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【らめぇぇぇ】ゾンビの妹とか欲しくね?【汁出ちゃうぅぅぅ】

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/23(日) 14:57:11.86 ID:x3XKLSt/0
まとめサイト
http://zondere.shinobiashi.com/index.html

884 :怠け ◆AnCRuIzuDs :2006/07/26(水) 23:06:40.44 ID:4eH9wROA0
「ボクの事が? そうですか」
 放課後――後輩の女子を裏庭に呼び出して好きだと告白したら、こんなリアクションをされた。 
「なんでまた」
 と理由を訊かれ、
「一目惚れ的な感じで」
 と答える。
 自分でも『的』だ『感じ』だと煮え切らない口説き文句だな、と思いながらも、こういう言い方になってしまった。
「どこらへんに『惚れた』んですか? 」
「ぜ、全部かな? 」
何だか妙に食いついてくる。
「……ハテナマーク付いてませんか? 」
 不味い。好きになった本当の理由を見抜かれたか。
「その、ほら、性格とか」
「ボクと先輩、話した事も無かったですよね?」
 言えるわけが無い。なんとしても誤魔化し切らねば。
「評判を聞いてさ、友達から一年に可愛いコがいるって」
 これでどうだ――と思ったのもつかの間、彼女はニィ、と歪んだ笑みを返してきた。
「ボクの評判ですか? 自分で知っている限りじゃ『ゾンビ女』だの『化け物』だの、ろくなのが無かった筈なんですが」
 自 爆 し た 。
 後輩の言は正解である。 何せ彼女は――――正真正銘のゾンビなのだから。
 事の始まりは彼女の入学直後。
 下校途中に友人を庇って事故に遭い、彼女は死んだ。
 内臓をやられた事に因るショック死。
 その数時間後に、彼女は目覚めた……らしい。
 何とも歯切れが悪いが、噂がソースなのだから仕方ない。
 何せ彼女は、一切を語らないのだから。
 では何故、俺は彼女がゾンビであると断言出来たのか?そして、なぜそんなコに俺は告白したのか?
 答えはとても単純だった。
「ネクロフィリア」

885 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/26(水) 23:11:58.60 ID:JboF59zxO
wktkゾンビ

886 :怠け ◆AnCRuIzuDs :2006/07/26(水) 23:12:08.49 ID:4eH9wROA0
 そう呟いた。                                  彼 女 が 。
「…………え? 」
 声が裏返った。まさか、バレていたなんて。
 頭が真っ白になっている俺に、侮蔑とも嘲笑ともつかない調子で彼女は続ける。
「知ってるんですよ。先輩がそうだって事。だーかーら、ボクが冗談抜きのゾンビだってわかったんですよねぇ?」
 そうだ。その通りだ。
 朝から昼はグロ画像やグロ動画を検索して、放課後は動物の死体を見つけたら持ち帰って剥製にし、事故や殺人現場には少しでも死体が見られないものかと真っ先に駆けつけて、
 夜は死体そっくりに飾り立てたマネキンを眺め、ベッドの中では『どうして俺は人間の男なんだ?女でゾンビだったら、誰にも迷惑を掛けずに幸福を堪能出来るのに』と悩み苦しむ――そんな毎日を送る、そんな男なのだ。
 しかし――――
「ふふ、どうしてわかった? って顔してますね。確かに先輩は、表面的には至極まっとうな高校生してますよ? 先輩がそんなだなんて話は、誰からも聞いたことありませんし」
 その筈だ、俺は自分の性癖が露呈しない様、常日頃から心を砕いてきた。それが、何故見抜かれた?
「じゃあ、どうして」
「目です」
「……目? 」
 彼女は、まるで白蝋病を思わせる白く細い指で自身の眼を指して、
「人間じゃなくなってから、医者も警察も――友達や親までボクを気味悪そうな目で見るのに、先輩の目だけが違ったんです。……恋、してる眼でした」
「は……ははっ…………」
 思わず笑いがこみ上げてきた。そうか、上手く隠し通していたつもりが、彼女には最初から見抜かれていたのか。
 俺が隠していたのは表層だけで、深層たる感情は剥き出しだったわけか。
「で、先輩はボクをどうしたいんですか?」
 乾いた笑いを続けていた俺に、彼女は意図を汲みがたい質問を投げてきた。
「どうって言うより、付き合いたい」

887 :怠け ◆AnCRuIzuDs :2006/07/26(水) 23:18:29.60 ID:4eH9wROA0
「付き合って、どうするんですか?」
 一瞬どう答えるか迷ったものの、もう今更取り繕う事もさしてないだろうと感じて、
ストレートに言う事にする。
「一緒に遊んだり」
「死体とですか? 」
「だべったり」
「死体とですか? 」
「キスしたり」
「外見はエンバーミングでぱっと見人間に見えても、死体なんですよ? 」
「もしかしたらエッチとかしちゃったり」
「いやだから死体だっつてんじゃないですか。とんだド変態ですね先輩は」
 なんだかボロクソだが、もうなんかどうでもいいか。最後の砦は死守してるし。
「……で? 飽きたらボクをホルマリン漬けや剥製にでもして飾りますか? 」
「するわけないだろうが馬鹿っ!! 」
 俺の突然の激昂に、彼女はきょとんとした顔をちらつかせた後、
「いや、あの、なんでそこでキレるんですk」
「ネクロフィリアを画一化するんじゃなあい! 俺は生物より死体が好きだが、
本当の理想形は活動する死体――正しくリビングデッドなんだよ!
ピュグマリオニズム的な静止物愛じゃなく、
死んでいるのに活きている者を捜し求めてたんだ!
わかるか!? それに適う至高の存在をむざむざ殺すわけねぇだろ!! 」
 と、言い切った所で、彼女が微笑んでいる事に気付いた。
 彼女はつかつかとこちらに歩み寄る。その度に足の筋肉が悲鳴の軋みを上げるのが聞き取れた。
 しかし歩を止める事無く、俺の眼前まで到達すると、
「失礼な事を言って、すいませんでした」
 と小さく頭を下げて、俺の首に両手を絡めると――――頬にキスをした。
 ふわりとシャンプーや香水、化粧品の香りに混ざって、ほんの僅かに死臭が鼻へ届く。
 これだ。いつか廊下で彼女とすれ違った時に嗅いだ死臭。
 この香りこそが、俺に『彼女は生ける屍である』と教えてくれたのだ。
「衛生面を考えて唇は辞めといたよ。ボクの彼氏を殺したくないから」

888 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/26(水) 23:21:42.30 ID:CtHQtBh30
すげえな・・・
続きwktk

889 :怠け ◆AnCRuIzuDs :2006/07/26(水) 23:22:36.31 ID:4eH9wROA0
 はにかんでみせる彼女に対し、事態の急転についていけずフリーズする俺。
「せんぱーい、大丈夫?」
 目の前で手をひらひらと振られ、俺はようやくぎこちないながらも、我を取り戻した。
「え、ちょ、おま、ぉkなのかよ」
 なんとか絞り出した声は、またも裏返っていた。年下の前でこれとは、何とも情けない。
 が、彼女はそんな俺に、嘲りの無い笑いで応えた。
「何度も言わせないでよ。ボクだって
『聞こえないなぁもう一回言って?』『は、恥ずかしいよ……』
 な展開に多少憧れてなくもないけど、いきなり甘々なのは抵抗有るんだから」
 先ほどとは『中の人』が変ってしまったかの様に、ノリを変えた彼女。
 可愛い。
 いや、そんな事よりアレだ。俺は目的を達成したんだ。
 ミッションコンプリートッ。よくやった俺。褒めて遣わすぞ俺。ありがとう俺。
 どういたしまして俺。俺万歳。俺に栄光あれ。
 ――――と、忘れていた。
「何でぉkなんだ?」
 ムードぶち壊しな質問だが、後々になって聞くのも憚られるので、訊いておく事にする。
「おkじゃない方が……良かった?」
 しょんぼりと俯く彼女に、俺は慌てて言い繕う。
「あ、いやそうじゃなくてさ!なんかスゲェ嫌そうだったから……ってやっぱ言わなくて良い」
 途中まで言った所で、最初の態度がやけに刺々しかった理由を察してしまった。
『友達や親までボクを気味悪そうな目で見るのに』
 ああ、そういう事か。
 あれは人と関わらずに学校生活を送るための、 彼女なりの自己防衛だったのか。

890 :怠け ◆AnCRuIzuDs :2006/07/26(水) 23:26:34.33 ID:4eH9wROA0
 俺が納得とばつの悪い思いを一人でしていると、
「先輩の理屈は意味不の極みだったけど、
とりあえず悪意が無いのと本気な事は伝わったから」
 えぇ、何その
 『面接でボロ出しまくったのに受かった理由を後日訊いたらそんな風に言われました』
 的な答。
 いいのかこれで。
「そういうわけで、よろしく、先輩。……ボクの事、解体したりしないでね?」
 彼女は唇を柔らかく上げて言うと、右半身をこちらに向ける様に振り返り、
 右手を差し出してきた。
「だからしないっつうの。いずれ俺の性癖についてたっぷり講義してやる」
 俺は左手でそれを握り、隣に立つ。
 要するに手を繋いだ格好だ。
「どっかで遊んでくか?」
「死体連れて?」
「死体でも彼女は彼女だからな」
「……やっぱり、変な人だ」
 と小さく言って顔をそむけながらも、彼女の、手を握る力が僅かに強まったのを感じた。
 伝わったのは、肌の冷たさと、弾力の無さ。
 だが、それがいい。
「何処行くよ?マックで軽く食べてくか」
「人肉しか受付けないんだってば。先輩こそ、
ゾンビを単なるカニバリズムやヴァンパイアフィリアとごっちゃにしてない?」
「そっか、じゃあたっぷりお前で勉強させてもらおう」
「なんか言い方がエロい」
「当たり前だ、俺は変態だからな!」
「…………ばか」

891 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/26(水) 23:27:37.77 ID:A20rCnUOO
wktk

892 :怠け ◆AnCRuIzuDs :2006/07/26(水) 23:28:02.60 ID:4eH9wROA0
おまけ








 ――――俺が、ネクロフィリアより秘密にしたかった事。
「ボクっ娘好きなんでしょ、先輩」
「な、なんでわかった!!1111」
「ボクがボクをボクっていうと、なんか息が荒くなってたから」
くそっ、これだけは、隠し通したかったのに。
 ……あああああああああああああ恥ずかしいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!
「よし吊るわ」
「明らかにカミングアウトの順番おかし……って、ちょっ、先輩、駄目―――――――――っ 

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