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('A`)がコンビニ店員になったようです。

1 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/08/31(木) 22:25:09.87 ID:GTK4CwVR0
アナル

2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/31(木) 22:25:57.91 ID:sCSdyzpF0
予定より1日早くktkr!

3 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/08/31(木) 22:28:54.82 ID:GTK4CwVR0
良かった。
無事立てられたようですね。


はじめに

全スレで予告した際、完結して投下するといいましたが
少し長いため、一人で黙々と書いているとモチベーションが維持できそうにないため、
ノンビリ路線に切り替えさせていただきました。

本当にすみません。


では、プロローグと第一部の三節まで、投下させていただきます。

4 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/08/31(木) 22:30:29.95 ID:GTK4CwVR0
プロローグ:ドクオとタバコ



暖かな風が、街を吹きぬけた。
男にしては長めの俺の黒髪が、風に揺れる。

歩道と車道の間に植えられた街路樹を眺めれば、
その枝には、いくつかの新芽が、ぽつりぽつりと芽吹いている。

日差しが、冬のそれとは違い、強くなっている。

街には、
ゆっくりと、だが着実に、
春という季節の足音が聞こえていた。

そんな3月の街を、俺は一人、歩いていた。


5 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/08/31(木) 22:32:47.84 ID:GTK4CwVR0
駅前の広場に着いた俺は、ベンチに座り、
黒いテーラードジャケットの胸ポケットから、タバコを一本取り出す。

火をつけようとするが、風が邪魔して火がつかない。
しかたなく、100円ライターを手で囲い、
口にくわえたタバコをそこに近づけて、火をつけた。

タバコの煙を、大きく肺に吸い込む。


うまい。


タバコは、一口目がすべてだと思う。
俺は、残りをうまいと感じたことは無い。
後はただ、惰性で吸っているだけ。

まるで、今の俺の生活ようだ。


6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/31(木) 22:33:45.53 ID:EUmfQVrLP
死ね

7 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/08/31(木) 22:36:13.89 ID:GTK4CwVR0
肺に吸い込んだ煙を、3月の青空に向かって吐き出す。
その煙は、一瞬、地上に現れた雲のように見えて、
すぐに風に吹かれて、流れていく。

その行く先を目で追いかけると、駅前を歩く人々の姿が見えた。

行きかう人々は、皆、慌しげに街を渡っていく。
みんな、何か目的があって、この街を歩いていくのだろう。


仕事、買い物、遊び、待ち合わせ、帰宅。


だけど、本当にそうなのだろうか?
たとえば俺みたいに、何もすることがなくて駅前にいる人間が、他にも必ずいるはずだ。

だけど、そんな感じの人間は見当たらない。


8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/31(木) 22:37:15.14 ID:sCSdyzpF0
wktk

9 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/08/31(木) 22:38:04.64 ID:GTK4CwVR0
きっと、俺たちにとって、
何もすることが無いというのは、恥ずべきことなのだろう。

だからみんな、自分の行動に、何かしらの理由をつけたがる。
その理由が見つからなかった場合でも、
とりあえず、何か目的があるかのように見せかけるんだ。

だから、
この駅前で、
いや、この街で、
何も目的が無くてうろついている、俺のような人間を見つけることは難しいんだ。


きっと。


10 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/08/31(木) 22:39:03.62 ID:GTK4CwVR0
俺はタバコを口にくわえたまま、
ジャケットの右ポケットから、四つ折にされた書類を取り出した。

それは、今日出してきた大学の休学届けの失敗作だ。

俺は今日、一年通った大学に、休学届けを出してきた。
大学の事務室というものは緊張するもので、
俺は一度、休学のための書類を書くのに失敗してしまった。

この紙は、その、失敗してしまった方の休学届けだ。


11 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/08/31(木) 22:41:21.94 ID:GTK4CwVR0
いわゆる、燃え尽き症候群というやつだったのだろう。

大学に入るため。
ただそれだけのために受験勉強に精を出し、その先のことを考えていなかった俺は、
大学に入学した瞬間、何もする気が無くなった。


興味のもてない、退屈な授業。
バカみたいにテンションの高い、サークルや同じ学部の奴等。

それに俺は、耐えられなかった。
そんな中に俺は、溶け込めなかった。


バカになれれば、今頃、大学の仲間と楽しくやっているんだろう。
でも、俺はバカになれない人間だった。

頭の片隅に、いつも冷静で、冷めた、もう一人の俺がいる。
そいつが、俺がバカになろうとした時に突然現れて、俺に問いかけるんだ。


「こんなことをして、何が楽しいんだ?」ってな。


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/31(木) 22:41:48.13 ID:sCSdyzpF0
支援

13 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/08/31(木) 22:43:30.51 ID:GTK4CwVR0
我ながら、損な性分だと思う。
こんな自分の性分を、呪ったこともある。


でも、そんな自分にも、もう慣れた。


俺はこんな性分で生まれてきてしまい、きっと、それは変えられない。
この性分が変わってしまったときは、きっと、俺が俺でなくなるときだ。

それなら俺は、この性分と折り合いをつけて生きていくしかない。

だから、折り合いがつけられなくなったそのときは、
俺が、死ぬか、自分の殻に閉じこもるかの、どちらかなのだろう。


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/31(木) 22:44:42.42 ID:1YT8q6Fh0
これなんて俺?

15 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/08/31(木) 22:46:55.86 ID:GTK4CwVR0
だけど、大丈夫だと思う。
だって、俺たち人間は、慣れてしまう生き物だからだ。


何か一歩を踏み出すときは、凄まじいエネルギーが要るけれど、
一度動き出せば、あとは「慣れ」という名の惰性で進んでいく。

まるで、走り出した列車のように。
今、俺が吸っている、このタバコのように。


でも、人間の悲しいところは、
その「慣れ」が、圧倒的に多くの場合、ネガティブに働いてしまうことだ。

怠けることには、すぐに慣れても、
頑張ることには、なかなか慣れない。


それはなぜかって?

それはきっと、
怠けることに慣れるためには、あるものを捨てればいいだけだけれど、
頑張ることに慣れるためには、あるものを見つけなければならないからだと思う。


そのあるものとは、「目標」。


16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/31(木) 22:49:08.89 ID:sCSdyzpF0
ちょっとずつ辛くなってきた…('A`)

17 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/08/31(木) 22:49:15.69 ID:GTK4CwVR0
目標のためなら、
人はどんなことでも出来るって言う人がいるけど、
俺は、そのことを正しいと思っている人間だ。

強い憧れや、眩いばかりの栄光。
それを伴う目標のためならば、俺たちはなんだって出来ると思うんだ。


ただ、その目標を見つけることが、とんでもなく難しい。


適当につけた目標は、
往々にして、憧れや栄光が伴わない場合が多い。
だから俺たちは、すぐにその目標を捨ててしまう。

そして、怠けるというネガティブな方向に慣れていくんだ。


今の俺は、まさにそんな状態。


18 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/08/31(木) 22:50:40.56 ID:GTK4CwVR0
そんな風に、物思いにふけっていると、口元が熱くなってきた。
口にくわえたままのタバコが短くなり、その火が、口元に近づいていた。

俺はタバコを指でつまむと、傍らにあった灰皿の中に投げ込んだ。
火のついた灰が、空中で一瞬燃え上がると、すぐに消えた。

それを見届けた後、俺は、再び歩き出した。


体が、ダルい。


これだから、タバコはいやだ。
しかし、最初の一口があるから、どうしても止められない。

そんな自分に苦笑しながら、当ても無く、俺は街を歩き続けた。


19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/31(木) 22:51:49.42 ID:eASR6PAg0
('A`;) < ウワアアア...

20 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/08/31(木) 22:52:34.87 ID:GTK4CwVR0
しばらく歩き続けた後、とある公園に入った俺は、
灰皿が設置されていることを確認して、そのベンチに座る。


公園では、小学生くらいの子供たちが、楽しげに遊んでいる。

毎日が楽しく、何の疑問も無く自分の未来は明るいと思っていた、
そんな時期を、彼らは過ごしているのだ。


俺にもそんな時期はあった。
だけど、そんな子供時代の心を、俺はもう思い出せない。


何に憧れ、
何を考えていたのか。


頭の片隅にある古い記憶をたどっても、
その記憶は、霞がかかったようにもやもやして、はっきりと思い出せない。


21 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/08/31(木) 22:56:19.32 ID:GTK4CwVR0
タバコを吸おうと、胸ポケットからタバコを取り出そうとする。
しかし、その中身は空っぽだった。

舌打ちをしながら、公園の前のコンビニに向かう。
そして、自動ドアの前で立ち止まる。


そのとき、そこに張られた一枚の紙が、俺の興味を引いた。


('A`)「深夜バイトの募集か・・・・・・。」


見ると、時間は深夜0時から午前6時まで。
時給は950円と、なかなかのものだ。


どうせ、これからすることも無い。
時間だって、昼間にこだわる必要は無い。

そう思った俺は、そのコンビニで、タバコと履歴書とボールペンを買った。
そして、くわえたタバコに火をつけると、コンビニの前の公園で、すらすらと履歴書の記入欄を埋める。

すると、ある箇所で俺の手が止まった。


「 志望動機 :



22 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/08/31(木) 22:58:07.85 ID:GTK4CwVR0
('A`)「たかがアルバイトに、
   たいそうな志望動機なんてあるわけないだろう。」


そう呟きつつ、俺は、
適当に思いついた志望動機を、そこに書き込んだ。




「 志望動機 : ここで、何かを見つけたいから。 」












('A`)がコンビニ店員になったようです。

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/31(木) 23:00:14.28 ID:sCSdyzpF0
激しくwktk

24 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/08/31(木) 23:03:22.93 ID:GTK4CwVR0
第1部:「ドクオとブーン」


 ―――――――( ^ω^)「1だお。」――――――――-


俺が、コンビニにアルバイトとして入店して、はや2ヶ月がたった。
今夜も俺は、いつのもように、バックスペースでタバコを吸っていた。

目の前にあるモニターが、店内の閑散とした様子を映し出している。


深夜のシフトは大体一人ではいることが多いので、
バイトでは、俺はいつも一人だ。

仕事が大方片付いてしまった後や、客が店内に一人もいないときには、
俺はこうして、バックスペースでタバコを片手に雑誌を読みながら、モニターを眺めている。


25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/31(木) 23:03:48.27 ID:eASR6PAg0
(((('A`;))))

26 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/08/31(木) 23:05:03.78 ID:GTK4CwVR0
楽なバイトだと思うかい?


悪いが、実際、楽だ。


普通の生活を送っている人にとっては、この深夜の時間はきついだろうと思う。
それは深夜という、通常人が寝ているべき時間に働いているというのが唯一の理由だろう。

しかし、昼間に何もすることの無い俺は、生活時間を自由にずらすことができる。
だから、その唯一のきつい理由が、俺には該当しない。

そのため、俺にとって、このバイトはかなり楽なものであった。


27 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/08/31(木) 23:07:02.03 ID:GTK4CwVR0
やがて、来店を知らせる電子音が店内に鳴り響いた。

時計を見ると、深夜4時をさしている。
こんな時間に来るのは、夜のお仕事の人間か、よほどの暇人しかいない。

モニターを見た。

深夜だというのに、そいつは元気な様子で扉を開けた。
俺は、後者の人間のご来店に拍子抜けした。


なぜ、それがわかるのかって?
それは、そいつがこの時間の常連で、俺の友達だからさ。

俺は、バックスペースから出た。
閑散とした店内に、特徴のある笑い声が響く。

俺が、「やっぱりか」と思いながら、
店内の雑誌のコーナーに向かうと、いつものように、そいつはいた。


28 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/08/31(木) 23:08:08.02 ID:GTK4CwVR0
( ^ω^)「おっおっお。
     サムデーはおもしろいおwwww」

('A`)「お客様、雑誌の座り読みはご遠慮ください。」

( ^ω^)「硬いこと言うなお〜。
     せっかく親友がこんな時間に会いに来たっていうのにお〜。」

('A`)「俺に会いに来たんじゃなくて、ただ単に暇だったから来たんだろうが。」

( ^ω^)「結果医師おもすれwwwwwwwwww」

('A`)「人の話を聞け、ニート野郎。」



29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/31(木) 23:10:17.60 ID:eASR6PAg0
サンデー読んでないなぁ…

30 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/08/31(木) 23:10:55.91 ID:GTK4CwVR0
一通り雑誌を読み終えたブーンは、さも当然のようにバックスペースに入ってきた。

バックスペースは、通常、客は立ち入り禁止。

しかし、深夜のこの時間は客もほとんど来なくて暇なので、
話し相手として、俺はブーンをここに入れている。
そこで、いつものように、他愛の無い話に花を咲かせる。


まじめに仕事をしろって?

まあ、客が来たときにはまじめに対応しているし、
仕事だって、やるべきことは全部ちゃんとやっているから、大目に見てくれよ。


31 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/08/31(木) 23:11:39.80 ID:GTK4CwVR0
ブーンは、俺と同い年の19歳で、今年で20歳になる。

そんな、成人へのカウントダウンがなされる年齢にもかかわらず、
こいつは学校にも行っていないし、職にもついていない。
いわゆる、「ニート」と呼ばれる人種だ。


そんなブーンと話していると、電子音が鳴り響く。

客だ。

俺は話を中断し、
「いらっしゃいませ。」と口にしながら、店内に出た。


32 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/08/31(木) 23:13:57.75 ID:GTK4CwVR0
客が帰り、俺がバックスペースに戻ると、ブーンはタバコを吸っていた。
珍しいその光景を、俺はニヤリと笑みを浮かべながら見ていた。

ブーンが、煙を肺に吸い込む。
すると、ブーンの目が見開かれ、鼻の穴が広がる。

きっと、木の実の渋いところを集めて練り合わせて食べたら、今のブーンの表情になるだろう。


(;^ω^)「ゲフン、ゲフン、アナル!!
     ドクオ、よくこんなもの吸えるお!!」

('A`)「慣れだよ、慣れ。」

( ^ω^)「高校のときはあんなにまじめだったのに・・・・・。
     こんなもの吸う子になっちゃうなんて、母ちゃんは悲しいお!!」

('A`)「そりゃスマンかったwwwww」



そこから、普通は高校時代の話で盛り上がるのだろう。
しかし、俺たちは、話をその話題にはつなげなかった。


それは、高校時代にはあまり思い出したくない過去があることを
お互いに知っているからだ。


33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/31(木) 23:14:34.16 ID:rkj+KKtpO
wktk

34 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/08/31(木) 23:14:59.65 ID:GTK4CwVR0
やがて、時計の針が5時を指した。

これから徐々に、客が増えてくる。

そのことを知っているブーンは、
朝食(ブーンにとっては夕食?)を買うと、おとなしく帰っていった。


35 : ◆277U0aEonY :2006/08/31(木) 23:15:03.34 ID:eASR6PAg0
支援

36 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/08/31(木) 23:16:10.64 ID:GTK4CwVR0
6時になった。

早朝のシフトであるおばさんたちへの引継ぎが終わると、
俺は、廃棄の中から野菜ジュースと他2〜3品選んで、コンビニの前の公園に向かう。


いつもの公園のベンチに座り、
野菜ジュースを片手に、タバコを吸う。
これが、すっかり俺の習慣になってしまった。


タバコを肺に吸い込む。

うまい。

やはり、最初の一口は最高だ。
その後はただクソ不味く、体がだるくなってしまうだけだけど。


肺に吸い込んだ煙を、空に向かい吐き出す。
5月の早朝の空は、明るくて、淡い青色をしていた。


37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/31(木) 23:16:14.85 ID:sCSdyzpF0
支援

38 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/08/31(木) 23:20:29.03 ID:GTK4CwVR0

 ――――――( ^ω^)「2だお。」――――――――


ブーンと出会ったのは、高校に入学して間もない頃だった。

地元では割と有名な進学校に入学した俺は、
コンプレックスであったひ弱な体を改善しようと、
心機一転、空手部に入部しようという決心を固めていた。


今思えば、まるで大気圏にすっぽんぽんで飛び込むように、無謀な事だったと思う。


だけど、その時の俺の決心は固かった。

俺は、入部届けを握りしめ、
緊張と不安、そして、ほのかな期待を身にまとわせながら部室へと向かった。

部室が見えるところまで着くと、
部室の扉の前には、おどおどとした、太めの人物の姿があった。


そいつが、ブーンだった。


39 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/08/31(木) 23:22:24.77 ID:GTK4CwVR0
ブーンは、扉の前を行ったり来たりして、百歩譲っても挙動不審だった。


扉のノブに手をかけ、「いよいよ行くのか?」と思わせておいて、頭を抱えて扉から後ずさる。

大きく息を吸い込んで、勢いよく扉に向かったかと思えば、回れ右をして、また頭を抱える。


正直、見ていて面白かったし、
「こんなピザでも、空手部に入ろうとするんだな」と、安心したりもした。

しかし、俺もあのときは若かった。

数分に渡り、扉の前で右往左往を繰り返すブーンにしびれを切らし、俺はブーンに近づいた。


40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/31(木) 23:25:48.00 ID:sCSdyzpF0
支援

41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/31(木) 23:27:41.29 ID:/5Pp87lyO
wktk

42 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/08/31(木) 23:28:23.36 ID:GTK4CwVR0
('A`)「あの・・・・・・」

(;^ω^)「は、はひですお!
     僕、新入生の内藤ホライズンといいますお!
     か、空手部に入部したいんですお!
     こここ、これを受け取ってくださいお!」


まるで、女の子が初めて好きな男にラブレターを渡す時のように、
ブーンは俺に向かって、深々と頭を下げながら、両手で入部届けを差し出した。


('A`)「・・・・俺も新入生なんだけど。」

(;^ω^)「・・・・・・・・お? なんですと?」

('A`)「だから、俺も新入生なの!」

( ^ω^)「・・・・・・・・あちゃー。」


ブーンは、指で頭をポリポリとかきながら、間抜けな声を出した。


43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/31(木) 23:28:25.51 ID:d3NCYA8K0
wktk

44 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/08/31(木) 23:29:18.70 ID:GTK4CwVR0
その姿があまりにおかしくて、俺はこらえきれず、笑い声をあげてしまった。


('A`)「ふひひwwwwwwwwww」

( ^ω^)「お?・・・・・・おっおっおwwwwww」

(´・ω・`) 「ぶち殺すぞ。
      君たち、新入生かい?」

(;'A`)(;^ω^)「びっくりくりくりクリトリス!!」


これが、俺とブーンの出会いだった。


45 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/08/31(木) 23:30:23.26 ID:GTK4CwVR0
俺達の高校の空手部は、
県大会ではそれなりの実績は持っており、それなりにレベルは高かった。

練習は、きつかった。
組み手は、めちゃくちゃ怖かった。
他校との練習試合に至っては、恐怖で何も考えられなかった。


そんな、苦痛と恐怖をともに味わってきたのだ。
必然的に、俺とブーンは急激に親しくなった。

俺とブーンは、まるで数多の戦いをくぐり抜けてきた戦友の様な関係だった。


お互いに励まし合い、時には先輩の陰口も言い合いながら、
なんとか俺達は、部活を続けていた。


46 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/08/31(木) 23:31:41.84 ID:GTK4CwVR0
やがて、自分の体つきが変わった事を自覚し始め、
別の友だちから「雰囲気が変わった」と言われるようになると、
俺達は、空手にのめり込んでいった。

この頃になると、毎日の部活とは別に、月に3〜4度くらいの割合で、道場にも通ったりした。
他の新入生の部員より努力しているという自信は、確信に変わっていた。

練習試合で他校の選手を倒せるようになると、ますます練習にも身が入った。


そして、高校2年の夏が訪れた。


47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/31(木) 23:34:01.83 ID:eASR6PAg0
支援します

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/31(木) 23:34:12.94 ID:sCSdyzpF0
支援

49 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/08/31(木) 23:34:21.05 ID:GTK4CwVR0
先輩が引退し、俺達が部活の主役となって、初めての公式戦。
俺とブーンは、その試合が公式戦初出場だった。


( ^ω^)「おっおっお。 
     僕の個人戦一回戦の相手は、格下の高校の選手だお!」

('A`)「俺もだ。 これはもらったな。」


試合の組み合わせが発表されたとき、こんな会話をしたのを今でも思い出す。
この自信は、自分たちの練習量に裏付けされていたものだった。



しかし、俺達は、負けた。


50 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/08/31(木) 23:37:34.36 ID:GTK4CwVR0
今思えば、敗因はたいしたことはない。
俺達が、公式戦に伴う緊張でガチガチだったこと、
そして、なにより相手の選手が俺達より強かったこと、ただそれに尽きる。

たとえ所属する高校は格下でも、空手の経験者はゴロゴロいる。
高校から空手をはじめた俺達が、そう簡単に勝てるものではなかった。

そんなこと、頭ではわかっていたが、それでも俺達はショックだった。


さらに追い打ちをかけたのが、運動神経とセンスがいいだけで、
俺とブーンの3分の1も練習していないヤツが、ベスト16まで進んだことだった。


体から、力が抜けた。

「俺達が練習しても、こんなもんなんだ。」

そう思うと、力だけでなく、やる気も抜けていった。


それから、俺とブーンは部活に出なくなり、
その後、退部届けを提出した。


その瞬間、何か大切なモノが、
心の中からすっぽりと抜け落ちていくのを、俺達は感じた。


51 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/08/31(木) 23:39:53.30 ID:GTK4CwVR0

 ―――――――( ^ω^)「3だお。」――――――――


滅多にお目にかかれないモノは、それだけで価値がある。


たとえば、虹。
たとえば、パンチラ。
たとえば、ひろゆき。


そして、今日みたいな梅雨の合間の晴れの日も、そんな風に価値があるものだと思う。

そう思っているのは俺だけではないようで、
今日の街は、いつもより多くの人で賑わっていた。


そんな街中を、俺は原付で走っていた。


52 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/08/31(木) 23:42:11.24 ID:GTK4CwVR0
運転免許は持っていたけれども、車はおろか原付さえも俺は持っていなかった。

悲しいことに、車の助手席に乗せる相手なんか俺にはいないし、
俺の行動範囲は、そんなに広くはない。
それに、のんびりと景色を眺めながら歩くことが、俺は好きだった。


そんなわけで、車も原付も、たいして俺の興味を引くものではなかった。




53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/31(木) 23:43:23.75 ID:sCSdyzpF0
支援

54 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/08/31(木) 23:44:00.75 ID:GTK4CwVR0
原付を手に入れたのは、ほんの些細なことがきっかけだった。
コンビニの朝番のパートのおばちゃんが、いらなくなったからと引き取り手を捜していたのだ。

自分で言うのもなんだが、俺はマダムや年輩の女性にかなりモテる。

深夜から朝番への引継の際のわずかな時間の間に、原付を譲ってもらえるほどに親密になったのだから、
俺がマダムや年輩の女性にモテることは、客観的に見ても事実なのだろう。


パートのマダム達は、俺のことをドッくんドッくんと、可愛らしい愛称で呼ぶ。

この方達があと30歳若かったら、俺の人生はバラ色にそまっているだろう。
しかし悲しいことに、ここ1年間でまともな会話した女性に、40歳以下の方はいない。


すこし、死にたくなった。


55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/31(木) 23:45:50.84 ID:sCSdyzpF0
('A`)

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/31(木) 23:46:25.47 ID:CPiIjN43O
支援

57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/31(木) 23:47:23.50 ID:eASR6PAg0
('A`;)

58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/31(木) 23:47:37.00 ID:rkj+KKtpO
マダムキラー('A`)どっくん

59 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/08/31(木) 23:48:10.52 ID:GTK4CwVR0
風を切って、俺と麻子(原付の名前)は進む。
景色が、急速に後ろに流れていく。


乗り物は、景色を堪能できないから嫌いだ。
そんな風に思っていた時期が、俺にもありました。


この、風を切る感覚がたまらない。
信号待ちで体から染み出てきた汗が、一度走り出すと一気に引いていく感覚も素敵だ。
そして何より、渋滞でとろとろ走っている車を追い越す感覚が最高だ。

それが錯覚であるにしろ、自分が一番だという気分になれる。


60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/31(木) 23:49:30.86 ID:bheh2uB60
aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa
俺が・・・・・・・・・尾rが居る('A`)
呼んでるときりきりと胃が痛い…

でもwktk


願わくば…恋愛無しで幸せになって欲しいものだ…



61 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/08/31(木) 23:49:35.33 ID:GTK4CwVR0
徒歩で見える景色も、もちろん良い。
でもこの世界には、こんな風に、いろいろな景色があるみたいだ。


山頂からしか、感じ取れない景色。
海中からしか、感じ取れない景色。
ゆっくりとしたスピードからしか、感じ取れない景色。
速いスピードからしか、感じ取れない景色。


実にいろいろな景色があることを、俺は麻子に教えてもらった。
これより速く走ったら、どんな景色を感じられるのだろうか。


今度、バイクの免許でも取りに行ってみようかな。


62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/31(木) 23:49:58.58 ID:HO8NSTPLO
ブーンは青いバイクで逃げているようです

63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/31(木) 23:52:19.91 ID:FC/iUbJiO
肉欲?

64 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/08/31(木) 23:52:21.14 ID:GTK4CwVR0
一応、第3節までは投下し終わりました。

ちょっとキリが悪いので、第4節を投下しても良いのですが、
そうすると、明日の投下分がものすごく少なくなってしまうので、
どうしようか悩んでいるのですが・・・・・・。

投下した方がいいですかね?

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/31(木) 23:53:15.45 ID:sCSdyzpF0
>>64
是非ともマイペースに

66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/31(木) 23:54:07.56 ID:bheh2uB60
どっちでも

作者に任す

67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/31(木) 23:55:08.51 ID:eASR6PAg0
無理しないでください
明日でも待ってます

68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/31(木) 23:55:24.63 ID:rkj+KKtpO
作者が決めるとよいと思うよ

69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/31(木) 23:55:55.34 ID:9ZCT+om9O
個人的には投下して欲しい

70 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/08/31(木) 23:57:20.22 ID:GTK4CwVR0
では、キリ悪いので、投下することにします。

もう少しおつきあいしてください。

71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/01(金) 00:00:22.36 ID:EfWq2STB0
wktkwktkwktk

72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/01(金) 00:01:20.65 ID:mwSgC1wa0
分不相応にライバル認定している俺がwktk

73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/01(金) 00:01:36.30 ID:ie1M2tXeO
kwskwktk

74 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/09/01(金) 00:02:09.95 ID:vNhl7XZT0
 ――――――( ^ω^)「4だお。」―――――――


夢中で街中を走り回って、少し疲れたみたいだ。
何より、体にとって必要なニコチンが切れてしまったようだ。

信号待ちで流れが止まったので、これはいい機会だと、
俺は、休憩を取ることにした。


麻子を道端に止め、近くの自販機で缶コーヒーを買う。

都合良く、すぐそばにバスの停留所があったので、
ベンチを拝借して、そこに腰掛ける。


75 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/09/01(金) 00:04:17.13 ID:vNhl7XZT0
缶コーヒーのタブを引っ張ると、パコッと音が鳴り、タブがはずれる。

俺は、この音がたまらなく好きだ。

缶の中身を守り抜くという唯一絶対の使命を果たし、
その役目を終える最後の瞬間、
ほんの一瞬だけ、
自分の存在を示すかのように、断末魔のような音を鳴らす。
その後には、その存在を忘れ去られる。

そんなタブが鳴らすこの音が、俺はたまらなく好きなんだ。


俺には、破滅願望があるのかもしれない。
自分を嘲笑する笑みを浮かべながら、俺はタバコに火をつけた。


76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/01(金) 00:04:29.75 ID:EfWq2STB0
モンキー阻止

77 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/09/01(金) 00:07:44.79 ID:vNhl7XZT0
西の空が、夕焼けに染まりはじめている。
吐き出したタバコの煙が、黄昏に染まりはじめた空をわたっていく。

その煙の行方を目で追っていると、
あたりの景色が見慣れたものになっていることに、俺は気づいた。

それは、三年間、毎日のように見てきた景色だった。
いつのまにか、俺は、母校の高校のすぐそばにまで来ていたようだ。


タバコの火を消し、空き缶をゴミ箱に投げ捨てると、
俺は、麻子にキーを挿入した。
セルスイッチを押すと、まるであえぎ声のように、エンジン音が鳴りはじめる。

俺は麻子にまたがり、約一年ぶりの母校に行ってみることにした。


78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/01(金) 00:08:27.93 ID:dzwp4UFo0
麻子とか喘ぎ声とかアホアホな('A`)がチョト可愛い

79 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/09/01(金) 00:08:56.89 ID:vNhl7XZT0
('A`)「・・・・・・変わらないな。」


母校の校門に着いた俺は、そう呟いた。
卒業して1年と少ししか経たないのだから、変わっているはずはない。

しかし、俺はもうここの生徒で無く、ここは、俺の居場所ではなくなった。
そんな事実が、俺の口からこんな言葉を呟かせたのかもしれない。


俺は校門の前に駐車した麻子にしばしの別れを告げて、校内に進入した。


80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/01(金) 00:09:44.26 ID:msmiy4+20
俺哲学を繰り広げる辺りラノベっぽいな

81 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/09/01(金) 00:10:48.45 ID:vNhl7XZT0
校門を抜けると、そこにはグラウンドが広がっている。
幸運なことに、学生の姿は見あたらない。
グラウンドを横切り、校舎内へと続く正門に向けて歩き出す。

正門のノブに手をかけ、引く。
しかし、鍵がかかっているようで開かない。


('A`)「・・・おかしいな。」


そう思って、携帯を取りだし曜日を確認すると、今日は日曜日だった。
コンビニのバイトをはじめて、曜日感覚が狂ってしまったようだ。

校内はおろか、この近辺で下校中の制服姿を見かけなかったのも、これでうなずける。
街がいつもより賑わっていたのも、日曜日だったからなのか。


しかし、日曜の夕方に学校に来る生徒もいないだろう。
校内散策には好都合。


すこしだけ、うきうきしてきた。


82 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/09/01(金) 00:12:25.45 ID:vNhl7XZT0
この学校には校舎が二つあり、それをつなぐように中庭と渡り廊下が存在する。
その真ん中には小さな池があり、そこには生物部が育てているらしい数種類の魚が放流されている。

その池のそばに備え付けられたベンチに、俺は腰掛けた。


魚が、窮屈そうに泳いでいる。
まったくもって気の毒だ。

生き物が好きで生物部に入っているヤツがいるとしたら、そいつはすぐに退部届けを出すべきだ。
魚をこんな小さな池に閉じこめるなんて、生き物好きがすることではない。


('A`)「お前らも、海や川で泳ぎたいんだろ?」


魚たちに向かってそう呟いた。
俺って、暗い人間だな。


83 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/09/01(金) 00:13:43.13 ID:vNhl7XZT0
('A`)「・・・・・でも、人間だって同じか。」


常識、仕事、学校、人間関係。


この魚たちのように、
俺達は、いろいろな制約に囲われた、小さな社会のなかで生きている。

時に、それを窮屈に感じることもあるが、
こんな社会に、不自由を感じたことは、俺にはない。

そんな俺のように、魚たちだって、
この小さな池のなかでの生活に、満足しているのかもしれない。


俺は立ち上がると、中庭を後にした。


84 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/09/01(金) 00:14:44.76 ID:vNhl7XZT0
高校の敷地内をぶらぶらしていると、備え付けられた外部灯が光を放ちはじめた。
いつのまにか、あたりが暗くなり出していた。

そろそろ戻ろうかと考えていると、もっとも見慣れた場所が視界に入った。


('A`)「部室棟か・・・・。」


なるべく、近づきたくない場所だった。
部活にいそしんでいた頃の思い出が、嫌でも思い出される場所だからだ。

しかし、そんな俺の意志にもかかわらず、
体は無意識のうちに、通い慣れたこの場所に向かっていたようだ。


まったく、慣れとは恐ろしい。


85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/01(金) 00:15:01.18 ID:FVaSS5zc0
wktk

86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/01(金) 00:15:54.21 ID:EfWq2STB0
痛いぃぃぃぃぃぃぃぃいいいいぃぃぃいいいいいいいっ!!
心臓が千切れそうだぜぇええええええ('A`)

wktk

87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/01(金) 00:16:05.18 ID:dzwp4UFo0
(((('A`;)))) アレな思い出がああぁぁぁ…...

88 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/09/01(金) 00:16:32.32 ID:vNhl7XZT0
部室棟の扉の前に着くと、俺は立ち止まる。
当然だが、扉には鍵がかかっている。

俺は、その扉をただ見続けた。
扉のガラスが、外部灯を反射して、俺の姿を映し出す。

少しダメージ加工がされたジーパンに、
白地に黒のストライプが入ったシャツを着た俺の姿が、そこには映っていた。


「あんたは背が高くてスラッとしているから、キレイめな服装をした方が似合うのよ。」


高校時代、仲の良かった唯一の女友達が言った言葉だ。
それ以来、俺のファッションは一貫してキレイめだ。


89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/01(金) 00:16:46.00 ID:4FqIvxfk0
ずいぶんリアルなところがクるな

90 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/09/01(金) 00:17:39.07 ID:vNhl7XZT0
そんなこと、いままですっかり忘れていた。
こんなことを思い出させるなんて、学校とは恐ろしい場所だ。


あのころに戻りたい。
あのころに戻って、やり直したい。


しかし、いくらそう考えたところで、過ぎ去った時は戻らない。
過去に向かって歩き出そうとしても、時間という川の流れが、俺達をただ前へと押し進めていく。
時間は、俺達を乗せて前へ流れていくだけ。

それなら、俺達は前に向かって進んでいくしかない。


91 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/09/01(金) 00:19:30.86 ID:vNhl7XZT0
部室棟を後にした頃には、あたりはすっかり暗くなっていた。
校門まで戻った俺は、校舎の方へもう一度振り返った。

そこには、もう母校と呼ぶしかなくなった、
かつての俺達の居場所が、闇の中に存在していた。


('A`)「・・・・・・ブーン。
  俺達も、いつまでも立ち止まってはいられないぞ。」


そう呟くと、俺は麻子にまたがり、母校を後にした。


92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/01(金) 00:19:38.41 ID:a1iCYN2uO
共感してしまう俺ガイル

93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/01(金) 00:21:03.02 ID:dzwp4UFo0
(((('A`;)))) ウワァァァ...

94 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/09/01(金) 00:22:19.50 ID:vNhl7XZT0
今日はここで終わりにさせていただきます。


>>92
そう言っていただけると、至極光栄です。

>>89
結構、実話だったりします。
まあ、多少美化させていますけどw

>>86−87
不快にさせたのなら、申し訳ありません。

95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/01(金) 00:22:57.56 ID:EfWq2STB0
>>92
俺は
少し先の未来の自分を見ている気がする…


96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/01(金) 00:23:48.17 ID:FVaSS5zc0
>>94
乙華麗様でした、ここまでまとめさせていただきました
問題がありましたらすぐに削除いたします

何故か心臓が痛むけど続きwktkしてます!

97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/01(金) 00:24:33.44 ID:NUqDTNN90
盛り上がっている所、ちょっと失礼致します。
下記のスレの>>1は、見ているこちらが思わず涙を零してしまう程の短小粗チンの持ち主です。
彼とチンチンに幸福が訪れる事を願って、下記のスレに「ちんちんのびのび」という呪文を書き込んで下さい。
皆さんの力で、彼をデカマラにしてあげましょう!

おちんちんにお化粧しちゃった
http://life7.2ch.net/test/read.cgi/female/1149123362/

98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/01(金) 00:24:52.80 ID:EfWq2STB0
>>94
確かに自分と被りすぎて少し不快だ


    だ  が  そ  れ  が  い  い  っ  !  1  




99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/01(金) 00:25:44.96 ID:a1iCYN2uO
作者さん乙でした
続きにwktkしながらまだ終わっていない課題に取り組みますよ

100 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/09/01(金) 00:27:51.72 ID:vNhl7XZT0
>>80
そうですよね。
自分の哲学を入れていますので、
「読者の方には不快になるのではないか?」というところが、
今回書いていて、一番不安になっているところなんです。

そのため、一気に投下ではなく、
ノンビリ投下方式に切り替えて、
読者の方々の意見をいただこうかと考えました。

>>72
ライバルと言っていただき、本当に光栄です。
もし良ければ、どのようなジャンルの作品を書いているのか教えていただけませんか?

101 :87:2006/09/01(金) 00:30:50.10 ID:dzwp4UFo0
不愉快だなんてトンデモない
続きに期待しています

102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/01(金) 00:34:35.93 ID:SOPHi+qEO


103 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/09/01(金) 00:35:47.23 ID:vNhl7XZT0
>>96
まとめていただき、ありがとうございます。
まとめられているのを見て、ちんちんおっきしました。

少し話題はズレますが、サイトの入り口に載っていた、
まとめサイト様のまとめに関する考え、拝見させていただきました。

前作もまとめていただいて、こんな事を言うのは何ですが
正直言いますと、
「ここの中の人は、何でもまとめるのかなぁ。」
と、少し思っていました。

しかし、あなたの考えを拝見して、
私の考えがなんと矮小で、腐ったものかと反省させられました。

あなたみたいな、しっかりとした、
立派な考えを持つ方にまとめていただき、本当に光栄だと思っています。

この作品が、少しでもあなたのサイトの力になるのなら
全力で執筆にあたらせていただきます。

忙しいでしょうが、これからもブーン小説のため、そのお力を発揮してください。

104 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/09/01(金) 00:41:44.06 ID:vNhl7XZT0
>>98
>>101
そう言っていただけると、こちらも安心できます。
こんなつたない文章の作品ですが、また読んであげてください。

>>99
頑張ってください!
息詰まったら、オナニーをするといいですよ。

105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/01(金) 00:50:07.11 ID:FVaSS5zc0
>103
あああああああ、いえ、そんな、とんでもないです!
ひとえに私がこれまできちんとそういったことに関して
ご説明差し上げていなかった至らなさゆえのことですので…orz

まとめサイトは作者様と読者様なしには成立し得ませんので、
また、私はどこまでいっても「まとめさせていただいている」身なので、
弊サイトの力になるためというよりも、読者様、そして作者様ご自身のために
これからも頑張っていただければ、これに勝る喜びはありません。

ですが、そのお気持ち、本当に嬉しいです。ありがとうございます。

ひとりの読者といたしましても、続きを心から楽しみにお待ち申し上げております。

106 :72:2006/09/01(金) 00:52:19.22 ID:mwSgC1wa0
ジャンルはアクションSF…かな?適当だけどねww
世界の全ての時から目の上のたんこぶでしたww期待してます

107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/01(金) 01:15:54.41 ID:srAcb5dl0
保守

108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/01(金) 01:48:49.40 ID:a1iCYN2uO
保守

109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/01(金) 02:05:30.40 ID:34QKKBq00
ほし

110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/01(金) 02:22:36.86 ID:tkRFgk2kO
ほすー

111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/01(金) 02:45:32.91 ID:a1iCYN2uO


112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/01(金) 02:54:29.13 ID:34QKKBq00


113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/01(金) 03:00:10.03 ID:XG8dsQcb0
ttp://life7.2ch.net/test/read.cgi/conv/1153409187/l50

114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/01(金) 03:05:42.66 ID:XG8dsQcb0
ttp://life7.2ch.net/test/read.cgi/conv/1153409187/

115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/01(金) 03:24:38.97 ID:34QKKBq00
うぇ

116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/01(金) 04:05:19.54 ID:aGDdySt10
保守

117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/01(金) 04:48:19.79 ID:B6vxa867O
保守

118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/01(金) 05:32:38.67 ID:R2nPzTmg0
ミ・д・ミ

119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/01(金) 05:36:57.70 ID:R2nPzTmg0
hosyu-

120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/01(金) 05:40:23.82 ID:R2nPzTmg0
保守

121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/01(金) 06:42:06.57 ID:tkRFgk2kO


122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/01(金) 06:45:39.87 ID:377MRMK/O




123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/01(金) 08:15:12.23 ID:tkRFgk2kO


124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/01(金) 08:56:27.93 ID:srAcb5dl0
保守

125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/01(金) 09:05:28.88 ID:srAcb5dl0 ?2BP(1)
俺もまとめたぜ('A`)b
http://boonnovel.g.hatena.ne.jp/bbs/5

126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/01(金) 09:51:49.12 ID:f/KuSfLsO


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