美代子がどうするか決めればいい。できれば
俺に関わりのない選択をしてくれと祈るばかりだ。

 なんか知らんがムシャクシャして、俺は寝てる美代子の頬を軽くつねった。同じインターフ
ェースでも長門と違い、温かい。
 人間、寝てると体温が上昇するもんだが、こいつもその通りってことなんだろう。

 つまり、人間だ。

 ここにいるのは、俺を殺そうとした対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース
の朝倉涼子ではなく、普通に小学校に通う妹のクラスメイトで親友の吉村美代子なんだ
と、何故かこのとき妙に実感した。
 まいったな。俺はどうするべきなんだろうね。

「ん……」

 むずがるように眉根を寄せてから、まだ寝惚けているようなトロ〜ンとした目を彷徨わせ、
美代子は頬をつねる俺の手を取って俺を見る。

「おはよう」
「──おはよう、じゃねぇだろ」

921 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 09:53:05.79 ID:K0RpkK+pO
支援

922 :朝倉涼子の面影〜恋文〜:2006/09/30(土) 09:53:43.86 ID:XJ1KOGvV0
>>920

 ごくごく当たり前のような目覚めの挨拶に、俺はあれこれ考えていた罵詈雑言を次の機会ま
で保留しておくことにした。今のこいつには何を言っても無駄そうだしな。

「話は喜緑さんから聞いたぞ。おまえの目的もだ」
「へぇ、そうなんだ」

 だからどうしたの? と言わんばかりに伸びをして、美代子は喜緑さんに目を向ける。何か
心に裏のある見つめ方ではなく、ただそこにいることを確認するような視線を受けても、喜緑
さんはにこにこしていた。

「それで、あなたはどうするの?」
「俺が逃げたところで、おまえは追いかけてきそうだな」
「追いかけるのも大変かな。せっかく掴んだ手を離すのはもったいないよね」

 頬をつねっていた俺の手を握る美代子の手に、キュッと力が込められる。寝起きにしてはず
いぶん溌剌とした動きで、掴んだ手を軸に立ち上がった。

「話はまとまったの?」
「まとまるもなにも、」
「快く聞き入れてくれましたよ」

 待て待て、ちょっと待て。俺は何も聞き入れちゃいないぞ。そりゃまぁ、それなりの覚悟は
決めたつもりだが、少なくとも『快く』ではないはずだ。

「些細なことですね」
「そうね」

 ダメだこいつら。

923 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 09:54:12.59 ID:NQYDlAga0
思案

924 :朝倉涼子の面影〜恋文〜:2006/09/30(土) 09:54:36.78 ID:XJ1KOGvV0
>>922

 ああ、そうさ。どうせ俺ごときが女性相手に口で勝てるとは思っちゃいないさ。それが宇宙
人ともなればなおさらだ。

「朝倉、おまえは自分が誰かに狙われていることを自覚してるか?」
「そうなの?」

 俺がそう聞くと、美代子は初耳と言わんばかりに小首をかしげる。それで見るのが俺じゃな
くて喜緑さんってところが正直な反応だ。

「知らなかったの?」
「江美里、話してないよ」
「話してないもの」
「そっか。じゃ、いいね」

 どうやら二人の会話はそれでおしまいらしい。女同士の会話はよくわからんが、ホントにそ
れでいいのかと問いつめたくなる。狙われているのは自分だろう。その危機感のなさはいった
いなんなんだ?

「あなたが何とかしてくれるんでしょう?」

 知らん。てか、俺が何とかすること前提かよ。一介の一般人たる平々凡々な高校生が、狙撃
してくる相手に何かできると本当に思っているとは驚きだ。
 申し訳ないが、俺は窮地に陥ったときに不思議パワーに目覚めて大活躍って特殊プロフィー
ルを持っていない。そんなものがあると思って期待してるヤツがいたら、それはそれでハッピ
ーな人生を送れそうだな。

「俺にできることは、おまえを……ええと、もっと頼りになる大人に保護を求める際の仲介役
くらいだ。それでよければいくらでも紹介してやる」

925 :朝倉涼子の面影〜恋文〜:2006/09/30(土) 09:55:28.49 ID:XJ1KOGvV0
>>924

「それって古泉くんが所属してる『機関』のこと?」

 知っているなら話は早い。最初から説明する手間も省けるってもんだ。

「そうだ。今日、おまえの身代わりで狙撃までされたからな。俺の身を案じて『機関』の方で
事後処理を買って出てくれた。それはそれでアリだと思うね。いきなり学校で狙撃してくる相
手に、俺ができることなんてマジで何もない。それに、おまえを助けるつもりもまったくない」
「狙撃ねぇ」

 ふーん、と独りごち、何か考える素振りを見せる美代子は、ちらりと喜緑さんを見て、俺を
見て、さらに頭の中でなにやら考えてから笑顔を見せた。

「狙撃の心配なら、もう必要なさそうね。次に犯人が手を出してくるとしたら、直接交渉にな
るんじゃないかな」
「どんな根拠だ、それは」
「だって、あなたはお友だちの古泉くんが所属している組織に守られているんでしょう?」
「狙われているのはおまえだぞ」
「あたしが朝倉涼子だってわかった以上、今後はあたしの周りにも現れるのかな? それなら
それで、安全でいいじゃない」
「それはつまり、『機関』の保護を求めるってことだな」
「それは嫌かな」

 おまえはいったい何が言いたいんだ? もうちょっと分かりやすく説明してくれ。

「わからない?」
「わかるか」
「もしこれでもう一度狙撃が行われたら、その『機関』は無能揃いってことか、もしくは狙撃
をしたのが『機関』ってこと」

926 :朝倉涼子の面影〜恋文〜:2006/09/30(土) 09:56:06.64 ID:XJ1KOGvV0
>>925

 ……おまえ、数学の問題とか苦手だろ。答えがわかっても途中の計算式がわからないタイプ
だな。結論だけ言えばいいってもんじゃない。要点を言え、要点を。

「涼宮さんの能力を把握している組織が、たかだか普通の人間の狙撃手を見逃すはずがないじ
ゃない。もしこれで、もう一度あなたが狙われることがあれば……下手な自作自演ってことに
なるんじゃないかな」

 それはまた、新説だな。そして笑えない話だ。
 そういえば喜緑さんや美代子には話していなかったが、狙撃された後の調査や何やらは『機
関』が行い、俺を狙い撃った銃や弾丸がどんなものだったのかは、『機関』に所属する森さん
が説明してくれているんだぞ。

「でも、物的証拠は何も出されてないでしょう?」

 それはそうだが……けれど、そこで疑ってどうする。少なくともおまえよりは信用できるさ。

「そうね。今はそうかもね。でも……」

 まるで俺をせせら笑うかのように、朝倉は声に出さずに口の端をわずかに釣り上げて笑みを
浮かべた。

「友だちの友だちが味方だって、どうして思うの?」

927 :恋文の人:2006/09/30(土) 09:57:24.45 ID:XJ1KOGvV0
今回はここまで。続きは……うーん、今日中に投下できるとイイナ。

それではまた ノシ

928 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 09:57:48.01 ID:K0RpkK+pO
乙!

929 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 10:21:59.73 ID:gBeOGbjw0
えーと、保守?

930 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 10:36:42.83 ID:QTCdjHmD0
乙&保守

931 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 10:49:11.29 ID:RZB6jJl2O
シャンプーする度髪が10本ほど抜ける
これ普通?保守

932 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 11:04:00.96 ID:KjKc2g1TO
>>931
異常だと、抜けなさすぎ。大体人間は1日100本抜けるから

933 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 11:06:10.42 ID:akxckDU50
>>931
よう若い頃の俺
気を付けた方がいいぞ。これは忠告ではない警告だホシュ

934 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 11:06:54.71 ID:myaQv2xkO
試験オワタ(AA略
禿乙

935 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 11:07:24.61 ID:akxckDU50
うおっ恋文来てた。
ホントニどうなるんだこれwktk

936 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 11:07:35.79 ID:aCpV4jqm0
>>931
情報連結の解除が始まってるね。 

保守

937 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 11:20:07.55 ID:TDnd5Ka/0
今沖田。
風呂で一日10本は少ないほう。 安心しろ

938 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 11:23:44.65 ID:nQ4ye6pr0
一日ポ ケ モ ン保守

939 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 11:24:50.14 ID:TDnd5Ka/0
DSないから俺には無縁さ・・・   嗚呼('A`)

940 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 11:28:02.43 ID:RZB6jJl2O
>>932-936
サンクス。
縮毛かけてからだな…ってスレチすまん。
保守

941 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 11:30:39.57 ID:96DkzJ9U0
鶴屋少女の孤独書いてるもんですが

Side.Aのサブタイトルは「笑顔」です







ちなみにSide Bは「畏怖」です

942 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 11:32:48.00 ID:L718Xm0g0
畏怖
黒でもアーティファクトでもないクリーチャーにはブロックs(ry

保守

943 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 11:38:34.96 ID:cUYJLVasO
いきなりだけど、このペースだと次スレ>>970ぐらいでも良いんじゃないかな?

944 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 11:44:35.26 ID:VPDr6ChH0
恋文も初恋も真夜中の憂鬱も乙なんだぜ?
恋文と初恋は続きもwktkだぜ!


で、話は変わって>>830で依頼したネタ投下
>>832>>834thx!
二つのネタを組み合わせて書いてみる事にする。

今日は厳しいかもしれん。
期待せんで待っててくれ。

後、>>950(だっけか?)スレ立てよろしく!

945 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 11:57:53.04 ID:cUYJLVasO
保守

946 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 12:00:15.80 ID:K0RpkK+pO
なんていうか、他人からネタを貰うあたり……。
でもwktkしてますよ

947 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 12:01:45.11 ID:pu/DYgc6O
昼の保守

948 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 12:03:03.20 ID:96DkzJ9U0
まだ鶴屋少女の孤独書き終わってないのにすでに次回作の案が浮かんできたorz

みくるものでBad物

949 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 12:05:06.79 ID:TDnd5Ka/0
ちょwwwbad系かよwwww

950 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 12:11:39.67 ID:2bDLLEQQ0
ポケモン買ったけどこのスレを気にしすぎて手をつけてない保守

951 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 12:19:07.47 ID:cUYJLVasO
>>950

952 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 12:21:28.64 ID:myaQv2xkO
あと20分で北区するから、ゆっくり梅酔うぜ。

953 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 12:28:43.21 ID:2bDLLEQQ0
スレ立ててくればいいの?

954 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 12:31:25.59 ID:cUYJLVasO
>>953
お願いします。

955 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 12:32:47.17 ID:K0RpkK+pO
>>948
あるあるwww
長編書きとはそういうものを振り払いつつ書き連ねるものだよな
俺はそうしてきたが書き終わった頃には浮かんだネタを忘れてるんだよな
これだから困る。
だからプロットをメモ帳に書き留めるくらいはしといた方がいいよ

956 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 12:34:04.16 ID:2bDLLEQQ0
スレ立てられなかった・・・orz

代理頼む

957 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 12:36:01.15 ID:KjKc2g1TO
あえてパールを買ってきた保守

958 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 12:38:11.16 ID:TDnd5Ka/0
代理ノ いってくる

959 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 12:40:35.94 ID:TDnd5Ka/0
スレ立て規制食らったorz 代理の代理頼む

960 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 12:43:25.09 ID:96DkzJ9U0
行きます

961 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 12:45:32.86 ID:96DkzJ9U0
http://ex16.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1159587852/
たてました

962 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 12:47:44.02 ID:TDnd5Ka/0
この時間人少ないから埋めないほうがいいね
雑談は新スレでこっちは保手続行

963 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 12:50:12.15 ID:WZgbOW0g0
今埋めると多くの人が路頭に迷うことになるだろうからな

964 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 13:05:25.63 ID:cUYJLVasO
保守

965 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 13:06:36.26 ID:L718Xm0g0
言ってくれれば20分間隔保守装置導入するぜ

まぁ、そんなことしなくても保守人がいるだろうけどw

966 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 13:17:47.94 ID:cUYJLVasO
保守

967 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 13:26:22.78 ID:cUYJLVasO
保守

968 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 13:31:57.04 ID:YKSYzrkn0
守保

969 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 13:51:13.65 ID:X2bJ2t0V0
ほす

970 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 14:00:39.36 ID:cUYJLVasO
保守

971 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 14:19:14.08 ID:cUYJLVasO
保守

972 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 14:19:22.52 ID:/gtV6Bf40
( ^ω^)またVIPPERが馬鹿にされてるお、突撃だお


http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1158753015/

179 名前が無い@ただの名無しのようだ [sage]  2006/09/30(土) 10:41:20 ID:TNkcWfutO New!!


キモヲタ=vipper

vipperはスルーでお願いします。

314 名前が無い@ただの名無しのようだ []  2006/09/30(土) 13:14:45 ID:KA4OsrJV0


VIPからくる奴らの特徴
@ぶーん
Avipからきました
Bwwwwwwwww
Cおっぱいうp
Dキメェwwww


低脳だな


334 名前が無い@ただの名無しのようだ [sage]  2006/09/30(土) 14:05:40 ID:2jkfhWUL0 New!!


隔離板の奴ら相手したってしょうがないからスルーでいこうよ

973 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 14:30:22.13 ID:cUYJLVasO
保守

974 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 14:40:14.98 ID:cUYJLVasO
保守

975 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 14:52:42.02 ID:D15IzjG4O
mうんこ食いにいくおwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
⊂ニ=ニ二二二二二二(^^ ω^^^)二ニ⊃
http://human5.2ch.net/test/read.cgi/dame/1159250821/

976 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 14:57:47.61 ID:sUwImGsDO
てか朝倉涼子の面影でミヨキチは朝倉の姿なのか?

そして「朝食」が「朝倉」に見えた保守

977 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 14:59:28.54 ID:WZgbOW0g0
>>976
俺も最近よくある

あと長編が長門に見える

978 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 15:07:52.29 ID:XJ1KOGvV0
>>976
外見はそっくりそのままってつもりでは書いてないかな。
髪の色や目の色、仕草や言動が似ているってのを最初に書いてた気がする。
タイトルにも「面影」っていれてるしね。

979 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 15:09:09.23 ID:sUwImGsDO
>978
スマン。把握した。

980 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 15:20:03.84 ID:tm8Wu7DsO


981 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 15:30:48.17 ID:bg+4HXzfO
>>948
wktk
みくるは欝が似合う

982 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 15:38:31.81 ID:xAziI7cVO
>>944
みくるは古泉とのカップリングが似合う……気がする。

983 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 15:39:29.86 ID:maQk6JvW0
1日後の未来からやってきたみくる
2日後の未来からやってきたみくる
3日後の未来からやってきたみくる
4日後の未来かr(ry

がキョンの宿題を手伝ってくれるという電波を受信した。


984 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 15:44:12.08 ID:qOjInV6f0
>>983
ドラえもん乙

985 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 15:50:23.70 ID:maQk6JvW0
どらえもんとな
なら

ハルヒ→ジャ○アン
キョン→○びた
朝日奈→ど○えもん
古泉君→スネ○
長門→し○か
妹→ジャ○子
会長→で○杉
森さん→ママ
新川さん→パパ
朝倉→ミニドラ


キョン「いやすまんただの妄言だッ」

986 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 16:01:16.52 ID:cUYJLVasO
保守

987 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 16:14:38.44 ID:cUYJLVasO
保守

988 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 16:15:52.64 ID:WsQWw9/oO
ひまだなぁ 保守

989 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 16:18:21.38 ID:IGk+EMzDO
>>981
みくるの幸せ物を書いてすまんorz

だが、知るかwwww

990 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 16:26:37.93 ID:qOjInV6f0
>>985
みくると長門が逆の気もするがその前に

緑 の 子 は ど う し た

991 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 16:32:18.12 ID:+vAaLmo20
>>990
じゃあ、ドラミって事で


バイト上がりでまだ残ってるとは思わなかったぜ

992 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 16:41:04.10 ID:Q5K9tRzt0
992

993 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 16:44:17.64 ID:QgwHqMhcO
993

994 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 16:52:44.44 ID:gBeOGbjw0
ume
この時間は人少ないな

995 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 16:58:05.67 ID:maQk6JvW0
995なら谷川乙

996 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 16:58:24.00 ID:BSu+cm2I0
埋め

997 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 17:00:05.83 ID:maQk6JvW0
古泉「まったくあなたって人はッ!」


998 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 17:00:48.44 ID:maQk6JvW0
キョン「サンタクロースなど存在しない!」

999 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 17:00:56.11 ID:988OCMXr0
長門はかわいい

1000 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/30(土) 17:01:01.13 ID:+vAaLmo20
1000なら新作製作開始

1001 :1001:Over 1000 Thread
 *     +    巛 ヽ
            〒 !   +    。     +    。     *     。
      +    。  |  |
   *     +   / /   イヤッッホォォォオオォオウ!
       ∧_∧ / /
      (´∀` / / +    。     +    。   *     。
      ,-     f
      / ュヘ    | *     +    。     +   。 +        このスレッドは1000を超えました。
     〈_} )   |                                次スレも…VIPクオリティ!!
        /    ! +    。     +    +     *         http://ex16.2ch.net/news4vip/
       ./  ,ヘ  |
 ガタン ||| j  / |  | |||
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